「死者の軍」

あらすじ

このシナリオキャンペーンの3話目にあたります。
マイセン王国の簒奪をたくらむ宰相と対決に敗れた王子は城から逃れ、落ち延びます。 魔法使いアトラントと、ドレイクの姫を加えた一同は信頼できる騎士団を求めて旅をしていくことになります。
その一同に襲い掛かるのは何も宰相の配下ばかりではありません。ドラゴンやバジリスクなどが、一同の王国に迫っているのです。

新たな仲間達

魔法使いアトラント

その老魔法使いは懐から巨大なパイプを取り出して燻らせると、ようやく石の上 に腰を降ろし、話を始めます。

「わしの名はアトラント。ランドルフとともにマイセン王国を作り、民を休んでき た魔法使いじゃ。かつては宮廷警備の第5騎士団の団長をやっておった。」
「わしはマイセン王国を出た身じゃ。マイセンがどうなろうとわしのしったこと ではない。と、わしはそう思っていたところじゃったが…どうやら見てみぬふり は出来んようじゃ」
「ランドルフのわからず屋め。わしのいった通りじゃ。マイセンは纏まらず、ド レイクの集落に刺客を送りおったわ。わしはそれを感づいてのう。姫を助けてや ることにしたんじゃ」
「竜を送ったのは失敗じゃったな。よりややこしいことになったかもしれん」

→何故国を出たの)
「魔物をマイセンに加えるなどランドルフが世迷い言をいうからじゃ!魔物は魔 物!人は人じゃ」

→ランドルフを知らない?)
「なんじゃ?奴の身に何かあったのか」
「なんと…そのようなことになっていたとは。わしが国から出さえしなければ、 このようなことにはならなんだのに…」

→宰相は悪だ)
「ヒューモスが国を…にわかに信じがたいのぅ。民を愛し国を愛していたあの男 がそのようなことをするとは。しかしお前達を信じよう。ことの善悪…このモロ ゾフが誤ることはない。」


ドレイクの姫マリエル

リアとは第1話に出会うことが出来ますが、出会っていない場合はこれが初めて の出会いとなります。

マリエルの外見
まだ流れるような黒髪の少女で、頭部には水牛のような角があります。輿入れの 途中につれてこられたためにイバラで飾ったドレスを纏っています。
→マリエルと出会っていた場合はマリエルは一同を覚えていますので、ほんの僅かに 笑顔を見せます。しかし一同もまた苦難の中にこの地に訪れたことを知ると、哀 れみと同情の視線を向けます。
→マリエルと出会っていない場合、マリエルは一同も不安の対象です。少し怯えたよ うな視線を送ります。アトラントはマリエルが逃げ出さないよう(危ないので)アリ アに対しても首輪と鎖、足枷をつけています。

マリエルは自分の襲撃者を知っています。騎竜を除けば唯一の目撃者です。
・「犯人は身の丈ほどの剣を担いだ男で、燃えるような赤毛をしています。歳の ほどは20代半ばぐらいでしょうか(マリエルはあまり人付き合いがありませんので 実際は18ぐらいです)。」
・「手に持っていた剣には魔力がありました。(これは確かです)」
・「ドレイクの戦士達は初め迎えに来たマイセン騎士だと思っていたようです。 嫌な顔をしていましたが、知っている人物のようでした。」
「襲撃はその直後行われました。毒の粉が撒かれ、声を出せぬようになると我々 の戦士も魔法が封じられてしまいました。剣ではその男には勝てませんでした。 男は邪魔する木々ごと戦士を凪ぎ払いました。」
「しかし上空からドラゴンが現れ炎を吐かれると、彼らにも同様があったようで す。彼らは私を見失い、私はドラゴンに拐われました。(ドラゴンは羽ばたき炎 を吐きますので毒の粉や煙など関係ありません)」

マリエルは相手を見ていますので、誰がやったか特定できますし、また彼女の言葉 はドレイクには説得力があります。
「赤毛の魔剣使いは、襲撃の際にドレイクの戦士の呪いの太刀を受けました。あ れは鎧の下の体を切り裂き、永遠に生命点を下げます。おそらく彼の体には傷跡 が残り消えることは無いでしょう。あれは呪いなのでドレイクが言葉を唱えれば たちまち裂けて血を流します。」
★ドレイクの姫マリエルは大切な生き証人です。彼女は切り札になりますので、安 全を守らないとなりません。

