Middle phase
【士朗・サクノ〜メクドナルドにて〜】
GM: というわけでサクノさんだ。君達の方は結構珍しい図なんだね。
サクノ:ほう。
GM: カガリちゃんと表出るところだね。今は彼女も結構表に出る。なにか昔の自分に近いものがあるね。昔自分が実験生物だった時に、よく帯刀が連れて来てくれた。
サクノ:あ〜。じゃあ、そしたら普通に手ぇつないでいよう。
GM: カガリはメクドナルドを指差して「あそこ行こうぜ」。
サクノ:「ふ〜ん? そんなに引っ張んないでよ」って感じで。
GM: 「あたし、席取って来るよ!」メクドナルドに走っていく。
サクノ:はっはっはっは。「別にそんなに急がなくてもなくならないわよ」って言いながらモタモタ付いていこう。
GM: モタモタ付いていくと、空席の少ない店内。若者がギッシリといる。
サクノ:お〜。
GM: ここに士朗もいる。そういえば侵食率を振らなきゃいけないな。
士朗:え? ああ。
GM: ちょっとこれは日を変えなきゃいけないところなんでね。
士朗:あ、じゃあ、メクドにいるわけですね。一人ですか?
GM: ちょっと理由がある。君がここにいるのは伊丹に呼ばれたからだ。
士朗:ああ。
GM: 彼女、なにか調べたものがあるからそれを教えたい。ここで落ち合おうという話をしてくれたんだね。
士朗:ほうほう。「愛の奴遅いなぁ」
GM: いつまでたってもなかなか来ない愛。そして君が自分の席に着こうと思った時、そこには知らない女の子が座っている。
士朗:「……あの! 悪いけどそこ俺の席なんだけど」
GM: 彼女は「あぁ!?」と言ってガンを付けるけど。
士朗:「あ、ほら。そこに荷物置いてあるでしょ」
GM: 彼女、黒いベレーにへそを出した皮のジャケット。黒いパンツに黒のニーソックス。
士朗:一応変装してんだね。
GM: うん。
士朗:こいつ銀髪なのかな?
GM: 銀だろうね。
士朗:銀か。
カナタ:珍しい。
GM: 「あぁん?」とヤンキーのようにメンチを切り、君の荷物を探すと、足元に落ちているのを発見するんだね。押し合って落としたんだろうね。しばらく無言になる。
士朗:「おまえ……俺の荷物、落としたな」こっちは学校帰り?
GM: 学校帰り。
士朗:あ〜じゃあ普通の格好だ。
GM: 彼女、座り込んでちゃんと拾うんだね。唇を噛んで「ほら」と突き出す。
士朗:「ああ、悪い……じゃなくて!そこはだから俺の席だって!」
GM: 彼女バツが悪いのかさらに立ち上がり「もういい」と言ってウロウロし始めるね。
士朗:あ、あ、ちょっと待って。いいかな?「おい、おまえ! その……う〜ん、まあなんだ。まだ俺のツレも来ないからさ。そこ座っていいから」と言って自分の向かいの席を指す。
GM: 彼女「う〜ん」と考えた後に、パパパッと走って座るね。「あ、でもさぁ。私と飯食うとさぁ。嫌な気分になるよ?」
士朗:「なんで?」
GM: 「あ〜そりゃあ、私がヤな奴だからさ」
士朗:「そうは見えねぇけどな」
GM: 「いや、普段から気ぃ付けてんだよ。人と一緒にその……ご飯食べないってさ」
士朗:「なんだ……おまえ変なガキだな」じゃあコーラでもズズズッと啜ろう。
GM: 彼女も一応「『おまえ』じゃないよ。カガリだ。高田カガリ」
サクノ:高田……。
士朗:高田! じゃあこっちも「ああ、俺は……士朗。大神士朗だ」……名乗っちゃった! バッカだぁ!
一同:(笑)
GM: 「えっ!?」って顔をした後に、彼女、ちょっと視線を逸らした後に腕を組み「ふ〜ん」と言うね。「そう」じゃあ、しばらくすると、じゃあいいのかな?
