Middle phase・2

           

【UGNvsFH〜激斗〜】

GM: ジャ〜ン。というわけで狩を始めるカガリさんだね。「行ってくるよ」

サクノ:う〜ん。

GM: 「多分あいつらの工場には帯刀がいるからね」

サクノ:え〜と……力……。

GM: 「でも、あんたにとっても大切な人だろ? 来なくてもいいぜ?」

サクノ:う〜ん。

GM: 「あいつが、メッチャ滅茶に……」

士朗:(割り込むように)結構悩むなコレ〜!!

GM: 「見たくないだろ? あいつがメチャメチャになるのはさ」


サクノ:ちょっと……ちょっと……。あれで確認、メタで。

GM: いいよ。

サクノ:さっき、高田は助ける気なんかないんだろうみたいな感じで言ってたけど……。

GM: ああ、聞いてみる?

サクノ:助ける手段はあるってこと? つまり。

士朗:ああ、それを。

サクノ:今は実験中でできないけど……。


GM: この情報まで出ている場合、君もその科学者だからハッキリわかるね。カガリは元々はもうちょっとは生きられるんだよね。それをね、自殺遺伝子をやることによって、このベナンダンテ・プロジェクトでできた人狼を、自分達でどれくらいで殺せるかを設計できるかという。製造段階で。そのチェックをしているだけなんだね。

カナタ:助ける方法じゃねぇんだな。

GM: そうだよ。要するに彼女を殺す事によって自分達がライカンスロープを倒したという実例も得られるという。

サクノ:あ〜……。


GM: 言い換えてみると、それを止めさせればもうちょっとは生きられるんだよね。多分そんなに長くないかも知れないけど。

士朗:投薬だけでも止めさせられれば。

GM: もはやね、投薬と言いつつもね、なんかね遺伝子の状態を悪くした後に、その血液検査をするだけというね。

サクノ:うん……。

GM: ただ、ある程度治療受けさせれば……。

サクノ:それはどういった治療法って言うのは……。

GM: ああ、それはね、その内容に関しては高田所長が握っているみたいだね。

サクノ:握ってるのか。

GM: カガリのプロジェクトはやっぱり高田所長がやってるんだね。

サクノ:ふんふん。

士朗:それで、最後はカガリ君に「ありがとう」を言いたいわけだ。

GM: そうだね。


サクノ:う〜ん、そしたらじゃあそれ……。

GM: カガリはでも、わかってるのかわかってないのか。「倒しに行くよ」

サクノ:それはじゃあ……あれがないとダメか?それはつまり情報収集でやるのか、それとも高田と対決して手に入れないといけないのか。

GM: 対決しなきゃダメかな。ホントに、お互いのプロジェクトの芯の芯だよ。


サクノ:そしたらコレは情報収集でゲットというわけにはいかない?

GM: いかないだろうね。今わかるのはカガリのこの辺までだ。結構わかってるみたいだね。他の人だって、主任研究員じゃなければわからなかっただろう。じゃ戻りましょう。カガリ「行ってくるね」って言ってくるよ。

士朗:へへへへ。サクッとしてる(笑)。

サクノ:付いてくべきか。残ってなんかできるんであれば。

GM: あのね、もう選択肢出しておくね。帯刀は君にも会いに来ます。

士朗:きゅいん? さっきのアレをプレゼント?(侵食値吸収のことを言ってるらしい)

GM: 帯刀を待つか、カガリと行くかどっちかなんだね。

サクノ:どっすかな。カガリと一緒にいるよ。


GM: カガリと一緒にね? はい、OK。

サクノ:じゃあ、カガリが行こうとしている所に……。「『言ってくるぜ』じゃないでしょ?」

GM: 「え、なに?」

サクノ:「あんたは今私のパートナーなんでしょ?」

GM: 「うん」

サクノ:「じゃあ、私も行くってことでしょ?」

GM: 「そだな。一緒に行こう。ありがとよ!」

サクノ:「うん」

士朗:あはは! PC対PCになっちゃうんでしょうかねぇ?


