Middle phase

           

【覚醒】

殴られる愛。壁に叩きつけられ、滑り落ちる体を脚が蹴りこまれ押さえつけられる。ヒュウヒュウという荒い息。足元には壊れた車椅子。
携帯電話はグシャグシャに壊れ、握っていただろう愛の手は指が曲がっている。


士朗:ああ〜またポキッた。

見下ろすジョージの顔はひきつっていた。不快感が滲む。「つまんねぇな。命乞いはなしか? 悲鳴はあげないのか。」

愛にはわかっている。
死ぬような事件に巻き込まれたこと――
自分が殺されるだろうこと――
「私……そんなに調子よくなんかないわ……」
「はぁ?」
(ヒーローの表裏の好きなほうだけを選んだりしない)





GM: というわけで君にはわかる。匂いがわかるんだね。殺気もわかる。


士朗には分かる。 あいつの匂いが! あいつの殺気が!
愛の怯えも―― 悲鳴すら上げない勇気までもが空気に足跡を残す。
あらゆる情報が愛の居場所を指し示している。
そして、血の臭いに―― 記憶が揺さぶられる。
悲しみと 憎しみと 渇望が――


士朗:そこまではわかんないよ俺は。

GM: いや、これは満月の人狼の力で、結構情報量が多いとしている。

士朗:ああ、なるほど。十六夜ですね。

GM: 血の匂いもするので一気に場所まで特定できる。これは判定振らなくていいや。

士朗:あ、よかった。


場所は公園。
薄暗い灯りの中に立つ男。野獣の唸り声と獣特有の匂い。体を走る悪寒と痺れ――あの時の感覚に似ている。

壊れた車椅子。携帯電話。血まみれの愛。


GM: さてと。変身するなら〈意志〉判定だ(笑)。

士朗:ここでもか!

GM: 目標値は最後13だったから、12!?

士朗:うぅお! キッツイなぁ。それでも12か。

GM: うん。

士朗:これ何? また失敗すると愛を……。

GM: 喰う!

士朗:ああ〜(シートを見て)これ以上ロイス切れねぇよな。

GM: だが、愛はロイスがあるからもしかしたら粘るかも。

サクノ:粘るかも?(笑)

士朗:もしかしたらってのがねぇ?(笑)

サクノ:いやぁ、ここまで厳しいとは。

士朗:俺、自分がダメージ食らうとかだと思ってたんだよねぇ。

GM: そのとおりなんだ。周りが減るんだよ。

士朗:(コロコロ)いったよぉ。あ! これ8じゃねぇや! 6だよ! ととすると……11! また足んねぇ!


GM: 足りない?じゃあ、ここでジョージが言うんだね「俺が愛ちゃんを殺すと思ったか? 殺さねぇよ。俺はな。思い出せよ。俺が今までお前の獲物を一度でも奪ったことがあるか?」

士朗:喰いついちゃったのか!ヒーローじゃなくなっちまう。「なに言ってやがる!」

GM: 「俺はこの10年お前に付き合ってやった。満月の夜にお前が事件を起こす度に、俺が揉み消してやってたんだよ。雫っていったか? おまえが喰い残したから、俺が片付けたんだ。言っとくがあのダチ、喰ったのは俺じゃないぜ」

士朗:うぅ〜あ〜!?(困惑)

GM: 「雫をバラしたのも俺じゃねぇ。おまえだよ」

士朗:「……ざけんな! てめぇがやったんだろぉが!!」

GM: ……しかし、これによってハッキリわかるんだね。あの時、京極を喰ったのは自分だと。

サクノ:やっぱり……やっぱりここに来るんだ。

士朗:うおぉ〜? ……キツイな。うぅ〜ん。えぇ〜。

GM: そして、君は判定に失敗しているので愛に襲い掛かっていく。

士朗:あああ!

カナタ:……ここカバーリングしてもいいの?

GM: 登場する?

士朗:俺はもう動いてる?

GM: 変身してる段階でアレだからね。しちゃうだろうね。

サクノ:じゃあ、登場していいですか?

GM: いいですよ。みなさん侵食率を振ってください。

士朗:ああ!! ごめん。ダメだ! ホント!

カナタ:ちっ遅かったか!

GM: 恐れおののく顔、しかし、吐き出される言葉は――「士朗! しっかりして!」「あんたは自分が怖いの!? 私はあなたが怖くない!」と言って頭を抱きかかえる。

士朗:さっきから1足んねぇんだよな……。常に。


サクノ:というわけで、登場しました。

GM: どうぞ。ジョージの方もそちらが来るのを見て「なんだ? このタイミングで来るのは多分UGNだろうな」

士朗:UGN……いい組織じゃないか!(笑)

一同:(笑)

カナタ:そういう風にも見える。(笑)

サクノ:早速ここで牽制で。とりあえず一丁は大型拳銃を常備化しているので。

GM: ここから行動値順だね。

サクノ:では入る前に登場演出を。それじゃあバフゥガリガリとかしてるところを……。

士朗:「止まれ! 止まれぇ!!」とか言ってるけど!

