らぴゅた

主人公

1:帝国の仕官、パトリシアに雇われている冒険者。帝国の命令で危険因子とされる少女を確保しに来た。PCが多い場合こちらを増やす。
2:ルーンフォーク。魔剣を開放する少女の一族を守る血脈。あまりに古いことなので本人も忘れ果てているが、この頃ヘンな夢を見る。常に少女の居場所がわかる能力を持っている。

登場人物

ハインツ

金髪碧眼の青年仕官。魔剣の伝説に詳しく、ヘイルマンを導いている。ドラゴンフォートレスを発掘したものの、帝国にはいまだ報告していない。彼には別の目的があるようだ。(データ→デュラハンロード)
「もうそんなものは必要ありませんよ閣下」

ヘイルマン

帝国の巨大飛空挺の指揮官。名家の出で、野心が強く、平民を見下している。ハインケルの誘いで、世界を我が物にせんと目論む。(データ→戦艦はドラゴンフォートレス→正騎士をいっぱい連れてる)
「誰の前にいると思っている。私はこの世界の王となるものだぞ。」

パトリシア

帝国の仕官。任務にも忠実で常識的な人物。ヘイルマンたちの暴走に頭を悩ませている。
「こんなことはこれっきりにしたいものね」

蛮族

飛竜騎士団を組織する蛮族の頭。魔剣を我が物とせんと襲ってくる。なんだかんだで協力することに。
(データ→ドレイクバロン→お供にオーガーバーサーカー→船はスカイシップ)
「クックック。人間には過ぎたる力よ」

リト

魔剣を発動させられる一族の生き残りの少女。
「もうやめて!私が行けばいいんでしょう?」

コッコ

蛮族の船にとらわれたグラスランナー。

物語

オープニング1

飛空挺内部。少女を連行中の主人公1とパトリシア。蛮族が来襲し、少女はドサクサにまぎれて落ちてしまう。

ゴゥンゴゥンという機械音。小さな姿が部屋の隅にうずくまっている。少女はうつむき黙りこくっている。
帝国の仕官パトリシアはミルクティーを沸かし、彼女の前に置くが、少女は手をつける様子はない。溜息。
パトリシア「こんなことはこれっきりにしたいものね」
小さな村から君たちは彼女を連れてきた。古文書の調べによると彼女は魔剣の解放に関わる一族で、帝国に大きな脅威をもたらす可能性があるらしい。君達は帝国の遺失文明保全部。帝都に彼女を届けるのが仕事だ。

ヘイルマン「どうだ。娘は話したか?我々に協力するか?」
ちぐはぐな二人が入ってくる。太った男ヘイルマンははいって来るなりがなりたてる。立場上君達の上司だ。
もう一人の男は対照的に沈黙したままゆっくりと少女に目を向ける。ヘイルマンの怒鳴り声よりも少女が脅えるのがわかる。うっすらとした笑い。
彼はハインツ。ヘイルマンの副官であり、遺失文明保全部においては技術者的な立場でもある。この戦艦も彼が掘り出し再建したらしい。

パトリシア「いえ…まだ落ち着かないようです。時間が必要です」
ヘイルマン「手ぬるい!こんな小娘締め上げればすぐに言うことを聞くわ!」ビクッとする少女。
ハインツ「急いては事を仕損じます閣下」始めて口を開くハインツ。
ヘイルマン「…まあいい。おまえはもうどこにも逃げられんのだからな!」バァンと扉を閉め出て行く。

肩をすくめるパトリシア。部屋を沈黙が占める。
パトリシア「さあ、今日はもう眠って。疲れていると嫌なことしか考えられないわ」
毛布を被せられて見上げる少女。何か話そうとした時…。

ズドン!震動。叫び声。
パトリシア「何事!!」
帝国騎士「蛮族です!進入されました!!」
次々と煙を吹く玉が投げ込まれ、兵士たちは大混乱する。煙の中から出てくるのは…オーガーだ。
VSオーガー×3体→パトリシアはヒーリングバレットで援護。
戦闘が終わったとき、少女の後ろの窓に影が。帆船の舳先ようなものが窓を突き破る。蛮族たちが手に手に鉤を持って少女を引き寄せようとする。手を伸ばせば届きそうだ。主人公1達が手を伸ばすと彼女は一瞬躊躇する。激しい震動とともに船が離れ、彼女はまっ逆さまに落ちていく。

