一眼の魔王

あらすじ

魔王としてこの地方に君臨をしたばかりの新人魔王。
そんな彼の元にこの辺りの蛮族併合をもくろむ野心多き魔王が訪れ因縁をつけてきたではないか。
果たして新人魔王はこの地方の平和を守ることが出来るのだろうか?

PC設定

魔王

[PC@:魔王]の設定

魔王のいる古城に住むという伝説上の魔王。
ここの伝説を作った人物というわけではなく、現在の迷宮の継承者という立場である。
そのためここでの統治期間は短く、支配力は0と言ってもいい。
このシナリオは連作であるために今までの「ご近所魔王」経緯を引き継いでも構わない。

●今までの設定
魔王のいる古城に人間の手によって生贄にされた少年/少女。(ここでは少年として書いてある)。
種族はナイトメア。古城で魔剣を獲得しついに魔王となる。
どうやらシナリオ開始時点はあまり悪さをしていないようで、勢力も大きくない。
立ち上げ当時の状態だが、魔王になってからある程度年月は立っている。
自分が魔王になる時PCA(前世)・PCBの協力を得ており、唯一の家族といえる。

[PCA:冒険者の少女]の設定

冒険者。魔剣の迷宮に対する研究をしており、持論では魔王の伝説が捏造であるという確信めいた証拠を得ている。ただし周囲はそれを理解せず、PCAのことは軽んじている。PCAはそれを自らの目で確認するために一人で魔王の城に入っていってしまうところから、シナリオを開始する。
このシナリオは連作であるために今までの「ご近所魔王」経緯を引き継いでも構わない。

●今までの設定
冒険者の少女/少年。過去に前世で生贄にされたという経験を持ち、生贄に捧げた人間に殺されたが、死後魔王である少年に救われたという過去を持つが、記憶としてはあやふやである。
ここへは魔王が悪人ではないという確信をもってやってきているが、根拠はまったくなし。多分夢の中での光景と似ているという程度でいいだろう。少年との人間関係は継続。仕種を見るたび思い出すものがある。

[PCB:魔物]の設定

魔王の配下に当たる魔物。魔王の配下として付き従う立場であること以外はどんな設定でも可能。ただし、ロールプレイの問題上知性はあるほうが望ましい。また魔王との関係も隷属なのか忠誠なのか保護なのか共感なのか自由に決定して構わない。あまり関係が悪い状態だと進行の妨げになるだろう。
★ PC@よりレベルの高いモンスターレベルからも選択できない。
・ 知力が高いモンスターは技10・体9・心14に能力値は2ダイスで決定。
・ 怪力タフネスのモンスターは技10・体18・心7に能力値は2ダイスで決定。
・ すばやいモンスターは技16・体12・心7に能力値は2ダイスで決定。

このシナリオは連作であるために今までの「ご近所魔王」経緯を引き継いでも構わない。

●今までの設定
選択したモンスターの特殊能力はすでに習得しているものとする。
鎧は装備できないという外見を選択した場合、生命点は倍とする。また1シナリオの終了時に必ず生命が1上昇する。これは能力値の成長と別に行う。

登場人物・・・っていうかほとんど魔物

オリアレオス

黒騎士オリアレオス

蛮族になったナイトメアをダークナイトというが、彼がまさにそれ。
お隣の魔王であり、ルックスがかっこよく強そう。
ダンジョンでは重視せず、生活空間程度にしか考えていないつくりしている。
もし勇者がやってきても「部下に危ない橋を渡らせられぬ」とまとめて一人で戦う気概のある人物。

・PCとはナイトメア同士親近感がある。

ガーネット

リャナンシーのガーネット

黒騎士オリアレオスが連れているリャナンシー。
精神攻撃の聞かないオリアレオスを落とすことを目的としているが、二人の仲はいい。
二人は別に恋人とかではなく、上司と部下の関係でオリアレオスは何かといやらしい彼女に困り果てている。
オリアレオスが彼女を引き抜いた際に裏切り者としてバンパイアに追い出される。

ミノルタ

一眼の魔王ミノルタ

この辺りに勢力を伸ばしてきた新しい魔王。はじめから大勢力をもっており、その勢力で周囲の弱小こ魔王の併合を画策する。強引なやり口で逆らうものには暴力で答える。その正体はバックベアードであり、強欲な性格。それでいて自信過剰であり、自分こそが唯一の王であるという自負がある。今回のボス。

プロローグ

その古城には魔王がいるという。多くの勇者がその迷宮に挑み帰らぬ人となり、またある逸話では魔王を倒したという伝説がまことしやかに囁かれた遺跡も今はひっそりとその地に佇むだけ。
全ては伝説であったのか、全ては神話の御伽噺の物語なのか、それがどのような真実であるか、その真実を紐解こう。

冒険者・古城に足を踏み入れる

一人の冒険者がその古城に足を踏み込む。その古城には伝説がある。
『周囲を魔物に囲まれた山村。その付近には古城があり、いつしかそこには魔王が住んでいるという伝説がまことしやかにささやかれた。魔王は生贄を求め村人を貪り、辺りで略奪の限りを尽くしたという。
その伝説の真偽はわからない。多くの冒険者達がその遺跡に挑み、そして外に哀れな骸が投げ出されるという事実がその伝説が真実であると告げている』と―
この古城の伝説を恐れもせず挑んだその勇気が蛮勇であるか、それが今ためされようとしていた。

