Middle phase・2
【大神家〜訪問者〜】
GM: 宗一郎さんは本当は死んでる予定だったんですけど、生き残っちゃいましたんで。
士朗:あ〜いや〜。
GM: というわけで、宗一郎さんの葬儀のシーンは無くなり、
士朗:ああ〜良かった〜宗一郎の葬儀しなくて。
GM: 宗一郎はただ、体壊すね。今回の一件で。
サクノ:「腰が!」
士朗:それはしょうがない。
GM: 道場でお客さん。宗一郎さんが大怪我ということで結構いろんな人が来てるね。結構その道では有名な方で、元日本代表の選手とか、色々なお弟子さんが来るわけだ。
士朗:あ、すいません。じいさんは病院じゃなくて家で?
GM: 家なんだね。病院には絶対行かないと言っている。
士朗:なるほど。あ、そうだ!娘があんな目に遭ってるから。じゃ、見舞い客が来たのは家のほうだったんだね?
GM: 家のほうだね。みんな。
士朗:夏樹さんだって行かさないでしょう、そんなの。
GM: 夏樹さんはねぇ。行かせたくない。でも病院じゃないと直らないものもあるからね。もう君が病院に行くたびに毎回物凄い覚悟をしてたみたい。
士朗:それと気になってたんだけど向田雫はちゃんと……生活はできてるんでしょうか?
GM: 雫ちゃんか。夏樹さんが雫ちゃんのことを教えてくれる。
士朗:ああ、はぁ。
GM: 夏樹さん。お客さんに対応しながら、その中で君と一緒に受け答えしてるときに「向田さんなんだけど、あの時の記憶、あんまりないみたい」
士朗:はあはあはあ。
GM: というか事件のことすっかり忘れてるみたい。
士朗:……あぁ。でも……京極は死んでる……。
GM: 事実は残ってる。だから、多分ジョージがやったって。
士朗:ああ〜。
GM: 全くその時のことは覚えていないという状態になっています。
士朗:なるほど。じゃあ……大神士朗に対して淡い恋心とか抱いてたじゃないですか。そこらへん残ってるんですかね?それとも覚めちゃってるんですかね。
GM: 残ってると思う。ただし、彼女の中には例えなんだろうと強い恐怖心がある。
士朗:残ってるよね。じゃあ目線とか合わせてくれない。
GM: 多分会って話をしていると普通なんだけど、ふと手が触れたりするとすごく震えたりする。
士朗:ってなるんだね。
GM: それも、なんでかわかんない。
士朗:ああ〜本人がね。
GM: かわいそうな状態でね。
士朗:で、そんな状況なことを悟って、自分に怯えてる雫を見て、夏樹さんにだけ聞こえるようにボソッと言うんだ。「いつか、向田にも全部話さなきゃいけない時が来ると思う」
GM: うん。
士朗:「その時は……」いや違う。「いつか向田も全部事実を受け止めなきゃいけない日って来ますよね」
GM: 彼女の方。やっぱり頷けないんだね。唇を噛んでしまうね。「私、あなたになかなか言えなかったから」
士朗:ああ。「いえ、でも、こうして夏樹さんは話してくれました。だから俺も、いつか、彼女に話そうと思う。そこで彼女が出す答えを俺は素直に受け止める。それがきっと、京極や愛たちのためでもあるから」
GM: まあ彼女の方、しばらく黙ってしまう。
士朗:エンディングみたいになっちゃいましたね。
カナタ:実際ここら辺で一話ぐらい。
GM: さてと、ここでサクノさん。この家に向かってる車の中。
サクノ:ああ、ああ。
GM: 一緒に来てるのカガリと、ウィリアムズたちだね。
士朗:うぃりあむずぅぅぅ!!
カナタ:キター!
士朗:くぅ〜!
GM: ウィリアムズも車の中で君達に話をする。「彼を……連れて行かねばならない。わかるね?」
サクノ:うん。はい。
GM: 「場合によってはここの家の連中もみんな始末してもいいという指示を受けている」
カナタ:UGNぅ……。
サクノ:それじゃあ一通り聞いた後「でもそれは私の任務です。私に一任されている」
GM: 彼の方も「そうだな」と言い。「君に従うよ」と言って車を止める。
士朗:これであれでしょ? CMに入って次回予告「なんでだ! なんでなんだよサクノさん!」
一同:笑!
