近年整備された主要都市は、重厚で大胆な発送の大きな構図のドワーフ建築様式を採用しているために、都市内部の機能性は高いものとなっています。 城は歴史の深いもので、この国の建国時代に作られました。堅固な城ですが、中には幽閉塔など曰く付きの場所があります。城の騎士達もこの城に隠された秘密の場所のことは正確には知りません。
人が立ち寄らぬ密林地帯は、この地にしか住まぬ特別な生物の宝庫であり魔物楽園となっています。主に森林地帯・湿原が外周となり奥には山岳地帯をと滝を持っています。 奥には黄金の都があるという伝説があり、幾多の冒険者達がそれに挑戦していったものの、彼らを待ち受けるのは「毒蛇の巣」「底無し沼」「食人魚の群れ」等々…危険は数知れません。
大森林の最奥にあり山岳地帯の奥には竜人族が住む集落と神殿があります。 竜人族は普段は人の姿だが感情に応じて龍に変容する人々で、竜の血が混じっているだとか、竜が人に化けた種族だとか言われているが正確なところは分からず彼ら自身「人=竜」の境界は曖昧です。 ここにいるのは、生け贄の儀式を持つ邪竜族であり、排他的で保守的な種族です(余談ですが彼らは敵対的ではないので、個人として付き合うことはできるかもしれません)。 彼らは大森林の恵みを受け自給自足の生活をしています。高床式の風通しのいい建物に住み、ゆったりとした着物を身に纏います。戦の時は虫の殻で作った鎧を着ます。これは現在完全に竜の姿になれる人は一部に限られるためです。精霊との交信にも長け生活の中にそれらを取り込む知恵をもっています。
ドラゴンズヘブンよりさらに北にある古代都市です。切り立った絶壁を越え、巨大蟲の巣を越え、流砂の森を越えてようやくたどり着けるまさに秘境といえる地形です。黄金都市と冒険者が噂するのはこの場所なのです。 現在は女性ばかりのアマゾネスの国となっており、国は女王に治められています。古代最古の文明にルーツを持ち、黄金文化をもっています。ここのアマゾネスは武芸だけでなく魔法や獣・蟲の扱いに長け、性格も粗暴で好戦的です。出会ったら命は無いでしょう。 ここがあまりに秘境であるために発見したとしても生還するのは至難といえます。
王国北部の山岳を越えて北に向かうとそこは自治都市となっています。 途中要所となるのが、山岳渓谷です。山岳渓谷は崖沿いの道を1日がかりで移動しなくてはならないために、道中の危険もひとしお。かつては渓谷への転落自己も多く、それゆえ「事故で命を落とした者の悪霊が出る」との噂があります。現在は乗り合い馬車が通っています。 北部自治都市は吸血鬼の領地ですが、人間社会には不介入であるために人はその影すら知らないのが実態です。ただ魔物ばかりのこの国で安全を得ることは強大な力の庇護無しにはありえません。 自治都市は未だに発展途上であり、その開拓村の光景はフロンティアスピリッツ溢れるアメリカ西部の開拓時代を彷彿させます。
この国の北部に位置する荒野で、厳密には都市はないが、死者達が住まう場所としてネクロポリスの名を持ちます。一角には地下墓所と呼ばれる地下遺跡がありますが、そこにはかつてこの地を納めていた王の墓があり、今でも不死者となった呪われた王がいるという伝説があります。 現在の王族は、この国の王と民を根絶やしにして国を建国した経緯があり、亡国の王は呪いの言葉を吐いて死んだというのです。
隣国との境とされる針葉樹の森。道幅は狭く高低差があり通行の難所となっています。交易の商人もほとんど通ることの無い土地は、古くから東国との戦いにより戦が繰り返される古戦場となっています。 その森の中・唯一ある盆地には堅固な砦が作られ、攻めいるものへの監視を絶やすことはありません。道細く難所にある堅城の存在が閂のように固く王国を守っているのです。
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