Middle phase・2
【UGN情報収集フェイズ〜ベナンダンテとは〜】
GM: というわけでアレだね。カナタ行こうか。サクノもちょっと関わるんだけどね。というわけで、カガリがトコトコと出て行くところだから……サクノか。「仕事が入ったから行ってくるよ」って。
カナタ:うわぁお、それは……。
サクノ:「どこ行くの?」
GM: 「FH狩り」
士朗:うわぁ〜!? はっはっは!(笑)
サクノ:「一人で行くの?」
GM: 「一応ね、ウィリアムズと他の連中が車貸してくれるから、それで行く」
カナタ:マジでやべぇ。……マジでやべぇ!
サクノ:「あ〜……」
GM: 「うん」
サクノ:そうだなぁ。このシーンってさっきのシーンからどれくらい?
GM: 日数? あ、結構経つんだ。実はこの日がね、そろそろ月が欠けてきたから。
士朗:あ〜! そしたら……今晩っすね。
サクノ:そしたら、このシーンの演出を始める前に情報収集させて?
GM: いいよ? カガリに聞いてやってみるといい。
士朗:ああ〜。俺もほしいんだその情報。
サクノ:じゃあこれは〈情報〉のなにで?
カナタ:UGNじゃね?
GM: 『ベナンダンテ・プロジェクト』と『カガリについて』を選べるね。『ベナンダンテ・プロジェクト』はUGNだけど、『カガリについて』は裏社会で。
カナタ:へ〜なんか特別な事でもあるのかな?
士朗:その情報収集ってこっちとかでもできた?
GM: えとね。一応『帯刀と夏目』ってのが情報収集できます。
士朗:あ、そうなんだ。
GM: これ、誰でもいい。せっかくサクノさんが情報収集始めたから……。
士朗:やりたいな。
GM: やっちゃいましょうか。
士朗:いいすか? 先に調べて。ちなみにUGNないです。
GM: 『帯刀と夏目』は裏社会でもいいね。目標値は7だね。
士朗:じゃあ、これは6以上だ!(コロコロ)お! クリッた! 20!
GM: 十分ですよ。なんていうのかな。彼らは病院に入院した事によってばれてしまったんだよっていうのが裏の情報なんだ。あの病院は売買なんかやってるんだよって。
士朗:ふんふんふん。
GM: で、帯刀さんがどういう理由で見つかったかわからないけど、お腹の胎児を狙われてお母さんはそのまま連れて行かれました。みたいな。やったのはUGN。UGNがいい取引相手なんです。
カナタ:……胎児か。
士朗:そっか。さっきの情報の裏付けだねコレね。
GM: そだね。で、実際のところそれによって多分生きてる人はいないでしょう。というそういう感じだよね。
士朗:胎児を狙ってたと。
GM: うん。じゃあ行きましょうか(笑)。
士朗:ありがとう。自分の推測の裏付けになった。
GM: 『ベナンダンテ・プロジェクト』と『カガリについて』。どっちでもいいですよ? 実はどっちもUGNで調べられんだけど、ただ、『カガリについて』は裏社会の場合もっと詳しく話すよ。両方成功した場合に限り。
サクノ:う〜ん、どうしよう? 最初はプロジェクトから行くべきか? でも、これでカガリの事を調べる前にクライマックスに行っちゃうのもな……。
GM: まあね。カガリ調べとこうか。わかんなくなるからね。
サクノ:じゃあ、まずカガリのことだな。そしてここで《生き字引》を使って調べる。
士朗:お〜!
サクノ:これはメジャーアクションなので《コンセントレイト:ノイマン》も加えてクリィティカル8。
GM: はい。
サクノ:侵食値が80超えたわ。(コロコロ)……。(コロコロ)
GM: そろそろヤバイよね。一番ヤバイのはこの二人だよね。そうでもないのか?
士朗:いや、もう俺100%突破してるから。さっき父さんにニギってやって貰わなかったら大変だった。
GM: ニギね。どうだい?
サクノ:(コロコロ)37。
士朗:すんげぇ〜!?
カナタ:キュピーン!?
GM: 何もかも話しますね。『カガリについて』ね?
サクノ:はい。
GM: カガリ。ベナンダンテ・プロジェクトで作られているオーヴァードなんです。これはね『オリジナル』って奴の強化体なんだね。実験体で、月齢を無視できる。
士朗:え?