GM: 次回……は置いといて、君たちは車を降り、道端で花など見つけたカガリは飛び降りて行き、それを摘み「お見舞い持ってくぜ」
士朗:ああ〜いいな〜。
GM: というわけで侵食値を振りましょう。
士朗:コロコロ。8も上がった! ちなみにお二人とも侵食値いくつぐらいですか?
カナタ:私はですね。87ですね。
士朗:う、ついに超えてしまった。94です。
カナタ:来ましたね〜。
GM: 来ましたね〜。そろそろキツイですね。
サクノ:でもさっきの帯刀さんのがあったから。
士朗:お父さんに会いたい。お父さぁん!
GM: はい、というわけで、家にやってくるのが黒服の集団。目の前に黒塗りのベンツを止めてくる。夏樹さん、その黒塗りのベンツにどっか見覚えがあるのか突然表情を硬くする。
士朗:「どうしたんだ夏樹さん?」いや、こっちも気付くな。「この匂い……サクノさん?」
サクノ:そうするとダンッとベンツのドアを開けて登場しよう。
GM: 道場に入って行き……。
サクノ:そうですね。死んだわけじゃないんだ。葬儀じゃないんだ。
GM: そう。
士朗:葬儀じゃないよ〜!?
サクノ:黒服じゃなくていいんだ。いつもどおりの白衣で行こう。
GM: そしてやって来る3人の姿なんだね。ウィリアムズ、カガリそしてサクノさん。
士朗:さっきのセリフの後に、夏樹さんの様子があまりに変で「夏樹さん……どうしたんですか?」
GM: 「そう……あなたのお母さんがさらわれた時にお母さんをさらった……者達よ」
士朗:「え? いや、そんなはずは。この匂いは……サクノさんだし、あとは……あの子かな。えと高田カガリ」
GM: そうだね。カガリね。
士朗:「もう一人は誰だろう?」
GM: 入り口にやってきて「おい、客が来たんだからさぁ。茶でも出せよ」
サクノ:「お邪魔するわ」
士朗:「夏樹さんはここにいて下さい」って言って残して……。
GM: 「貴方がお茶の用意をするの?」と声をかける。
士朗:「え?」ああ。
GM: 「私が出します」
士朗:いい? ああ。「いや、夏樹さんは休んでいて下さい。あの〜言ってしまえば俺の知り合いみたいなもんですから」
GM: 「私の……問題ではないと言うの?」
士朗:「いや、わかりました。じゃあ……一緒に来て下さい」
GM: はい。
士朗:じいさんは奥で寝てるんだよね?
GM: じいさん寝てる。じいさんは、もし話聞いたら刀持って出てきそうだね。
士朗:(笑)いやいやダメダメダメ黙ってよう。おじいちゃ〜ん! いいから〜!じゃ、カガリの台詞に答えようか。「やっぱり高田か」
GM: 「おう! ……久しぶり」
サクノ:「お久しぶりね、士朗くん」
士朗:「あ、サクノさん。あの時はその、ありがとうございました。お礼を言いたかったんですが、そのぅ、どこに行ったらサクノさんに会えるのかわからなくて」
サクノ:「お礼というなら、まずは話を聞いてもらえるかしら?」
士朗:「ですが、その後ろにいる人は?」
サクノ:彼らは外で待たせとくから。ウィリアムズに言おう。
士朗:嫌な予感とかしない? あ、会ってないんだ。
GM: 「私は同席していいかな? 君達では言えない、嫌な仕事をするためにここに来た」
サクノ:「心配無用よ」
GM: 「……わかった。表にいるよ」
士朗:「……なんだ?」
GM: カガリの方に対して「しっかりやれよ」とポンと肩を叩いた時に、カガリは肩に付いた盗聴器を外し「汚ねぇよ、おまえ」と言うね。
一同:(笑)
カナタ:おほぉぉ? ……やるねぇ。
士朗:あ、そうか。前もおんなじ手使ったもんね。
GM: そうだね。
サクノ:……なんだおまえ(笑)。
士朗:じゃあ、そこらへんのやり取り、こっちはチンプンカンプンなんだけど。「なんだ?あの男から感じるこの嫌な匂い……うまく説明できないけど、危険な匂いがする」
GM: というわけで部屋に通されるんだね。
士朗:じゃあ、通します。和式だよねきっと。
サクノ:じゃここで、ちょっと正座をして……。
士朗:あ、カガリはもちろん胡坐だよね。
GM: あ、カガリは正座するね。ちゃんと。
士朗:おお! いぃ? なん……よくできてるな。
GM: 彼女はピシッと座って、別にその、大騒ぎしない。
士朗:あ、ホント。「意外だな……」
GM: 「正座って刀を抜く時、便利なんだぜ?」
士朗:「おまえ……妙なこと知ってるなぁ」
GM: 「おまえ知らないのかぁ? 剣道道場の生まれで」
士朗:「いや、そりゃ知ってるけどさぁ。むしろ、おまえが知ってるってことに驚いたんだ。ああ、夏樹さん、すいません。紹介します。え〜と、こいつは高田カガリって言って、ちょっとこの間町で知り合った悪ガキです。ちょっとわがままな奴なんですが、そう、なんつうか、憎めない奴で」
GM: と言われたカガリ「最悪ぅ! 私が一番わがままをしていない時にそういう説明をする!」
一同:(笑)
士朗:「いや、そういうこと言うからぁ!」
GM: 「私のわがままは私の責任か?違うだろう! おまえが私をわがままにするんだ!」
カナタ:ぶほぉ?