ダンジョン入り口で一同合流→目指すは魔王の間

ダンジョンを一歩踏み込むごとにイベントを発生させる。それはお互いがどういう関係であるか確立させるためのイベントである。いわば出会いの補助的なシーンである。
● ここでの目的はPC同士に仲間としての関係を作ること。
● またダンジョン内部の部屋を確認させることである。

入り口にて

ここで一同は顔を合わせることとなる。
魔剣を王座に置き忘れ、迷宮化してオロオロする魔王。
そこにやってきた冒険者が一人。
そして外に出かけていた魔物が帰って来る。
どうにか3人は協力して魔王の座に戻らないといけないのだが・・・
→ 協力し合うのだ!PC。

★PC@魔王
なんという不覚。
いつもは肌身放さないという魔剣を魔王の間に置いてきてしまった。
あの魔剣。手放さぬ限り支配者であるのだが・・・自分がまだ非力で魔王としては力不足のせいか、ほうっておくと魔剣は再びかつての持ち主の迷宮を作り上げてしまうのだ。なんとかして魔王の座に戻らなくてはならない・・・。しかし、どうやって戻ろう。
おや、丁度いいことに冒険者が来たようだ。一人ではさすがに無事に帰れるかわからないから、連れて行ってもらうとしよう。
おっと大切なところだ。私が魔王だとバレてはいけない。威厳もへったくれも無いし、何より冒険者には頼みづらいではないか・・・。
★PCA冒険者  ここでかつて魔王に生贄が捧げられたという。これはかつて魔王が行ったという多くの悪行の最たるものであったが、それは村人が行っていた儀式的なものであったことがある冒険者の手記からわかっている。
『村人は生贄の儀式に差し出す生贄を村人から選んでいたが、できれば村人からは出したくない。時に旅人達も生贄として差し出していたということである。命からがら逃げ出した冒険者はそのことを書き残している。』

★PCB魔獣
風の噂で面白い噂を聞いた。古城の魔王は残忍で、村人を虐殺し、人々に生贄を求めているということである。
まぁ、自分に言わせれば、そのようなことは真っ赤な嘘。まだそこまでのことはできるような人物ではないのだ・・・。
しかし、そんな噂を真っ向から否定する冒険者がいるらしい。
詳しいことは知らないが、その冒険者は魔王の伝説は人間の罪のスケープゴートだという。
酔狂な冒険者もいたものだ。冒険者は敵という蛮族の論理は変わらないが、いつものように冒険者を殺すだけの関係にも飽きてきた。その冒険者とは、別の関係を結ぶのも悪くない。

古城の内部構造の確認

ご近所魔王シリーズの基本ダンジョンをここに乗せておく。もっとも自分でメイキングした迷宮を使用する場合、このダンジョンに関しては忘れてしまって構わないだろう。

正面ホール

城門を超えると中は大きなフロアになっており、その広大なホールへと入ると、大扉が待っている。
→ ここを真っ直ぐ進むと到達するのが生贄の間である。

生贄の間

生贄の間は、部屋は大きく、巨大な4本の柱がドーム状の天上を支えるという作りをした空間である。
・ 中央に大きな台座があり、生贄を固定するための鎖が置かれている。

→ 生贄の間から遺跡内部に向かうと、T字路に出る。

柱の乱立するフロア

T字路右は 柱が乱立するフロアで、光源らしいものはなく、薄暗い。この柱の部屋は広大な空間になっており、ただ柱が並んでいるだけなのに柱の影のせいで迷宮ともなっているように見える。
柱には奇妙なことにたくさんの模様がかかれている。この模様には何かの意味があるのは、ある柱は燃え上がる炎のようであったり、ある柱は甲冑を着込んだ騎士の像であったりしている。その数は30本にも上る。
「落とし穴」★罠の目標値は13・(スカウト技能+知力ボーナス+2d)で発見と構造が理解できる。
・ 時々落とし穴があいており、落下すると下のフロアへと落ちてしまう。
● 登れそうな柱。 ★ 発見の目標値は13・(スカウト技能+知力ボーナス+2d)で発見と構造が理解できる。
特殊な加工がしてあるようで、柱を回転させることができる。そうすると上に上るための螺旋階段が内部に入っていることがわかる。

柱の乱立するフロア・上

柱の乱立する部屋の上に当たるが、中央は吹き抜けでその四隅を回るための通路が存在している。ここからは下の柱の部屋が見下ろせるが、どうやら柱は天上には届いていないらしく、ただ並べられているだけのようである。
柱の並びの中に色の違う柱が7本あることがわかる。
月の柱・炎の柱・海の柱・森の柱・騎士の甲冑の柱・大地の柱・太陽の柱のかかれた柱である。
・ ここの壁の隅の一角には扉がある。
ここは倉庫となっており、以下の道具がある。
油・たいまつ・ロープ10m・鎖10m・くさび10個・ハンマー1つ、保存食10日分。
T字路の上にありながらも丁度騙し絵的な場所にあたるここは、下からは全然気がつくことはない。この道はレリーフの通路・石の大扉へと続いている。