オープニング2

少女と主人公2のかなり強制的な出会い。少女は蛮族に追われている。

この頃同じ夢ばかり見る。「助けて」そう語りかける少女の夢。「起きて起きて大丈夫?」そう。こんな少女だ。ていうか痛い。全身が痛い。そして誰かに乗られている。君は目を開ける。
リト「良かった。全然動かないんだもの。」 思い出した。コイツ落ちてきたんだ。俺はよけようとした。でもまるでホーミングでもしているかのように自分の上に落ちてきた。屋根には穴が開いている。顔は夢で見たのとそっくりだ。
リト「私…あなたと会ったことあるかしら?」「そう…私も剣の夢を見るの…。」「そしてあの人たちがやってきて…。」

リト「ご…ごめんなさい!あの…ゴードの村がどっちだかわかります?」→聞いたこともない。
「じゃ…じゃあ…この辺に詳しい人とか…」→酒場のマスターとか詰所とかかな。
「ありがとう。私リトと言います」

主人公が積極的でない場合→離れようとすると頭痛がする。夢の中と同じ声が頭に鳴り響く。
「???」「そう…私たちにはなにかあるのね」「私のところに来た人たちが言っていたわ。私が魔剣を覚醒させる一族だって」「そんなこと突然言われたって困るわよね」「お互い大変だけどなんとかしましょ?」

「冒険者なら依頼するわ」「2人のこの夢をなんとかすること」「もちろん後払いよ」

詰所に行くと主人公1とパトリシアがいる。
リトは走って逃げ出す。
「待って!!」
町の衆が声をかけてくる。
町の衆「どうした主人公2!」
町の衆の妨害で逃げられる。
ハインツは妙に確信を持って彼女を探索するように告げたのだ。

酒場に行くと大きな姿が道を聞いている。
謎の大男「だ〜か〜ら〜!こんな人間を見なかったかって聞いてるんだよ!!角も尻尾もない小さい奴だ!!」
謎の小男「コイツの言う事は気にしないでくれ。こんな少女だ」
少女は後ずさる。マスターは君に気がつくと声をかけてくる。その瞬間、男の目がクワッと見開かれる。
謎の小男「そいつだ!!」

主人公の合流

追ってきた蛮族との戦闘。

謎の小男「待て。手荒なまねをするつもりはない。ただ…ちょっと協力しもらいたいだけだ」
謎の大男「うぉぉぉ。殺したい〜!!」
謎の小男「コイツの言うことは気にしないでくれ我々は…」
謎の大男「ごろず〜!!」
主人公2はリトを探して町に来ている。
パトリシア「あれは…いけない!」
VSオーガー+オーガーバーサーカー+ドレイクバロン→バロンは補助に徹します。
謎の中男(オーガー)「見よ!我が剣法。右手に持ってるかと思えば左手に持っている…左手に持ってるかと思えば…右手に持っている…さあ、さあ、どうするどうするどうすうるどうする!!」→サイコロを振って右1〜3、左4〜6、当たれば回避+4、外れれば命中+4。無視されたらそのまま。
ドレイク「クックック…見事な戦いぶりだったと褒めてやろう。しかし…これで勝ったと思うなよ!!」

宿屋。なんか大変そうだねぇということでおかみさんが泊めてくれる。
パトリシア「こんなことを言うのは酷だけれど…あなたはこのことから逃げることはできないわ。」
「私たちと一緒に来なさい。その先でしかあなたの道はわからない」
「悪いようにはしないわ。こう見えても結構顔が利くのよ」

戦艦が町に影を落とす。パラパラと落下傘部隊。
パトリシア「な…何をやっているの!?」

銃声と砲撃。扉を蹴り開け、家々を探索する兵士たち。威嚇するように戦艦が飛ぶ。
パトリシア「…私に何かあったら…後頼むわ」→タラップから見下ろしてるヘイルマン達の方に向かう。

ヘイルマン「この件には蛮族が絡んでいる。我々は彼らに決して後れを取るわけにはいかんのだ」
パトリシア「この行動は報告させていただきます」
ターン!銃声。崩れ落ちるパトリシア。紫煙をあげる銃を掲げながら眼鏡をなおすハインツ。
ヘイルマン「だ…大丈夫なのか?」
ハインツ「もはや大事の前の小事ですよ。閣下」
ヘイルマン「そ…そうだな。もう邪魔になるだけだ。このっこのっ!」