士朗:「わけがわかんないなぁ〜!というわけで夏樹さん。ちょっと変わった奴なんですが、いい奴なんで、気にしないで下さい」
GM: 夏樹も笑ってしまうね。
士朗:「それからこっちは冬郷サクノさんって言って、あ……夏樹さんご存知ですよね」記憶戻ってたんだ。
GM: 夏樹の方も頭を下げて名乗るわけだ。「大神夏樹です」
士朗:あれ? 神楽坂じゃなくて……大神?
GM: そうだね。まったく聞いたことなかったけど、彼女初めて大神夏樹と名乗る。
カナタ:……ほう、これは。
士朗: ビクッ! それは……やべぇ嫁さんに貰ったみたいな気分だ。
一同:(笑)
士朗:頭おかしくなってるよ。それ聞いて赤面する。ボン!
サクノ:「冬郷サクノです。お久しぶりです」
GM: 「あの時は……ありがとうございました」
サクノ:「……いえ」
士朗:じゃあ先にカガリにこう言おう。「俺が世話になってる、俺の……お姉さんみたいな人かな」
GM: 「へぇ〜……そういうことにしといてやるよ種馬」
士朗:「おまえは! なぜにそういうこと言うんだ! このやろう!」
GM: 「おかしくねぇだろう。おまえの中からプンプン匂うんだよ。なんかこう、恋愛フェロモンっていうかアドレナリンっていうか」
士朗:「てめぇなに言ってやがる!あ、夏樹さん気にしないで下さいね。こいつ! いつもこういうこと言ってるんで」
GM: まあ、カガリも少しは気を使ってくれてるんだね。
士朗:どこがだ!?
GM: 「こいつ、あんたの話をしているとチンコが勃つ」
一同:爆笑!
士朗:最悪なこと言ってる!どこに気を使ったかわからない!?「出ぇてぇけ〜!!」ガンガンガン!