下手な料理

一同に対して食事を作ってくれるアトラントですが、アトラントの周囲はそれに嫌な 顔をします。
黒猫は「僕いらない。お腹すいてないから」と一同にの脇へとすり抜け、げぇぇ と何かを吐き戻す仕草をします。
アトラントは「どうじゃお前は?」とドラゴンに声をかけます。ドラゴンはそっぽを向いて答えます。「いらん。いらない。いらないの。必要ないからな」と念を押します。
アトラントは落胆し「会心の出来じゃて」とスープを口に含むなり吐き出し、咳き 込みます。ばつが悪そうに一同に目線を向けると、突然にやたらと陽気な声を上 げます。「そうそう保存食があったはずじゃ」
→黒猫「無いよ。僕が食べた。マリエルも食べてたね」



グウェインとの出会い。

アトラントを加えた一同は、辺境で別行動をとる騎士第9騎士団のグウェインと出会います。
グウェインは褐色の肌の堀の深い若者で、マイセン王国でも珍しい外見です。口数少なく寡黙そうで瞳は純朴です。
一同と顔を合わせても驚きませんが、アトラントと顔を合わせると驚きます。二人は知り合いなのです。
騎士団の団員も冒険者や狩人が主です。珍しいのはコボルト達も騎士団に入っているということで、一同は仲良くやっています。
・ 王子の身の上を聞いたグウェインは首を振り、「難しすぎてオレにはよくわからないな」と答えます。
・ 「宰相のいいぶんもわからない。オレは国を守るので手一杯だ」と説明します。

ドレイクの姫マリエルの様子

マリエルは一同より少し離れた場所から一同の姿を見ています。
心境:彼女は本来人間が好きではありません。だから婚姻話が上がったときも本心では嫌だったのです。王子に好感をもったのは王子に好意があった(助けてもらった)だけではなく、他の部族に関わる全てが嫌だったからというのがあります。そういう意味でマリエルはパーティに加わっているのです。
「王子とはうまくつきあっていけそうだと思う反面、人間のおぞましさも目の当たりにしている。」
「人間は、権力や地位のために殺しあうのだ。皆が使命をもってこの世に生まれてきたのに、それになりかわれるとでも思っているのだろうか・・・」

グウェインはグウェインは国王探索ではなく自分に与えられた使命をこなすことを優先しています。それは国内に入り込んだ魔物の討伐です。
グウェインは一同に対して、この地方に大規模な蛮族の移動があったことを知らせる。
・ グウェインを息子のように大切にし、信頼するアトラント。二人は再会を喜び合います。
・ グウェインは言います。「魔物は減らない。魔物は倒してもなくならない。ただ、戦いは減った。
大切なのは敵を倒すことではなく。自然の掟を知ることだ。掟を破れば自然のしっぺ返しは大きい。」
同時にこうもいいます。「世が荒れるのは、人が悪行をおかすからだ。自然と国は乱れ、蛮族は争いごとをおこすようになる。」

グウェインの口より、ハウザー大将軍が宰相とは敵対しない意向であることがつたえられます。
ハウザーはこの国に、ドラゴンの群れ、バジリスクの軍勢が大挙して向っていることを知り、国内の分裂より、まずは国外の敵を平定することを目指したのです。
・ アトラントは「王子を討っても国はわれないが、宰相を討っては国が割れると将軍は思っているのだな」と言い直します。
「確かにそのとおりじゃ。しかし、愚かなことだ。あの石頭にわしが一撃食らわせて、目をさまさせてやる」と憤りもみせます。

王子が自分が認められていないことを痛感しているようならば、こう諭します。
アトラント「確かに、そうかもしれん。しかし、子供には無理なこともある。」
「わしはランドルフに子供ができれば、冒険者のような子供になるだろうと思っていたものだ。
だが、お前を見ていて、わしも子供がおったら、いや孫がおったら、冒険者などにせず大切に大切に育てただろうと思う。」
「外は危険じゃからな。失うことを父は恐れるものじゃ。」

アトラントは訪ねます「父の安否が心配か?」
→ ここで父親への心配を口にしなければアトラントは怒り出します。
アトラントはとたんに機嫌を悪くすると「なるほど、まだ子供のようじゃ。王になどほど遠いわ。」と吐き捨て立ち上がります。
使い魔の黒猫は、「アトラントを怒らせた。めったに良いこといわないんだから、素直に聞きなよ」としゃべり、アトラントは杖ですくって、「いくぞ」とさっさと歩を進めてしまいます。

