Middle phase・2

           

【士朗〜離別の刃〜】

士朗:ここの侵食値は(コロコロ)1だ。よかった。

GM: 帰って来れなかったらおしまいだからね。

士朗:俺、家出る云々の前にね、決断しなきゃならない事が一つあるんですよ。

GM: そうだね。どうぞ。

士朗:こっちで振っちゃって大丈夫なんですか?

GM: どうぞ。いいですよ。

士朗:わかった。じゃあね、こう!(笑)夜明けになるまでずっとこう考えててさ! 道場で正座しててさ! お日様がサァーッと昇ってる時に!「親父に突きつけられた課題。ようやく答えが出たよ」って目を開く。

GM: うんうん。

士朗:で、スッと立ち上がって……そうだな、どうしようかな?お父さんに連絡を取る手段とか聞いてなかったんだよ。

GM: あ〜……一応連絡先を聞いた事にしようか。

士朗:電話でいいかな? ピッポッパッポ。プルルルル……。

GM: ちょっと待ってください。電話に出るの結構遅いんだお父さん。

士朗:(笑)あ〜そうだった! そういう奴だった!

GM: で、思わず留守電になるかと思ったところ「もしもし、帯刀です」

士朗:(笑)律儀に名乗るな!「律儀に名乗るなよ。追われてんだろ?」

GM: 「ああ、おまえか」

士朗:「親父、あんたに言われた答えがようやく見つかったよ」

GM: 「どうするんだ?」

士朗:「あんたは俺に聞いたよな?」

GM: 「俺と一緒に来るか、それともおまえがここに残るか」


士朗:「ああ、その答えは決まった。どちらでもない。俺は親父をここに連れてくる。あんたから人を救う技を学んで、それで俺があんたも守る。俺があんたや、夏樹さんや愛たち、大切な人達を守る。それが俺の答えだ」

GM: ……彼の方は「そうか。おまえが出した答えなら、俺が文句を言うべきことはなにもない」

士朗:「だから親父、もう一度帰ってきてくれ。じいさんなら俺が説得する。この命に代えても」

GM: それを聞いていた帯刀の受話器の音がちょっと悪くなっていく。彼の方は「すまん。またかけ直す」

士朗:「どうした親父!?」

GM: 最後の方に「……無事でいろよカナタ」なんだね(笑)。

士朗:あ、あ〜! なるほど! ザーッ!「親父!」

GM: 「UGNに気をつけろ!」

士朗:ツーツー。「UG……? サクノさんやカガリに……」

GM: そだね。

士朗:ここでなんとなく察していいよね?

GM: いいね。

士朗:「親父まさか、愛が言っていたあの製薬会社に向かったのか?」と言って後を追おうとするんですが「待ってシロちゃん!」でしょう?(笑)

GM: 「待ってシロちゃん」……ではないんだな〜(笑)。

士朗:ないのかよ!

GM: 表に出るとね、全く別人のように見える夏樹の姿があるんだね。

士朗:「夏……」

GM: 手には刀を持って、それを地に突き定めてるね。


士朗:「夏樹さん……なにしてるの?」


GM: 「決着をつけにいくんだ……。男の子だものね――などと……言うと思ったか?


サクノ:あ?

士朗:え?

GM: 「貴方はバカだ……。バカで、頼りがいもないし、調子もいい。でもそんな貴方が嫌いじゃない。それでもいいと思う。だけど……宗一郎さんと……夏目と私が守ろうとした日常を!今までの貴方を! 容易にかなぐり捨てるお前が憎い」

サクノ:お前!

士朗:「捨てはしないさ!」その様子にちょっとビビリながらも……。

GM: 刀を抜くね。





士朗:うん。じゃあこっちは人狼化しないでそのまま「俺は捨てはしない。あんたもじいさんも、それから、母さんの思いでも、そして! 俺たちに背を向けてる親父もだ!」

GM: 彼女刀を抜いた。殺気が並とは全然違う。その手の刀が抜き放たれる――


その眼光は鋭く――
殺気はそれよりも鋭利であった。


GM: 彼女が《ワーディング》効かなかったのは……エネミーデータだからです。

士朗:? オーヴァードじゃないの?

GM: オーヴァードじゃなくて……。

士朗:あ! あったね!エネミーエフェクトの対ワーディング!《AWF(アンチワーディングファクター)》か!