GM: 「ひでぇな。庭から喋るぞ」
士朗:ガラガラガラ「ったく。もう余計なこと喋るなよ。いい子にしてるんだぞ?」
GM: 「いい子にしている。いい子にしていた」
一同:(笑)
士朗:「してない!だからこれからはいい子にしなさい!」
GM: 「難しいことを言う。好きなようには生きられない」
サクノ:やややよいよい。
士朗:「別にそういうことを言ってるんじゃない。おまえが好きなように生きれば……」
GM: 「じゃあ! おまえは好きなように生きてるのか?」
士朗:「なっ? ま、まあ、ある範囲でな」
GM: 「人を傷付けたりして、それが好きなことか?」
士朗:「好きなわけねぇだろ」
GM: 「おまえが弱いんだ」
士朗:「あぁん? おまえ言ってることが滅茶苦茶だ」
GM: 「周りの人を傷つけて生きるお前が弱いんだ…」彼女プイとするわけだ。
士朗:「いいから拗ねてないで上がって来いよ。茶が冷めちまうぞ?」
GM: ツイと夏樹さんもサクノの方に「ただお茶を飲みに来たのではないのでしょう?」
士朗:切り出してくれたか。あ、もちろんカガリ上がらせるからね。
サクノ:じゃあとりあえず落ち着いたところで話を切り出し始めよう。「今日伺ったのは他でもありません。あなた方にとって非常に重要なお話をしに来ました」
士朗:「重要な話?」
サクノ:士朗の方にチラッと目線を送ったけど、すぐに夏樹に目を戻して「10年前の出来事についてはどこまでご存知ですか?」
GM: 「10年前の事でしたら、この子の母親を当方で埋葬させていただきました。手、一つでありましたが」
士朗:あ、あの時落ちた奴ね。
サクノ:手、一つ……ああ、あの。
士朗:「サクノさん。あんたも確かあの場にいたよな。あの時、父さんに連れられてきた子供。俺とそう年の変わらないほどの……いや、年上の女の子。あれが、あんただろ?」
サクノ:「ええ。あの時は色々気を使ってくれてありがとね」
士朗:「……そんなことしたかな?」
サクノ:どういう風に話したものか。え〜と、そうだな。「率直にお話させていただきます」
GM: 「はい」
サクノ:「皆さんの身柄をこちらに預けていただきたく……」
士朗:「ちょっと待ってくれ! サクノさんが?」
サクノ:「ええ」
士朗:「悪りぃ。意味わかんないんだけど。あんたは別に警察とかってわけじゃないよな?」
サクノ:「ええ、違います」
士朗:「もしかして、親父に……いや、お父さんに言われてか? 父さんの居場所を知っているのか?」
サクノ:「言われて、ではありませんが、彼に関連する事で、今回こうしてお声掛けに上がった次第です。お二人はご存じかどうかわかりませんが、少なくとも今現在、この日本のS市に大神帯刀氏が戻って来ております」
士朗:「え! 本当か!?」
GM: さすがに驚くね。夏樹さんも。
士朗:「父さんがこの街に帰って来てる!? 夏樹さん!」
GM: 夏樹の方も唇を噛んでいるけれど。
士朗:知らない?
GM: 詳しく知らないからね、彼女も。まあ表情だけは保ってる。あんまり真意は悟られまいとしているんだろうね。
士朗:「父さんが……帰って来てる。いや、あんたら、その前に一つ聞かせてくれ。俺たちが知らないような事も知っているあんた一体……なにもんだ?」
サクノ:あ〜話していいものだろうか?
GM: 夏樹「UGN(ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク)ですか」
士朗:「夏樹さん? ユ、ユニ……なんだって?」
GM: 「ユニバーサル・ガーディアンズ・ネットワーク」
士朗:「なんだいそれ? まあ、あれ、ユニバーサルスタジオじゃな――」
サクノ:「違います」
一同:(笑)
士朗:普通そう発想するよね?(笑)
サクノ:そんな……まあ「何も知らない一般の生活をしている人からすれば荒唐無稽な話に聞こえるかも知れませんが」と言って滔々とUGNの事についてこう……一からベラベラベラベラ(笑)。
GM: こんな事やってきたんだよ〜みたいな。
サクノ:こういう組織なんです〜。
士朗:「ヒーローショーの世界じゃないか」
サクノ:「だけど、そんな普通ではありえない存在がいるという事も君は昨夜、確認したでしょう?」
士朗:「そうだ……その件に関しては認めるよ。オーヴァードって言ったけ、つまり俺や父さん、それにあの城島、人狼もそのオーヴァードっていう分類の一部って事か」
サクノ:「そうなります」
士朗:「じゃあ、あんたらも俺たちとは違ったオーヴァード」
サクノ:「形は違えど、その変質した要素はレネゲイドというウイルスに起因している以上、同じオーヴァードというカテゴリに入るでしょう」
士朗:「そんなものが……この社会の裏に潜んでたなんて……」あ〜楽しいこういうロールプレイ!(笑)
GM: はい。夏樹さんも「それで、もし私たちが貴方達に付いて行ったら、無事に帰れるのかしら?」
サクノ:無事にか……それは、それは「それは保証します。その為の申し出です」
士朗:夏樹さんの言葉をちょっとこっちも取ろう。「待ってくれ。正直サクノさん、あんたが嘘をついているようには見えねえけど、少し合点が行かないところがあるんだ」
サクノ:「……」
士朗:「あんたの話じゃその、え〜と、そのユニバーサル、え〜とUGNだっけ?」
サクノ:「はい」
士朗:「そこは、普通に暮らす人を守るための組織だって話だよな。だが、夏樹さんも言ってたし、それにおれ自身も記憶に残ってるんだ。あんたが連れてた男達からの匂い。あれは10年前、母さんを連れてった連中と同じ匂いだ」
サクノ:それについては……「あの時の奴らと一緒だろ」っていう言葉にはちょっと表情を……でも、見た目は変えずに『ワイルドハーフ』的に言えば「匂いが違う」みたいな。
GM: その話を聞いた夏樹さんも言うわけだ。「非常にありがたい申し出なれど、答えは決まっているの。10年前から。10年前のあの時、すでに決まりました。ご随意に挑まれなさい。我が家は武門の家なれば、当方はただ、迎え撃つまでの事」
士朗:武家の娘だ〜! かっけぇ〜!
