ガープスサイバーパンク ガーディアン・オブ・アグノシア4

《突入》

一同は“鬼”のアジトであるビルに移動します。
ビルに向かうまでの経路は地下のケーブル工事用ダクトを使用します。地理に明 るいこちらは都市の移動にはアドバンテージがあると考えてのことです。


割愛しますが、ここは『ダンジョン探索シーン』であり、ここでもセキュリティ などとの戦闘は発生しました。

アイザック「俺はサイバーパンクでダンジョンやると思わなかったぜ」

シュウ「俺も〜今回は色々意表を付かれるたな」
(→医者のことでしたらシュウさんのせいですから!)




ビルの下まで移動に成功した一同ですが、ビル内部は独立したセキュリティに覆 われています。潜入にはリスクがあります。必ず発見されるでしょう。
これは都市から独立した要塞のような作りをしています。

ペッツ「っていう作りになっている」

シュウ「脱出のためにはセキュリティをなんとかしなくてはならないな。ペッツ 頼めるか。」

ペッツ「出来る?」

GM「セキュリティコンソールに直にいかないとダメみたい。行けば出来る。」

ペッツ「行ってくるよ」

シュウ「護衛が必要だな」

アイザック「俺が行くか」

コシロー「へぇ」

アイザック「ボスに因縁があるんだろ。気にしてなくても行ったらどうだ?
正直俺はボスにはあまり関心がない(笑)」

シュウ「(ちょっと心配そう。コシローに目線を移す送る。)」

コシロー「俺もいくよ!」






かくして各人が行動に移ります。まずもってセキュリティの占拠に向かうペッツ &アイザック&コシロー組。立ち塞がるセキュリティと武装サイボーグをねじ伏 せます。

アイザック「HAHAHA!そんな豆鉄砲が俺に通じるかよぉ!」




アイザックは回避をかなぐり捨てて乱射しながら前進します。重火器の塊のよう なアイザックに初めは警備は苦戦を強いられますが…

GM「レーザーがアイザックに命中。防護点はあまり効かないよ」

アイザック「あち!」

→ようやく苦戦が始まるアイザック達です。




ペッツ「うーん。占拠は難しそうだな」

アイザック「いっそビルを爆破しちまうか?」

ペッツ「いいねぇ。」

コシロー「シュウさんは?」

ペッツ「なんとかするよ。あの人なら。」

アイザック「じゃセキュリティ前の包囲網を牽制しつつインプロージョンの準備 に入るぜ。」

GM「爆発物の技能は?」

アイザック「ある。」




ペッツはシュウに通信をし、爆破準備に取りかかるアイザックとコシロー。そん な時、珍しくアイザックが無駄話をします。


アイザック「なぁ、時々思うんだけどさ」

ペッツ「?」

アイザック「ほら、俺全身サイボーグじゃん?外見メカだし。本当に脳ミソあっ て人間なのかなぁってさ?」

ペッツ「…ふーん」

アイザック「案外さ。自分を人間だと思い込んでるロボットなんじゃねぇかなっ てさ。」








《鬼の元へ》

シュウ・ニコ・スズの3人はそのまま一路ボスの元を目指します。


GM「というわけで、ろくにセキュリティに妨害もなく、こちらは誘われるよう に最上階へ」

ニコ「あっちがうまくやっているからじゃないですよね」




ビル最上階。
夜景鮮やかな町並みを見下ろす摩天楼。夜の明かりを見下ろす黒いスーツの男が 一人。がっしりとした体格はサイボーグのシュウよりさらに大柄な体格をしてい る。
片手にはグラスが片手は刀の柄を握り地をついている。

GM「シュウはその姿に、覚えがある。」

シュウ「……(目を細めて息を整える)」


GM「『…来たか』と呟き男は振り替える。その左目は切り傷がある筋骨隆々と した体格。赤銅色の偉丈夫だ。
向き合って『遅かったな』」


シュウ「あぁ、待たせたな」

GM「『…そうじゃないだろう?』と男は眉を潜める。内に一瞬憎悪が揺らめく 」




―因縁の対決までに実に10年が経っていた―




GM(鬼)「どうした?死んで魂まで捨ててきたか?
…お前はいつも俺を無視してきた。その態度が気に入らん。」

シュウ「そうだな…俺も聞きたい。地位も財産も手に入れたお前が、何を過去に 執着する?」




一気に場を沈黙が支配します。次の一言で戦闘が始まるのは確かです。

鬼が吠えるか!?

シュウが呟くか?