GM: というわけで、廃工場のほうなんだね。帯刀が出て行ってずいぶん時間が経つ。ついにプレイヤーの襲撃が来るわけだ。プレイヤー対プレイヤーの。

カナタ:わ〜お。

GM: 月が三日月の今日行くのは、帯刀を簡単に倒すためなんだね、ホントはね。廃工場にはシンジと君がいるわけだ。

士朗:シンジさんも危ない(棒読み)。

サクノ:帯刀は今いないんだ?

GM: 帯刀いないんだね。複数の車両が廃工場の入り口に着く。シンジは「なんかヤバクねぇ?」っていう風に声をかける。

カナタ:これもう少し先から気付けない?《蝙蝠の耳》があるんだけど。

GM: あ、いいよ。振ってごらん?

カナタ:なんか振るのか?

GM: わかるわかる。〈感覚〉振ると奴らの事が結構わかるんだ。

カナタ:ほう。

GM: 目標値は5、7、9で。

カナタ:そういうことならば……。


サクノ:ごめっ肝心な事言い忘れ……!

GM: いいよ。

サクノ:車の移動中に購入判定していいかな?

GM: ああ、いいよ。

サクノ:そうだ。そしたらじゃあ……移動中の車中で、作戦の行動を……。あれ? 行動するのはあくまで、カガリと私だけ?

GM: あと一応ウィリアムズも来てるみたい。

士朗:ああ、ひげもいるのか。

カナタ:こ……これは。

GM: ウィリアムズの方はどっちかっていうと、みんなはカガリが暴走した時になんとしても止めろみたいなね。


サクノ:ふ〜ん。そしたら、あれだな。ちょっとここで提案してみよう。「場所が廃工場だっていうのであれば事故に見せかけて火をかけ、奴らを炙り出すのはどう?もし間抜けな奴らなら、そのまま火に撒いて焼いてしまえばいいし、そうすれば簡単に片付けられるわ。騒ぎが起きたという事であれば、事後処理もやりやすいでしょう?」

GM: するとウィリアムズ「そうは……いかないんだよ」

サクノ:「へえ?」

GM: 「実は、帯刀君と一緒にいる人間が、レネゲイドがどのような変質を遂げるかというのをチェックしたいというわけで、捕まった披検体はすぐに解剖に回されると決まっている」

サクノ:「ああ、ああ、ああ、なるほど。つまりそのFH……」

GM: 「FH側にいる人たちは全部捕まえて、バラされてしまう。そういうことだね」

サクノ:「なるほど」

GM: カガリは「……相変わらず嫌な仕事をくれるぜ」と言い。

サクノ:うん。「……そう、ね」

GM: というわけで止められ。

カナタ:さっき振ったのでなにかわかるか?

GM: その時カガリのイージーエフェクト《獣の勘》が発動し。

サクノ:ん?

カナタ:ほう?

GM: 「気付かれた!」とカガリは言った瞬間に装甲車の壁が砕け、え〜《ワールウィンド》するんだね。瞬間で場所変える奴。


カナタ:うわ! こんなもの持ってやがったか!絶対逃げられないじゃないか!

士朗:エネミーエフェクトじゃないか!? ハヌマーン?

GM: ハヌマーンも持ってるんだね。彼女は凄まじい跳躍で瞬間的に壁中がバンバン音を立てたかと思うといきなり廃工場の上空の鉄塔に姿を現し。

カナタ:「けぃっ! とりあえず寄れ!」と言ってこう……音でわかるよな? 近付いて来るもんな。

士朗:うぉっほう!?


GM: 瞳、燃えるような赤。上から見下ろす。今回は両の手には刃を握って、ギチギチと噛み締める口元。通信機のほうに立つんだね。「数打ちは下がってな。これからは真打の仕事ってことで」

サクノ:あ! 私は?

