幻想戦記リプレイ シーザーVSレオン

オープニングフェイズ@

フランス・ガートランド王国〜レオン〜

フランス=ガートランド王国。
この大陸で覇を唱えたディノギノス帝国の直系であり、芸術や文化の都として知られる華やかな首都を持つ大国である。
今はかつてほどの領地を持たぬものの強国としての力は未だ健在である。

フランス目下の悩みは隣国である宗教国家「アレキサンドリア」との対立であり、両者は常に争いを続けていた。
このシナリオはフランス=ガートランドとアレキサンドリアの戦が休戦状態に入り、ひと時の休息を迎えていた時期に始まる。

GM「さて、ではタカタンのレオンから・・・」

フランス国王・レオンガートランドはディノギノスを改名しフランス=ガートランド王国を建国した国王であるが、清濁併せ持つ人物として内外に知られ、国内では名君と声望のある男である。
この時期、彼は妻との間に嫡男を授かり穏やかな日々を過ごしていた。

タカタン(以後レオン)「じゃ私は庭園で薔薇でも見ながらお嬢さんとお茶でも・・・」

レサ夫 「妻いるんだから、落ち着けよ。」

GM  「まずは情況確認のために朝廷からね。

王城の宮殿内部にはレオンの集めた文武百官が集り、今日も政務やら報告やらに多忙な日々を過ごしている。」

GM  「報告をするのは配下の内政官ウィンザルフだね。口ひげで眉にすごい皺を寄せたいかつい風貌の人物。父親の代から仕えている功臣で、内政には才はある。才能は中堅どころでおかしなことはいわない。彼の発言は一般常識の範囲でとらえてください。」


報告@ アレキサンドリアとの戦況

「アレキサンドリアは以前鼻息荒く、フランス攻略を国家の旗印としていますが、現在は戦費や兵糧などの問題で戦は小康状態。気は抜けないものの、今は侵攻する気配はありません。」
「長年戦いつづけてきたアレキサンドリアも近年の戦いで良将を失い、また内政にはいまだ有能な人物を見出していません。」

報告A 中央連合小国家・盟主ユトランド王国の国王にシーザーが即位。

「大陸中央で小国連合をしていた元大国ユトランド。そこの新王にジュリアス=シーザーが即位しました。シーザーはユトランド領主ネロの息子であり、現在まだ13歳という人物です。」

報告@について
レオン 「戦ばかりして、国内を省みないからそうなるのだ。戦争など外交の一つの手段に過ぎん。
たしか(アレキサンドリアの)グラーフ大王配下にはいまだ優秀な内政官はいまい?」

GM  「長年戦いつづけてきたアレキサンドリアも近年の戦いで良将を失い、また内政にはいまだ有能な人物を見出していません。」

レオン 「劉備みたいな奴め。私はまったく彼を評価しませんよ。」


報告Aについて
レオン 「ネロは知っています。色々戦に同席しましたからね。彼が死ななければユトランドの王は彼だったでしょう。シーザーってレサ夫さんのキャラですか?」

レサ夫 「ウィ」


GM  「元々ユトランドでは連合諸国の内紛時期に国王が戦死。以来姫君が王国を守ってきました。連合諸国の内紛は、国外の援助を頼った王女の手腕で保たれましたが、王女はその後援助した諸国の間を綱渡りしながら、どっちつかずに政権を運営。国内の騎士達や義勇兵にも恩賞を払わず、それどころか王位を守るために逆に取り潰したりしていました。
その時、ネロの一族も取り潰されたのです。
ネロ一族はそれを恨みに思い。恩賞を求めて姫君に迫りました。そして既に個人となったネロと姫君の婚姻を無理やりに結ばせると、その息子シーザーが王位を簒奪したのです。」


レオン 「えぇ?! かなり強引な手法をとりましたね。これは王位の簒奪じゃないですか。
国内の貴族は抵抗とかしなかったんですか?」


GM  「国内の貴族は弱いですし、強い貴族は姫の取り潰しにされましたから。ネロは自分が死ぬ際に、報酬のない騎士や他の人々に私財をなげうって報酬を支払いましたから、国内の騎士達には人気がありました。
結果、貴族が追い出されて、騎士がシーザーを支持したんです。」


レサ夫 「これで私も立国だから」

レオン 「でも、しかしねぇ? 王権を簒奪し、貴族をないがしろにして、国は作れませんよ?
私は元々のユトランド同盟国としてこれはちょっといただけないですよ?」


GM  「さてそんな話をしている時に、まさに渦中の人々がやってくる。
報告を聞いたウンザルフが話をする。元ユトランド貴族のハルトマン様とその騎士クロイツ様がおいでになられました。多分亡命のおはなしと思いますが、いかがいたします?」