夢の襲撃者

ある晩泣き止まないドレイクの姫マリエル。心細いのでしょう。アトラントは「五月蝿い」と怒鳴り続ける始末です。
グウェインはただならぬ気配を感じやってくると、小さなトーテムを薪に投げ込み、香を立てる。炎は青と色をかえ周囲には煙がたちはじめます。
するとどうでしょう、そこにはヤギの骸骨を被った化け物が、王子に襲い掛かろうとしているではないでしょうか。
アトラントとグウェインは驚いてすぐに魔よけを行い、追い払うが、グウェインの羽飾りは破け・アトラントの杖も折れてしまいます。
・ ドレイクの姫マリエルの話によるとあれは、バジリスクであるらしいとのことです。

ドラゴンの大軍

一同がもうすぐに森を抜けようというときのことです。天の影を見かけます。
ドラゴンです。1頭2頭ではありません。少なくとも10頭以上のドラゴンがマイセンの方角へと移動しているではありませんか。
それは群れを成して国へと侵入する大群なのです。
→ それを知ったグウェインはそのことを知らせに近くの町へと向うことにします。
※一同も同行して町に向かうのが自然な流れでしょう。

場所:防衛陣

その街は本来は普通の農村だったのですが現在は騎士団が駐屯する場所になっています。今では人々の人口よりも騎士の数が多いという様子です。
仮作りの見張り台と塀が作られ、騎士団が有事にそなえています。
その町に待機していたのはハウザー大将軍の配下の中年騎士ジェイクです。
・ ジェイクはやる気のなさそうな中年騎士で、アトラントと顔を合わせるなりばつの悪そうな顔をします。
・ ジェイクは王子達と顔を合わせても、特に驚きません。「宰相からは国王暗殺の容疑がかかっているぜ」と説明されます。
  → 「王子を見つけたらそりゃ捕らえたほうがいいんだが、今はそれどころじゃなくてな」と肩をすくめます。
ドラゴンが来ることを聞くとジェイクは落胆します。「どうにか待ってもらえないかな。あと3日で交代なんだよね」とやる気のない返事を返します。
→ 結局は彼はPCたちと協力し、ドラゴンの軍勢との戦いに乗り出す。

作戦

ドラゴンとの戦闘は非常に困難なものです。まず相手を打ち落とさないことには始まりません。
@ ジェイクが用意したのは、大型のカタパルトです。ここから放たれるのは閃光玉と炸裂団です。これは空中にいるドラゴンの視覚と聴覚を奪います。
またジェイクはドラゴンの攻撃標的となる案山子を作らせることとしました。
それはかなり前方にしくことで、ブレスの連続した攻撃から身を守るつもりでする。
A 一同に対しては騎士団のうち騎馬隊をまかせられます。
騎馬隊はドラゴンの後方、いままでやつてきた森の方角に隠れ、無事にドラゴンが地上に落ちた場合は突撃をするという作戦です。
ジェイク「ひねりのないセオリー通りの作戦ですんませんね」

ドラゴン対マイセン王国騎士団

ドラゴンは炎を吐きながら猛進してきます。それは前方に用意された案山子たちを燃やしますが、それが案山子であることをドラゴンはすぐに察知すると攻撃やめます。
しかしドラゴン炎が案山子を焼き黒鉛が上がると同時に、放たれたカタパルトの玉はドラゴンの鮮烈の中で爆発すると閃光と爆音を撒き散らします。
この時アトラントが唱えていた魔法も強力な魔法でした。幻覚によって距離見誤ったドラゴンは地上へと激突していきます。
落下したドラゴンは負傷していきます。

さっそく一同の地上戦が始まります。
ジェイクの指示でいっせいにカタパルトから放たれるのはドラゴン捕獲用のネットです。ドラゴンも1タ−ン回避ができなくなります。
→ 一同はドラゴンとの戦闘になります。