光の注ぐ部屋

柱の間を越えた先には
一つの部屋がある。何もないただっぴろいだけの空間ながら、壁には小さな小窓がついており、小窓からは光が差し込んでくる。これはこのダンジョンで唯一の光である。
このフロアの四隅柱には1つのレバーがある。
●柱にレバー
ここで生活していればこの柱のレバーを降ろせば、反対側にある石の大扉を開くことができるとわかる。

レリーフの通路

T字路左に位置する。
壁にレリーフが描かれた通路が続いている。
一定の体重によって槍が飛び出してくるつくりをしている。この槍に引っかからないようにするには、レリーフに足をひっかけて歩けばいい。
・ この罠は解除することはできない。
★罠の目標値は13・(スカウト技能+知力ボーナス+2d)で発見と構造が理解できる。
  ここで生活することになるPCには簡単にわかる。
★ 通路の上にありながらも丁度騙し絵的な場所にあたるここは、下からは全然気がつくことはない。この道は石の大扉へと続いている。

石の大扉

レリーフの通路の先には扉がある。
石の大扉で、大変な重量があり普通には開かない。
★本来はこれは「光の注ぐ部屋」にある「柱のレバー」を引いて開く扉である。
★ 石の大扉の上に回ることができる。大扉を巻き上げるための鎖があり、これを何かをはさんでおけば、鎖を止めることができる。ドアを開けた直後に行うといいだろう。

火トカゲの通路

真っ直ぐ続く通路があり、暗闇に覆われている。壁には何かの文字が記されている。
この通路は発火系のガスが流れており、暗闇に火をともして入ると、突然に燃え上がる。
壁に記された文字はこの当たりにサラマンダーを呼び寄せる魔法の呪文である。
・ 現れるサラマンダーは5体・これを不用意に呼んでしまうと戦闘を行うことになる。

分かれ道 〜まっすぐ進むか途中の扉か〜

通路の途中にある扉。通路はそのまままっすぐ続いている。
・ これを空けると地下階段へと進む。
・ 無視してまっすぐ進むと、別の大回廊へと出る。

インプの部屋

地下へと続く階段を下っていくと、出るのは暗い空間である。この空間はいくつもの扉があり、枝分かれしている。
柱の乱立する乱立するフロアの落とし穴に落ちた場合ここに落ちる。

大回廊

火とかげの通路をまっすぐすすんだ時出る巨大な回廊。ステンドグラスで天上を満たされているが、そこから届くのはゆがんだ血染まりの光ばかり、まるで教会の大聖堂を思わせる荘厳な回廊の側面口である。
・ダンジョン入り口方角に進むと行き止まりになっている。
・ ダンジョン奥方向に進むと扉があるがまったく開く気配は無い。

●魔王の部屋の扉
基本の謎解き
→ 最奥の扉は、豪華な扉で、水晶の飾り模様がいくつも点在している。大扉で彫刻がされ荘厳な作りをしている。
この扉にはくぼみがあり7つの窪みがあいている。飾りの水晶玉には模様があり、何かを意味しているらしい。これも取り外しができる。
・ ここは柱の模様を見ていた場合、同じ模様であることがわかる。
・ 柱の上部から見ていれば7つの模様は選択できる。
月・炎・海・森・騎士・大地・太陽である。これは7つで一週間を意味している。
これを連続性を出しつつ、並べれば扉は開く。扉を開いた場合、魔王と会うことができる。

魔王の間

台座があり、足元には今も色あせることのない赤い絨毯がしかれている。周囲にはタペストリーがかけられこの古城の伝説を物語る。部屋は広いフロアになっており、ここがまさに魔王の間である。そこは邪悪というよりは荘厳といったほうがいい間でここだけは天から降り注ぐ光が満たしている。
この天上を無限に登ってってもなぜか上へ抜けることはできない。

★ ここで魔王の剣「魔剣」を獲得できる。
★ 事情説明などはここでこなしてしまうといいだろう。

●魔剣の効果
・ 魔剣を獲得してわかることは、魔剣を使うことで、生贄の間を越えた後のT字路の突き当たりが突然開き、大回廊に直接出ることができるようになるのである。これで魔王の間までは直線で行くことができる。
但し、魔剣の力で開けた扉は、魔剣をかざして閉めないと閉まらない。自動ドアのようには閉まらないし、遠距離でもしまらない。
ここで魔剣の力が必要なドアはも遺跡入り口の二十扉と、T字路の隠し扉だけである。
・ また魔剣を持っていると、このダンジョンの内部の状態が手に取るようにわかる。またダンジョン内部のモンスターとも意思疎通がこなせるようになる(従うかは別)。
・ 現在あるフロアのデザインを変更できる。ただし部屋とのつながりは無くすことはできない。
→ 例としては生贄の間の台座を無くし、噴水を据える。壁にレリーフを刻むなどである。これは魔剣の所有者に出来る能力である。

追加オープニング:PCA

★ PCAは前回のシナリオ。ボクが魔王になるまでを引き継いで行う場合の導入だが、場合によっては独自の導入としても使用してもいい。
★ この場合はダンジョン探索はパス。経験済みだからね。だからいきなりパーティ編成は済ませてくださいな。

