Middle phase・2

           

【屋上〜高田〜】

高田は軍刀をつき、赤く燃える町を見下ろす。
「君かね」燃え上がる建物の上、炎に高田のコートがはためく。


サクノ:「……所長。私もこの研究に加担した人間です。自らの意志で、研究を続けてきました。ですから所長のこと、研究者として尊敬していますしそれを真っ向から否定するつもりもありません。ですが……ですが研究者としての私ではなく、私は私自身のエゴで、貴方を斃します」

カナタ:あんた絶対FHに来るべきだよ!(笑)

サクノ:というわけで、二丁拳銃を抜きます。

GM: そして、二丁拳銃をそちらに抜いた時、彼もコートはためかせ一回転。高田は南部式拳銃を抜き放つ。




一同:うを〜!?

士朗:剣じゃねえのかよ。軍刀はどこいった?

GM: いや〜最後のときにね、これがもしサクノさんだったら南部式拳銃で戦おうと(笑)。

士朗:あ〜なるほどね。

< サクノ:ガンシューだ。ガンガンガン!

GM: 後ろのほうではヘリが舞い上がってこちらに近付いてくるのが見える――が、突然カガリが跳躍。姿を消したかと思うとヘリがズバッと斬られるんだね。

士朗:うお〜。ドバァ〜!


ヘリの墜落にも動じない高田。呼吸の乱れもない。


GM: では、勝負だ。

士朗:ちょっとかっけぇかも。

サクノ:こいつがよもやメインで戦う事になるとは。

一同:(笑)

GM: え〜とね。行動値が6!

サクノ:お、こっちが勝った。行動値8!じゃあまずメジャーアクションで《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》《コンバットシステム》《マルチウェポン》を使用……どうしよう。ちょっと様子を見る? じゃないとできない事があるんだよな。

GM: じゃあ、相手だ。

サクノ:「所長。そんな慣れない物を持ってどうするつもりですか?」

士朗:「はっはっはっは。こうするのだよ」

GM: 「かつてはよくこれを撃ったものだよ」21。タン!

カナタ:あれ? これ普通の人なんじゃね? ダイスもメチャメチャ少なかったよ?

サクノ:威力を見るために回避を試みてみよう。素で!(コロコロ)

GM: うん。

サクノ:クリティカルせず。当たりました。バァン!

GM: (コロコロ)15点。

士朗:あれ? 低い! すごく低い!

GM: 南部式拳銃だよ?

士朗:ああ……。「戦いは苦手でね」

GM: ああ、でもここでオートアクションを使える。装甲貫通があったんだね。

サクノ:お〜装甲値無視?

士朗:あれ? 以外に……もっとガン強かと思ってた。

GM: いやいやいや。みんな合わせてる。もう一人ずつ完全に。強くは全然ない。

士朗:カガリめっちゃ強かったけど。

GM: ただね。意志判定に対して修正を与えるっていう攻撃を持ってるんで、ライカンスロープを狂わせる力を持っている。

士朗:ああ〜。

GM: 特殊なんだけど、彼はオルクス/ノイマンで、一番強いのは《ナーブジャック》

士朗:あ〜やっべ! それ一番やべぇ!

カナタ:ひどいものを持ってる。相性はよかったんだ。

GM: 彼は言うわけだね。「僕と一緒に来なさい。僕は魔法使いだ。君は神にも悪魔にもなれるよ」


サクノ:「神にも悪魔にも……そんな妄想にとらわれてる事だけが残念です。私たちは神にも悪魔にもなれません。ただの人間です」


士朗:うぅ〜!? かっけぇ〜?

サクノ:バンバン! 撃ってやります。(コロコロ)命中は25。ガンガンガン!

GM: (コロコロ)17で当たった。

士朗:「銃弾を避けるのがこれほど難しいとは」

GM: 「若いようには行かないものだな」

士朗:いつなら避けられたんだよ! そこを聞きたいよ!

カナタ:二人ともベタ足で撃ち続けるという恐ろしい戦いだな。

サクノ:ダメージは29か。

GM: HPは0になるんだね。

士朗:おお〜!? 弱いよ!

GM: いや、強くはないんですよ。

士朗:強くないって言うか弱い。

GM: 彼は要するに、本当に頭系のボスなんですよ。

士朗:ああ〜なるほどね。

GM: 彼、結構必死だったんだよ。


くぐもった声を上げて崩れる高田。
口からは血が流れもはや立ち上がることはできない。
辛うじて身を起こすが……苦悶の表情。致命傷である。


GM: カガリは高田の側に駆け寄る。「苦しそうだな……所長。カガリ、介錯……つかまつります…」

士朗:うお〜。

高田「すまないな……カガリ君。」
刀を構えるカガリ。瞳には涙が溜まる。
高田「しかし……悪い気がするな。私だけがこんな幸せでいいのかと……」

カガリ「バカ言え。夢叶って散る私より、夢叶わず散るアンタのほうが不幸だ。」

高田「ありがとう……カガリ君」。


刃が走って血が流れる。
遺体に手を合わせさせ、コートをかけ直すカガリ。
正座をして手を合わせる。


サクノ:「博士……貴方は狂人でしたが、その貴方の元で研究した日々の実績はかけがえのないものです。ありがとうございます。……お疲れ様でした」


士朗:う〜ん。


炎の中に照らされるその影。主を失った高田所長の鞄からは、その研究成果が零れ、それが風に舞う。それに視線を移すサクノ。


GM: うん。というわけで、そこに一同がやってくるんだね。


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