GM: 「しからば今日のところはお引き取り下さい」と言って頭を下げるね。
士朗:「夏樹さん……」
サクノ:「ならば、こちらも今後この屋敷を監視させていただく形になると思います。なぜなら、ここに帯刀氏のご子息・士朗殿がいらっしゃる以上、この場に彼が舞い戻る可能性が十分にあるためです。率直に言えば我々の目的は大神帯刀氏です。故に士朗さんや夏樹さん、この大神家の方々に危害を加えるつもりは毛頭ありません」と言うと多分、カガリは「はあ?」って顔すんじゃないの?
GM: カガリはね、確かにこの台詞に不満があるみたい。不満があるみたいなんだけど、なんていうんだろう? そういう微妙な情を感じたのか、彼女思わず苦笑し「どうやらあたしが剣を振り回す必要はなさそうだ」と言って立ち上がり「今だけ席を外すぜ」
サクノ:ほう。
士朗:「なに……おい高田! どこ行くんだよ」
GM: 「カガリでいいよ」
士朗:「え。あ、まあ、どっちでもいいや。なあカガリ、どこに行くんだ?」
GM: 「ともかく、こういう空気、あたしには、苦手なんだよ〜」っていう風にやって居心地の悪そうなカガリの姿。昔の自分のようにサクノさんの目には映ると。
士朗:あ〜じゃあそこにカガリに親近感を抱こうかな。じゃあここでカガリにロイスを取りましょう。「なんだろ。俺も正直難し過ぎて、夏樹さんたちが言っている事はよくわからないけど、でも、悪りぃ。悪りぃな」
GM: 「ま、いいってことよ」と彼女は手を振り回すんだね。
士朗:「なんか無駄足にさせちまったみたいで」
サクノ:そしたら……いや、ここでは言わないな。
GM: 「でも仲間なんて思うんじゃないよ?」
士朗:「……え?」
GM: 「仲間とか、思うんじゃないよって〜の」
士朗:「……仲間っつうか、俺たちって、ダチじゃないの?」
GM: 彼女の方はしばし考えた後に。「あ〜」
士朗:「仲間とか敵とかじゃなくてさ、そのなんていうかさ、おまえとはその、もし俺の勝手な思い込みだったらすげぇカッコ悪いけど。俺は少なくとも、おまえの事、嫌いじゃねぇし、ダチだって思ってんだ」
GM: 彼女は嬉しそうに笑った後にね、目線を凄ませ「青二才が…」と言うんだね。そのまま歩いていく。
サクノ:青二才が……。
士朗:「ったく……難しい奴だなぁ」
サクノ:「じゃあ、せっかく彼女が気を利かせてくれたんでもう少し突っ込んだ話をさせていただきます」
GM: 「ええ、どうぞ」
サクノ:少し軽快な口調で(笑)
。
GM: 「ちゃんとお礼を言わなければなりませんしね、あの時のことを」
サクノ:「いえ……」
GM: 「帯刀さんと一緒にいるのかと思ってた」と溜め息。
サクノ:「それは……私には目的があるの。……ま、それはともかくとして、追加のお話としてあなた方に同行を願った本当の理由を正直に言いましょう。この家にいるあなた方全員に抹殺司令が出ています」
士朗:じゃあ、戻ってきたところで。じゃあ、その所にちょうど出くわそう。「抹殺……? ちょっと待てなに言ってんだサクノさん、あんた」
GM: 「まあ、お座りなさいな」
士朗:「夏樹さん。……いや、でも夏樹さん。さっき説明にあっただろ?UGNって、普通に暮らす人達を守るための組織だろう?」
サクノ:「守るための組織には違いありません。ですが、組織である以上、ただの正義の味方ではありえないのよ」
士朗:「……なんだよそれ。いや……そうか。もし。俺がここにいるせいであんたらがこの家を守るべき普通の人々だと解釈しないんだったら……だったら俺にそういうレッテルを貼ればいい。夏樹さんやじいさんは関係ねぇだろう!」
サクノ:ジロリと見て「自惚れないでください」
士朗:「あぁん?」
サクノ:「あなたの事は重要ではありません」ギラッとこう、凄い目線で睨んでいうわけだ。
士朗:じゃあその目線にビクッと。凄まれてしまうわけですよ。
サクノ:「先ほども言ったように今回のターゲットは大神帯刀氏ただ一人です。狙いが彼にある以上、あなた方は彼に対する障害になりうる可能性があります」