古城の魔王の伝説

ある冒険者の少女/少年がいた。
少女/少年はとある伝説について調査していた。
伝説にはこうある。
『蛮族が人族の存在を脅かす大地。人々の集落はただただ、その暴力を恐れ、蛮族への恨みの言葉をつぶやいていた。
周囲を魔物に囲まれた山村。その付近には古城があり、いつしかそこには魔王が住んでいるという伝説がまことしやかにささやかれた。魔王は生贄を求め村人を貪り、辺りで略奪の限りを尽くしたという。
その伝説の真偽はわからない。多くの冒険者達がその遺跡に挑み、そして外に哀れな骸が投げ出されるという事実がその伝説が真実であると告げている』と―
・ PCがこの古城に足を踏み込んだのは、その伝説に一つの仮説を立てたためである。
・ 生贄に儀式は村人達が独自に行っていたということが、ある冒険者の手記によって明かされた。
・ 村人は生贄の儀式に差し出す生贄を村人から選んでいたが、できれば村人からは出したくない。時に旅人達も生贄として差し出していたということである。命からがら逃げ出した冒険者はそのことを書き残していた。
・ 確かにこの辺りで起こった魔物の事件などは無く、略奪行為や虐殺などは脚色であるらしい。ではその古城の魔王とはなんなのか・・・それを確かめるために訪れたのである。
・ 伝説ではここには魔宮を創り出す魔剣があるらしい。とすれば、それは途方も無い財宝でもあるのだ。
かくして自分はこの古城に首を突っ込んだ。

PCBの合流→ パーティ再結成

PC@が魔王になってから随分と年月が流れた。
しかしそれもPCBにとってはそれほど長い時間ではなかったが、人間が代替わりし、年月が立っていった。
冒険者と戦い、蛮族同士の縄張り争いをしながらも、いつかくる目覚めの時を待ちつづけた。
そして、その日が訪れた。
事情を知るPCBにとって、これは奇妙な因縁を感じることであった。
古城に乗り込んできた一匹狼気取りの若き冒険者の顔を見るなり、自分はこれが運命であると確信した。
それはかつて別れたPCAと瓜二つであった。
★ これがPCAとPCBの再会となる。
PCAからすれば怖れるべき相手なのだが、驚いたことにこの魔物にはどうにも憎む気持ちや怖れる気持ちがうまれない。少なくとも知らない相手ではないような錯覚を覚えてしまうのである。

・PCBはPCAを引き連れてPC@の元を訪れることで、パーティを再結成させるように。
・PCBの導きを得て、PCAは古城の最奥。魔王の間へと辿り着く。そして二人は再び巡り会う。

新たな魔王現る

繰り返す日々からの目覚めか、それとも今日がまた特別な日なのか。
ある日古城に客人が訪れる。客人というのも珍しい、ここに訪れるのは領地を荒らしに現れた蛮族か、はたまた魔王を倒すためか遺跡を探索するために現れた冒険者達ぐらいであった。
→ その日現れたのは仰々しい礼服に身を包んだのはイエティを引き連れたゴブリンシャーマンであった。
彼は自分を「偉大なる一眼の魔王ミノルタ様の使者である」と名乗ります。

ゴブリンシャーマンは王であるPC@に拝謁すると、PC@の前に平伏する。その後に立ち上がり、まるで王の使者であるように、凛々しく背を伸ばすと、懐から取り出したスクロールを勢いよく開きます。
「上意であ−る!」
・ 「魔王ミノルタ様は、この領地で王号を名乗るPC@がいまだに我々への拝謁も無く、礼物も差し出さぬことに不快感を感じておられる。」
・ 「我々の兵を送り、たちどころにこの地を滅ぼすことは容易なこと。しかし、まだ若い魔王故に礼に欠けることもいたしかたない。そこで貴殿がもし我々と争うつもりがなければ、その意思を伝えることを望む」
・ 「具体的には。金貨10万ガメル相当。人間20人。魔法の品1つを貢物として用意するように!」
→ ここでPCが不服な様子を見せると、突然イエティが暴れだし、それを見たゴブリンシャーマンが驚いて諌める。ゴブリンシャーマンは驚いてイエティを止めにかかるが、それは止めるのは不可能と考え、一同に詫びる。
「申し訳ない。こちらも争いを起こすつもりは無い!。」

サイン下さい

彼は懐から、別の書状を取り出す。
「では、我々の一派に入るサインだけでよい。貢物やらなにやらはまた今後の話としよう」
とサインを求める。
→ ここでサインを拒むと、イエティが問答無用で襲い掛かる。
ゴブリンシャーマンは「ああ・・・」と諦め傍観を決め込む。

→ ここでサインをしてしまうとゴブリンシャーマンはわけもわからず暴れつづけるイエティを引っ張り表に対して連れ出していく。「それでは後ほどもう一度説明に上がります」と言って去っていく。

嵐の晩の来客〜コボルト〜

嵐の晩である。外では風が吹き荒れ、雷雨が響く。幸いというべきか、あまり表に面するところがない遺跡であるために、この被害は特に受けることも無い。
そんな嵐の夜。遺跡の扉をたたく音がする。

そこに訪れたのはコボルトと思しき毛むくじゃらの二足歩行の犬の一団。肌を寄せ合ってブルブルと振るえている。
その中でも一番勇気のありそうなコボルトは、一団の前に進み出ては話し掛ける。
汎用蛮族語・または公益共通語で放す。
「助けてください。悪い魔王に追われているのです」