GM: ああ、車の中だね。ビビリまくってるよウィリアムズ。「これだからアイツは!」と言いながら「追いかけるぞ!」で、カナタたちの方を見るカガリ。「楽しみに待ってたぜベナダンティ! ……ってどいつだ?」

カナタ:「……残念だね。今は留守だよ。私は留守番中さ」

GM: 「ひでぇな。畜生……。男が……一人しか……いねぇ」

カナタ:「そりゃあ、悪かったね」

GM: 「ちんこは3本まで、バナナはオヤツに入りません♪」

一同:(笑)

士朗:なに言ってんだこいつぅ!?(笑)

GM: 「ちゃんと食べるんならバナナもOKだぜ♪」と言いながら彼女はつんざくような叫びをするんだね。

カナタ:かなりキツイねぇ。

GM: というわけで戦闘なんだね。

士朗:あぁ〜!? 死ぬぅ! カナタ死ぬぅぅ!(嬉しそうだ)


カナタ:「シンジ! 車両用意!」

GM: シンジのほうも言うね。「屋上に向かえ! タクシーを呼んだ!」

カナタ:「オッケー!」

GM: シンジの方はテクテク走ろうとし「あ、ダメだぁ」と言ってその場に座り込むね。「俺多分、上まで行く身体能力ないわ」

カナタ:ガッシと掴んで引き摺っていきますが……「シンジが逃げるまでは少し時間を稼ぐわ」

GM: 「やめろ〜あいつには勝てないぞ〜!」とシンジは言う。

カナタ:そうね。こいつと戦うのは……マズ過ぎる。

GM: 「大した奴じゃなさそうだな。ガッカリだよ」

カナタ:「……なんだと」

GM: 「仕方がねぇ!」とシンジ。突然倉庫が開くと戦闘機が次々と出てくるんだね。

カナタ:は?

GM: こいつ、まったく使えないわけじゃなくて戦闘機を大量に使ってそれを《ポルターガイスト》で使って戦うという技術を持っているらしい。

カナタ:マジ!? やるじゃない?

GM: 一度だけ戦えるように作ってあるのね。

サクノ:一度だけ。

GM: カガリの方は「こいつ! こんなものを持っていたのか!」「盗んだ戦闘機、自由に使えるぜ!」とシンジ。

サクノ:……すごい大規模戦闘に。

GM: 上空から落ちてくる戦闘機が次々とミサイルを撃ち……。

士朗:ぴゅぅぅぅん。

GM: 地面で爆発炎上していくんだね。

士朗:あっはっはっは!

GM: そう。カガリの方もね「雑魚だと思ってた。無礼を言った。失礼をする」と刀の向きを構え直すんだね。

士朗:やばい本気で来るよ。

GM: 「おまえは逃げたほうがいいぞ! やばいからな!」

カナタ:「逃げられるならね!」


GM: 彼は言う。「おまえ」と言って肩を掴み「俺、間違えてたんだよ。おまえと今まで一緒に暮らしてたけどさ、居心地よく甘えてて、このままいてもいいかななんて思ってたけど」

サクノ:(笑)なにいきなり。

GM: 「おまえはやっぱここにいちゃダメなんだ。そのロイスは親に会うために取ってあるんじゃないのか!?」

カナタ:これかっ!?(キャラシーを見る)「ああ、あるけどな」

GM: 「俺は奴を始末するぜ」

士朗:ここでシンジ君と一緒にカガリ相手に奮戦するか、逃げて……どっかで会うか。目を繋げるかだ。

GM: どうする?

カナタ:ふぅーっ……まあね。「逃げるんだったら一緒だろ?」

GM: 「じゃあ仕方がねぇな」

カナタ:まさかこいつ戦えるとは思わなかったな。


1ラウンド

行動順
カガリ20
サクノ8
カナタ5
シンジ4

GM: セットアップフェイズ。カガリは《フルパワーアタック》を宣言。攻撃力の増加の代償に行動力は0。けど《加速する刻》で最初に攻撃。ようするに3回攻撃になるんだな。《マルチウェポン》《コンセントレイト・キュマイラ》《獣の力》(コロコロ)カガリの攻撃の目標値は34ね。

カナタ:超危ない! 絶対危ないんだけどぉ……34は避けられない値でないわけでもない。うん、いってみようか。

GM: はい、どうぞ。

カナタ:《リフレックス》《アクロバット》ひょう!(コロコロ)え〜と?コレとコレとコレが回ってるな。(コロコロ)ちょうど!