士朗:「今ターゲットだとか狙いだとか言ったな。答えろサクノさん。あんた達は親父を見つけてどうするつもりだ」
サクノ:「彼の持つ特異な能力を解析するのに力を貸してもらう、という事です」
士朗:「それはつまり、親父に、あんたらの実験台になれって事か?」
GM: 夏樹「まま、お二人とも」
士朗:「夏樹さん」
GM: 「帯刀さんの話を少ししましょう。サクノさんにも関わりのある方でしょうし、大したことではありませんけれど、帯刀さんのこと少しお話します。」。
サクノ:「……」
GM: 帯刀さんは、そう……私もあまり知りませんでしたが、あなたと同じように周りに追い掛け回されていた人です。いろんな運命とか、なにかに」
士朗:「じいさんも言ってた」
GM: 「でも不思議とね。そんなに悲壮感の無い、爽やかな人でした。今思えば彼は唯一の、ただ一匹の獣だった時は苦しまなかったのです。ただ、彼の苦しみが始まったのはあなたが生まれてから」
士朗:「俺が?」
GM: 「愛する者を持った時に苦しみが始まったのです」
士朗:「で、でも、待ってよ夏樹さん。親父はそんな素振り少しも見せなかった。むしろ俺を遠ざけてるっていうか、むしろ嫌われてるのかって思ってた」
GM: 彼女ニコッとするんだね。「彼がウチに来た時は人間社会に馴染む気も無かった。そんな彼が働いて、製薬会社に勤務して人みたいに笑おうと、笑顔の勉強をして鏡の前でにらめっこをしたり、そんなことを……私見てきたのよ」
士朗:「……」
GM: 「だから……そう……」
士朗:「俺が……いたから」
GM: 夏樹さんは笑顔を向ける。「あなたの生活を大切にしてほしいの。」そして不意に表情を厳しくする。「でも、もしあなたが、なんのためであれ自由に力を振るって好きなように生きるなら、それは人の行き方じゃない。
あなたも所詮はただの獣なのよ」
士朗:「そんなことはしないと……あの夜に誓ったはずだ」
GM: 「あなたをもし日常に繋ぎとめる者がいたとして、それは強いのはあなたかしら?あなたを繋ぎとめてるものが強いのではないのかしら?」
士朗:「……そうだね。夏樹さんの言うとおりだ。俺一人だったら今頃とっくに……」
GM: 「もし、あなたが人として生き、誰かを愛するなら、苦しみからは逃れられない。あなたは元々獣なのだから。あなたは振るえば助けられるはずの力を振るう事もできないというジレンマにさらされるでしょう」
士朗:「それでも! もう……逃げないって決めたんだ!これ以上大切な人達を失わないために」
GM: 夏樹さんはかなり泣きそうな顔にも見える。
士朗:「だからもしサクノさん。あんたが父さんをヒドイ目に遭わせようっていうんだったら、いくらあんたでも放っておくわけにはいかないぜ」ってこっちも鋭い目付きでサクノを睨みつける。目ん玉だけが金色にランランと輝く。
サクノ:「……そうですか」
GM: サクノさんと夏樹さんが目を合わせて思わず苦笑しちゃうね。「今日のところは」ペコッ。
サクノ:「わかりました。……少なくとも今回の作戦の指揮権は現時点では私にあります。それ故にあなた方の殺害などすべきではないという判断の元に、まずはこうして伺った次第です」
GM: 「ええ、疑っていませんよサクノさん」
サクノ:「ですが、こうして物別れに終わった以上、私より上の権限で物事が動く事があるかと思います。その際には……」チラリと「あなたがこの家族を守るのよ」士朗に向けて。
士朗:じゃあ、それがあまりにも強いプレッシャーであることに気付くんです。
GM: はっは。
士朗:ゴクッと生唾を飲むだけが士朗の精一杯です。
サクノ:「では」ツイッと下がってからスッと立ち上がる。足が痺れてる様子はまるでない。
一同:(笑)
GM: そうだね。すごいな。
士朗:そのサクノさんの背を追い掛けて、玄関のところにガラガラガラと開けてる辺りで……。
サクノ:いや、ちょっと待って。部屋を出る前に、一回こう、足を止めて、夏樹のほうを振り返って「10年前は……すいませんでした」と言ってスッと出て行こう。
士朗:あ、じゃあその後に呼び止めるのもあれかな。
サクノ:ロイスを結ぶんだ〜!