コボルトの事情

彼らに事情を尋ねると自分達の事情を説明してくれる。
・ 「自分達はこの山一つ向こうの里で畑を耕して暮らしているコボルトです。」
・ 「ある日、一眼の魔王の手下がやって来て、配下になれと命令しました。一緒にいたイエティが怖かったので、サインだけして貢物を断ったのですが、以来なんくせをかけて色々と金品を要求するのです。それが支払えないと、村で暴れまわって、仲間を食い殺すのです。」
・ 「我々は何度も村を捨て逃げようとしたのですが、彼らは追いかけてきて捕まえたりします。しまいには村の周りに囲いをつくって閉じ込めてしまったのです。これでは奴隷です。」
・ 「ここ数日の嵐の晩にあいつの警備も甘くなりましたので逃げてこれました。」
・ 「どうか我々を助けてください。助けていただければこの辺りで食べ物を耕して、毎年麦を収めます。」
一眼の魔王
・ 「魔王の配下にいるのはゴブリンシャーマンとイエティ。彼らは交渉ごとを担当しています。魔法の武器を持ったとても強く大きなボガードを一杯つれている。」

ボロワーズ

嵐の中に追っ手が現れる。追ってとなるのはPCBの同属のものである。外見には凄く似ているが、色が黒い。ヘルハウンド系であるのならば黒犬。ラミアなどであるのならば黒髪として扱う。
・ その魔物は自分は一眼の魔王の配下ボロワーズと名乗る。
・ ボロワーズはここにコボルトが来たはずだと話、一同に対し引き渡すことを命じる。
・ もし一同が拒んだ場合、ボロワーズは仕方ないとばかりに引き上げることとする。
→ ここでPCBに対して、その人物が主人でいいのか?とここの魔王であるPC@をあざ笑う。

お隣のリャナンシー

嵐も去りピーカンの晴れた陽気が時のことである。
またも来客が訪れる。来客として訪れたのは隣の湖畔の魔王の従者である女性一人、手に回覧版をもち、ブラブラとして待っている。見た感じ美人なのだが、スポーティーな格好をしておりあんまり着飾っていない。
・ 彼女は隣の湖畔の古城の魔王の従者であるリャナンシーのガーネットである。
・ 彼女はこの辺りの回覧版を持ってきてやってきたのである。
「うちの人。魔王が回覧版をもってやってくるなんて、かっこ悪すぎるって言って来ないのよ。マジ最低」
「今日は誰に見せるわけでもないからすっぴんなの。仕事の時はちゃんと身だしなみ気をつけるけどね」

● 回覧版の内容
『最近思わせぶり魔王が現れています。魔王は各地の部族を併合し、従わないものにひどい事をしています。
契約書などをちらつかせて、無理やりサインを求めます注意しましょう。』
→ ガーネットに相談すると、ガーネットは大変に驚き「サインしちゃったの?」と心配して訪ねてくる。

ご近所魔王オリアレオス

湖畔の古城・中庭

見渡す限り穏やかな小さな湖で、一角に人間が住むのだろう集落がある。
湖畔の城は湖畔の中に浮かぶ小島の上に作られている。自分達の古城と同じくらいの大きさで、そこまでは長い桟橋がかけられている。
古城の門は開け放たれており、中には中庭という作りになっている。
・ 鉄折りの中にズタズタに切り裂かれたボガードが吊り下げられている。それも10個近く檻はある。極めつけは、体中に杭を打たれて絶命しているイエティが吊るされている。
・ ガーネット。「オリアレオス様を怒らせたんだわ。」

湖畔の古城・内部

中庭は下りとなっており、中央には噴水、周囲には石造りのイスが作られ、まるでちょっとした劇場のような作りをしている。違うのは舞台のあるべき場所には噴水があること、劇場のイスには花壇が作られていることである。
→ ここより奥にガーネットが案内する。
そこは大きな広間になっており、壁には彫刻が刻まれている。ここには柱が規則正しく並び天上はとても高いという作りになっている。その先にはそのまま一団高い場所に台座が設けられており、どうやら王座のようである。
・ そこには一人の蛮族の姿かある。
現れたのは、頭部に角を持ち、黒い金属鎧を着た人物。背にはマントという井出達で、まだ若いお兄ちゃんである。瞳が大きく、童顔。尻尾や翼はもっていない。
→ 魔王オリアレオスの姿である。
オリアレオスは王座に座り、瞳を固く閉じている。苛立っているようでもあり物憂げであるようにも見える。頬杖を突き考え込んでいる。
ガーネットが帰ったことを理解すると、視線をあけこちらを見る。
一同が来たことに対しては、多照の驚きはあるようで、苛立ちを表すことを失礼と感じたのか、表情を穏やかに整える。