ドラゴンとの戦い 

一同が担当するのは1匹です。
一同にはドレイクの姫・マリエルもパーティに加わって戦います。

ドレイクの姫 マリエル 

<戦闘特技> 魔法縮小、魔法範囲拡大、鷹の目、マルチアクション
生命点 60 精神抵抗23+2d(30固定)
<攻撃>
「剣」      命中 16+2d  打撃点21点   
「爪とキバ」   命中 16+2d 打撃点21+2d点 追加攻撃あり
「ファイア」   魔法 12+2d 打撃点30点   単体・発火・5体まで。
「ヘイスト」   魔法 12+2d 打撃点なし   1d6振り→ 5.6なら行動回数+1
<防御>
「回避」     回避 12+2d 防護点 2点 

一同が無事にドラゴンを撃退すると、周囲のほかの騎士も同様に撃退して行く姿が見えます。それによってドラゴン達を引き上げさせることに成功します。

勝利一転

無事な一同がさつそく集まってきますが再会を祝う隙も無く、中年騎士ザックスはそのまま一同を捕らえることを命令します。
彼はハウザーの命を受け、一同を捕らえることを命じられていたのです。「さっきは有事だったけど、今は大丈夫だからな。」
それに対してアトラントの怒りが爆発します。
「この国は希望を忘れたのか、この王子はこの国の希望じゃ、希望も夢もなき国に未練はないわ。」
・ 捕らえようとする騎士達。アトラントは一同を自分の周りに集めます。
「相手に備えるのが騎士団の強み、しかし、ワシにあうことはしらなんだであろう。その時点で既に貴様等の負けじゃ」
→ 空からやってくるアトラントの騎竜。一同はその竜の背に乗りその場を逃げ出すことに成功します。
・ にげゆくアトラントに中年騎士ジェイクは仕方ないとばかりにスクロールを投げます。
中年騎士ジェイク「あんたの古馴染み宮廷警備の第五騎士団はそこに派遣されている。バジリスクの大軍が発見されたんだってよ。生きていりゃまだそこにいる。たっしゃでな。」
アトラント「おう、お前もあのわからずやによくいっておけ。」
→ この時グウェインもしがみついて一同に同行します。彼の騎士団は当然ここに残されていくこととなりますが、騎士団はジェイクのもとで活躍するでしょう。

薪を囲んで

場面:薪を囲み、その日の休息に入る一同。夕暮れ時ともなり、薄闇が手を伸ばすそんな時間です。
情景:このあたりの草木は完全に枯れ果て緑の草木も芽吹く季節にも関わらず、山野は荒涼としています。
・ アトラントからは土地のことが教えてもらえます。
「この場所は南方に蛮族の住まう山のある危険な地域。たびたび蛮族の進行がある。貴重な鉱脈などもあり、危険を冒しまでして採掘に入ってくる炭鉱夫も多く、そのために彼等の集落が時折生まれる。時期的にはそろそろこのあたりにも集落が生まれてもおかしくはない。」

・ 食事の準備などはやはりドラゴンに飛びついてきたグウェインが行ってくれます。彼の報告によるとこの周囲には「キノコ一つ、食べ物も見つからない」と告げるのである。 アトラントはそれに心当たりがある様子。
→ 「多分、バジリスクの配下が通ったのだろう。バジリスクは配下がレブナントになるまで使いまわすからのう。おかげでその手下は瘴気にまみれておる。」

夜の襲撃者

その日の夜、見張りをしていたPCの目の前で炎が揺らぎ始め、炎は色を青く変えます。周囲にはいずこともからともしれぬ霧が立ち込めて腐臭が立ち込めるではありませんか。
・ アトラントもそれには目を覚まします。「奴等が来たようじゃ。奴等はひどく臭いからな」

襲撃者
襲撃者として現れたのはオーガの騎士です。しかし、そのオーガたちは今まで見知ったオーガとは少し容貌も違います。
オーガ達は皆頭部に数本の角を生やし、濃密な瘴気をまとっています。中には皮膚がめくれ上がり、半ばゾンビのようになっているものもいます。
→ 彼等を指揮していた3本角のオーガは一同を指し示し、「あそこにいる人間だ。間違いない。つかまえろ」と襲い掛かります。狙っているのは王子です。
・ オーガは何故か全員既に負傷しており息も絶え絶えなものもいます。
・ 「そいつをよこせ我々にはそいつが必要なのだ」と怒鳴りつけます。

オーガとの戦闘

オーガは30人程度です。
 → アトラント「まだ仲間がいるかもしれん。3ラウンドで全滅させるぞ」
オーガはモールを装備しており命中が+1されています。
オーガですが、生命点は5点にまで低下しています。ただし防護点は12点あります。