カナタ:そこに滑り込む。巨体を押し返す。「おまえはこっちになんか来る必要ないんだ!」

GM: 押し返すか。愛の反応が違うんだよ。彼女はこの瞬間、なにがなんでも士朗に声を届かせようと頭に抱きついてるんだね。

カナタ:なにっ。そう来るか!

GM: 牙など全く恐れない。

カナタ:じゃあ、とりあえず間に割って入るというのが良さそうだな。

士朗:うぉぉぉぉぉ……。

サクノ:喰らい付いてる鼻っ面に銃弾を撃ち込む。ドンドン!

士朗:ボォォン!(セルフで吹っ飛ぶ)

GM: そうだね。のけぞるというところか。

士朗:「るぉぉぉぉ!!」

カナタ:さすがに大口径の銃か。

サクノ:構えながら白衣をたなびかせて歩いてくる。「そんなに荒っぽくしたら彼女にかわいそうよ。色男」

士朗:あ、GM。データ的にまだ《完全獣化》使ってないから撃たれたショックで人間に戻ってるってのは?

GM: ああ、いいよ。顔が一瞬戻る。

士朗:「ううううううう」……ダーク一直線だ。今でもヤバイと思ってる。京極殺したのはこっちだからなぁ……。

サクノ:私、カナタと面識ないよね。

カナタ:ワタシは全然知らない。UGNッポイてのは気付いたかも。そっちはコントローラー越しに見てたかも知れない。

サクノ:あ、そっか。

GM: 勢揃いして城島も「いったいなんのお祭りだよ?」

カナタ:「どういう理由だか知らないけど、そいつに手を出させるわけにはいかないんだよ!」

士朗:「体が思うように動かねぇ!」

GM: この時、自転車で宗一郎おじいちゃんが駆けつける。

士朗:じいさん! ロイス切っちゃった! 勘弁してくれ!

GM: 宗一郎は自転車で滑り込んできて、それを放り捨てて、腰元から刀を抜く。

カナタ:うぉい。

士朗:うわぁ。

GM: 「二度も後れは取らんぞ!」と言って構えるね。

士朗:うお〜じじいかっけぇ。でも……もうタイタス。

サクノ:これは……死ぬ。

GM: というわけで戦闘開始だね。




士朗:うぉぉぉぉ! これでまた意志判定ですか?

GM: 意志判定ですよ。

士朗:意志判定嫌い!

GM: 目標値は今……11になりましたね。

士朗:(ダイスに)もう……おまえらを信じられないよ俺は。


1ラウンド

GM: まず戦闘の配置しますか。距離を置きたい人は間合いがあるとしてもいいだろう。

サクノ:遠距離確定。

カナタ:接近しかないね。


GM: では行動順。相手は15です!

カナタ:早ぇっ! ……まあそうだと思ったよ。


  城島15
  サクノ8
  士朗6
  カナタ5

GM: 城島。まずはセットアップだ。「コイツは強敵だ。俺の必殺技を使わせてもらうぜ」

カナタ:なにぃ?

GM: 《カームダウン》! 判定ダイスが大量にダウン!オーヴァードのダイスを6D下げます。ダイスの数で戦う自分は大丈夫だけど、普通のオーヴァードのダイスは0になっちゃうんじゃないかな。ダイス0すなわち判定ができない。つまり一方的になぶる戦法だ。

士朗:お〜来た! こりゃ下手するとなんの役にも立たないぞ。

カナタ:6Dか! 危なかったな! ギリギリ動ける!

サクノ:うげぇ!?  う〜……ん。

GM: 「さてと。こん中で動けるのは俺とおまえだけ。つまり……これは晩餐だよな?」

士朗:「ふうぅ〜シャアアアアア! ぐるるるるる……」


GM: そして行動順でまず城島。マイナーで『移動』。メジャーアクションは……普通の攻撃になっちゃうんだね。目標は……カナタかな。

カナタ:まあいいでしょう。

GM: 攻撃してくるよ。(コロコロ)目標値は……27!

カナタ:これはねぇ……どうにもならないんだよね。ガード値も全然ないんで……。

GM: ダメージだね。36点だ。

カナタ:はい《リザレクト》です。

サクノ:あ〜今侵食率いくつですか?

カナタ:77ぐらいかな?

サクノ: じゃあ……こいつもFHだけど……まあ、少なくとも現状では敵でないということはわかってるから。《斥力障壁》で、ダメージを減らします。

カナタ:お。

サクノ:「知性の欠片もない男は嫌いだわ」(コロコロ)13点軽減。

カナタ:お、ありがたい。

士朗:すごい減らす! さっきから八面六臂の大活躍だね。自分に負けそうなところだ俺は……。

GM: というわけで君たちの番だよ。なにかあるかい?

サクノ:えっと……マイナス6Dなの?

GM: マイナス6Dなの。この時ダイスが0になったら失敗だ!

サクノ:まあ、士朗は大丈夫だろう。

士朗:「しっかりしなさい!」って言われるんだ。


サクノ:元凶である城島を撃つ。マイナーはないので、メジャーで《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》《コンバットシステム》を使って……そうするとだ。8Dのところをマイナス6Dして……2Dじゃないか。(コロコロ)わ〜お。2!