GM: そうなんです。そして今、彼女にはロイスが二つ結ばれているので……すごく強いです!(笑)

士朗:なるほど……。

GM: 実はヒロインと見せかけて……ボスだったりするのです!(笑)

士朗:構わないさ。

GM: 夏樹は容赦なく自分の持ちロイスを切って襲い掛かってきます。「子供は直ぐに自分の決意を語る!だが私は大人だ。出来るか? 出来ないか?そこだけで生きている。お前は私の刃を掻い潜ることすらできはしない!」

士朗:「あんたの刃を掻い潜るさ。勘違いするなよ夏樹さん」ここは……告ろう! ボスだろうがなおさらいい!「俺は夏樹さんが好きだ! だから俺は夏樹さんから逃げたりはしない! その刃も避けたりはしない!」

GM: あ〜……。

士朗:「だからあんたも! 正面から俺にぶつかってくれ!」


GM: 「私達を守ってくれ――などと、私が頼んだか?そもそもお前は私を守れるほど強いのか!!貴様の半端な強さは自分自身を救えるのか!?」と言ってこう……刀を向けるんだね。

士朗:「だったら試せばいい!」

GM: 行動値を行きましょうね? 夏樹さんの行動値は12!

カナタ:早い!

士朗:早いね。

サクノ:決して早過ぎるスピードでもないな。

士朗:かわさないとダメなのか?

GM: ちなみに聞きますが、変身しますか?

士朗:しませんよ。

GM: はは(笑)。なるほどね。じゃあ31で攻撃してくるよ。

カナタ:さんじゅう!?

GM: 彼を倒すためにはこの威力出ないと通らないと見た。

士朗:あ、しまった木刀買ってなかった。

GM: さすがに丸腰の相手……でも斬るかも知れない。今の夏樹さんは。

カナタ:ここ道場じゃない?

GM: 道場だけどね。

士朗:「取りなさい」ガシャン。(笑)

GM: 取りなさいだね(笑)。

サクノ:「あくまで変身しないというのか」ガシャンカラカラカラ……。

GM: 木刀で、いいよ。

士朗:あ、夏樹さんが真剣を出すけど「あくまで変身しないなら取りなさい」それに対してすっと剣を取って「俺は夏樹さん相手に人狼の力は使わない。それに、刃も向けたりはしない」ガシャっと!暴れん坊将軍じゃないけど峰打ち状態で! 逆刃で。

カナタ:しかし31か……。


士朗:う〜ん。

GM: 「お前のその爪で何をする? その牙で、その力で何をする?

士朗:「あなたを守るんだ」

GM: 「悪を殺そうと――裁こうと――お前が殺すものはお前の日常以外の何物でもない。かつての……士朗に戻れなくなることに変わりはない。もう私はかつてのようにあなたを見る事はできないのだから!」

士朗:「俺はもう昔の士朗じゃない。」

GM: 「……」

士朗:「俺はもう昔の士朗じゃない。あなたに頼ってばかりいた弱い士朗じゃない。これからは! 俺が! あなたを守る士朗になる!だから夏樹さん! 今の俺を受け入れてくれ!」ぷしゅうううう。

GM: では、避けてください。

士朗:どうしようかな? 獣の力を使わないとは言ったけど……。

GM: 《獣の力》はいいと思う。でも《完全獣化》とかね、あれはちょっと、ね?

士朗:あ、ついでに言うとあれか。装甲値無視も効かねぇのか。

GM: 関係ない。

士朗:装甲値持ってない?

GM: ないないない。

士朗:(笑)じゃあとりあえず、ズバッと来たんで避けなきゃいけない。(コロコロ)お、クリッたぞ!?ま、そう避けられないね。15。パシッ!

GM: 当たったのね。でも、彼はその後の硬さもあるからね。(コロコロ)40です。

士朗:痛ってぇ〜!? 40も来るのか!パシッじゃねぇよそれ!グシャァァァですよ!

GM: 刃を抜いたら絶対に手加減はしない。

カナタ:誰かに似てるねぇ(笑)。


士朗:くそぉ! じゃあここで不死身の体を使う!(コロコロ)12止めて……うわぁいきなり瀕死だよ!

GM: 凄まじい一撃。

カナタ:人間とは思えん。

士朗:「っぐぅ!」

サクノ:大神家って容赦ないな。

GM: 大神家はね、実は古い人なのね。

士朗:うん。現代人のレベルを超えてる。さすが夏樹さん!

サクノ:現代のもののふ?

GM: 侍なんだね。


士朗:「さすが夏樹さん。城島なんかとは比べ物にならない」

GM: 次はそちらの番です。


士朗:攻撃しなきゃダメなんだよね? 結局ね。

GM: しないで負けるという展開もあることはあるんけど。

サクノ:「俺は自分の好きな人には刃を向けない!」みたいな感じで。

GM: 愛するものには刃を向けることはできない!

