幻想戦記国家郡

★ディノギノス帝国

大陸西半分の帝国で、キャンペーン開始初期最も大きく強大です。初代皇帝のゼファーは奴隷の出身で、旧王国期に民衆蜂起をし、長い戦いの果てに新たな帝国を打ち立てた英雄です。ゼファーは常に先陣に立ったために知名度は高いのですが、建国後は巡業し、その権威を確率しました。 そんな巡業の際に異民族の侵略が起き同行した妃を失います。その後の彼の人生は異民族との戦いに明け暮れ、強大な帝国も衰退し、国内は乱れていきます。無能な二世皇帝の人気は無く、民は王の帰還を願っています。 軍事大国で、中でも暗黒騎士団は大陸最強と噂されています。皇帝は吸血鬼や悪魔を従僕として従えていますが、二世皇帝ロアンにはその力はありません。

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★オードリューク

ディノギノス帝国の属国。東の果てにある新生王国。建国してからの歴史は浅く、ディノギノスの援助の元切り開かれた開拓地。国土の殆んどが森と山岳によって作られ、多数の移籍を持つことで冒険者が大変多いことでも有名。国内には危険な魔物多く、騎士団も脆弱であるために、民の自治意識は高い。辺境の為に文化レベルは低いものの、騎士仕官の道/遺跡発掘一攫千金を夢見て、人々が集まるフロンティアとなっている。 流星王と呼ばれる王が納めています。まだ若いながらもその行動力と人柄は好かれています。軍隊の主力は冒険者でお世辞にも強い軍ではありません。

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★グリュンディッヒ

ディノギノス帝国の属国。
法王ベルサリウスが治める神聖王国で教会組織の一端にあります。国民は信仰心が厚く、国内の治安も良好です。財政は帝国からの寄付が大半を占め、教会は後見人として皇帝を長く指示してきました。法王ベルサリウスの治める領主と教会法王庁の二つの独立した組織を内部に持ち、ベルサリウスもまた教会組織の重要指導者の一人です。 調停者として諸国を回ることもあれば、外敵との戦いでは進んで兵を派遣します。

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★アレキサンドリア

キャンペーン開始時点では存在しません。ディノギノス帝国の王権が二世皇帝ロアンに移ると、各地で反乱が起きます。その反乱軍を指揮していたグラーフが打ち立てたのがアレキサンドリアです。場所はグリュンディッヒ領を中心とした一体となります。後にオードリュークまで規模を広げ、南方の大国となります。
建国の経緯から、地位や身分に拘らない国家となり、市民騎士が数多く生まれました。反面市民騎士は戦に弱く、寄せ集め王国の内政官は常に不足しています。彼らは『打倒!ディノギノス。打倒!皇帝』を掲げています。

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★ユトランド

大陸東部にある連立諸国家郡の盟主とされる『元強国』。かつて大陸東部に一代帝国を作り一帯を支配した勇姿はなりを潜め、今では過去の権威にすがり固執する最弱小王国。国内の財政は大帝国時代の従属国からの血税に依存しているが、近年度重なる従属国の離反により、危機を迎えている。そのようなユトランドが今も盟主であるのは、属国間を引き裂く奸知に長けた抜群の外交戦略にある。乱れることでまとめさせぬという知性術は王家の名を汚すことを彼らは知らない。

★プロキア

大陸東部にある連立諸国家郡の一つ。ユトランドの属国であった騎士国家であり、長く王家の剣と呼ばれる存在であったが、ユトランドの弱体化により独立を果たし、今ではその存在を脅かす軍事大国となる。『十字架剣騎士団(略して十字騎士団)』という、騎士団を持ちその兵力と、完成度の高さは『ディノギノスの暗黒騎士団』と双璧を成す。十字騎士団の馬術は有名で、風の如く走り、火の如く滅ぼすとされる。弱点は財政面の弱さで、財政的には些か脆弱。元々騎士団もユトランドの大帝国時代に、予算が振る舞われて編成されたものである。

★アバロン

大陸から離れた島国にあり、安定し文化レベルの高い騎士国家を形成。代々女王が統治している。騎士団の歴史は実に二百年に渡り、騎士は武芸だけでなく礼節にも通じている。高い文化レベルに農業生産力を持ち国は豊かだが、海外進出は後手に周り、海を渡れば大陸最強の大帝国ディノギノスに隣接してしまう。同盟国はユトランドが1番。ディノギノスとも友好関係にあるが、それは表面的なものである。 この国の特徴としては王族への抜群の支持率にあり、王も民に対して無下に扱うことはしない。かつては長年王家の内紛が耐えなかったが、その王族の勝者は常に民の指示を受け自由騎士を引き連れていたという歴史も関係するだろう。余談だがこの国は悪魔や吸血鬼などが夜の町を支配する第二のアバロンという顔も持っているらしい。