初めての出会うオリアレオス

●オリアレオスと出会うのが初めての場合。
・ 「私は魔王オリアレオス。黒騎士オリアレオスというのが名誉点で獲得した名前だがな。」

一眼の魔王の情報

・ 「この辺りに勢力を伸ばしてきたのは一眼の魔王ミノルタだ。」
・ 「はじめから大勢力をもっており、その勢力で周囲の弱小魔王の併合を画策する。強引なやり口で逆らうものには暴力で答える。」
・ 「その正体はバックベアードであり、強欲な性格。それでいて自信過剰であり、自分こそが唯一の王であるという自負がある。」
・ 「バックベアードは魔法生物でそのような欲望は無い・・・というのが通例だが、彼の場合にはそれは当たらないようだな。」
・ 「我々の領地にもミノルタの配下の無礼な魔物達が現れたが、あまりにも無礼なので暴力には暴力で返してやった。一度は見逃してやったのだが・・・、部下を引き連れて再度やってきた。仏でないのだから二度は言わん。」
→ と不機嫌な表情をするものでガーネットが肩を揉む。オリアレオスもそれには機嫌を悪いままにはできないと思い苦笑する。

● 一同がもし契約書にサインをしてしまったのならば―
その書類をもとにこちらに対して、色々とちょっかいを出してくるだろうと告げる。「蛮族にしては回りくどいことをする輩なのだ。」
● 一同がもしサインしていないのならば―
やはり武力で統合するべく軍隊を送ってくるだろう。
魔王の配下にいるのはゴブリンシャーマンとイエティ。彼らは交渉ごとを担当している。魔法の武器を持ったボガードトルーパーを数多く従えており、それらをダンジョンに送り込んでくるだろう。
一回目に顔を出したのは何人ならば制覇できるかという大きさの確認とダンジョンの把握・下見を兼ねている。

その他の情報収集

1・人間の町・酒場などでの情報

→わかることは以下の通りである。
・ この辺りには人間を駆逐する邪悪なモンスターが現れた。モンスターは人間を殺しながら勢力を次第伸ばし始めている。小さな村村は既にそのモンスターの手によって滅ぼされている。
・ モンスターは武装したボガード達を使い、逆らうものを倒している。既に冒険者達が何人か挑んでいって予想以上の戦力に被害が出ている。
・ 対決した冒険者。
「ボガードは10人ぐらいで行動をしているが、統制が取れ、強い指導者に率いられているようだ」
「自分達は力の限り挑んだが、倒してもすぐに襲ってくる。10人やそこいらのグループではないのか・・・生き返られられているのか・・・」
「彼らのボスが古城の魔王というのは、いまのところつながりは見えていない。」
・ 酒場では村村を襲う邪悪なモンスター達を倒したものに賞金が出ると書いてある。一匹のモンスターを倒しても2000ガメル。ボスを倒せばパーティ全体に2万ガメルし払うという。
・ この辺りの魔王といえば、古城の牛の魔王・湖畔の城のドレイクがいる。
・ 古城の魔王は村人に生贄を強要し、逆らうと大飢饉などを起こして村を荒らす。さらに冒険者を依頼しても返り討ちにしてきたらしい。
・ 湖畔の古城のドレイクも人々から金を巻き上げている。やはり冒険者が挑んでいったが、返り討ちにされ、追い返されたらしい。残忍で冷酷・自分達の無力を痛感させてから殺すのが趣味の悪魔のような奴で、すぐには殺さず1度は解き放つことで恐怖の伝説を作っているらしい。

2・街道での風の噂

2・モンスターが地方を荒らすということなので街道はかなりあれているのであるが、それでも道を行き交う人々からは情報が獲得できる。
→わかることは以下の通りである。
・ この辺りには人間を駆逐する邪悪なモンスターが現れた。モンスターは人間を殺しながら勢力を次第伸ばし始めている。小さな村村は既にそのモンスターの手によって滅ぼされている。
・ 古城に魔王が住んでいるという伝説の魔王が、この事件の犯人に違いない。
・ この話はかつては隣の国で聞いていた。もしかしたら隣の国の魔物がここまでやってきたのかもしれない。

付近の魔物の情報

付近を通り歩いている魔物から情報を得る。
この場合、魔物と遭遇するのは人里から離れた場所のほうがいい。もしPCBが鼻を使えば、魔物の匂いなどもわかるだろうし、ゴブリンなどの集落の知識があれば、集落に立ち寄ることも出来る。
会話が通じることが最低条件である。
→わかることは以下の通りである。
・ 回報見た?『最近思わせぶり魔王が現れています。魔王は各地の部族を併合し、従わないものにひどい事をしています。契約書などをちらつかせて、無理やりサインを求めます注意しましょう。』
・ 蛮族にしては回りくどく巧妙な奴で、友好的な態度で迫ってきては、しだいにこちらの弱みを握り、口喧嘩を発展させてついには領地に侵攻してくるらしい。嫌な奴である。
・ 領地は深く分け入った森の中にあり、館のような作りをしている。最近まで別の蛮族の領地だったが蛮族が敗れると、その領地はいまや奴のものになったらしい。
・ 前の館の主人である蛮族は、レッサーオーガだったらしく。森の中の迷った人々を招きいれては食べてしまっていたらしい。そういうやり口な者で勢力はほとんど無く、負けてしまった。食べられてしまったと聞く。
・ 霧で迷宮を作ることができるらしく。それは前の蛮族の持っていた魔法のアイテムの効果であるらしい。普段は出入りできないその館も、奴の配下の幹部は出入りできる。幹部の名前はボロワーズというらしい。