士朗:「どした高田?」
GM: 「待ってんの。アタシも。もう一人増えるよ」
士朗:「ツレがいんのか?」
サクノ:じゃあ、そろそろいいかな? そこの席に白衣姿の女が一人……。
士朗:どうだろう……? こっちのトラウマの記憶がどこまで蘇るかだな。
GM: そだね。ま、これは……なんかシンパシー感じてもいいしね。部分的に思うものがあってもいい。
カナタ:子供の頃とずいぶん変わってそうだよ。
サクノ:「カガリ。なんで人のいる席に座ってんの」と言いながら……。
GM: カガリ、ニコッと笑って走ってって、士朗の腕を取り「イケメン、ゲットした!」
士朗:「なんだ? おい、離せよ」
サクノ:(笑)チラッと見て……。
GM: 「今、交渉してるんだ。一発ヤらせるのはいくらかかるかって、そういう話を」
一同:(笑)
士朗:「な……なに言ってんだおまえ!?」
サクノ:そこまで聞いた後に口をガッと。「とりあえず、口はもう少しソフトにしなさい」って冷静に。
GM: というわけで3人で席に着くんだね。
士朗:「あんた、この子のツレか?」
サクノ:「ええ、そうよ? 君は……」と言いながらこっちは……。
士朗:バレバレだろうね。
GM: 珍しいからね。髪が白で目が赤。カガリも言うよ。「こいつ、大神……大神士朗」
サクノ:「……大神?」
士朗:「ああ、大神士朗だ」と言って右手を差し出す。こっちはどうなんでしょう? わからないですよね、やっぱり。
GM: わかんないかもなぁ。
士朗:ね〜。女の子って変わるじゃない。イメージ的には灰原哀の子供の頃と大人の頃ぐらいの差だよね。
サクノ:出された手をジーッと見ながら。掴んだ手を離して……ゴシゴシ。「ふ〜ん? よろしく」「…大きくなったね」ってポソッっと言おう。
士朗:「え、なに?」
サクノ:「いえ? なんでもないわ」
士朗:じゃあ「あんた……さっきから俺のことジロジロ見てるけど、やっぱりこれ珍しいか?」とか言って自分の髪を指差そう。
サクノ:「そりゃあ、そうでしょう」にべもなく。
士朗:「昔はこんなんじゃなかったんだけど、色々あってな」
サクノ:「ヤンチャしちゃったのね」
士朗:「ヤンチャっていうか……事故だよ事故! 好きでやったわけじゃない」
サクノ:「ふ〜ん?」
士朗:どっかでトンネルに閉じ込められたとかでいい?
GM: いいよ。
士朗:「ちょいとね。トンネルに閉じ込められたことがあって、そん時こんなんになっちまったのさ」
サクノ:「うん? ああ、そういう事故? ふ〜ん。若気の至りって事じゃなかったの」
GM: 「若気の至り! いいねぇ! いい言葉だね!」と言いながらカガリはポテトを頬張っているね。
士朗:「あんたらぁ。お似合いだな」
GM: 「チームだからな!」
士朗:「チーム? もしかして、あんたらレディースって奴?」
GM: 「レディース? そう見える? ああ、いいねぇ。どう思う? なんて返そうか? やばい。私、セックスフレンドとか返そうかと……」
サクノ:「ふふ」
士朗:「いや、だって……高田って言ったっけ?」
GM: 「ああ」
士朗:「おまえ、まだ小学生くらいだろ? なのにその銀髪って……」
GM: 「あの、なんかね。無理矢理親父が髪の毛を掴んでね。好みのデザインに変えられたんだよ。『うぁ〜! おまえは銀髪の方が映えるぜぇ!絵になるぜぇ!!』って」
士朗:「親父が?」
