幻想戦記リプレイ シーザーVSレオン
ミドルフェイズB 北部貿易港・ネーデルの戦い/第二局面
さて、序盤の睨み合いは終了。かくしてレオンが用意した作戦がついに動き始めます。
作戦の命令は「相手の補給路であるネーデルの奇襲」です。
シーザーの軍勢は遠路はるばるやってきた軍隊で、長い補給路という問題があります。そして貿易港があるネーデルの海路を失えば、兵糧や物資は枯渇し、しかも兵は戦場に孤立してしまいます。
レオン 「相手の補給を断つのは戦争の常套手段ですよ。ここは手堅く補給路を叩きます。
ウィンザルフは慎重な男です。私の指示どおりに動くし、兵の損失も抑えられる。後方補給路を叩き、ネーデルを落とした後はネーデルの防衛を任せよう。」
レオンの言った通り、これは戦争の常套手段です。
そしてこれに対してシーザーも当然のごとく一手カードを伏せてありました。
どのようにして、この情況を打開できるか・両軍の火花が散ります。
伏兵としてネーデルに移動中 ウィンザルフ・・・兵力30
退路ネーデルの防衛 マリエラ・フレイア・・・兵力5
GM 「このシーンは貿易港ネーデルの攻略に映るわけですが、この戦いは互いにPC公開のもとに行いましょう。」
レオン 「え!(そうか。レサ夫さんも計略を練っていたのか?!)」
シーザー「うぃ」
GM 「さて貿易港へ向かって夜陰に乗じて兵を進め、ここにやってきたのはレオンの配下の将軍
ウィンザルフの部隊30です。貿易港近郊の森まで近づいてきました。見たところ貿易港の守備兵力はあまり多くないように思われます。
対して防衛する側は、シーザーの軍略の師をしていた先代の騎士団長のマリエラです。ですが、この部隊の兵力は見たところわずかに5とても勝負になる兵力には見えません。
ウィンザルフもマリエラもともに知性の回る人物です。あまり変な動きはしないでしょう。二人の判断はPCに委ねます。もっとも、作戦に指示してあった場合は、それを実行します。」
レオンはウィンザルフに対して細かい指示は与えていません。
一方シーザー会戦当時に指示を与えています。
GM 「ウィンザルフが攻略の構えを見せようとした時、マリエラの部隊は門を出ます。打って出る構えをです。」
レオン 「・・・何?」
ここでレオンは熟考します。
後日談より
レオン 「ほら、あの時レサ夫さんまったく何も言わないじゃないですか。TRPGなのに(笑)
シーザーがどういうふうに兵を動かすのかってずっと情報官と密偵で動きを見張っていたんですけど、いままでも兵を動かした素振りがまったく無かったんですよ。
私の配下にはたくさんの密偵がいて、動けばすぐにわかります。そんな私を相手に隠しとおすのは無理。
今まで発見できたのは、ミーシャのセーヌ川上流への移動だけ。
つまりシーザーはまったく動いていないんですよ。
何故だろうって考えました。
始めから計算づくで配置していたんじゃと考えたんです。そうすれば全部わかるじゃないですか。
だからこの時点で始めから罠があったと考えたんです。」
レオン 「!!!(ヤバイ)
ウィンザルフは慎重な将軍ですから、その場に待機して待ちます。まぁ都市を確保できなくても輸送路にいられれば意味はありますから。
ところで、レサ夫さん。」
シーザー「何?」
レオン 「その手にはのりませんよ?」
後日談より
シーザー「死ぬかと思った。心臓バクバクだったから。バレたらおしゃかなのに、向かい合って顔色窺いなんだもの。
きっと劇中のシーザーもそんな不安抱えていたんだろうなって。
はい、この作戦はブラフです。
どっちみち、兵力が半数以下なんだから、どこかで博打を打たないといけないって思っていたんだよね。
タカタンは学があるから、敵兵を陽動・領地に入れた後→領地ごと焼き尽くすような『新野城炎上』とか知っているだろうし、不用意に領地占拠はしないだろうと踏んではいた。
そのためにいくつか罠を用意したんだよ。
・ 宣戦布告などの一般常識は無視、勝つためには何でもやるというふうに思わせる。
・ 戦の勝ちは常に作戦で得ている。
・ マリエラは一番知恵が回る配下。それを一番のポイントで使う。
とまぁ、これが無意識下のタカタンに危機感を与えるだろうと考えたんです。
でも、序戦でミーシャの陽動が読まれた時点で、かなり青ざめていましたよ。
私自信がブラフで相手を落とす作戦は本来は使用したくないんですが、今回は2回使っちゃいました。
以後気をつけないとな。」
GM 「おぉぉぉ!?(驚嘆)」
『シーザーの作戦書:場外に出て向かい合えば、相手は兵を退くであろう。』
驚いたな!本当にそうなった。
これだからGMはやめられませんな!
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