GM: 2!?

サクノ:バン! あれぇ?

GM: 避けたよ城島。弾丸は城島の鼻先をかすめ……。「ぅおいおい。銃口が逸れてるぜぇ? どこ狙ってんだよ姉ちゃん」


士朗:じゃあこっちに回ってきた。「くそぉ! 動けぇ! 俺の体!!」どんどん中二っぽくなってきた。

GM: そうだね。じゃあまずは意志判定を。

士朗:今度は下がって10か。

GM: もうそろそろいける。

士朗:頼むぜぇ。……暴走するとどうなるんですかちなみに。

GM: ガブる。

士朗:来たよ。愛を?

GM: でもね、愛はまだロイスがあるんで、1回耐え抜く。

士朗:(コロコロ)大丈夫! 13!

GM: 一気に体が変貌を。でもその目には理性が残ってる。大丈夫、心配ない。愛も確信する。手を放す。「……シロちゃん!!」

士朗:その名前を聞いて、ピクン……。「ま……な……」

一同:……。

士朗:「……愛か」意識が暗闇に落ちていく中、よくやるように手が。

GM: (笑)

士朗:手をパシッと。「シロちゃん……」「愛……」目ん玉が金色になってて「おおおおおお」とまあ変身していくわけです。というわけでマイナーアクション《完全獣化》《破壊の爪》そして《ハンティングスタイル》を使う! 人狼変身!「あぉぉぉぉん!」

GM: 城島の方もヤバイと思ったのか。「マジか」って顔してるね。

一同:(笑)


士朗:白銀の狼に赤い模様がサァーっと入って、そのまま《ハンティングスタイル》で10mの距離を飛び越え、一気に城島に詰め寄る。

GM: やばいやばい。この攻撃を喰らったら吹っ飛んじまう。
v 士朗:なんダイス減るんだっけ? 6Dぃ!?

GM: オートアクション《魔獣の咆哮》を使う。さらに5D減らす。

カナタ:なんだと!?

GM: これは防いでおいたほうがいい。

士朗:6D減ってさらに5Dか。あ、これでこっちはまったく0です。動けない。

GM: 飛び掛る瞬間に城島の咆哮。完全に出鼻をくじかれた形。向こうの方が性能は落ちるが、戦い慣れてる。

士朗:じゃあ、地面にドゴーンと、爪をぶちかます。城島がひょいと避ける。くそっ! やらしい能力だよね。

GM: やらしい能力だね。これで動けない奴はみんな死んでいったんだろう。


カナタ:無駄な気もするが一応やっておくか。コイツ…マジで強いな。(コロコロ)……19だ。

GM: 当たる。

カナタ:ダイスが……少な過ぎるな。12点。

GM: 通った。終わりなら。クリンナップで完全回復しちゃうんだねぇ。

カナタ:そうでした〜!! 全然意味がない! マジで倒せない!?


士朗:ロイス取っていい? そこまで行って、ようやく自分と共闘している二人の女性に気付くんだよ。

サクノ:ああ、うん。

士朗:「あんた。冬郷サクノ!」

サクノ:「や。正気に戻ったみたいね」

士朗:「手間かけさせちまったな。さっきはキツイの1発ありがとよ」

サクノ:「女の子には優しくしなきゃね」

士朗:「あんたには後で聞きたいことが山ほどある」

サクノ:「こっちも話したいことがあるわ」

士朗:「ああ、だったらなおさらだ。こんなところで死ぬなよ」

サクノ:「……そうね」

士朗:「それから、おまえはこの間道場に来たガキだな」

カナタ:(笑)

士朗:「どうやらおまえも俺の周りを探ってたみたいだが、少なくとも今は敵じゃなさそうだ。頼りにさせて貰うぜ」

カナタ:「オッケーオッケー。いい判断だね。こっちも話せることは少ないんでね」

士朗:「名前は?」

カナタ:「こんな時に!?(笑)やっぱアイツ似なんだな。カナタだ」

士朗:「俺は士朗だ。おまえも死ぬんじゃねぇぞカナタ!」


GM: 「お仲間ができてよかったなぁ士朗ちゃぁん?」という感じの城島だけど、飛び掛っていくのは宗一郎さん。

士朗:じじいぃぃぃぃ〜!!

GM: 宗一郎さんはまったくオーヴァードじゃないんだけど、ちょっとダメージを与えるんだね。刀を抜刀! 鍔鳴りが響いて城島が血を吹く。

サクノ:ワーディングは?

GM: こいつ、ワーディングする奴じゃないのね。無抵抗な奴を「ダメだ勝てねぇ!」という中で喰っていくという……。

サクノ:ああ〜そっかそっかそっか。

士朗:「わ……わーでぃんぐってなに?」(笑

GM: というところで1ラウンド目は終了だ。


2ラウンド

GM: またセットアップで《カームダウン》だね。

サクノ:じゃあ、こっちもセットアップに《戦術》を使います。

士朗:あ! ありがたい!