GM: 「う・そぉ」
一同:(笑)
士朗:「なんだ? こいつ」
サクノ:素知らぬ顔でコーラを啜っていよう。
士朗:「おまえって学校行ってんの? まあ、俺が言うのもアレだけどさ」
GM: 「学校無理だよ。病気だからさ」
サクノ:(笑)
士朗:「どうせまた嘘だろ」
GM: 「う……嘘」
サクノ:(笑)
士朗:「悪かったよ。ヘコむなよ」
GM: 彼女なにか途端に黙るね。
サクノ:ケラケラ笑っていよう。
士朗:「だから悪かったって!」
GM: 「別にいいんだよ。あんた、悪いことしてないんだから」
士朗:「なんだかやり辛いなぁ……おまえ」ボリボリ。
サクノ:「そんなにやり辛くないわよ。こういう風にしてやればいいだけよ」と言って頭をワシャワシャとやってやろう。
GM: カガリ、しばらくふて腐れていたが、機嫌を良くしたのか考え直したのか、また食事を始めるね。
サクノ:「ね、単純でしょ?」
士朗:「はぁ〜じゃあ俺も」ワシャワシャ。
GM: ……噛み付くわ。
一同:(笑)
士朗:「痛ってぇ〜!?」フゥ〜フゥ〜。(←冷やしてる)
GM: 「弱ぇなぁ。弱ぇな、兄ちゃん」
士朗:「なにしやがんだおまえぇ〜!?」
GM: そういう話をしている時にカガリ、不意に「なあ」と言って突然ビシッと表を指差すんだ。
士朗:「ああ」
GM: 目を固く閉じ、ん〜っていう顔をしてる。
士朗:「なんだよ。今度は何の遊びだ?」
GM: 「あそこのUFOキャッチャーにな! ほしいのがあるの!」
士朗:「お……おお」
GM: 「取りに行かない?」
一同:(笑)
士朗:「UFOキャッチャーぁ?」
サクノ:「だってよ?」
士朗:「うぅ〜ん」やっぱガキだなぁなんて思いながら……。
GM: 一気に瞳が冷めていくね。彼女、なんか、突然「帰る」と言って立ち上がる。
士朗:ぅおおい?「……なんだよ。や、でもなぁ、まいったなぁ。おまえにも話したけどさぁ、今、人と待ち合わせを……」
GM: (遮るように)「用事を思い出した」
一同:(笑)
士朗:ってかな! さっきからこんな二択ばかりじゃないか! 『カガリと行く』『愛を待つ』コンコンコン、トゥトゥトゥトゥトゥン!
GM: 重要なところだよ。かなり。
士朗:じゅ……重ぅ〜要ぉ〜!?わかんねぇよぉ?どぉ〜しよぉ〜♪ どぉ〜しよぉ〜♪(なぜか歌)
GM: ん。まあ。ねえ。どっちでも大丈夫だよ。
サクノ:(笑)こっちはもちろん、カガリに付いていくけど。
士朗:常識!常〜識で考えよう。常〜識で考えれば……待つだろう。
GM: うん。
士朗:……伝言をメックで伝えるわけがないし……。じゃあここでちょっと「悪いな、俺……」ピコーン!→『愛を待つ』
GM: はい。
士朗:「悪りぃ。ちょっと俺人待ちなんだよ。そのUFOキャッチャーってのは、また今度でどうだ?」
GM: カガリの方「甘めぇんだよ」と言って。「今度はねぇんだよ!」
カナタ:ぅほぉぉお? すげぇなぁ。
サクノ:「わ〜こわ〜い」ってこういうリアクション。真顔で(笑)。
士朗:「じゃあ、少しだけ待てないか? もうちょっとしたら俺のツレも来るからさ」
GM: 「待てない」
士朗:「なんだよ〜」
GM: 「全然待てない。それよりおまえのツレに待ってもらえ」
カナタ:うぉぉぉ!?
士朗:「無茶言うなよ。連絡が取れ……」あ、どして連絡取らないの? 繋がらないとか?