リト「やめて!私がいけばいいんでしょう?」
リトはそっと主人公2に古びた首飾りを渡す。剣の紋章が記されている。
(剣の紋章:手か足につける装飾品。主動作で溜めるを宣言した場合、次のターン、装備部位の攻撃が防護点無効になる。他にもなにか効果がありそうだ)
リト「後払い…払えそうにないから…ありがとう」→意を決したように出て行くリト。止められないように注意。

ハインツ「いい子だ…。やれ!」
戦艦の主砲が火を噴く。
ハインツ「よく見ておくんだ…君が逃げるたびにこんな場所が増える」

VS正騎士×いっぱい→攻撃不能の距離からドラゴンフォートレスが撃ちまくってくる。(1Dターン) ※飛んで追いかけてきた場合ドラゴンフォートレスは以下の行動をします。 ・アフターバーナー:胴体部からブレス攻撃に相当する爆風と同時に全力移動します。付近を飛んでるキャラやしがみついてるキャラは生命判定を行い、失敗すると振り落とされ、風圧で10秒間一切移動できなくなります。

焼け野原。運ばれていくパトリシア。

パトリシア「あの子には2度も手を振り払われてしまったわね…ま…それも無理ないか。もし…3度目があったら…お願いするわ」→帝国からの依頼。ハインツとヘイルマンを止めろ。金額交渉の場合、5万程度ならOK。

頭の中にリトの存在が感じられる。…あっちだ。

一同に唐突に話しかける声。さっきのドレイク達だ。 ドレイク「我々は協力し合えるんじゃないかね?」
「到着したら早い者勝ちだ」

古式な帆船が森の中に隠してある。中にはオーガーがいっぱい乗ってる。

ドレイク「クックック。客船ではないので乗心地は保証しないがね。わが船にようこそ」
「一応言っておくが、この船は私の魔力で動いている。下手な真似はしないことだ」
「偉い人によると裏切るのはいつも人のほうからということらしいからな」

→主人公2の実家によった場合、剣の紋章についてはよくわからないが、過去のルーンフォークは必ず使命を持っていたらしい。主人公2は名家だからそういうものを受け継いでるのかもしれないとかなんとか。

追跡

蛮族の帆船に乗って戦艦を追いかける。蛮族達とか、試練とか。

まるでガレー船のようにオーガーたちが鞭を振り、ゴブリン達が櫂をこぎ始める。ゆっくりと船は浮かび上がる。
しばらく飛ぶと帆が膨らみ、船はぐんと速度を増す。船は夕暮れ色に染まる。

操舵室。物憂げにドレイクが地図とコンパスを操り時折指示を出している。
ドレイク「よし…針路は…(もの問いたげな視線)よしOKだ」
「…そういえば君たちはなんで魔剣を追っているのかね」
「我々の伝説にも剣の話は伝わっている。人間と戦ったとか何とか…古代語は解釈が難しくてね。まあとにかく大した物らしいよ。当然君たち…というか人族に渡すわけには行かないのだけどね」
ドレイク「ただ…その剣を得た国もとうに滅びている。…なんでかな」
「一応部屋は用意した。好きに使うといい」

蛮族たちの寝床。壁に所狭しとベッドが据え付けられている。そこかしこに蛮族がゴロゴロと折り重なり獣のような匂いがする。ゴブリンたちの馬鹿笑いと、ボガードたちが無言で武器を研ぐ音。ボガードはジッと君を見つめると奥のベッドを指差す。首には干からびた指と思われるものを連ねた首飾りをしている。

船は時折激しく揺れる。生命判定13+2D。失敗するとしばらく船酔いで失敗分修正。
ゴブリンの馬鹿笑いの中に悲鳴が混じる。なにか人間の子供らしいものを鞭で殴ってる。
コッコ「やめて〜やめてよ〜」 ゴブリンたち「3回…4回」「おまえ今日は何回?」「手堅く10回で」「オレ15回!」「12回!」
「はいそろそろ気絶しそうだよ〜ただいま11回!」10回×2Dで気絶する。
ゴブリンたちはこの子供が鞭何回で気絶するかで賭けをしているらしい。ボガード達は興味すらなさそうだ。彼らは粗末な銅貨や宝物を手に手にかけに参加しているようだ。
→まったく無視しているとゴブリンたちの喧嘩が始まり、怒ったオーガに止められる。
→賭けに参加するとゴブリンたちに微妙に気に入られる。
→助けた場合、険悪な空気になるが、入ってきたオーガにいなされる。 オーガー「食事遅い!早くしろ」「あれか。あれは保存食兼コックだ」