★ノルトライン

大陸東部にある連立諸国家郡の一つです。 国土の大半を深い大森林に覆われた国で人口の殆んどがエルフによって構成されています。一応獣道程度の道はあるものの、街道らしいものは整備されてはいません(エルフにとっては必要ないため)。隆盛期のユトランドとは有効関係にありましたが、当時から交流は少なく、独立自治を保っています。元々エルフが変化を嫌うために、過度な交流は弊害を生むとして疎遠なのですが、強調と変化は別問題。相手を完全に拒絶するではなく、旅人や滞在者には協力的です。旅慣れした冒険者などは親しみやすい土地なのかもしれません。 軍隊らしいものは存在せず、森林警備隊が存在するだけ。しかし有事の際にはエルフは危険を省みない勇敢な一面も持ちます。軍事力は低いのですが、深い森は時に砦であり、隠れることも攻めることも思いのまま。

★ガロンヌ

大陸東部にある連立諸国家郡の一つです。 ユトランド属国(現在は形骸化)の中では新参の国で、生活レベルとしてはまだまだ低く改善の余地があります。元々は近隣を荒らしていた賊徒が、ユトランド隆盛期にユトランド側で活躍、戦果を上げて組み込まれ、後に爵位を受け封領されたもの。したがってユトランドはこの国の王号を認めておらず、爵位『伯爵』の号(またはそれ以下の扱い)を呼び名としています。 賊徒国家だけに、粗暴で国際関係など無視した侵略行為を度々繰り返し近隣に恐れられていますが、内乱も多くまとまることさえもが難しいという政治状態にあります。兵力は大変多く、前科を問わないため荒くれ者・ならず者が多いのが特徴です。

★ファルケンシュタイン

大陸東部にある連立諸国家郡の一つです。 雄壮で威圧的なバロック建築で街を彩った芸術の国…といえば華やかですが、その中身は退廃的な支配者達が、罪を謳歌する魔都です。あらゆるタブーを取り払い快楽を享受する魔都の住まう住人は、人なのか人を演じた悪魔なのか。 都市は貴族と市民・貧民を混ぜ合わせた混沌としたものであり、貧富の差も大変激しいものとなっています。権力者は税での富貴の暮らしを楽しむに止まらず、自らがより財を持ち、権力を得るために副業を持つことも自然です。この国の代々の王は王家の血筋をもったものを時の豪族が血族に組み入れることで引き継がれ、下剋上では無いもののそれにかなり近いものとなっています。トランプで言うところ『大富豪的』な国家運営と考えればいいでしょう。 軍事力は国としては少なく、貴族の私兵の集まりが軍隊として編成されるもので、いったいいくら集まることか…。総兵力は分かりにくいものです。しかし国内には魔物を有する森を持ち、それらを利用し操る術に長けたものもいるため、竜騎士団や天馬騎士団など珍しい兵種も存在します。

★シルヴァニア

文明圏から隔絶された秘境にあり、地は痩せ農耕に向かず、平野と荒野、広大な湿原を持つ国。国土の多くは森に閉ざされ、年中日がささない曇り空の大地は、未開の大地と呼ぶに相応しいものです。街道も整備されておらず、中央から遠く離れていたこともあり、布教も行き届かず国民は信仰心はあまりありません。それゆえか不死者や魔物と人の特殊な社会形態が構成されています。 国内での生産力はあまり高くなく、元々は大変貧しい国でした。しかし近年獲得した南方の交易路の存在は、この国に富を与えました。異国からすると、ここは通らなくてはならない要所であり、近年盛んになった交易がこの都市に恩恵を与えています。今では財源はもっぱら異国からの希少品への関税です。

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★ヴィンランド

極北の大地で冬の寒さが大変厳しいことで知られる地方です。国としては無いも同じ、殆んどが巨人と妖精と魔物だけで存在しています(人間はその1割に満たないのです)。部族には互いに交流はあっても一つとしてのまとまりは無く、長い時間白の巨人と黒の巨人との対立が続いていました。この国が戦記に名を記すのはユトランドの貴族ネロが全部族をまとめ王位についてからです。 この国では特殊な政治が行われます。部族ごとの役割は定められ・種族の売買なども禁止です。珍しいのは王は訪れた死者の訴えを聞き、場合によっては生者を裁くことです。あくまで王にとっての裁定なので、厳密には善悪とは関係ありませんが、死者が生者を裁くのは犯罪者には恐るべきものです。この国の最も重い罰は『死後の労働』です(当然教会は対立します)。この国の治安は厳格な法と、誰もが恐れる罰にあるのです。 新王のもと政権が生まれると、魔法文化を産業に取り組んだ独自の文化が生まれます。魔法の武具が作られ、魔法の日用品なども作られ、脆弱な国内産業は潤っていきます。しかし、この国はそれの利潤を近代化や軍事化には使わず、飛空挺の建造や大地下空洞の建設費に当時、百年単位の国家プロジェクトを実施しています。この計画は3代目国王の際に実を結ぶことになります。

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