GM: 繋がらないね。
士朗:「連絡が取れるんだったら、とっくのとうにそうしてるさ」
GM: 「あ、そういうことか。要するにそいつのことが大切なんだな」
カナタ:なんだこりゃぁぁ!?(笑)
士朗:「たっ大切とかじゃねぇよ! ただその……約束を反故にするってのは……なんていうかその……」昔だったら『男としてあるまじきことだろ〜』とか言ったんだけど「いや、まあ……とりあえずその、よくねぇっつうか」
GM: カガリは「行こう」という風に、すごく荒んだ目(笑)でサクノの手を掴み……。
士朗:「あ、悪りぃあんた。俺が言うのもなんだけど、そいつの機嫌直してやってくれ」
サクノ:「気にしなくていいよ。通りすがりくん」
士朗:あれ? 名乗らなかったっけか。
サクノ:いや、敢えて。
士朗:んじゃあ、名前聞かないほうがいいかな?
サクノ:そしたら、こっちをチラチラ見てる士朗を見て「ん? 年上にも興味があるの? 坊や」ニヤリ。
士朗:「バカ! そんなんじゃねぇよ! ただ、名前も知らないと呼びづらくてさ」
サクノ:「いいんじゃない別に。ここでもうお別れなんでしょ?」
GM: う〜ん。
士朗:「や、一応そのぅ、そいつには今度はUFOキャッチャーやるって言ったし」
サクノ:そういう風に聞いたら「冬郷サクノ……」と名乗るよ。
士朗:それを聞いてもフラッシュバックは来ないですかね?
GM: やってみてもいいねぇ。〈意志〉判定をやってみて……この目標値はまあ、10だな。
士朗:10! 高いですねぇ。
GM: この時点だとパッと全て思い出せるとは思えない。
士朗:だよね。
GM: ただ、これが成功していれば、自分がかつて会ったことのある誰かだということがわかるだろう。
士朗:了解。(コロコロ)いった! ジャスト10!! 固定値万歳!
GM: 危ないですね。この人は昔自分があったことがある人なんじゃないだろうか。多分忘れちゃいけない人だった。
士朗:「冬郷……サクノ?」
GM: 誰だろう? そんな感じ。
士朗:「……そうか。じゃあ、悪りぃな冬郷さん」
サクノ:「いいよ。じゃあね士朗くん」で、カガリの手を握って引っ張っていこう。
士朗:やばいこれ! サクノにロイス取っちゃうよ〜? いいのかな〜PCで埋めてしまって。
【〜愛より〜】
GM: はい、愛が来ますね。「よお〜」と言いながら彼女は車椅子で突然ドーンとぶつかってくるわけなんだ。
サクノ:車椅子なんだ。
士朗:「遅せ〜ぞ」
GM: 「まぁ〜ね〜。色々調べたからさ」
士朗:「遅せ〜ぞ……って言うのも今のおまえには酷か」
GM: 「その心配はいらない。私は人にそんな風に思われる必要はまったくない人間なのだ。なぜならば、ヒーローなのだからな」
士朗:「おい、やめろ。それ、昔の俺の口癖だろ」
GM: 「あんたはヒーローの都合のいいところしか見ていないから嫌い」
サクノ:ふふふふふ。
士朗:「なんだよそれ」
GM: 「ヒーローってのは傷付くことも納得するからヒーローなの」
士朗:「……おまえになにがわかるんだよ」
GM: 「負った傷を噛み締めるヒーローの気持ち。わかるよ」と言って車椅子を見せるね。
士朗:「へ〜。で、調べてきたってなにを?」
GM: ドサッと置くんだけど「あんたの事故について!事件の詳細がわかる目撃者がいないって知ってた?」
士朗:「え?」
GM: 「あんたの今までの13回の事故にはほとんど生き残りがいないの」
士朗:「ああ、聞いてるけど」
GM: 「しかもね。結局あまり詳細ってわかっていない事件が実は多いの。未解決事件みたいな」