サクノ:とりあえず「あいつの動きは単純だからよく見て動きなさい!」というわけでメジャーアクションにプラス2Dして下さい。

士朗:「わかったぁ!」

カナタ:よし! これなら動ける!


GM: 行動順。やっぱりジョージになります。ジョージが宗一郎さんに攻撃を。当たるんですよね。なんとかして自分の無力さを噛み締めさなきゃいけない。

士朗:「負けるか!」じゃあ、そこでカバーリングだよ。「じいさん退がってろ! ……いや、じいさんは殺らせねぇ!」宗一郎の前に割り込んで《軍神の守り》を使用!

GM: 「なっなにっ!?」宗一郎さんはイベント的に殺しておかないと。

カナタ:ぬふっ?

GM: そうだな。ダメージだね。

士朗:いやらしい能力だけに、ダメージに経験点は割けないはずだ……。

GM: 40点。

士朗:わかった。こっちはそのまま不死身の体を使用! これオリジナルコンボです。Dロイス《屍人》と《赤河の支配者》を組み合わせて使用。

GM: 「や……やはりあの人の息子なのか?」

士朗:(笑)なにいまさら後悔しだすんだよ。(コロコロ)21点止めた!で、19点来るの。じゃあ貰っておこう。「うぐぁぁ! 痛てぇ……痛てぇけど……こんなもの京極や向田……それに愛の痛みに比べれば!」

GM: 「やばい……こいつ暴走しない。なにが起こっているんだ。まずくね?」はい、どぞ。じゃあ次早いのは……。

サクノ:私か。ここは待機させていただきたい。


士朗:じゃあ、「うおおお!」十六夜、欠けた円月を背に空中からドーンと激しく爪を叩き下ろす!白き人狼の姿が! とここで攻撃だ! コンボ三日月!

GM: (コロコロ)回避は16です。

士朗:たっかいねぇ! カナタはよく当たるねぇそれで。(計算して)つまりは5Dだ。5Dで攻撃だ。

カナタ:5Dなら十分。

士朗:《獣の力》《コンセントレイト:キュマイラ》《渇きの主》!(コロコロ)よし! 2つクリィティカルした! 28の命中値で。

GM: 当たります。

士朗:「チェスト〜!」低っ!(笑)24点の装甲値虫だ。

カナタ:了解。じゃああたしだな。ここは普通に攻撃していいだろう。(コロコロ)18ですかぁ?

GM: 当たる。

カナタ:お、当たるじゃない。……でも15点! キツイ! なんてキツさだ! これで100点いくとか無理じゃね?

士朗:違うんだな。最大HPが100とは限らない。

GM: あたり。HP自体はそこまで高く無い。しかも宗一郎さんもダメージ与えてるんだ。再び斬りつける。

士朗:強いんじゃんじいさん!

GM: あ、でも、爺さんは死んだら即退場なんで、ホントはこのターンで死んでしまうかと思っていたんだよ。


カナタ:まだサクノさんが残ってる!

サクノ:やるだけやってみよう。そしたら《コンセントレイト:ノイマン》《コントロールソート》……だけでいってみるか。6D減るでしょ? 2D。2Dのクリティカル8。あいっ!(コロコロ)3!

GM: 3。避けた。

サクノ:やっぱやるだけ無駄だろう(笑)。

士朗:ここで回復でしょ?

GM: というわけでクリンナップで100点回復。


3ラウンド

GM: まあ《カームダウン》なんですけど。「ま……待て」と彼は言うわけだね。「お……俺は、俺はあんたの同族だぞ?」

士朗: 「待たない!」なにいきなり小物臭出してんだよ!

GM: 城島。やるしかない。殴るしかないや。シロちゃんをへこませない限り勝算はない。(コロコロ)……4だから。これだぁ。12だ。

士朗:それでもドッジで10が出たら目がある。……ガードしても1なんだよ。だったら賭けてみたほうが面白い。《完全獣化》してるから、3Dか。(コロコロ)さすがに出ないか。残念ながら4とかか。

カナタ:こいつ、ダメージは低いんだよな。

GM: え〜と、ダメージは25点。

士朗:25点。うん。じゃあそれをそのまま貰って、再び不死身の体を使用!(コロコロ)ううっ! ダメだ! 倒れるかも。25から11点引くと……あっまだ5点残ってる。

GM: 「くはぁ。キツイぜ。経験でなんとかしのいでるが……やばいな。こんなに強いと思わなかった。やはり俺とは違うのか」

士朗:(苦笑)

サクノ:ここも待機で。

士朗:あ、じゃあこっち行きます。まだ侵食値がダイス1Dアップにも届かないんだよ。これで1Dアップです。「城島ぁ!」と言いつつ、再び三日月! 現状では3Dか。心許ないなぁ。(コロコロ)クリッた! 2つも!

GM: 当たる当たる。

士朗:(コロコロ)さらにクリッた!

