Middle phase
【〜バストラールの赤い戦馬〜】
ロバート:「あのーバルチモアの話ばかりですが、私はバストラールにも使者を派遣しておいたほうがいいと思います。」
GM:ふむふむ。とグラニア宰相。
ドラゴス:何の使者。
GM:「まぁダニエル王子が跡継ぎに決まりました。ということを伝えておかないと攻めてくるかと。」
GM:では、その辺りのシーンをば。今回使者としていくのはロバートだ。
ロバート:了解。
GM:バストラールへの使者というシーンを挟みます。
ロバート:王子が行くという手もある。
GM:死んでしまう。バストラールなら平気で捕えかねない。
王座に座る炎のような赤毛の娘は人ならぬ畏貌のごとくその髪を尾のように振るった。大国バストラールの女王カルディア、その人がグラニアの母なのである。
ロバート:「お聞きのことと存じますが、我フレジェス王国の国王は、先日急死し、新たな国王として王子ダニエル(現在の影武者ドラゴス)が即位しました。これからも両国末永く……」
GM:カルディアは大あくびをして伸びをする「なんだそのことか。私はてっきり降伏の使者として来たのかとおもったぞ。」
ロバート:「そんな、我が国は王子の元で再興を果たしていますので。」
GM:「降伏か死か、言葉遊びはうけつけん」
ドラゴス:はっ
ロバート:「何故?」
GM:「戦となれば勝利は間違いなかろうが。」
ロバート:「なんの大義があって?」
GM:「大義?」女王カルディアは首をかしげた。「耳にはするが、どのようなものか未だ見たことは無いな。それはどのようなものだ。色は?形は?」
ドラゴス:あ、やべ。
GM:そして頬杖をつき身を前に乗り出す。「もし大義というものが存在したとして、これから流す血とどちらが価値がある。奪う命、生まれる命、今生きているという事実より重きものか?」
シリル:意外と正論。
GM:「言葉遊びの域を出ぬぞ?」
ロバート:「まぁフレジェスなど、バストラールがバルチモアを落とした暁には、おのずと手に入る国ではないですか。そんなに警戒しなくてもよいでしょう。」
GM:カルディアがその言葉にピクリと反応する。
ロバート:「いえ、あー戦などしては、商業的な発展をしてきたこの国の価値を落としてしまいます。」
GM:「ほぅ…一定の論理は持ち合わせているのだな。ならば私がどう動くかも推測してみよう。そしてグラニアに相談してみろ。『「お前がやらぬのなら私がやるだけだ。そうならば、お前は想像以上の地獄を見るだろう。』と伝えておけ。」
ロバート:「宰相に?」
GM:「恐らくあやつが大切にしていたものは無残に蹂躙され、そのことを私は理解しない。」
訓練の光景
GM:訓練が始まり、シグナスは鬼教官ヨロシク部下を鼓舞する。
ドラゴス:「あ、俺も参加しないといけないかな。」
GM:グラニアは笑顔。「どうぞご自由に。でもまぁ皆に顔に合わせることができるますしね。」
ドラゴス:じゃあ参加します。
GM:というわけで訓練場のシーンだ。シグナスが吼える。「俺の経験から言わせて貰えば、最期は基礎がものを言う。体力だ。お前たちのバックパックには戦に必要な装備と同じ重量の荷物をつんである。」
ロバート:「教官。私は板金鎧で精一杯で、残り荷重がダガー一本分しかありません!」
ドラゴス:設計に問題があるだろ!
GM:「ワカル」
シリル:あんたもかよ!(爆笑)
爆笑!
GM:「俺は大丈夫さ。そんな時代を思い出しただけだ。えーそれを担いだままグラウンドを20週して貰う。落伍者には制裁が待っている。」
ドラゴス:了解。僕もですよね。王子だけど。
GM:「ま、いいだろ。お前なら。」
シリル:王子に対してのアンタの言動が一番マズイ!(笑)
GM:さてそんな中、ランの姿が見えない。
ロバート:娘よ…
GM:「信じられんな…まさか初日からボイコットとはな。」
シリル:シグナスさんアメリカの軍人みたいな気がしてきた。
GM:一同走り、忍耐の時間が続く。そしていよいよゴールが差し迫ってきたとき、突然ドラゴスの背負い袋が動き始め、中からランが飛び出してくる。
ドラゴス:「ちょっおまっ!(爆笑)」
GM:「勝つためにー生まれてきたぁ!」
爆笑!
シリル:どんな育て方をしてきた!(笑)
ロバート:覚えが無い。
GM:ゴールに駆け出すラン。その時、発砲音。ランの足元に銃の穴が穿つと、ランは顔面蒼白に静止する。
ドラゴス:イエス!
GM:シグナスは銃を向けながら言う。「どうした走れよ。撃つかも知れないけどな?」
ドラゴス:何コレ(爆笑)なんの訓練?!
シリル:勇気が試されている。(笑)
ドラゴス:勇気の訓練(笑)
ロバート:よっしゃあああ!と移動力2で完走。
ドラゴス:ランを捨てたことで荷重ゼロで完走。
GM:ランは敗北。
ドラゴス:「お前の夕食は抜きだ!!」
GM:「なんでだ。なんでだよ。ちくしょおおおお!」
GM:夕食時、ランはドラゴスとロバートの前に座るとへの字口をして、弁当を見ていた。「お前等みんなクズだ」
ドラゴス:ええ!(爆笑)
GM:「まずシグナスって最低!」
ロバート:シグナスを見る。
GM:入り口から入ってきたシグナスは手ぬぐいでヘルムにワックスをかけている。被ったまま。
爆笑!
ロバート:メッツ?(笑)
ドラゴス:それ兜じゃないよね?(笑)
GM:その会話に答えるシグナス。「凄いねお前。俺は上司だよ。初日からそれだけ反抗的なクチ聞く奴に心当たりは無いわ。」
ドラゴス:「アンタもな!(王子)」(笑)
GM:「直属の上司じゃねーし!」「会社で言えば社長だよ?お前、社長にそんな口利くわけ。」
ドラゴス:シャッチョーってなんだよ!
ロバート:「シャッチョー!」
GM:「シャッチョー!」
ドラゴス:「あのグラニアさん」
GM:「はい。」
ドラゴス:「ここの戦力てどんな感じなんですか?」
GM:「あ、マジメな話きましたね。」
ドラゴス:「なんだと思ったんですか!」
GM:「ふむ。ここは山岳の隘路に街道を通した堅固な作りをしていまして、国内にいくつもの難所があります。そんなわけで、砦を作ったり、仮設陣地を作るだけで、大きな役目をこなします。兵力の数は少なくとも、十二分に戦えます。」
ドラゴス:「将兵は少ないですよね。見たところ、シグナスさん、ロバート、ランに僕…ぐらいですか。」
GM:「そうなりますね。元々我々は少数による活動や警備に重点を置いており、カウントもその少ない将兵の強化につとめています。国柄ですね。」
ドラゴス:「なるほど。」
GM:「同じレベルより、個人の装備はいいんですが、それは当然のように部隊には行き渡らず、そして兵力数値でいうのならば少ないのが現状です。」メタな話、部隊は民兵で精鋭なので、つまり計算上ボーナスがないという感じだ。
ドラゴス:戦争はできないな。
ロバート:戦いは数だよ。アニキ。
ドラゴス:それだと負けてしまうよ!
ロバート:はい。つまりそういうこと。『戦となったら正攻法では勝ち目はない。』
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