Ending phase
【サクノ〜カガリ〜】
GM: サクノ! ひどいエンディングを用意したよ!これは行尋さんにこの場で殺されるのか?(笑)
カナタ:殺されるのかよ!?(笑)
建物は崩れ、瓦礫とともに暗闇に落ちていくカガリ。
カガリは見上げた。
「来るなぁ!」
カガリはサクノを制止する。
倒壊した瓦礫は視界を覆い隠す。
轟音激痛。意識が遠退く。
腕の中には温もりがあった。
痛みで意識が戻る。
鉄骨が背中に刺さって、貫いた先端が腹を破っていた。
両足が痛い。
完全に瓦礫に押し潰されていた。
カガリは腕の下で静かな息をしている。
傷はない。
しかしカガリの体は冷たい。
当然だ。
彼女は命を燃焼しつくして息を引き取ろうとしていたからだ。
士朗:今際の際だ。
GM: 彼女は言うんだね。
「ドキドキしてるよ。サクノ」
不意にカガリの声。
サクノ:「へぇ……どうして?」
GM: 「うぅん……わかんない。わかんないよ」
「なぁ、どっちが長生きできるか勝負しよう。」
サクノ:「ふふ……そんな勝負していいのかしら?」と言ってこう……もう串刺しだよね。
GM: そう。なんとか話を合わせないと意識がすぐに飛びそうだ。でも、彼女、言うんだね。
「クマありがとう。大切にできなくてゴメンね」
サクノ:「何度も同じこと言わせないでよ。……大事にしているでしょ?」って言って……まだ胸元に入ってるんでしょ?
GM: うん。入ってる。
サクノ:もちろんこう、手ぇ繋いでるんでしょ?
GM: 手は繋いでるね。だから、彼女もちゃんと言う。
「あったかい。」
カガリの体が冷えている。
冷たい。自分の手も氷のように冷たい。
「アタシは今凄い幸せ」カガリの手が頬に触れる。
「今ならカガリ火にだってなれそう……」
「そしたら……サクノをあっためてやるよ」
サクノ:「ありがとう……じゃあ」……じゃあ、その温もりを確かめたくて、抱き寄せよう。
「そしたら照らしてあげるよ」
「そしたら……」
「おやすみ」
サクノ:「……おやすみ」
GM;というわけで。
士朗:あ〜! や、これはバッドじゃないよ。ハッピーじゃないけど、ある一つの答えなんじゃないかな。
サクノ:うん……。
士朗:カガリは幸せだったよ。
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