GM: あああぁ〜。

士朗:(コロコロ)止まった。24だからダメージはまた3Dか。「うぉぉ〜!」(コロコロ)今度はでかいぞ? 31点の装甲値無視! でもって4点回復! ブクブク。

GM: 結構効いてる。

士朗:「城島ぁ! 今のは京極の分!」

GM: 「おまえが殺した分じゃねぇか!」

士朗:いや、信じてないから。


カナタ:サクノの+2Dってのは今回ないんだよね? ぬぅぅ当たるかな? まあ、でも1Dだから……一応やってみようか。(コロコロ)え〜と、いつものコンボで侵食値90%……。

GM: おまえヤバイだろ! 90%は!

カナタ:まあ、後で、ベナンダンテのお世話になるかねぇ……。(遠い目)(コロコロ)9だよ。

GM: 避けた!

カナタ:避けた!

士朗:あ、まだサクノがやるかどうか。

GM: そうか。でも、このターンは倒せないよ。

士朗:ここは飛ばしたほうがいい。で、次のターンで仕掛けよう。「焦るなよサクノさん。奴は俺と同じ人狼だと言った。だとしたら、あの回復力も無限じゃない! 今の俺が傷付いてるみたいにな」

サクノ:「……よくわかってるわ」

GM: というわけでクリンナップで100点回復。そうして回復は終了。今後は回復は無いぞ。


4ラウンド

GM: 次のターンだね。《カームダウン》あと《ワーディング》か。じゃあ、おじいちゃんが動けなくなります。バタッ。

士朗:「じいさん! なにをしやがった!」

サクノ:《ワーディング》知らないんだっけ。

カナタ:「命に別状ないから」

士朗:「別状ないって……倒れたぞ」

サクノ:「ワーディングを張っただけよ」

士朗:「ワ……ワーディング? なんだそりゃ」

サクノ:「この空間の中ではオーヴァード以外の存在は動くことができないわ」

士朗:「オーヴァード? 人狼のことか?」

サクノ:「まあそんな……」


GM: 城島。士朗に攻撃。17。

士朗:17? じゃあ再び回避にチャレンジだ。(コロコロ)う〜ん。8だ。喰らったぜ。

GM: 34点だ。

士朗:34点じゃ無駄だな。ここは不死身の体を使わず、ダウンして《リザレクト》だな。

GM: そうだね。

士朗:「うぅっ!」ドサッ。倒れたぜ。フショォォォ! と凄まじい蒸気を上げながら「なんでだ? こんな致命傷を受けて、俺は立ち上がれる!?」ブクブクッ。

カナタ:やべぇ。マジでやべぇ。侵蝕値が!

士朗:侵蝕値ないから任せてくれてもいいよ。

サクノ:うん。

士朗:じゃあこの台詞かな。「二人とも手を出すな! ここからは俺とこいつの戦いだ!!」

GM: 一方結構びびっている城島。「くそっ! 何度殴っても立ち上がってきちまう。だがまだ勝ち目がねぇって決まったわけじゃねぇ」

一同:(笑)

士朗:小物っぽい!! じゃあ、いいかな? どうしようかな。《カームダウン》が来るんだよね。じゃあ4Dになってるんだね。城島に再び三日月!(コロコロ)おっ! 回った回った。全部回った。9、8、10。さっき出ろ! 精神判定で出ろ!

GM: そうだね。

士朗:ねぇ〜?(コロコロ)また回った!(コロコロ)また回った!(コロコロ)止まった。46。

カナタ:すごいの来ちゃったよ。

GM: 当たる当たる。

士朗:いちにぃさんしぃ5Dだ。「これは向田の分!」(コロコロ)38点装甲値無視!

GM: しっかり喰らった。

士朗:じゃあそこで城島が血を吐きながらベシャアと地べたに這いつくばるんだ。で「立てよ。まだ愛の分が残ってる!」

GM: 「おい、待てよ。俺を見逃してくれたっていいだろ? 今までのあんたを守ってきたのは俺なんだぜ?」

士朗:「おまえはそう命乞いをする人達にどうしてきたぁ!」

GM: 「汚ねぇぞ! おまえだって殺してたじゃねぇか!」

士朗:(沈黙)……そうだな。「だからこそだ!」


GM: まあ……。

士朗:「京極も、向田も、愛も、夏樹さんもじいさんも! 俺を信じてくれている! 俺は俺はこの力でおまえ達のような奴らをぶちのめす!」

GM: 「畜生!」と言って彼はそのまま拳を握り締めて戦うね。逃げられないってわかってるからねぇ。「俺たちみたいな悪党にそんなうまい話はないのさ」

士朗:(笑)レサ夫さん悪党好きだな。ホントに。

GM: 大好きだよ。(コロコロ)24だ。この時に《獣の力》《獣の魂》そして《アタックボーナス》を使用する。《アタックボーナス》を足したので威力が上がった!

カナタ:そんなの持ってたのか!

GM: 隠し技だよ。

士朗:これは不死身の体使ってもしょうがないな。そのまま喰らって《リザレクト》します。で、こっちもブッシャアアアアと血ぃ出しながらドサァァァ。「殺ったぞぉぉ! まっぷたつだぁ! きひゃひゃひゃ!」(←城島)ちなみに《リザレクト》は1でした。というわけでここで三日月。

GM: 勝利に安堵した城島。ふと我にかえり後ろを振り返る。「マジかよぉ。ガッカリだぜ」

士朗:もう「ひゃっはっはっは、ひゃひっ?」ですよ。

サクノ:「ヒャヒッ?」

士朗:(コロコロ)すいません。またクリりました結構。25!