白目を剥いていた彼は蛮族達が離れていくとムクリと起き上がる。目が合うと屈託なく笑う。 コッコ「ヒヒヒ」
まん丸なドングリ眼にわずかに尖った耳。グラスランナーだ。
コッコ「ありがと。オイラはクック・コック・コッコ。コッコって呼んでね」
「いやぁドジ踏んじゃってさぁ。捕まっちゃたんだよね。おたくら何?」
「助けて〜助けてよ〜」「なんか礼はするよ」
→ドレイクに掛け合った場合。
「あれは我々の物だよ。我々が捕まえたのだから所有権は我々にある。扱いは相応にしてるつもりだよ?どうしてもというなら…我々から奪えばいいと思うよ」

ゴブリンとコッコ「今日のメニューは?」「新鮮な人の子のトマト煮だよ〜」「おおウマイ。このアッサリ感はまさに人の子のものだ」「へ〜そうなんだ〜」
PCには小声で。
コッコ「大丈夫鶏肉みたいなモンだから」「っていうか鶏肉(コソッ)」

しばらく船で過ごすと、乱気流で船が揺れ始める。まるで繭のような雲が渦巻いており、時折雷鳴がかすめる。 ドレイク「な…なんだこれは尋常な嵐ではないぞ。」「こちらで間違いないのか?」「魔剣の…結界というわけか…」
しばらく進むと一際大きな揺れが襲う。危険感知15で雲の中に巨大な影を発見する。
ドレイク「…あれが嵐の主か!?」
VSフレスベルグ ※ 直接攻撃は全て船にいきます。(かばうことは可能)
※ ターン開始時に、1Dを振り、その数だけボガードたちが飛び掛る。その分の修正がフレスベルグに入る。
※フレスベルグはどちらかの翼を失うと戦線離脱します。
※この戦闘は勝てなくてもOKです。敗戦ムードが漂ったらそのまま次のイベントに移行してください。

フレスベルグを倒すと雲間を抜ける。視界がぱっと開き、船は青空の中にポカリと放り出される。その空間の真ん中に槍のように突き立った空中都市が見える。
ドレイクたち「おお…」
ポンポンと間抜けな音。少し遅れてボフッと雲が弾ける。すぐ近くに帝国の戦艦が…!!
ドレイクたち「回避しろ!」「ダメです!さっきので帆が…!」

爆音と光。蛮族の船は戦艦に撃沈される。

空中都市

空に浮かぶ都市。帝国兵とガーディアンの戦い。ヘイルマンいい気になる。魔剣の間に向かうハインツ。

ぐるぐる巻き状態で目が覚める。
熱狂的な叫び声と爆音。外では兵士たちが財宝を取り合っている。
騎士たち「よこせ!」「喧嘩をするな!まだまだある!」
コッコを助けていればロープはコッコが切ってくれる。
コッコ「これって一つ借り返したって奴かな?」
ドレイク達は切ってもらえない。
ドレイクたち「…なあこれってもう到着してる状態だと思っていいのかな」「ウガ」 (彼は律儀に「到着したら早い者勝ち」の約束を守ろうとしています。)

ヘイルマン「お目覚めかね諸君」ゴテゴテしい王冠を被ったヘイルマンの姿。
「誰の前にいると思っているのだ?おまえはこの世界の王の前にいるのだぞ?」
「喜びたまえ。君たちは我が王国初の死刑囚だ」
「ハインツかね?彼は魔剣を探しに行っているよ。この私の魔剣をな!」

振動。都市が動き始める。兵士たちは動揺。都市の前にハインツのビジョン。
ハインツ「お待たせしました閣下」
ヘイルマン「おおぉよくやってくれた。早くわしの力を見せてくれ。」