GM: 夏樹さんもそれに対して「うん」と頷き、すごく満面の笑顔。これで夏樹さんのロイスがまた一個増えた!
カナタ:わお?
GM: これがまたすごいんだなぁ(笑)。
サクノ:ロイスが埋まった。
GM: 出口来るとね、出口で何かとぶつかるよ。「おぁ〜!」と叫び声が上がり、車椅子が転がる。
サクノ:しまった。まあいいや。
士朗:「愛かぁ?」
GM: そうだね。愛ちゃんの方、車椅子だけど「あぁ大丈夫。自分で起きれる」って言って上がってくる。
士朗:「あれ?」あ、あれじゃないや。「愛?」
GM: 「おう。よ〜うバーディ!」って声を掛けるね。「見舞いに来てやったぞ。おまえ、へちょげてるかと思ってな。果物持って来たぞ」
士朗:「やあ……悪りぃ」
GM: 「私は全身包帯だらけだから、おまえが今度は持って来い」
士朗:「それじゃ見舞いに行くのはこっちの方だ。家で寝てろぉ!」
GM: 「まあ、そうなんだけどね」
士朗:「あ、すいませんサクノさん。こいつ……」
GM: 「知ってる」
士朗:「え?」
サクノ:「え?」
GM: 「一緒にいた。見たもん。あの時」
士朗:「ああ〜。あの時。あの時の記憶、残ってるのか?」
GM: 「あの時のこと? 覚えてるよぉ?」
士朗:「そ……そうか。やっぱり」
GM: 「仲間なんだろ?」
士朗:「えと……その、なんていうのかな。その……」
サクノ:「仲間じゃないわ」
士朗:「友達だよ!」あ、こっちが言うんだ。
サクノ:うん。
士朗:「まあ、この間の件もあるし、その前にも町で知り合ってさ、なんつうかウマが合ったつうか意気投合しちゃって」
GM: 「うんうん」
サクノ:「だから心配しなくてもいいのよ、お嬢ちゃん」といってこう。(多分手振りでなにかしたのよ)
GM: こっちも手をパシンと叩いて「こっちも見つけてきた情報があるから、聞いてく?」
士朗:「あ、いや、彼女忙しいみたいだから」
GM: 「ああそっか。仕方ないな」
サクノ:「じゃあ失礼するわ」
士朗:「あ、サクノさん」
サクノ:ん?
士朗:「ありがとう。父さんのこと」
サクノ:それには返答を返さずにそのままカラカラカラ、ピシャッと。
サクノ:「撤収します」
士朗:「はっ!」ザザザザ。(UGNエージェント)
GM: カガリ、ちょっと名残惜しそうに家を見ているけれど、車に乗り込む。
サクノ:「……また会えるわよ」ポンと頭を撫でてあげよう。
GM: 「だよな」
GM: そんな感じで帰ってきた愛。早速色々話すんだね。「すぅ〜ごいネタ拾ってきたよ」
士朗:「ああ……」
GM: 「あんた達、UGNって組織知ってる?」
一同:(笑)
士朗:知ってるのね!?