士朗:「ちょっと待ってくれ。……事件ってどういうことだ?俺が巻き込まれたのは全部事故だって……」
GM: 「事故でしょう。でも事件の可能性を否定することもできないのよ。全部、事後処理だけどね」
士朗:「ちょっと待ってよ。事件って……そもそもおかしくないか?それって誰かがなにかの目的を持って、意図的に事故を併発したって事か?」
GM: 「そんな可能性もあるかもしれない。ってそう思う」
士朗:「へっ! だとしたらおかしいじゃないか。そんな大量の人間が死ぬようなことしてなんの得があるってんだ。膨大な保険金詐欺でもやったってのか? そんなの絵空事だよ」
GM: 彼女は笑い飛ばせない表情「……これ、ね。大した事じゃないかも知れないけど、京極くんと一緒に調べ物をしててね」
士朗:「あ、京極と」
GM: 「彼が調べてくれたの。赤毛の男って誰かって」
士朗:「え、それっ! この間、俺のこと尾行てたって……」
GM: 「私も調べてたとき、そのことちょっと気になってたの。実はその行方不明者の乗客名簿にそういう外見の人がいたの」
士朗:「ちょ……ちょっと待ってくれ。さっきおまえは俺以外に生存者は0だって言ってたよな。」
GM: 「そうそう」
士朗:「それなのに、その事故の時にいた奴が俺を尾行ていたってのか?それって矛盾してない?」
GM: 「ああ、うん。おかしいと思う。しかもその人は、処理上は二度死んだことになってる」
士朗:「……二度?」
GM: 「……あんたの事故に2回立ち会って2回死んでる」
士朗:「な……なに言ってんだおまえ?」
GM: 「わかんないけど……これはなにかあるんじゃないかと思うのよ」
士朗:「え、ちょっと……そいつの名前なんていうんだ?」
GM: 「名前は城島切夫」
士朗:「知らない名前だな」
GM: 「有名人よ。みんなからは『ジョージ』って呼ばれてる。大量殺人鬼のジョージって」
士朗:「ちょっと…待てよ。それって……」
GM: 「相当な数殺したみたい」
士朗:「おいおい、それって……その乗客の中にいた城島切夫って奴が沢山の人間を殺したいからって事件を起こしたって言いたいわけか?」
GM: 「そうとは言わない。私はそこまで断定してないもの」
士朗:「……そりゃあそうだよな」
GM: 「ただ、あんたの周りにそいつがいて、何か事件と関係があるとして……、そしたらこれは放っておけないじゃない」
士朗:「ん〜……まあ、気にならないといったら嘘になる」
GM: 「木刀でも持っておくといいわ。なんか危ないかも知んないから」
士朗:そうだな木刀は必要かも知れないな……って今のは置いときましょう(笑)。「木刀か……」
GM: 「あんたチンピラみたいだから持ってても目立たないわよね」
士朗:「違げーよ。先公達はそう言うけどな、俺はグレた覚えなんか一度もない。俺は昔と! ……いや、変わったかな」
GM: 「変わった変わった。あんた弱くなったわ」
士朗:「な……なんだよ」
GM: 「傷付いて折れて……ペシャンコになった。ヒーローなんていないって逃げ道作って。でも、心配いらないわ。チームだもん。私が勇気を持ってればあんたはペシャンコって言われないもんね」
士朗:「……チーム? おまえ、まだ……そんなこと言ってるのか」
GM: 「あんたヘコんでればいいわ。立ち上がる時まで私が代わりにオフェンスをやってあげる」
士朗:「な……なんか」
GM: 「あんたは心配いらないよ。私がそいつを先に捕まえて、なんとかしてあげるからさ」
士朗:ちょっと嫌な予感していい?「ちょっと待て!」
GM: 「話はそういうことね♪」
