【別れ】
士朗:地面からドドドドドど。バキ、ビシ、ゴーン! とかいってま、肩からカナタをぶら下げた人狼した士朗が上がってくるんだ。ドーン! ズシャアアア「ようやく到着だ!」(侵食率ダイスを準備)出ますよ?
GM: ああ、これはもう終わりだからいいよ。
士朗:このセリフだな!「無事か! カガリ! サクノさん!」
カナタ:「終わった……みたいだね」
士朗:「その男は?」
カナタ:私も顔は見た事なかったな。
サクノ:「ここの研究所の博士よ。全ての元凶……って言ってもいいけれどま、私が言っていいセリフじゃないわね」
士朗:「こいつが母さんを……」
GM: 「しかし私にとっては育ててくれた恩人だ」とカガリが言うんだね。
士朗:ありがとう。そのセリフがほしかった。「そうか……」
GM: はい、というわけで足元ドンドン崩れていく。建物自体が倒壊を開始するんだね。
士朗:「まずい。ここも長くはもたない」
サクノ:「せっかく上がってきてもらったのに、痛い目見させちゃ悪いから、とっとと脱出しましょう」と言って《ディメンション・ゲート》を開こう。
GM: その瞬間である! 足元が崩れ、カガリが落ちる。
士朗:「うお! カガリ!!」
GM: はい、そしてカガリの方はもう……。
士朗:手を伸ばす!
GM: 抵抗する様子もない。一言だから。
建物が崩れ始める。
屋上に亀裂が走り次々落ちていく。炎に照らされるカガリ。
「じゃあ、お別れだ」 「兄上様。お幸せに」
士朗:「ざけんな!」
二人の間をまるで別つように、火の粉が舞う。
GM: ちなみに、ここ飛び降りた人は多分死にます。
カナタ:多分死にますって!
GM: そのままカガリルートで走っていくので、飛び降りて終わって行く人は宣言してください。
サクノ:はい!
士朗:ああ〜やっぱりそう来るか。
カナタ:う〜ん。
士朗:こりゃあ……飛び降りれ……。
GM: 飛び降りたら……他の約束が全部ねぇ。
士朗:全部破棄になるから。夏樹さんを……泣かせるわけにはいかない。
サクノ: じゃあ、あれなんですよ。《ディメンションゲート》は残した。で、とりあえず死ぬまで現存。ゲートの出口は行ったことのある先ってことで、大神家。ゴンッ!
士朗:「サクノさん!」
サクノ:「あんたはお家に帰りなさい!……ちゃんと待ってる人の元に帰りなさい」ダンッ! で、こっちはもう……飛び降りて。
士朗:で、そのまま《ディメンションゲート》に飛び込んじゃうのかな?
カナタ:そうだな……これは。
GM: まあな。約束があるしな。
カナタ:ふう……。
GM: そうなんです。このルート、カガリルートに行かない場合は必ず約束が残るように。
士朗:?
GM: 帰るべき場所がある。または約束して別れるとかね。
士朗:ああ〜。
GM: ここで死ねない理由もあるんです。他の人には。
士朗:なるほどね。だから……いけないよね。PC1はここでいけない。どうやっても。
サクノ: ゲートを開いておいて、自分は亀裂に飛び込んでいきます
士朗:うわ〜かっけぇな。
そして、崩落。
崩れて消える。
因縁も――
涙も――
カガリ火も――
GM: というわけで、エンディング行こうか。
カナタ:本当に帰ってくるのか? 帯刀。
人間だったんじゃないのか……あの時。
GM: まず、PC1の始めのエンディングからだね。
士朗:あれ? もう一回ボスいるんじゃないの?
GM: これからです。
カナタ:マジでこれから!?
サクノ:バックトラックすらやってない。
士朗:は! そうだ! バックトラックしてねぇ! これエンディングって言わないでしょレサ夫さん! クライマックスだよね?
カナタ:そういえば衝動判定も振ってない!
士朗:そうだ衝動判定なかった! ……ということは!
GM: すまん……それは俺が忘れてた。
一同:爆笑!
Copyright(C)ゴスペラードTRPG研究班 (c) 2018.