協力しないPCAの追加導入

もしPCAが蛮族側の事件として参加を拒むようならば、冒険者として依頼をするようにするように。
場合によっては自分の故郷が一眼の魔王に襲われる・魔の手が迫るなどをやっても構わないかもしれない。

一眼の魔王の魔の手

一眼の魔王の回りくどいのっとり作戦

一眼の魔王と表面上友好的な関係である場合・・・
@ 一眼の魔王はこちらに対して兵員の増強と称してボガード達を送り込んでくる。このボガードの数は30体。とても取り締まれる数ではない。内部の情報を彼らは獲得していくだろう。
A 一眼の魔王は支援物資を要求してくる。なんでもダンジョンの新たな立ち上げのためには資金が卒用であるということである。ここで「自分がこのダンジョンに間借りするのはお互い何かと問題がある」と侵略も匂わせる。
B 一眼の魔王はゆるしなく自分達の領地の周囲の人間の村を襲い始める。人間は共通の敵という理論を持ち出し、人間狩りを行うのだが、不平をPCが挙げる場合、半分の人間を返すのである。
→ ここで人間狩りをしているのは魔物ボロワーズである。
C ここまでで大体相手の兵力や財力は把握している。ついに兵力を派遣して遺跡を奪ってしまうことにするのである。
彼は回りくどい性格なので、ここでコボルト達のことを因縁をつけてくる。
→ この時担当するのは魔物ボロワーズである。
★ 実はコボルトは彼らが狙って逃がしたものであり、逃げ込んだ先に因縁をつけることも考えているのである。
こなるとついに一眼の魔王は配下を派遣してくる。

一眼の魔王の侵攻

交渉の余地が無い・または準備が整うと、ついに彼ら一眼の魔王の配下が現れるのである。
彼らの部下として現れるのはボガードトルーパーが5人・イエティが一人である。
・ボガードトルーパー4人は全員魔法のモールを持っているために命中が+2ダメージが+1されている。
・ボガードトルーパーのボスはボガードコマンダーといい、仲間を指揮する能力を持っている。指揮した場合、仲間の命中とダメージに+2のボーナスを与えることができる。
★ ここで彼らを指揮してやってくるのは魔物ボロワーズである。
ボロワーズ自身はやってこない。結果を確認するだけである。

● ボガードは罠に対しては無頓着であるために、次々と罠にかかってしまうだろう。ボガードが唯一取れる警戒態勢は一人を先行させて様子を見たり確認させるというものである。
● ボガードは魔法の鍵開け器をもっている。アンロックのコモンルーンとして扱う。MP5点かかるが、罠は解除できない。
● ここで謎解きに迫られた場合、ボガード達は1時間ごとに基準値2d+8で一人づつ判定する。この時目標値は1回失敗するごとに+2される。5人とも謎のフロアに迫った場合5時間で+10で判定される。

ホガード撃退。ボス・イエティとボロワーズ

表で待機するボロワーズは一同に部下が敗れたことを理解すると、ボスとして襲い掛かってくる。
この時自分の仲間としてイエティをけしかける。
・ボロワーズはPCBの母体モンスターである。
→ ボロワーズは敗れると一同に負けを認め、ボスのもとへ向かう鍵となるアンクレットをくれる。
・ 一眼の魔王の領地は深く分け入った森の中にあり、館のような作りをしている。最近まで別の蛮族の領地だったが蛮族が敗れると、その領地はいまや奴のものになった。
・ 前の館の主人である蛮族は、レッサーオーガだった。森の中の迷った人々を招きいれては食べてしまっていたらしい。霧で迷宮を作ることができるらしく。魔法の鐘を鳴らすことで周囲に霧を呼び起こすことができる。ただしこのアンクレットがあれば霧の中を自由に移動することができるだろう。霧を起こす魔法の鐘は、使用回数が定められている。前の蛮族の主は人間を惑わせる時だけ使っていたが、今奴は魔に地のように使っている。そしてそれが効果を失いきる前に、古城のダンジョンを奪うつもりだったのだ。

一眼の魔王ミノルタ

霧の森

霧に包まれた森。周囲の人々の立ち寄らぬ領域は静けさが支配していた。
かつては何かを招き入れ惑わすような怪しさのあった森も、今では人を受け入れず何かを覆い隠すような森になっていた。
★ この森はボロワーズのアンクレッドを使ってのみ入ることができる。
一同がボロワーズに教えられた場所まで訪れると、そこには館が立っている。表向き人間の貴族の館のようであり、手入れの行き届いたその姿は、どうにもこの森には似つかわしく違和感があるが、その建物はその森とまるで一体であるかのように、その違和感を麻痺させていく。
●もしボロワーズを助けた・逃がしてしまったのならば・・・
建物の入り口にはズタズタに切り裂かれたボロワーズが倒れている。
「どうやら、仕える主人を誤ったのは・・・こちらのほうだったようだな。」と呟きます。