  アトラントはウェポンマスターを使い、1ラウンドに5人のオーガを切り殺します。
 グウェインは格闘で戦いますが、その威力は桁違いです、一ラウンドに2人は殴り殺します。
 マリエルも剣を手に取り戦います。マリエルは1Rに1人切り倒し、ファイアで1d6人に30点のダメージを与えます。
  → 結果として仲間は1ターンに平均で10人づつ屠ります。

グウェイン・LV9

<戦術>     格闘攻撃を当てて、尾撃(格闘追撃)をします。格闘攻撃も「両手利き+双撃」で2回攻撃です、1発目が当たれば、2発目は武器攻撃とします。
<戦闘特技>   キック・両手利き・双撃・テイルスイング・魔力撃
 HP70/生命抵抗14+2d  MP28/精神抵抗 14+2d  
攻撃 戦闘では魔法によってタメージ+2/+2しています。
 「飛び蹴り」  命中 15+2d  ダメージ 2d+14   効果:まずはとび蹴りです。追加攻撃を発動できます。
何をやるにせよ、まずとび蹴りから開始します。これとは別にもう一度主行動を実行できます。

@ 「棍を振る」  命中 16+2d  ダメージ 2d+22   効果:2回攻撃可能です。
追加 →  「蹴り攻撃」  命中 15+2d  ダメージ 2d+20   効果:追い討ちの蹴り1回です。
A 「魔力拳」   命中 15+2d  ダメージ 2d+30   効果:3回攻撃します。このターンの回避が3下がり、生命抵抗・精神抵抗が―1されます。
B 「旋風撃」   命中 15+2d  ダメージ 2d+14   効果:戦闘では尻尾を生やします。尾攻撃です。5人の対象に攻撃します。数を減らすときはこちらを。
回避
・ 「回避する」  命中 15+2d  防護点 2/4      
・ 「バーニングハート」  魔法  10+2d  ダメージ 18点/9点   効果:相手が近接攻撃に成功すると、5点ダメージを与える。やけど返し。

アルヤンカシュの話

戦闘に勝利するとオーガは条件とともに説明します。
「俺たちが死んだら埋葬してくれ、かわりにお前たちに話を聞かせてやろう。」
「俺はこの地のバジリスクに使えていたアルヤンカシュというオーガだ。まぁ死にゆく俺の名前など覚えていなくてもいいだろう。
俺はバジリスクの元で戦い、何度と無く命を落とし続けてきた。もはや戦士の誇りもない。
バジリスクはそ人間のことは何もいわなかった。ただ、その人間を手にいれれば全てを得られると思っているようだ。バジリスクは星読みをし、その結果は俺たちに何もいわない。俺たちは思った。俺たちがその子を先に手に入れる。そうすれば、俺たちにもその何かを手に入れられるやもしれぬと。」
→ このオーガ・アルヤンカシュをバジリスクは何度と無く生き返らせ、襲撃者とします。ここで絶対復活しないように埋葬しなくてはなりませんが・・・。


第五騎士団との合流

一同が第五騎士団と合流したのはそれから半月ほどたってのことです。途中何度か敵と遭遇することはありましたが、ことなきを得ています。
盆地を見下ろす小高い丘の上より一同は下に広がる森林を見渡すと、複数の炊煙より騎士団が森に駐屯していることがわかります。

場面:騎士団との再開です。一同の情報は既に第五騎士団にも知れ渡っていますが、彼等は今回のような危機的状況においては一同を捕らえることはしないとの考えです。
情景:騎士団の待機する場所は森の中でも開けた盆地にあります。ここり騎士達はよく訓練されているのか、森の中でも縦横無尽に馬を走らせます。
そういうわけでここにいる騎士団は馬は手放さないという具合です。騎士団は70人程度にまで数が減っています。恐らく戦闘で3割ほどが減ってしまったのでしょう。