都市の尖端部から光があがり、戦艦に走る。
ヘイルマン「な…いったい何が!!」
ハインツ「やだなぁ。説明しなきゃいけませんか?もうみんなわかってると思いますよ」

ヘイルマンは君たちのほうへ目を向けると一歩踏み出す。グラリと船が傾き、彼との間に一本の亀裂が入る。
ヘイルマン「うわぁぁぁぁ!」
彼は船の半分と落ちていく。
地面についていると見るや否やドレイクは変身し、船の残骸から脱出する。背中にはいっぱいオーガーがくっついている。 ドレイク「協力はここまでだ!」
同時に爆音と悲鳴、外を見ると巨大な砲塔を持ったクインドゥームが騎士たちを焼き払っている。
ドレイク「…もう少し続行したほうがよかったかも知れん」


高笑い。 ハインツ「そいつらを排除しろ」→後ろから飛び掛る影。リトだ。
リト「みんな逃げて!」→叫ぶリト。
消えるビジョン。

VSウォードゥーム+アイアンゴーレム×∞(1ターンに1D÷2体出現する)
「きりがない!!」
しかも後ろは扉。でか過ぎて開きそうにない。ダクトみたいのはあるけど入れそうにない。
コッコ「オイラが扉開けてやるよ。ギブ&テイクって奴だよね。ちゃんと助けに来いよ」
1Dターン後扉は開く。壊れた魔法生物が詰まって後続は通れない。

部屋がある。探索10→トリートポーションか魔晶石5成功分。
15以上→コンバットメイドスーツ
20以上→カースリベリオン

奥のほうには壊れたルーンフォークがいっぱい。まるでなにか巨大な獣に噛み千切られたようだ。よくみると壁にも無数にそれが刻まれている。誇りの積もり具合からするとずいぶん昔。ここで戦いがあったようだ。奇妙なことに、その惨禍は内側に行くほど激しい。

墓所。一つだけ墓が作られている。紋章はあの剣の紋章だ。→バーサタイルを発見する。
魔神との戦いについて記されている。この一族が魔神と戦い続けていたこと。逃げることもできたが、彼らの一族しか戦うすべをもっていなかったこと。人間は一人二人と減り、ついには彼と幼い娘以外はルーンフォークのみになってしまったこと。
彼は一人のルーンフォークに娘を託し、魔神に最後の戦いを仕掛ける。娘を守るように。そして、もしも自分達が敗れたら、彼らで後をついで魔神を倒すようにと…。
剣は確かに強力だった。それは魔神と戦うためのものであったから。
→剣はルーンフォークや魔法生物に限界以上の力を与えるものらしい。
→リトから渡された剣の紋章は、旅立つルンフォに「娘を守ってくれ」という願いとともに託された魔剣のかけらであるらしい。

対決

正体を現したハインツ。復活した魔神との戦い。

ハインツ「ハッハッハどこに行こうというのかね」
扉が開くのに気づいて。焦ったように追いかけるハインツ。
彼女に手を差し伸べたのは3度目だ。彼女は意を決したようにその手をつかむ。

ハインツ「どうやら我々の一族は知恵と力に分かれてしまったようだね。
「見ろ。これだけの力を持ちながらこの一族は滅びの道をたどった。哀れなルーンフォーク達を道連れにしてね。こんな世界の片隅で魔神などと戦い続けて…愚かなことだとは思わんかね」
「この魔神が例えば帝国を襲ったとして私に何のデメリットがあるのかね?」
「物は所有者によって輝きを増す。私とともに来い。私のものにしてやろう」
「娘…。おまえも私のものだ。何も考えなくていい。ただ私の言うことを聞けばいい。最高の栄華をやろう」

リト「あなたの物になんかならない…。ルーンフォーク達も…世界もあなたの物なんかじゃない!!」
ハインツ「ほぉう。だが悲しいことに現実は違うのだよ。私の薄い血でもこれぐらいのことはできる。出でよ我が力よ!」
ハインツは光とともに金属製の鎧のようなものを纏う。傍らには主に控える軍馬のようにスカイバイクが。

VSハインツ→データはデュラハンロード。ただし、人族として扱う。 ※戦いの指針
スモークボム(必中盲目)→ブリンク→スタンバレット(威力10補助動作不能)レーザーバレット(威力30クリティカル9)