やがて一同が入ってくることを見計らっては館の入り口となる扉が開きます。この扉をあけたゴブリンシャーマンはおずおずとひれ伏し、道をあけます。
そしてそこから姿を現したのは巨大な一つの大きな目玉である。
その大きな目玉の球体には不気味なことに一つの大きな口があり、そして頭部の髪の毛のように生えている一本一本は触手のようですらあった。そしてその先端にはどれも目がついているのである。
これが一眼の魔王ミノルタである。
「ほうほう・・・そちらからおいでになられるとは手間が省けましたな。」
「我々には常に二つの道があります。恭順か死か。それは私と貴方のいずれもが取れる唯一の選択なのでしょう。しかし私がそれを選択することはありません。今日それを選ぶのは貴方なのですからね。」
「血を流し、地に伏してよりそれを選択するのがいいか? 今選択するのがいいか・・・どちらになさいますか?」

ボス戦

一眼の魔王ミノルタ/バグベアード・LV12

 生命点 77 /抵抗 16+2d  精神点 90 /抵抗 16+2d
[攻撃]1Rに主行動3回
・ 「体当たり」     命中14+2d   ダメージ:16+2d 効果:なし。
・ 「目からマヒ光線」  精神抵抗15+2d ダメージ:なし    効果:マヒ。3R器用敏捷−12。
・ 「目から睡眠光線」  精神抵抗15+2d ダメージ:なし    効果:眠る。3R。普通にはおきない。
・ 「目から冷凍光線」  精神抵抗15+2d ダメージ:20+2d 効果:水・冷気属性魔法ダメージ。
・ 「目から洗脳光線」  精神抵抗15+2d ダメージ:なし    効果:6R洗脳。考えるだけで従う。
・ 「目から破壊光線」  精神抵抗15+2d ダメージ:なし    効果:金属破壊光線。Aランク以下の装備破壊。
[防御]
・ 「回避」       回避14+2d 防護:11点 効果:なし。
●もしボロワーズを助けた・止めを刺していない場合・・・
この戦闘において、ボロワーズが最後の力を振り絞りミノルタに襲い掛かかる。
ボロワーズの攻撃は触手に阻まれ届かないが、ボロワーズの体を裂いた血が目にかかり、光線の目標値が−4される。
→ ボロワーズはこの時に死亡してしまう。

ミノルタの断末魔

敗れるとミノルタは崩れ落ちる中に、敗北の言葉を呟く。
「まさかこの私がこのような新参の魔王に敗れるとは・・・。となりの領地を敗れ追われた時、私のコンディションのピークは過ぎ去っていたのかもしれませんな。しかし、あなたが魔王である以上、戦いの連鎖からは抜けられはしません。あなたの元には、第二第三の魔王が・・・いや、もしかしたら冒険者が訪れ、あなたを暗黒の地へといざなうでしょう・・・。
私は地獄のそこでそれを待ちわびていましょう。うわははは!」
→ そして絶命。

遅れてやってくるオリアレオスは手に剣を持ち、訪れるも一同がそれを倒していることに気がつくと驚きの声を上げる。
「大したものだな」と安堵の声をもらすのである。

エンディング

魔王の持っていた霧の鐘が館の中からは手に入る。
大きさは3mになろうかという大きな青銅製の釣鐘で、鐘楼台に固定されている。
→ これを使用すれば、霧を起こす効果が生まれる。
一眼の魔王を倒し、新しく霧の森を傘下に治めたPC@。
魔王に虐げられていた蛮族たちは、そのことにいたく感謝すると礼物をもって訪れる。蛮族たちにもそれらの名声が風の噂となって伝わるだろう。
・ コボルトの部族を助けると約束していれば、次回以降はダンジョンの厨房ではコボルト達が働く姿も見かける。
・ いつものように尻尾をふりふり料理をする姿を見るだろう。

また人間の以来を受けるように話を進めていた場合、ここで報酬や賞金などを受け取ることもあるだろう。

一応・・・登場人物データ

オリアレオス・LV7

 生命点 45 /抵抗 11+2d  精神点 81 /抵抗 11+2d
 :先制値17

[攻撃]
・ 「回転斬」  命中19+2d ダメージ:30+2d 効果:なぎ払い可能。命中−2で周囲5人攻撃。
・ 「連続剣」  命中19+2d ダメージ:30+2d 効果:命中する限り最大+2HIT。
・ 「ストーム」 魔力8+2d  ダメージ:2d+13 効果:出番終了時周囲5人に風の魔法ダメージ。
●[魔法]マルチアクションで常に選択。但し拡大は不可。
・ 「全魔法LV7」 魔力17+2d 効果:常に何か実行
・ 「キュアハート」MP5     魔力10+2d  効果:17点回復。
[防御]
・ 「回避」       回避10+2d 防護:19点 効果:状態以上と炎冷気無効。
・ 出番終了時に15点回復。魔法ダメージ10点軽減。

登場アイテム

霧起こしの鐘

大きさは3mになろうかという大きな青銅製の釣鐘で、鐘楼台に固定されている。
水源のから周囲100mに渡るまで非常に濃密な霧を起こす。場所が森などであった場合、森全体となる。
効果は6時間有効。使用回数は100回まで。
魔法のファインウェザーなどで天候をかえて天気にした場合、霧は晴れる。しかし、再び発動させることで天気を再び変更することができるという品物。

霧晴らしのアンクレッド

金属のアクセサリーとも見えるがかかれている文字は古代魔法文字。
一眼の魔王が作り上げた護符で、これを持つものの周囲には霧が現れないようにするというアイテム。

シナリオ紹介へ

トップページへ

Copyright(C)ゴスペラードTRPG研究班 (c) 2009.