一同は森に駐屯している第五騎士団と合流します。
再会をはたす一同。ここにはクリームヒルトとセリエ、それとルドルフ達がいます。

マージ

一同は騎士団を率いるマージに紹介されます。しかし以外にもムーランジュは王子に対して辛辣に叱りつけるのです。
温和な好々爺マージも王子の言葉を妄言と考えているのです。
「さしたる確証無く宰相に罪状をありとして城を出て対立を促すとは。王子。これは国を割る行いですぞある」、と厳しく言い聞かせるマージ。
その言葉に対してアトラントは「正論は王子にあり」と促すが、マージはアトラントを逆によく言い聞かせます。
「王と対立し国を出たお方が、王子の後見人などできようはずもございません。」
 「宰相が国王の安否を知るのならばここはなんとしても聞き出すところですが、それは罪の問われる王子の成すべきことではございません」と逆に王子をしかりつける。
→ おそらく一同はマージに対して憤るも落胆することでしょう。モロゾフは激怒し、グウェインは気にしません。「こんなものだ。」
アトラントは怒りながら座り込んでいるクリームヒルトをただの鎧だと主って蹴っ飛ばし歩いていきます。

王子が落胆していないかマリエルは気にしてついていこうとします。
→ もし拒まれると困ってしまいます。マリエルもまた人間の中で居場所を見つけることができないのである。

そんな中どこからか石が飛んできてマリエルへと当たり、マリエルは悲鳴を上げて転倒。落ちた石と、地面へと流れ落ちる自分の血を呆然としてしまいます。
ルドルフもびっくりして、団へと一括するが犯人はわからずじまいです。だれだってドレイクは嫌いなのです。

ルドルフ

ルドルフはここまでのいきさつを尋ねたあと、第五騎士団の様子を教えてくれます。
・ 「バジリスクの移動に関しては定かじゃなかった。元々は王の捜索のためにこちらに調べにきていたんだが、バジリスクの軍勢と鉢合わせてしまい、初戦では損害をこうむった。」
・ 「ハウザー大将軍に連絡したから、ここにも援軍がじきに到着するだろう。援軍が好意的な騎士団であるかはわからながね。」
ルドルフは、器の中に巾着状の袋を落とし、そこにお湯をすくっていれてくれます。たちまちスープとなって巾着からは具があふれるという仕組みです。
「前につくってみた携帯用のスープじゃ。こんなところじゃ、好き嫌いはいえないがね。甘いの辛いの、いくつか種類はあるぞ」

ルドルフ「マリエルについて」
・ 「ドレイクが嫌いなものは元々多い。こと今回のような有事においては、そういった確執は思いもよらぬことを引き起こすこととなる。」
・ 「大規模な災害の時など、異民族排斥運動がおこる場合がある。わかりやすくいえばリンチだ。今も昔も変わらん、人間の黒い部分だ。」
「流言からそういうことが度々起こったことも知っている。わしも若い頃はそんなやり場のない怒りに振り回される走儡であったわ。」

セリエ・クリームヒルト

セリエは一同に馬がないことを知ると、あまりの馬を渡すこととします。「騎馬の中に乗り手を失った馬がいる。それに乗るといいだろう。」
・ 馬は5レベル固定であり、自分の愛馬ほど質のいいものではありません。
団員と薪を囲んで―
団員と円になって薪を囲むと自然と会話をするいくつものグループが出来上がります。本来ならば睡眠に入ったほうがいい時間ではあるのですが、若い騎士ほどゆっくりとは休めないものなのです。
・ 当然のようにクリームヒルトも寝付くことができず、薪を囲んでは星を眺めています。
→ 「胸騒ぎがするであります。これでこの国がおかしくなってしまうような・・・そんな胸騒ぎが。もう昔には戻れないような気がするであります。」
・ そのクリームヒルトに声をかけてくるのは先輩女騎士アカトゥーシャです。見た感じ少し年上程度のお姉さんで、周りから見れば充分少女です。
・ アカトーシャは一同に対しては睡眠を取ることを勧める。「寝なさい。寝ることも仕事のひとつよ。」
→ 「嫌な戦いになりそうよ。相手は性格の悪いバジリスクだもの。どんな血みどろの戦いになるか・・・いえ、収集できないカルマを振りまいて歩いている悪魔だもの。」

マージの話
その日の夜、王子の胸中を案じたマージは王子を守る一同騎士のもとを訪ねます。
マージは王子の身を案じているのです。
・ 「王子の身を守ることが、国王の遺志となるかもしれない。ならば尚のこと王子には死ととなり合わせの場にいてほしくはない。」
・ 「話は聞いた。竜を退治したなどというのは王子のステータスにはならない。王族という中心がいて初めて国が成り立つ。国を脅かした王子の罪は、功績よりも大きい。」
・ 「宰相のもとに王子を返すことは既に危険なものとなっている。ここはハウザー大将軍を後見人に立てて、国に戻られればいいじゃろう。将軍ならば国を二分しないように取り計らってくれることじゃからな。」

