幻想戦記リプレイ シーザーVSレオン
ミドルフェイズ@ パリ・郊外の戦い・編成画面
風雲急を告げる空。
天は曇り、今にも雨が降り出しそうである。そしてフランス首都・パリス郊外で、両軍は対峙する。
両軍が相対する先陣。向かい合う軍勢。フランスの軍勢は人間を中心とした騎士団であり、豊かな国力に裏打ちされた充実した装備の騎士団である。そればかりか、生涯を戦に費やしたレオンの配下の軍勢は筋金入りの猛者でもある。
しかし、対するヴィンランドのシーザーの率いる軍勢も常の軍勢とは違う。人の身の丈を越える巨人とバイキング。エルフに妖精などを率いたその異貌は、始めてみるものを威圧する。
この当時使用されていた幻想戦記欧州編のルールは『コマンダールール』と呼ばれるものです。
1キャラクターは1人1人、自作メイキングで作りあげます(自分のキャラクターも同様にメイキングします)。
このキャラクターだけでも、普通のTRPGでは使用できるのですが、これが6人集ってパーティを編成したものが、1部隊です。TRPGにおいてパーティを組んだ状態です。そしてこの部隊を大量にコマとして動かすゲームがこの『コマンダールール』なのです。
コマンダールールの戦闘はキャラクター全員のできる行動を各一回実行する戦闘となります。
例えば騎士3人の前衛が攻撃し、後衛のプリースト1人が治癒魔法を。魔法使いが補助魔法を。指揮官が指揮を用いて全員に影響を与えるなどです。騎士は攻撃以外にも庇うなども出来ますから、攻撃要員を減らして、防御を固めるなどもできます。
それぞれのキャラクターにはHPがあります。いわば部位のようなものです。
前衛3・後衛3が基本の陣形になります。
ちなみに名前のあるユニットや将軍などNPCはPC同様に格段と強い戦闘能力を持ちます。
全体攻撃や、全体回復、3回攻撃などできるという具合です。そういうわけで、PC・NPCを保有している部隊は非常に強力な部隊となります。
GM 「さてと陣容を説明しよう。
レオン側は所有部隊数120部隊。ユニット数、120体という感じです。
名前のある武官は、ウィンザルフ・ドーベント・ゴダ・クロード・ブリジットになります。
レオン 「1部隊6人が120部隊・・・圧巻だ!」
GM 「ハルトマンとクロイツはどうする?」
レオン 「うーん。まぁ一応将軍としては使うかな。性能がまったくわからないんで、今はこっちの指示に従ってもらう形になりますけど。」
GM 「シーザー率いる北欧軍は60部隊。数にしてレオン軍の半数に満たない。
ただし巨人族とか沢山いるから火力とかタフネスとかユニットの基礎値が高い。
将軍達はマリエラ・コンスタンス・ロロ・フレイア・シフォン・ミーシャ・バーバラ・・・ともっといる。」
シーザー「・・・兵数は少ない。武官はいるのだけどね。」
レオン 「さて配置するか」
GM 「レオンは南方マッタンホルン要塞にも兵を置いてね。隣接領地にグラーフ大王のアレキサンドリアがいるから」
シーザー「そうそう。当時グラーフが何もしていないとはかぎらないから。」
レオン 「ムムム。そうだな。マッタンホルン要塞は南方の要。ここには兵をおかないとならない。」
GM 「配置終わったら。このメモ用紙に作戦書いてください。あー。考えないでいいからGM本当に楽だな。」
レオン 「いやぁ。いつもレサ夫さんとは戦っていますから、私はいつものようなもの」
シーザー「そう?俺、結構新鮮。いつもどおりだけど。」
GM 「(作戦メモを受け取って。レオンはどっちゃり。)うはぁ。かなり書いたね。」
レオン 「GM。これも!これも追加です。(書き書き・・・)」
GM 「(おや、タカタンは自国の情報官を次々に派遣しているな。始めの情報合戦の敗北が痛かったのか、作敵命令が多いな。)」
シーザー「あ、これです。」
GM 「4枚・・・これだけ?」
シーザー「まぁ・・・」
レオン 「仕方ないですよ。シーザーには武官はいても色々スキルのある家臣はいないですからな。」
シーザー「・・・おっしゃる通り。」
さてこの序盤の配置はというと
レオン
マッタンホルン要塞に ブリジット・ハルトマン・クロイツ・・・兵力40
フランス郊外の前線地点に レオン・ゴダ(武官)・ドーベント(武官)兵力50
伏兵として×××に移動中 ウィンザルフ・・・兵力30
その他 クロードは情報官なので作戦命令により行動中。
シーザー
フランス郊外の最前線 シーザー・コンスタンス・シフォン・ロロ ・・・兵力40
セーヌ川上流に向けて ミーシャ・・・兵力5 最前線部隊に配置されているので、実質は上記が45
退路ネーデルの防衛 マリエラ・フレイア・・・兵力5
伏兵として×××に配置 バーバラ・・・兵力10
GM 「(おや、この配置だと、シーザーは背後ががら空きじゃないか。対するレオンは・・・これはレオン優勢なのかな。)」
レオン 「くっくっく。戦というものを教えてあげますよ?」
シーザー「勝率悪いのによく言うわ」
レオン 「無冠の帝王ですよ?私は。」
それを言っちゃタカタン負けちゃうよ?
―という心配を他所についに両雄の戦いが始まります。
互いの面識がまったくないまま、戦に入ってしまうことも度々あるのがこの幻想戦記の特徴です。
GM 「という事前状態でかくして戦にはいることになるわけです。」
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