幻想戦記リプレイ シーザーVSレオン

ミドルフェイズC マッタンホルン山岳の戦い/第三局面

この時点でレオンが初期に行っていた作戦は尽きてしまいます。
レオンの作戦のほとんどは動いてくる相手の情報を察知するというものです。これはシーザーが戦の序盤に疾風迅雷の速さで快進撃したことに理由があるのでしょうが、現時点では裏目に出てしまっています。
しかし、シーザーの作戦はまだ一つ残されています。

レオン 「GMGM!!この作戦を行います。すぐに!」

GM  「了解。アレ?(GM驚愕!「こ!これはぁぁ!?」)」


後日談より:
レオン 「戦況は硬直してしまいました。正面から戦えば被害は甚大ですし、今のところネーデル攻略のメドもたちません。ここは起死回生の一手を打つことにしました。
南方のマッタンホルン要塞から兵を出し、シーザー主力の背後をつく作戦です。
最前線でアレキサンドリアを牽制している部隊を内地に戻すのは大変なリスクですが、マッタンホルン要塞の守将のブリジットはこのレオンにしてブリジットと自慢したくなるような軍師です。少数でもしばらくの間は情報を隠蔽・守り抜いてくれるでしょう。
この作戦が勝敗を分けるなと、実感しました。」

正面のにらみ合った軍勢は、まったく動きません。
シーザーもレオンも互いににらみ合ったまま動こうとはせず、両陣営は重苦しい戦をしています。


GM  「レオンはどうします?」

レオン 「うーん。だいたいやるべきことはやったな。後はコレ!コレ!(と手早くメモを)」

GM  「ふむふむ(シーザーがそれに気がついた場合、背後に兵を向ける。それをチェックと)」


     レオンはなるべくシーザーを釘付けにしたい考えです。
シーザーにこの作戦が漏洩していないかを細心の注意でチェックします。


GM  「シーザーはどうする?」

シーザー「何もしない。腕を組んで草原の果て、レオンのほうへと視線を向けている。」

GM  「コンスタンスとかが様子を身に来たり、バイキング達が退屈だと騒ぐけど?」

シーザー「動かぬこと、これもまた戦なのだ。と説く。」



そしてついにマッタンホルン要塞から兵が出ます。

GM  「ここから南方の戦地。マッタンホルン要塞にて、夜の闇にまぎれ裏門から兵が出てくる。その数は30。」

レオン 「だだだだ・ダメじゃないですか!! ちょっと!GM。ここは内密にやってもらわないと!」

GM  「(何度も作戦指示書を確認し)いや・・・その・・・そうもいかないんだ。だってここに、『伏兵』が!」

レオン 「(驚愕し飛び跳ねる)ええぇぇ!!??」

GM  「そう、レオン軍に加わったばかりのハルトマンとクロイツ他の率いる部隊がマッタンホルン要塞の裏手から近道の山岳へと向かった時のことである。
山間で隊列が伸びきったところに、突如として現れたヴィンランド軍。兵士は10部隊。
一応戦闘する?」


戦闘は一瞬で終了する。
ここでは山間の渓谷。数を頼って指揮官を守ることはできない。わずか1部隊同士の戦闘。
しかも、ハルトマン・クロイツもたいした武官ではない。
二人は一瞬にして敗れると捕えられる。


GM  「武器を捨てろ!という降伏勧告の元、一斉にレオン軍の兵士達が武器を捨てていく。もはや捕虜になるしかない。他の者達も、この突然の奇襲劇に相手の数もわからず、まるで狐につままれたようだ。」

シーザー「ただ、相手の部隊の将軍は恐ろしく強く・・・」

レオン 「バカな?!全てが筒抜けだったのか?」



後日談より:
GM  「これは驚いた。一番初めの編成の時から、ここで決戦になるという配置をして挑んでいたシーザー。
これは作戦メモとか見ていてもなんだかわからないのである。
正面からの戦いも、身を守るための戦にすぎず
生命線である港町ネーデルは作戦でしのぎ、
そして決戦となるマッタンホルンの援軍をここで叩くという作戦だったのです。」


そして戦はいよいよ終局を迎えます。


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