GM: 当たりました。

士朗:(コロコロ)これは結構いったぞ。31点装甲値無視。ブクブク。死んだ? あ、じゃあやっぱりさっきのにしよう。4つ下ろしぐらいにバラァとなって「……こぉいつが……愛の分だ」しゅううううう。

GM: ここまでです。城島も膝を折る。というわけで……愛ここで気を失うんだ。


士朗:あ、さっき《ワーディング》してたけど大丈夫?

GM: 愛は《ワーディング》中もねぇ目は開けてるみたい。彼女は多分ね、やるべき使命として、決着がつくまで見届けたわけだ。

士朗:あぁなるほどがんばったね。ってぇ、どんだけ精神力強いんだこの子?

GM: 安心して今気を失った。

士朗:なるほど。

GM: 倒す直前に一個あるんだイベントが。ごめん。これをやっておかなければいけないわ。

士朗:「終わったと思うなよ」

GM: いや、夏樹さんが来るんだね。

士朗:おっとぉ。

GM: トドメを刺す前に肩をガッと掴むんだね。《ワーディング》中だというのに。

士朗:おぁ〜っ!? それが残ってたか! じゃあ「これが愛の分だ!」の後にブシュウ! ヌガァァァァ! って背中斬られた後に「ぐぅぅぅ助けてくれひぃぃぃぃ」ってところを

GM: う〜ん。

士朗:トドメを刺す宣言をのっしのっし。

GM: と君が向かっていき、トドメを刺そうとした時、彼女は言うんだね。「その化け物を殺せば戻って来れないわよ」

士朗:あ、きた。演出で言い忘れてましたよ。狼化すると声が洞窟から響いてくるような感じになります。

カナタ:「ぬわぁつきすわぁん(夏樹さん)」

士朗:エコーがかかっている感じだね。『鋼の錬金術師』のアルみたいな。「夏樹さん」GM: 彼女、真っ直ぐ見据えて君の肩を掴んだまま「もしもそちら側に行こうというのなら、化け物を殺してしまいたいなら私の手を振りほどくといい。今のあなたには簡単なことでしょう?」

士朗:「夏樹さん…………あんた、いや、俺がわかるのか?」

GM: うん、夏樹さんはなんかわかってるみたいだね。彼女頷くんだね。

士朗:じゃあ、その夏樹さんの真摯な目を見てこっちは人狼化を解くよ。シュウウウウ。

GM: 逃げてるけど殺さないの?

サクノ:そしたら横から取ってちゃっていいかな?

GM: ぃいいよ。(笑)

サクノ:そしたら……。

士朗:あ、できればこの場じゃない方が。ここはなんか夏樹さんの前では、その、城島の殺生を見たくない。なんていうのかな。自分が他の人にやらせるってことに対する、なんかがある。

カナタ:なるほどね。

士朗:他の人が殺してるの見ちゃったら、なんか。

GM: まあ、同じだからね。

士朗:そう、同じ、結局は。

サクノ:なるほど。じゃあ「ヒィ」と逃げていく城島だけど、いつのまにか一人女の姿が消えている。

士朗:まあいいや。そこでじゃあこっちも夏樹さんといいシーンやらせて貰いますか。人間の姿に戻って「夏樹さん……」で、そのまま彼女の大きい胸に顔をうずめるようにトスッと倒れて。


GM: はい(笑)。そうだね。彼女それを抱き締めて、頭を抱え込むけれど、やはり月を見上げて「こんなことになってしまうなんてね」

士朗:「夏樹さん……俺、ヒーローにはなれませんでした。でも、身近な人を守るただの戦士にだったらなれるかも知れない」

GM: 彼女表情はあくまで複雑だ。笑顔は作らず、ただ見据えて、抱き締めたままなんだね。

士朗:うん。

GM: 月が見下ろす。そんな感じだ。


士朗:「ようやく、夏樹さんに聞かれた答えを出すことができた。俺は……俺は……この手で殺め」ここはもう信じていいかな。もういい加減に。「俺は、俺のせいで死んでいった人達のためにも……この人のためにも……そして、愛のためにも」

GM: うん。

士朗:「もう……絶対に逃げない!」

GM: うん。

士朗:と言ってまあこう、月のアップでシーンアウトでいいですかね?(笑)


サクノ:じゃあ、そこで場面を変えて。

GM: 必死に逃げ惑っているところ。「甘い奴だぜ!」と言いながら。

士朗:「とんだ貧乏くじだったぜ!」

サクノ:なんか……生き生きしてるな。

士朗:大人気だな。

サクノ:「奴らもまだまだあめぇぜ!」

士朗:「所詮は小僧ってことか!」

サクノ:「さぁてぇ食事を再開して体をとっとと直さねぇとなぁ! へっへっへ」

士朗:「全殺しだぁ!」

GM: はあなるなる。


サクノ:そこでゴッゴッと「う……腕が!?」撃ち抜かれて動けなくなる。「ひゃひぃ!」

GM: 「甘い奴だぜ」って言ってるところをぺシャってなり「甘くねぇな」

一同:(笑)