GM: 彼女はね、メチャメチャ調べたんだよ。士朗の過去の事件を調べた。お父さんが何か普通の人じゃないと気がついたみたい。父・帯刀は製薬会社に勤務してたと。そしてその製薬会社の実態がUGNじゃないか割り出すんだ。「この町の製薬会社がUGNってところで……」
士朗:「すげぇな」夏樹さんと顔を見合わせちゃおう。
GM: 思わず見合わせる。
士朗:で、クスッと笑って。「な〜に笑ってんのかなぁ!?」(愛)
GM: しょうがないなって顔をする。
サクノ:でもなんで、夏樹さんは大神になったの?
GM: ああ、あのね。向こうに聞けばわかるからね。「元々私は大神家の人で、宗一郎さんの愛人の孫なの」
サクノ:へぇ〜!
士朗:え!(驚愕)
GM: 「ごめんね」
士朗:そうなるのか! 宗一郎さんの。あ、ああぁ〜。
GM: 「でも、結婚はできるのよ」
サクノ:ふぬはははははは……。
士朗:それはつまり……夏樹さんも攻略キャラってことですね?
カナタ:ぶほわっ!?
一同:爆笑!
士朗:なにぶっちゃけてんだおまえ!(←セルフ突っ込み)
カナタ:なんの話やねん!
GM: 「物分りが良くてすごく助かる」と夏樹さんはすごくウキウキするけど。
サクノ:ケラケラ。
GM: 「最低ぇ〜」っていう風に愛が言っちゃうかな。
士朗:(笑)いや、今のはプレイヤー発言……。
GM: ファイルをパターンパターンと閉じていき「資料持って今日は帰るわね」
士朗:「あ、あぁ! そのぅ! ……なんだよぉ」
GM: 「元気になってよかった。それを見に来ただけ」
士朗:「冗談〜……」
GM: 「それにあんたが私の元気な姿見ないと心配して眠れないかなと思って」
士朗:「あ、あはっ。ん、ん〜まあ……うん、そだな。当たらずとも遠からずって所だ」
GM: 「うん」
士朗:「あ、それから愛」
GM: 「うん?」
士朗:「この間は……あ、今日は嬉しかったぜ」
GM: 「うん」
士朗:「いつもみたいにバーディって呼んでくれて」
GM: 「ふぅん。そうだ、バーディの心得を教えてやるよ。あの、私の考えてる事はこう。つまり、相棒の中に『すまなかった』は存在しないの」
士朗:「じゃあ、こうだ。ありがとな! バーディ!」
GM: 「うん。それでいい」
サクノ:ふふん。
GM: 「ああ、恥ずい」
士朗:なんか、愛とはこっちの関係の方が落ち着くかも知れないな。
GM: 友情がね。
士朗:うん……。
サクノ:しかしっ!
GM: しかしっ!
サクノ:しかし夏樹さんルートは……。
士朗:夏樹さんルートは危険がいっぱいな匂いがする!
サクノ:やってしまったような気がする。
士朗:あ、その前にすみません。包帯だらけで思い出した。夏樹さんから怪我の救急キットを貰えたかどうかの判定をしたい。
GM: あ、そうだね。購入判定をしたい人は振っといたほうが……。
サクノ:私もだ〜!
カナタ:大型拳銃〜!
サクノ:拳銃だ〜!
GM: こんなに買えない物だとは思わなかった。
サクノ:もうダイスボーナスが付いてるからね。
カナタ:「次はこれを持って行きたまえ」とウィリアムズに手渡される。
サクノ:(コロコロ)おっしゃあ! クリッた〜! 二丁拳銃ゲット〜!
GM: やっぱりウィリアムズが「コレから先はついにこれが必要な事になってしまったようだ。お互い残念な結果になってしまったが」
士朗:購入判定だ。3以上だから絶対出るだろう。いや、ここはもうちょっと欲張るか?トランク? 何回も使える奴にしたいな。(コロコロ)出た! 出た! 2回も回った!20だから絶対いってるんだ!医療トランク! これで減らない回復道具を手に入れました!毎回夏樹さんとお医者さんごっこを!「はい、あ〜ん」「あ〜ん!」全快! ピロリ!
GM: すごく幸せそうなシチュエーションを選んだね。
士朗:GM。お母さん、夏目のね、感情を無関心から幸福感に切り替えておきましょう。もう過去のね、トラウマと決別した感じがするんで。
Copyright(C)ゴスペラードTRPG研究班 (c) 2018.