アトラントは一同に対して騎士団に協力することを提案します。もし提案を受けるようならば、以下のシナリオを続けます。
→ 王子達一行は炭鉱夫の集落へと危険を知らせる使命をおうのです。

炭鉱夫の集落へ向けて移動する一同。

マリエルの孤独

マリエルは一同についてこようとします。しかしアトラントなどは「さつさと集落に帰らんか」と怒鳴りつける有様・面倒を見る気はありません。
・ 「君はどこか安全なところで待っていたほうがいいんじゃないのか。」という言葉に対してのマリエルの返答。
→ 「どこへ帰れっていうの。私は政略結婚の道具でとつがされたんですよ。私が帰ることを部族の人が喜ぶと思うのですか。
あなたに好意をもっていました。今でもあなたに好意をもっています。
人間は嫌い。世界の理をメチヤクチヤに壊すから、おぞましいわ。でも受け入れるしかないの。運命だもの・・・」
「私はあなたに愛してもらおうなんて期待して、ついていっているわけじゃないわ。ただ、あなたは私を嫌うほかの人間たちとどこか違うと・・・」
 それだけいうと、マリエルは泣きながら走っていいきます。

マリエルへと謝りに訪れると―
マリエルは悲しそうな表情のまま、ヴイクトールの謝罪を受け入れます。
「仕方ないわ。私もあなたもまだ子供ですもの。私たちはこれからもお互いを傷つけあって、大人へとなっていくのでしょう。
その痛みを受け入れなくてはならないわ。あなたがそれで傷ついたというのなら、それで私はいいわ。」

炭鉱夫の集落

場面:既に襲撃を受けた後の炭鉱夫の集落。ここを既に蛮族が通った後のようで、人々は虐殺されています。
情景:その集落はまだ煙も上がり、つい今朝方まで凄惨な殺戮が行われていたことが伺えます。彼等がシーズンの間生活する丸太小屋は半壊し焼け落ち、人々の死体も通りには転がっています。槍に突き刺さったまま、建物の壁に背も垂れる死体。馬に踏み荒らされたぼろきれのような死体があります。

●そんな中PCは幼子を発見する。
 手も足も折れており、体には切り傷と火傷の跡があります。
「お兄ちゃん」と呟き、折れた手を伸ばし捜し求める幼子の姿。その傍らには兄と思われる少年が庇うかのように倒れ、やはり命を落としています。背中には槍の傷があります。
・ 少年は目がすでに見えておらず、「お兄ちゃん。お兄ちゃん」と手を伸ばし、声もかすれて
いきます。
→ 手をつかむと安堵のために、気が抜け息を引き取る。

死者蘇生 〜 一族の呪いと宿命

マリエルはそれに近づき、命を落とした二人の少年を気遣うように、手をふれます。両手を胸の上で合わせ、祈るような形をへと二人を納める。
マリエルは小さくつぶやきます。しかしその言葉は祈りの言葉などではなく、魔法の言葉。
・ 彼女の唱えた魔法「反魂の法」は失われた二人の命を呼び起こすためにつむがれるまるで歌のような魔法です。
・ 二人の青白い顔に赤い命のイブキがともると、二人は突然に荒い息を立てて、セキをする。憔悴しきった体は、弱りきり、二人とも思わず互いを呼ぶ声を漏らします。

マリエルは二人の手を握らせるが、彼女の顔色は突然に悪くなっていきます。マリエルは突然にうめき声を上げると、地に付すかのように倒れます。
どうしたことでしょうマリエルの角はより禍々しく伸びると、水牛を思わせる光沢ある角はより黒々と色を変え肥大します。
彼女はようやく息を整えたのか、その場から離れます。
―訪ねられると
・ 「私たちの民は皆、周囲の穢れを集めてしまう。この子の穢れが私に流れたのです。」
・ 「私たちはそれを理解してやっています。拒むことも受け入れることも出来る。それが我々の民の宿命。」