レオン 「うむ。通してくれ。」


GM  「ハルトマンは金髪の青年貴族。マユは薄くて怒りと復讐心に満ちたくらい瞳の貴族だ。その騎士クロイツはまったく無表情で付き従う能面のような男。ハルトマンの影となって控えているような幹事の男で、ツンとした執事みたいな感じの男。二人は『レオン王におられましてはご機嫌麗しゅう』と挨拶の後、今までの経緯を話される。大体聞いていたとおり。」

レオン 「ウィンザルフ君優秀じゃないか。だいたいそのとおりだぞ。(嬉しそう)」


GM  「はい。とウインザルフ。そして二人は、ユトランド政権奪還を掲げ、レオンの配下に入りたいことを告げる。」

レオン 「勿論二つ返事で引き受けますよ。」

GM  「ウィンザルフはマユを潜めてヒソヒソと耳打ちします。『早計じゃないですか戦を呼び込みますよ?』」

レオン 「いやいや。国を手に入れたばかりのシーザーはまずは国内を纏め上げなくてはならない。となると派手なことはまだ出来ないだろう。待っていれば向こうから友好条約の使者も来るかもしれませんからねぇ。
ね、レサ夫さん。」

レサ夫 「ノーコメント」


GM  「ハルトマンとクロイツは今までの恨み言を言うわけだ。
国内は貴族が虐げられて、救国の英雄などともてはやされた騎士だの、冒険者達が力を持っているだの」

レオン 「あいわかった。このレオン=ガートランド。麗しの姫君を救い出し、必ずや貴君等の祖国を奪還することを約束しよう。」

GM  「ウィンザルフは心配そう。『そんな安請け合いを』」

レオン 「虐げられた姫を救う。まったく美談じゃないか。最終的に我々の属国になるとしても順序は踏みたいものだな。」

レオンはその後も内政や軍事やらに指示を出していきます。一応レオンが危険視しているのは隣国のアレキサンドリアの動き。南方にあるマッタンホルン要塞に兵力をある程度分けて、後は内政に色々と提案と予算分配をしました。
ハルトマンとクロイツなど次々と人を登用するレオンは時にそれで失敗しますが人材層は豊かです。
レオン「でも、我が国には名将はいないからなぁ・・・」


レオン・受難の人材登用

レオン 「では私はさっそく人材集めに入りますか。大帝国を作るためには人材が必要ですからね。いつものように急募を出しておきましょう。」


GM  「じゃあ、そのシーン。高待遇・前科不問のチラシを見てやってくる人々が列をなす。そんな王城の一幕からだ。
いつものように、レオンは王宮で、商人を呼びつけ購入したコロンのにおいなどを嗅いでいる。」

レオン 「戦場ではこのコロンだけが、慰みになるのだ(酔っている)」

GM  「『そんなもんですかねぇ』筋骨隆々とした側近の武官がつぶやく。
そんな中、無礼にもレオンのプライベートタイムにやってくる男が3人全身に鎖をつけた人相の悪い男。北斗の拳の悪役みたいな男だ。そしてもう一人の男は、まったく知性を感じさせない筋肉の塊、会話できるのか疑問も残る。そしてもう一人はカゲの薄い男。騎士みたいだけどちょっと記憶に残りそうも無い。」


レオン 「何かね?」

GM  「ウィンザルフが鎖をひっぱっては、止めようとする。『急募を聞いてやってきたというのですが無礼にもほどがある。』」

レオン 「よい。ところで君達はどうして私のところに来たのかな?」

GM:一人目の男「へっへっへ。あんたのところにいれば何をやるのも思いのまま。略奪虐殺も容認されるし、国がケツをもってくれるんだからありがたいぜ。」

GM:二人目の男「ごろじだい!ごろじだい!レオンどいればいっばいごろぜる!」

GM:三人目の男「異国からの流れ者ですが、是非腕を買ってもらいたいのです。」

レオン 「うーん。そうねぇ」


『1番と2番を斬首かな』


一同大爆笑!!

レサ夫 「いやいやいや(笑)。部下にもなってませんし!そんな登用画面ありませんから。」

レオン 「でも確かに1番2番はキツイですね。一応全部登用します。後でウィンザルフに経歴を聞きましょう。」


そして最終的にシーザーからの使者はやってこず、このシーンは終わります。

レオン 「おかしいな。これから来るんですかね?GM」

GM  「さぁどうでしょう?」


次へ

トップページ

Copyright(C)ゴスペラードTRPG研究班 (c) 2009.