士朗:う〜ん。戦おう。こっちも応えてもらわなきゃいけないから。

GM: 一人前とみなされるかはまた別だしね。

士朗:俺はあくまで夏樹さんの武器を狙うよ。

GM: お〜いいよ。

士朗:「俺だって昔、じいさんや夏樹さんに鍛えられたんだ!(サイコロを擦り合わせてる)この刀かわせまい! 三日月の太刀!」(コロコロ)命中値33!

GM: 鋭い一撃が空を裂く。まるで虚空を相手にしているかのような体裁きだ。

士朗:「な! くそ! まだ刀が馴染まない」

GM: はい。そだね。彼女は少しずつ間を詰めたかと思うと次のターンに入るね。やはり斬るしかないからね。(コロコロ)クリティカル!

士朗:うぉ〜!? やめて〜!

GM: 39! ビュバッ!

士朗:おぉ〜!? どんだけ固定値高いんだ!?じゃあ、これは回避じゃないな。ガードだな。ガードしましょう。どっちにしろ倒れるけどね。あ、どうせ倒れるならガードじゃなくて回避に賭けたほうがまだいいか。回避だぁ!(コロコロ)10は行くんだよなぁ。14! 止まった!

GM: (コロコロ)ダメージは29。

士朗:29だったら……ここで0になって《リザレクト》ブクブクブク……じゃない。

サクノ:ぷしゅううう!

士朗:(コロコロ)……1回復。「まだだ、まだだ! 夏樹さん!」血塗れになりながら立ち上がります。うぉぉぉこっちの番だ〜! 行くぞぉ〜! おなじく三日月の太刀!

GM: ぜひクリッて貰いたい。

士朗:とはいっても、ムズイんだよ!

GM: そうなんです。うまく回ってくれないとね。固定値も強いよ?

カナタ:そりゃ強いわ。

士朗:(コロコロ)3つクリッたな。(コロコロ)お、さらにクリッた! 全部クリッた!(コロコロ)あ〜クリらない。47。

GM: ドッジしますよ。(コロコロ)当たる。

士朗:OK! じゃあこれに《破壊の爪》を足せないから、攻撃力が木刀扱いなんで3ですね。3に《獣の力》で5か。(コロコロ)くぅ〜微妙だな。22。

GM: はい、一撃でその刀が弾かれ、その刃は突けば殺せる。そんな死点に付いたんだね。彼女を本気で殺す必要ないでしょう?


士朗:もちろん殺さない。

GM: パシッと弾いてその一瞬の時、彼女は目を大きく開けてそれを見た後に……。

士朗:チィィンと刀を弾いた!

GM: 彼女背を向けるんだね。そしてこう……。

士朗:「どうだ夏樹さん! これでも俺はまだ無力か?」

GM: 彼女しとどに涙を流す。「あぁ、私もそうだ。私が斬ったものも、私の日常以外の何物でもない。私もまたこの刀で絆を断ち切ったんだ。」

士朗:「それは違う。あんたは何も斬っちゃいない。だって俺は、まだあんたとこうして繋がってる」

GM: と……。

士朗:と言って後ろから抱こう。

GM: 抱き締め、目線が合って、そして彼女は思わず目を瞑るわけだ。

士朗:もうここまで来たら……!もう越えちゃうぜ!

一同:笑!

士朗:というわけで、夏樹さんと熱い口づけを交わします!

GM: 二人は熱い口づけを交わした……ので、夏樹ルートが。


一同:爆笑!

サクノ:あれぇ〜?

GM: あれぇ? 夏樹ルートになって行くよ〜?

士朗:……愛。悪りぃ!

GM: 愛、悪い。ごめんなさい。

士朗:ちょっともうこれはだめだ。しょうがない!

サクノ:ハーレムエンド目指すか。


士朗:いやぁしかし厳しかったなぁ〜。HP1になっちゃったよ。この状況で。衝動判定したら100%オーバーする。

GM: やばい。

士朗:応急手当キットで夏樹さんとお医者さんごっこしなきゃ。夏樹さんイタイイタイイタイ!もうちょっと……イタイタイタイ!

サクノ:もっとさすって。

士朗:だめな奴だよ! 変わってねぇ!?

GM: 最悪!

士朗:(呟くように)……これはしょうがない。愛エンド?終わったらレサ夫さんに聞きたいこといっぱいある。

GM: 山ほどありますね。

士朗:山ほどありますよ。


次へ

リプレイへ

トップページ

Copyright(C)ゴスペラードTRPG研究班 (c) 2018.