士朗:「ひゃひぃ」流行ってる。

GM: そうだね。悲鳴あげるけどね。

サクノ:「なんだぁ〜!?」って感じで、そうすると背中ドンって踏まれて。

GM: うん。

サクノ:「まあ、とりあえずもう半分残骸だけど、使い物にはなりそうね」銃底で後頭部をガンッて。

士朗:回収だ〜。

GM: 回収されたね。彼の方は「猟師さん。痛くしないでくれよ」って一言言うんだね。

士朗:(笑)元気だね。

サクノ:「痛くしないと思ってるの?」ニヤリと笑おう。

GM: はい、そういう感じです。

サクノ:で、さぁ、ここのさぁ捕獲シーンにできれば……カナタも出てきてほしいんだけど。

GM: カナタちゃんね。

士朗:僕の方はいつのまにかいなかったって方が後々絡みやすいな。

カナタ:じゃあ、こちらのほうは、抱きついてる二人を見て「そうだね。そっちの方がいいよ」と言いながらゆっくりと後じさり、そのまま姿を消すね。

サクノ:そしたらガンってやって捕獲した後に「FHのお嬢ちゃんは、何の目的でここに現れたのかしら?」そちらをこう。

カナタ:「大した用じゃないよ。知り合いの知り合いの義理ってところかな」

サクノ:「? ふぅん?」

カナタ:特に何もしないとですな。その人狼にトドメを刺すを宣言してしまうけど。

士朗:ああ、なるほどね。実験材料にしないように。あ、剣か。ガシアスブレードって元々空気なんだもんね。

サクノ:……そう。

GM: 決めていいよ。生かすも殺すも。

サクノ:「こちらとしてはコレに固執つもりはないんだけど。そっちで処分するっていうのなら譲ってあげてもよくってよ」

士朗:譲ってあげてもよくってよ!? FHに貸しを作るってことか。

カナタ:「物分りがいいじゃないか。UGNには珍しいな。おまえ……こいつの回収が目的ってわけじゃないみたいだな」

サクノ:「私にはとりあえず材料に使えればという程度でしかないわ。元々コイツに用はないの」じゃあ、足をどけたと思ったら、頭をそっちに向けてガンッと蹴ってゴロンゴロンゴロン。

士朗:「ひぎぇ!」

サクノ:転がっていく気絶した人狼。


GM: こうしなきゃいけないな。おまえ達二人の状況はあまりにも悪いからな。二人がそのようにやってると、後ろからさらに足音が。暗闇の中から現れるその姿。それは帯刀なんだね。すでに片腕になった。

士朗:あぁ〜!

カナタ:「今来ちゃダメだ!」

サクノ:「……久しぶりね」

士朗:いやぁいいシーンだ。ここに立ち会えないなんて残念極まりない。

GM: 帯刀は驚き、息を呑み、視線が交差し、時間が経ち、そして彼はしばらく見た後にハッと足元に倒れてる城島を見「城島!」と言って走るわけだね。

カナタ:「知り合い!?」

士朗:ああ、やっぱり。ああ、やっぱり俺、親父が上にいそうな感じはしたんだよな。

GM死んでることを確認するんだね。

サクノ:う〜ん。

GM: 彼の方はまあ、表情がすごく複雑だ。責めるというでもなく、見つめている。

サクノ:ほう。

カナタ:……。


GM: 「こいつは……人間には殺人鬼だと言われてるが、それは違う」

サクノ:「……」

GM: 「コイツが覚醒したのはまだ自分が生まれて間もない時だ。おかげで人間の時代が短すぎて、人を獲物としてしか見れないように育ってきた。こいつはただ狩りをやめられなかっただけだ」

士朗:城島はでも、生まれた時から?