ハインツ「おのれ…こうなれば…おまえでもいい…魔神よ受け取れ…わが供物を」
追い詰められたハインツはあろうことか魔神に身を捧げる。剣に戒められた魔神が脈動する。魔神…魔剣どちらも長き戦いで弱っているのを感じる。だが、その均衡は崩れつつあった。まるで病巣が広がるように世界の色が変わり平面化していく。その中心に佇む異形の影…。

リト「約束する…。この戦いが終わったらあなた達を解放するって。あと…少しだけ力を貸して!!」
→魔剣も主の願いに応えるように輝き始める。同時にルーンフォークやドゥームたち集まってくる。 VSラグアドロク
※この戦闘では剣の紋章の「溜める」の行動をリトが行います。この行動をしないとき、威力30+20の回復を全体にかけます。
また、1ターンに2回ルーンフォークやドゥーム達が「かばう」を行う。(タイミングは自由)この行動をしない時、彼らは攻撃を行い、魔神の回避に1回につき1Dの修正をかけます。 ※魔剣がある限りリトは攻撃を受けなません。また、魔剣がある限り魔神たちはHP、MPが一切回復しません。 ※戦いの指針 ・コール・デーモン×2(ティキティキ+ケルベロス)→ジハド:いきなり本気を示す高レベル呪文連発です。 ・ゴッドフィスト、ブレス+2など:下記の行動の時にMPが足らなくならないよう調整してください。 ・コールゴッド:そろそろHPが尽きそうな時に行う魔神最後の切り札です。この呪文の成功はこの魔神自身の完全復活を意味します。魔神の力はマイナーゴッド相当なので、15レベル以下のキャラクターは判定不要で一掃されます。コールゴッドの成立には6ターンかかります。GMはPC達が魔神を倒せそうなタイミングを見計らってこの呪文を使ってください。 ※コールゴッドが成功してしまった場合→魔剣と魔神の力がせめぎ合います。リトの願いとともに魔剣は砕け散り、PCたちを守るように降り注ぎます。これにより1ターンだけ猶予が生まれます。魔剣が砕け散った場合、エンディングのリトの最後の願いのシーンはカットされます。 ※それでもコールゴッドが成功してしまった場合→ラクシアの地図の一部分が空白になります。

エンディング

光の前に倒れる魔神。ひしゃげた裂け目がふと縫い合わされたように消える。…倒した。
地鳴り…。都市が崩れ始める。…爆発する。
ルンフォたち「マスター。我々に命令してください。魔剣の力があれば我々が盾になり爆発を食い止めることも可能でしょう」
剣が力を使い尽くしているのがわかる。おそらくこれが最後の願いになるだろう。
リト「(PCたちに)ごめんね…。最後の願いは決めてるの。あなた達を解放します!」
ルーンフォークや魔法生物は敬礼して走り去っていく。
リト「さあ…行こ!」→手を伸ばす。

敏捷15+2D。

コッコの足がダクトから出てるのがわかる。助けに戻ることは可能。
→爆発。閃光。意識を失う。

主人公1。目の前にはパトリシア。冒険者たちが操る飛空挺の中。
パトリシア「あの後すぐ駆けつけたのよ。運がよかったわね」→報告。

蛮族たちと遭遇。
ドレイク「ふん。やるではないか。またいずこの戦場で会うやも知れんな」 「重いぃ!おまえたち降りろ!!」「うが〜」
→コッコを助けていた場合「それはやる。お前たちのほうが生かせそうだからな」

パトリシア「そう…。でももしかしたら…それがまだ使えるかも。あの子の存在を感じるかしら?」→剣の紋章。
→感じない「そう…(瞑目)帰りましょう私たちの町へ」→そのままエンディングです。
→感じる「…進路を変えて!少し寄るところがあるわよ!」

どことも知れない砂浜。後ろからリトが歩いてきます。彼女はなぜ助けてくれたのかとは問いません。
リト「…ありがとう」→主人公2に
主人公2がはぐれていた場合、彼女は知る由もありませんが、リトを助けたのは解放されたルーンフォークたちです。

夕暮れの空に飛空挺の影が見え、それに手を振るリトのシーンで終わり。

報酬→協力したルーンフォークも含めて、帝国から事件解決と口止め料込みの報酬が入ります。主人公1と最初に約束したものから1万ガメル程度上乗せしたものが金額になります。また、剣のかけらが20個手に入ります。

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