GM: あ、避けたね。避けてる。もはや目視では間に合わない。直感で跳躍。今いた場所が切断されるカナタ。サクノからは次々と廃工場が切断されていくのが見えるね。斬りあってるんだろう。

士朗:ジャキーン! ジャキーン! ずざぁ〜!


サクノ:そしたら、その一撃が終わった後に行動させてもらっていいかな?《ディメション・ゲート》持ってる。じゃあ行動値順に私が先でいいですか?

カナタ:どぞぅ。

サクノ:じゃあ、移動中の車中から《ディメンション・ゲート》を使ってカガリと同じエンゲージに。

GM: じゃあ近くに出てくるね。

サクノ:「やり過ぎよ! 捕獲が目的でしょう?ここまで大規模にやってしまっては死体にしてしまっても回収も難しいわ」

GM: 「後の始末はあんたが頼むよ」一見理性を持っているかのようなカガリはこの時、実に侵蝕率400%を超えているのだ。

一同:ふぉう!

GM: カガリには想いと信念にまったくブレがない。この生き方は人間の生き方じゃない。そういう意味ではジャームだ。体現出来れば鬼神とか武士とか言われるだろう。

士朗:ジャーム化してない。

GM: もはや人の望む粋では無いところにいる点ではジャーム。しかし、彼女は純粋にそれを望む故にジャームとまったく見分けがつかない。

一同:あ〜。

GM: 狂ってはいないんだ。カガリはそういう生き方の子なんだ。


カナタ:……なるほど。「……気合入ってるね。とりあえず、シンジはさっさと上に行きな。留守番頼まれたんだから少しぐらい相手してやろうか。帰ってくるって言ったしね」

カナタ:じゃあ……一矢報いる!《一閃》《コンセントレイト・ハヌマーン》《爪剣》(コロコロ)(コロコロ)44!

GM: ではその攻撃に合わせ《カウンター》がくる。カガリのカウンターは!《マルチウェポン》《コンセントレイト・キュマイラ》《獣の力》《リミットリリース》(コロコロ)51。1シナリオ1回のリミットリリースを切って返礼するぞ!交差する二人。瞬間吹き荒れる旋風!切り裂かれたのは……。




カナタ:あ……ダメ……。

GM: ダメージは50超え…切り裂かれて、崩れ落ちるカナタ。「勝負あったな!」と背後で崩れるカナタに呟くカガリ。

カナタ:待ったぁ! 倒れない。こっちはまだ《リザレクト》できる!

GM: その瞬間冷気の旋風。凍てつく波動が体を突き抜ける。そしてそれはカナタも体験したことがある。

カナタ:なんだ? は! これ帯刀の!?

GM: 「エンシェント・インプレッション」という。(コロコロ×1ダイス振る)5侵蝕値が下がり……あ、キツイかな。リザレクトの数値が5以下なら無効化される。

カナタ:そ〜ねぇ〜ふぅ〜……。ダメ。無効化された。

GM: そだね。そんな中、他のエージェントたちは近付く事もできず、逆にシンジの戦闘機からの攻撃に動揺して逃げ惑うわけだ。

サクノ:ドカーンドカーン「わ〜!」


エージェントの動揺と待避指示。
しかし、カガリは向かい来るミサイルを見据える。ものの数秒で着弾するだろう今  カガリは刃を抜いた!


士朗:五右衛門の斬鉄剣(笑)。


建物は爆発炎上。ミサイルと戦闘機の墜落である。全ては燃えていた。
仮の宿だったはずの場所で、ほんの一時の相棒だったはずの男と暮らした場所。

「ごめん帯刀……留守番できなかった……よ」
崩れ落ちるその場所を目に、カナタの意識は闇に落ちた。
この事件は廃工場での科学物質の爆発事故として処理される。


GM: サクノさんはその場にいるからね。ボロボロになったシンジとカナタちゃんをカガリが引きずっていくね。

士朗:あ〜勝負あり。

サクノ:ズルズルと。

GM: 炎の中からズルズルと引きずっていく。

カナタ:まあ……負けるんだろうねぇ。ふぅ〜。

GM: はい。

サクノ:「仕事は終わりよカガリ……戻りましょう」


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