士朗:「ま……待て待て! 伊丹!それだったら一緒に……警察行こうぜ!」頼りにならないけど(笑)。「こういうのは警察に任せたほうがいいって俺たち高校生なんだぞ!?」
GM: 伊丹はビシッと指差すわけだ。「聞くんだ。聞くんだよ」
士朗:「なんだよ!?」
GM: 「京極くんのお父さんは警察官なの」
士朗:「……マジで?」
GM: 「私ちゃんと相談しに行ったの。あんたの話を聞いてもらったの。それでわかったの。警察官はそういう話を京極くんからちゃんと通報されてるの。それでも全部揉み消したのよ」
士朗:「どうして、警察が揉み消すんだよ」
GM: 「知らない。でも、わかってることが一つ。警察は助けてくれないの。あんたに何かあっても警察は助けてくれない。私達がやるのよ」
士朗:「……おい。なんだか……ヤバくないか、それ?」
GM: 「私は他人事って言ってもいい。でも、そういう考え方はしないの。ヒーローだから。」
士朗:車椅子にガタッて手をやって「いい加減に目を覚ませ! おまえも俺もヒーローなんかじゃない! ただの高校生だ! おまえもいい加減大人になれよ!」
GM: 伊丹はここでパチンと頬を叩く。「そんなの大人じゃない!それは自分がヒーローじゃないって言うだけだから」
士朗:あぁああぁぁぇのぉ!? ありがとうございます!!(笑)
GM: 伊丹は言うわけだ「全部のロイスをタイタスにしてでもなんとかしてみせる」
士朗:ちょっとやばいよ!? ルール的な発言だよ!!(笑)
GM: 「私、そういうの絶対諦めない方なの。私にだって何かできるっていうこと。あんたのヒーローになれるって……ちゃんと証明してみせる」
士朗:「おま……」言い返せないな。ここまで言われて。
GM: そうだね。というわけで伊丹は「もう……いい」と言いながら車椅子を漕いでいく。寂しそうな後姿。
士朗:もうメックから出てるよね?じゃあ、そこでお約束どおりそこら辺の石壁にドーン!「くそぉ……!」とか言って。手が血で染まるんだけど……不思議なことに数分後には治っちゃう。はい! GMさん! 伊丹愛への感情を『疎外感』に切り替えます。
GM: いいですよ。
士朗:まずは雨です。
GM: 雨が降ったね。
士朗:気にはなるし、木刀ぐらいは買っとくか……。(コロコロ)1!
GM: ファンブル!? はい! なんでもダメでした!
サクノ:ちなみに私、大神士朗にロイスを取りました。
士朗:お!
サクノ:『遺志』『悔悟』で『悔悟』が表に出てます。
士朗:あ〜ちょっと待ってくださいよ、この状況どうしようかな? ロイス取っちゃおうかな? まだ……まだかな?
サクノ:誰の『遺志』かというと、死んだ夏目さんのってことで。
【〜ぬいぐるみ〜】
GM: さあ、行こうか。ゲームセンターだけど、カガリちゃんは「うお〜!」と叫んでるね。買った方がいいくらいの額の金をつぎ込んでいるけれどまるで取れない。
サクノ:そんなにやってんの!?
GM: そう。張り付いた猫科の動物のような集中力でね、挑戦して引き摺り続けてるね。
サクノ:は〜。
GM: 狙ってるのがね、一見して可愛くないクマのぬいぐるみだね。
サクノ:「ふふ」
GM: もしも取る場合は【精神】か【感覚】で判定することができる。
サクノ:あ〜。
GM: なお、判定できる回数は財産ポイントまで。これが軍資金だ。
サクノ:任せたまえ。とりあえず、今の小銭が無くなって「あ〜!」とかやってるところで肩をガッと掴んで「じゃあ、そろそろ交代しなさい」
GM: 交代すると「サクノがんばれ〜! あれだ、あれだけを取れ!」
サクノ:あいよ。
GM: 「絶対に取れない場所においてあるぞ!」判定値9だ!
サクノ:9でいいの?