固唾を飲む一瞬です。
シュウの言葉を待つGMは数瞬後、シュウは呟かないことを気が付きます。

GM「―すると鬼の瞳に殺気…いや怒気が染まります。抜刀、斬りつける鬼。」

シュウ「刀を持った両手で鞘ごと受け!―成功。」

GM「待った鬼の筋力は100だ20以上差がつくと受け自体できない!」

シュウ「何ぃ!」

ニコ「師匠ぉおお!」


シュウ「『リミッター解除!』

(コロコロ)
(コロコロ)
(コロコロ)
(コロコロ)
(コロコロ)
(コロコロ)
(コロコロ)


受けたぁ!!」




GM「……嘘!?」

シュウ「瞬間的に筋力を高める機能がある…安定性は無いがな。1回で+10上 がるが、アップ判定を1回でもしくじるとアップ分はチャラだ。」

GM「し…しかし、刀ぐらい折れないのか?」

シュウ「俺の刀は超々々々高品質!対戦者ライフルの直撃にも耐える代物よ!
俺の番だ!
攻撃………ぬぅぁああ!


…あ?




……

ファンブル…」




→→→効果:武器が折れました。


シュウ「……」

ニコ「え…」

GM「…」


シュウ「…まさかこいつ相手に徒手にて戦うことになるとはな!?」




そして……

沈黙を破って爆笑!
あれだけ前口上を垂れた直後にこの展開とあって場は笑いで満たされます。




GM「無い!?それは無い!(笑)」

コシロー「マジ折れたの!(笑)」

ニコ「効果は…あ!折れてる(笑)」

アイザック「いやぁレサ夫さん。美味しいっすね!(笑)」

スズ「(苦笑)」




シュウ「ぬぅ…(笑い事ではない。思わず手刀を構える)」

スズ「刀を差し出す。おい使えよ」

シュウ「え……あ、すまん。」

スズ「後で返せよ?」

シュウ「ああ。」




ニコ「手伝う?」

スズ「大丈夫だろ。」

―とあくまでも静観を決め込む二人。彼等なりの気づかいです。




★1ターン目

GM「フェイント!技能勝負だ!成功度22。」

シュウ「成功度18。だが…“PSY:テレパス”心を読む!」

GM「抵抗した!」

シュウ「…うぬぅ。フェイントにかかった。−3修正された。」

シュウ「こっちの番は“集中”次のターンで勝負だ。」


★2ターン目

GM「(フェイントは効果薄しかならば…)大振りに上段から唐竹割り。目標値 9だけど…成功。
これは範囲攻撃→避けスペース無しとして見なして避け不可ね。」

シュウ「リミッター解除の安定性無さを突かれたか!?

ならば同時攻撃!“疾風突き!”」






攻撃と同時に駆け抜ける疾風突き。これは鬼の胴体に一撃を加えます。




シュウ「85点」

GM「筋肉が鎧のように硬質化した。50点ぐらい止まる。」




ニコ「なんだこの戦いは?」

スズ「…俺には相性が悪いな(でも自信はある)」

ニコ「師匠ヤバいすよ。…同時攻撃は疲労するんです。早いターンに勝たないと 。」


★3ターン目

GM「再び大振り!唐竹割り!…成功」

シュウ「刀を徒手にて受けぇ!

コロコロ…コロコロ…
コロコロ…コロコロ…
コロコロ…コロコロ…
コロコロ…

受け!

この瞬間受けに使った腕がぶったぎられる…が同時に攻撃的受けで金属切断攻撃 。鬼の刀を折る!」

GM「ちぃ!折られたぁ!」

シュウ「私のターンだ!
テレパス!」

GM「ぐ!あ!?失敗。」

シュウ「テレパスで情報を送る!
私は右に動いたと錯覚させ、左にから一撃。目を狙う」

GM「テレパスにこんな使い方が、不意をつかれて回避ができない!」

シュウ「残った瞳を奪う!」

GM「ぐわぁああ!!!!」






スズ「終わったな…」

シュウ「刀アリガト。スズ。(スッと返す仕草)」

GM(鬼)「貴様ぁ!まだ勝負は終わっていない。俺は必ずお前を…
地獄のそこまで追ってやるぞぉ!」



ニコ「いいんですか?」

シュウ「ああ。そうだな。」

ニコ「また悪事を働くかも?」

シュウ「ああ。そうだな。」

ニコ「……そうだね。俺もこれでいい」




シュウ「だが不思議なもんだな。あんな悪党でも生き方に悩み彷徨する。
あいつが目を直すも直さぬも自由だ。俺に復讐するもしないもな。
とらわれるも・とらわれぬのも―な?」

ニコ「(にっこり頷く)ですね!」







やがて起きるビルの倒壊から各自脱出します。
鬼がその後どうなったのか生きているか死んでいるのかはわかりません。




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