GM: 月齢。レネゲイド・ウイルスを思いのままにすることができて、他人のも多少コントロールできると。『バーサーク・リトルレディ』という仇名ではあるが『ベナンダンテ』ってのが彼女のコードネームなんだね。
士朗:あれ? 帯刀と同じ?
GM: 帯刀は『オリジナル』なんだ。要するに今これがニュージェネレーションという扱いなんだね。2機目。
士朗:『ベナンダンテ』っていうのは……。
GM: そのプロジェクトに出てくるオーヴァードがそういう名前なの。
士朗:全員そういう名前なんだ。
GM: ただね、同じ一族じゃないとダメなの。
サクノ:う〜ん、だよね。
士朗:やっぱりね。
GM: 拉致した母親の胎児を実験生物として育てたと。で、盗聴機で名前を知ってたウィリアムズが「名前はカガリにしたい」って。男の子だったら〜〜女の子だったら〜〜を知ってたウィリアムズが、遺言の気持ちでなんとしてもカガリと付けたいって言って、カガリになったっていう経緯がある。
サクノ:あ〜。
GM: 実験。これはすごくうまく行ったけど、代わりに限界まで力を出したカガリの命はもはや磨耗しており、もう限界。
サクノ:なに? え、なにっ!?
GM: 命が限界なんだね。実験にはもはや耐えられないという事でね、もうなんていうか……よく生きてるなという状態ではあるらしい。
士朗:あ、そうなんだ。体が耐え切れないんだ。暴走とかじゃなくて。
GM: 彼らはその、月齢が、月に一回ぐらいだからある程度大丈夫なんだけど。
サクノ:うん。
GM: もう、ほとんどフルタイム最高の力を振るい続けていたら、なんか体が保たなくなったらしい。
士朗:なるほどなるほど。常に満月状態なれると。
GM: そうそうそう。なってしまったがために、それをやろうと思ってやってみたらやっぱり成功したけれど、長生きできないという事がわかった。
一同:う〜んうん。
GM: で今、別の研究も進めてて、自殺遺伝子を弄って、いかに早く自然死をさせることができるかを研究中で。
士朗:ああ、それがあれか。
GM: で、それを彼女の体にやってる。だからある日、カガリの様子がおかしい日なんだね。ちょうどその資料を見てるからわかるシーンがあり、君の目の前をカガリが「気持ちが悪い」と言って部屋の隅でうずくまってる時があった。
サクノ:……。
GM: 彼女は手に持ったクマのぬいぐるみ、その破れた奴をぐぅと握り締めているのだけど、所員の人達がやってきては注射を打つわけだ。「注射はいやだ」と言うけれど「そんなんじゃよくならないよカガリ君」と高田が言い。
サクノ:高田ぁ……。
GM: というわけで血液検査をやってビタミン剤飲んで、どれだけで死んでいくかそれをチェックしてるんだね。
士朗:こぉんのハ・ゲは!
GM: (笑)
サクノ:う〜ん……。
GM: というわけでカガリの状況はわかる。カガリは、実はそれを結構知ってる。
サクノ:じゃあ……。
士朗:あ、自分で実験は知ってるんだ。
GM: なんていうか実験っていうより、まず、自分の命が保たないんじゃないかというのは。
サクノ:うぅん。
GM: 全力は尽くしてる。そして高田主任に助けてほしいとは思ってるけど、多分この人は人を助ける男ではない。
一同:うぅん。
GM: 大神という名前に関してとかね『ベナンダンテ』に対してのね、カガリはすごくコンプレックスを持っている。「超えたい」と。
サクノ:あぁ……。
士朗:オリジナルを。
GM: オリジナルを超えたい。じゃないと自分の生命の存在意義がない。
士朗:なるほどね。
GM: うん。だからもう、始めから大神一族は自分の超えねばならない壁なのだと。
士朗:あ、じゃあ士朗に対しても結構複雑でしょう。
GM: 士朗? 滅茶苦茶複雑。でも。
士朗:実の兄だけど。
GM: ああいう場所に自分も行けたんだろうかって気持ちはあるかも知れない。
士朗:え?
GM: あそこが自分の場所だったかも知れないという気持ちがあるかも知れないと。
士朗:ああ、ああ、士朗がいる場所がね。良かったよカガリ。ロイス取っといて。妹だとは思ってはいたんだよね。でもこれまだ知らない!
GM: まだ知らない。
士朗:だから「友人」だ。
Copyright(C)ゴスペラードTRPG研究班 (c) 2018.