GM: 「汚ね〜よ! アタシのエフェクトじゃ……」ってエフェクト使うなよ!(←セルフ突っ込み)「アタシじゃ取れねぇよ〜!」
サクノ:「ま、やるだけやってみるけど、私もこれやったことないからできるかどうか……わかんないよ!!」(気合と共にコロコロ)
士朗:う〜ん残念。固定値ないよね。
サクノ:ないよ。だって【精神】だもん。じゃあ7だ。
GM: 7だとね。なかなか取れない。なに考えてるんだ、あの置き方は!?穴とほとんど同じサイズのクマじゃねぇか!
士朗:それ、詐欺じゃないか。
サクノ:「……くそぉ!」
士朗:GM、可能だったらここに遅れて登場したいんだが……できないんだったら……
サクノ:ジロ!(来んなオーラ)とりあえずもう一回やってみよう……。
GM: あのね、裏技があるのね。ロイスを切って目標値を伸ばすのね。
士朗:お〜! 考えなかったよぉぉぉ。(チラ)
サクノ:くくくくく……。う〜ん、でも取ってやりたいんだよなぁ。どうしよう。
カナタ:金を使いまくる。財産ポイント残りいくら?
士朗:本来は購入判定に使うもんだけどね。
サクノ:そういえば購入判定ずっとしてないや! 二丁拳銃にもなってないし! ……GM。これ〈調達〉で判定してもいい?
GM: いいよ。
サクノ:〈調達〉なら6以上!!(コロコロ)よし、取った!
士朗:お見事!
GM: クマの人形を取ってあげると、カガリ、めっちゃくちゃ喜ぶね。ドーンと持ち上げてこう……。
サクノ:「ふうぅぅぅ〜」
GM: 「やった〜! やった〜!」とピョンピョン跳んでます。
サクノ:「……ま、こんくらいの散財なら許容範囲内ね」
GM: で、士朗は愛ルートなんだよね。
士朗:愛……ルート?
サクノ:入っちまったか。
士朗:入っちまったかぁ!!
GM: いや、まだわかんない。まだルートはいくつかあるんで。
士朗:いやぁでも、愛ルート♪ いいよ♪。でも、夏樹さんも捨てがたいけどね。
GM: はい、というわけで……。
士朗:夏樹さん、従姉妹だからね。……やばいじゃん。(ボソボソ)
GM: 二人で帰っていくわけだね。
士朗:その頃俺は「……やっぱりもういないか」なんてゲームセンターで言ってる。
一同:(笑)
GM: 顔合わせておこうか。君が走ってくる時、カガリは君の方に「ゲットしたぜ!」とクマを見せた後に「べ〜!」ってやるわけだ。
士朗:「……あっ。……ったく」(苦笑)
サクノ:そしたらそれに続いて現れよう。「あら色男。さっきの彼女はもういいの?」
士朗:「彼女とかじゃねぇよ!」
サクノ:「ふ〜ん?」
GM: 「あだ名付けてやるよ。『スケコマシ』だと捻りがねぇよな」
サクノ:「ふふふ……」
士朗:(カガリ)「そうだなぁ? 髪も白いから『シロ』なんてどうだ?」(士朗)「それはもういい!!」
GM: 「犬みてぇだ。ははっ!」
サクノ:(カガリ)「しっこ引っ掛けてやろうか?」
GM: 「あんたの業界じゃご褒美だよ!」
一同:(笑)
士朗:やべぇやべぇ。「俺は電信柱じゃねぇ! ったく!」
GM: 「犬以下だね。ははっ! そうやって踏み付けられてる自分を見てあんたは興奮してるわけだ」
士朗:「……おぉまえの口はどうなってんだ?」
サクノ:みょ〜ん。(口を引っ張る)
GM: 「やめろ〜!」なんてやってるわけだね。
士朗:「悪かったよ」頭の上にポンポンと手を置いてやる。
GM: カガリの方もそんなにヤな感じはしないだけどね。でもね、機嫌は絶対直さないぞって顔してサクノの腕を掴んでる。
サクノ:「ふふ」
士朗:『カガリルートは入れないよ』と言わんばかりの拒絶っぷり……。いやぁ仕方がない。
GM: まあ、大切だけどね、これはね。
【〜大事にできなくて〜】
GM: というわけでサクノとカガリは研究所に帰ってくる。施設に到着。カガリは職員達に「驚け〜ゲットしたぜ〜」なんて言いながらクマを見せびらかしてる。屈託なく笑って、人形に頬ずりなんかしてるんだね。
サクノ:「はあ〜あんなに嬉しいものかしらね」(苦笑)
GM: しかし、そこにやってくる高田所長。
士朗:「僕にも頬ずりしてくれたまえ」
GM: 高田所長は「探したよカガリ君」と言い「ん……それは?」
サクノ:?