GM: 城島は生まれたときからライカンスロープだね。っていうかオーヴァードなんだよね。で、人を殺しまくってたら。

士朗:さすがレサ夫さんだねぇ。ただの悪役を作らない。その外道に変わりないんだけど、外道には外道の理由があるっていう。

GM: まあ。

士朗:この後味の悪さはたまんねぇな。

GM: 後味の悪さがね(笑)。

士朗:そう、そこがいい。

GM: 後味の悪い話なんですよ。

士朗:(笑)十分殺人鬼と言えるんじゃないかと思うけど……俺は口を出せない。


カナタ:「そりゃまた……」

サクノ:「それは人の世界では問題にしかなりません」

GM: 「そうだな……こいつはやはり、こうやって死ぬべき男だったかも知れないな」

サクノ:「人を狩るなら人に狩られても文句は言えない」

GM: 「ああ。だがこいつが酔狂で俺の息子を十年守ってくれたのは感謝する」

士朗:いやぁ〜やっぱり守られてたんだねぇ〜。

GM: 守ってたんだね。実はUGNに見つかってなかったことも半分はこいつが守ってたからです。

一同:おぉ〜。

士朗:あぁ〜やってしまったけど、こればかりは、いや、後で知るべきことかな。

GM: そうだね。

士朗:逃げない。逃げない。


GM: 「こいつは息子が危ない目に遭ったら自分がなんとかすると約束してくれたんだよ。こいつは……俺が人狼のリーダーになると思ってたんだ」

サクノ:「……」

GM: 「だが、期待には応えられなかったな」と言ってこう、開いた目を瞑らせてやる。

サクノ:「だとしたら今回のその男の件は別の線ね。今まで士朗の回りを守ることをしていた彼が、なぜ今回は身内を襲ったのか」

GM: 「実は城島からは相談を受けていた。士朗が無意識に覚醒し自分のような生き方をし始めたとき、ジョージは何度か止めに入ったが、全部負けてしまったらしい」

サクノ:

GM: 要するに、士朗が今までの事件を起こした時、始めのうちジョージは、やめさせたいと思っていた。

士朗じゃあ……あの事件は。

GM: 士朗が起こして、ジョージが隠滅していた。でも始めのうちは人が死なないように体当たりをして止めようとしたり、戦って止めようとしたりしたけど、全部負けたらしいね。

サクノ:ああ〜。

GM: で、最後にそれがダメだとわかった。コイツには勝てないと。だったら一緒の生き方をするように薦めてやろうといって、逆に人殺しを誘発させたみたいな。

士朗:なるほど。

GM: こいつは俺の息子を守る意味で、自分のようになってほしいという願望を抱くようになっていたみたいだ」

サクノ:ああ〜。

士朗:言われてみりゃあそういう挑発だったね、常に。でも、城島さんのおかげで僕はヒーローになれそうです(笑)。

GM: で、帯刀が帰ってきた時に、そういう生き方をさせたいと言って、帯刀と大きく議論をしてしまい、そして彼がこういうことをしたわけだ。

サクノ:なるほど。

GM: 「おまえ達のやったことは正しい。コイツの亡骸は俺のほうで始末したい。いいかな?」

サクノ:「それは構いませんが」


GM: まあ、片手だとうまく持てないからな。それと、やっぱりサクノの頭をちょっと触るよ。クイッと。

サクノ:じゃあそしたら……どうしよっか。そこまで近付いたのなら昔みたいに手を掴むんだけど


でもそうして放つ言葉は
「帯刀さんが帰ってきたっていうことはこちらも掴んでいる情報です。そして、あなたはわかっているでしょうけれども、私が続けている研究のためにあなたの力が……あなた自身が必要です。私と共に来てくれませんか?」


GM: 彼はそのまま君の肩をグイと抱き締め「おまえは……利口過ぎる」そして突き放すんだね。

サクノ:うん。

GM: 「また来る」

サクノ:うん。


GM: そしてこの時に……彼は侵食値を2D下げるんだね。

士朗:(笑)ありがとう! 親切な心は忘れていない!

サクノ:やった13も下がった。


GM: で、カナタちゃんの方の手を引っ張り「おい、手を貸せ。俺の片手が無くなったのは半分はおまえのせいだからな」

カナタ:「あ……ああ」

GM: じゃというわけで――

サクノ:待って待って待って、じゃあ立ち去る前に帯刀さんについて行くカナタに「君、名前は?」

カナタ:「遠野カナタ……」>

サクノ:「私は冬郷サクノ。そんな年齢でもこんな世界……FHにいるっていうことは……色々覚悟は決まっているっていうことよね」

カナタ「……私はこんな世界しか知らない」とサクノの視線から帯刀を隠すように立ち塞がる。

サクノ:「じゃあ、もう少し色んな世界を見てみるといいわ」踵を返そう。

カナタ:一応……ちゃんと帯刀に謝っておきたいな。謝るというのもよくわからない。なんて言ったらいいかわからないけど。

GM: ああ。


カナタ:城島を持っていきながら「こいつ……おまえの仲間だったんだな」

GM: 「カナタ?……」

カナタ:「もうなんだかよくわからない……」

GM: 「ああ、気にするな。大したことじゃない。つまり、狼さんが、猟師に出会ったんだ。俺たちの世界じゃ日常茶飯事だ」

士朗:ああ〜うめぇこと言う! 猟師ね。城島が狼なのか。

GM: 「みんなそうだ」

カナタ:「じゃあ……私はなんなんだ」

GM: 「おまえは人間だよ。そして俺たちは狼。追い掛け回されて逃げるんだ。でも気を抜くと喰い殺すぜ?」

カナタ:「私も……狼じゃないのか? ……ふぅ」

GM: 頭撫でてくれるけどね。帯刀はちゃんと言う。「違うな人間だ」

士朗:ああ〜。

士朗:そしてロイスを取ろうか! ここまで来たら残りの二枠はもう決定してるよ。誰にするか。

サクノ:そうだなぁ。昔の自分に照らし合わせてるような感じでカナタに「懐旧」。あと取るべき人ってPC? 他にいないんだよな。


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