GM: カガリは思わず人形を後ろに隠すんだね。「……なんでもない」
サクノ:うん。
GM: 「出したまえ」と所長。
サクノ:うん?
GM: おずおずと差し出すカガリ。「僕はねぇカガリ君。無駄が嫌いなんだ。君の部屋がゴミでいっぱいになるのは僕には耐えられない。わかる?」
サクノ:じゃあ、私はそこに口を挟もう。「お言葉ですが所長。それは私のです。ゴミだなんて勝手に言われては困りますわ」
GM: 高田所長は満面の笑みで「ああ、君のゴミか」と言って破り始めるね。
士朗&カナタ:うお〜?
サクノ:破るんじゃない! 「所長。そうやって人の所有物を勝手に処分するのは良くないと何度も申し上げたはずですが」
士朗:「君達は僕の所有物だということだ」
GM: カガリは「あっ!」と言ってすぐに千切れた人形の頭とか掴んで……。
士朗:うわ〜。
GM: 唇を噛んで。所長の方には目を合わさない。走っていってしまう。
士朗:レサ夫さんのシナリオでクマのぬいぐるみは大事なポイントなんだぞぉ〜?
一同:(笑)
GM: まあね。
サクノ:「所長。今さらですが、もう少し状況を見て判断したほうが良いかと」
GM: すごく大きな所長の瞳がくるんと回って「ん? なにが?」
カナタ:ぬおおっ? まったくわかってない!
士朗:たまんねぇ〜! 日本語通じねぇ(笑)。
GM: 「カガリ君には研究の時間がすぐだから来るように言っておいてくれたまえ」所長はそのまま車椅子を漕いで去っていくね。
サクノ:「……わかりました」
GM: カガリ。どっか走って行っちまった。
サクノ:その後を何とか追いたいところだけど。
GM: 追いかけることはできるよ。破れたぬいぐるみはどうする? 持ってく?
サクノ:持ってくよ。もちろん。
GM: カガリ。すごい唇を噛んでる。べそはかかない。絶対泣かないという風に噛んでる。
サクノ:「……」
GM: 君が来るとポツリと言う。「ごめんな。……ぬいぐるみ大切にできなかったよ」
サクノ:「……そんなことはないでしょう?」手に持っているぬいぐるみを指差しながら「こんなに大事にしてくれてるじゃない」
士朗:あ〜いいこと言うねぇ。
GM: カガリ、両手で顔を覆って「よせやい」と言うんだね。
一同:(笑)
士朗:なんか古式っぽくていいね。
サクノ:そうだなぁ……。とりあえず【感覚】低いけど、できるだけ直してみるか。
GM: 目標値は7ぐらいにしようか。でも成功しなくても……。
サクノ:うお〜!(コロコロ)4! 失敗しました。
カナタ:ドスッ!(針で指を貫通したらしい)
一同:(笑)
サクノ:ブシュッ! そして指は絆創膏だらけになりました。
GM: じゃあね、ものすごく変な人形だけどね、カガリはすげぇ嬉しそうな顔してね。「あ〜ごめん。これ、大切にするよ!」って言って握るね。
サクノ:「も……もう少しいける」
士朗:「あっ白衣まで一緒に縫っちゃった!」チョキチョキ。
GM: 最悪だよ!
士朗:「……マントが付いてる?」
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