アトラントはそれに大変驚き、マリエルに対してそのことを訪ねます。
・ 「そのことは口外してはならぬ禁忌のことなのです」とマリエルは(モロゾフにはおびえながら)話をします。ただ、「一緒に生きるために理解して欲しい」ともつけたします。
→ アトラント
・ 「本当にお前達はドレイクなのか・・・、いや考えてみればドレイクが集落を作るなど前例のないことだったのだ。」
・ 「わしはずっとお前たちの穢れを憎み、命をもてあそぶ魔物として嫌ってきた・・・、しかしその穢れが誰かの穢れであったのならば、お前たちは人間なのではないか。」
・ 「わしの目が曇っていたがために、わしはお前達を肉親できたのではないか・・。」


集落の人々を襲うオーガ達

一同が目撃したのは町外れで起こる戦いの光景。集落の生存者と思われる人々を追い立てるオーガたちの姿が見えます。
集落の人々は森から切り立ったガケへと逃れるが、追い立てられ次々と落ちていくのが見えます。

一同がオーガ達と対決をしようとすると、その指揮官に見覚えがある。アルヤンカシュです。瘴気を纏い目はくぼみ始めている。しかし、その命令をこなすためにオーガ達を使い、集落の人々を攻撃しているのです。
・ アルヤンカシュは「救ってくれといったのに!!」と一同に襲い掛かってきます。
・ アルヤンカシュの死体を復活できないなんらかの手段で封じてればアルヤンカシュではありません。しかし、バジリスクは掘り起こしても回収します。

オーガとの戦闘

オーガは100人程度です。
 → アトラント「集落の生き残りを助けるぞ。5ラウンドで倒せ」
オーガはモールを装備しており命中が+1されています。
オーガですが、アトラントの魔法で生命点は18点にまで低下しています。防護点は7点です。

  アトラントはウェポンマスターを使い、1ラウンドに5人のオーガを切り殺します。
 グウェインは格闘で戦いますが、その威力は桁違いです、一ラウンドに2人は殴り殺します。
 マリエルも剣を手に取り戦います。マリエルは1Rに1人切り倒し、ファイアで1d6人に30点のダメージを与えます。
  → 結果として仲間は1ターンに平均で10人づつ屠ります。

→ 戦闘に勝利すると、アルヤンカシュはそのまま崖下に落ちてしまいます。見下ろすと絶命していることがわかります。
ここから下に下りるのは難しいでしょう。

賢者の薪

帰り道、珍しくアトラント神妙な面持ちで歩を休め、石に腰を下ろします。モロゾフはマリエルを呼び寄せます。
・ 「お前たちの部族が穢れを集められるとして、それを人に教えてはならん。たとえわし等でもだ。その力は多分お前を不幸にするじゃろう。」
・ 「生き返るということは・・・無論わしは生き返れるものならば、生き返るべきである、と思う。しかしそれはその人、本人が背負うべき負債じゃ。誰かが肩代わりすべきものではない。そのようなことをしていると多分破滅がまっておるじゃろう。」
・ 「もしお前が、それを繰り返していけば、最後は気が狂うじゃろう。死ぬに死ねなくなりおぞましい化け物となったら、それを殺すのが仲間の使命となる。それはできるならば避けるべきことじゃろう? そうはおもわんか。」

薪を取り囲み、腰を下ろす一同。王子もマリエルのことを気遣ってかその傍らに腰を下ろしている。
アトラントはパイプを取り出し、ぼーっと遠くを見ては何か考え事をしている。
・ 「王子よ。騎士として冒険者として、お前は力をつけてきておる。しかし、お前はなんになりたい。もうそろそろ・・・それを考える時期じゃろう。」
・ 「わしはこの世の掟が嫌いじゃった。この世を変革する力が欲しかった。強大な魔力を振るい、来るべき未来を予知し、運命を変える。わしはそのために力を得てきた。
そのわしが掟を作ってきたとは・・・。」

手の内に皮に入ったままのピーナッツを見せます。
一つを指差す。「もしお前がこのまま、王を目指せば偉大な王になれるやもしれん。かわりにお前は大きな世界の中の歯車となるだろう。」
反対の一つを指差す。「もし剣を求めるのならば、苦難は続くじゃろう。この道は時に国も敵にする。誰もが剣が欲しい・・・そう、わしもじゃ。」
「どちらが、運命なのかわしにもわからん。ただお前の人生には受難と孤独があるじゃろう。それは堪えなくてはならん。」
→ さぁ選びなさいとピーナッツを差し出します。「もう一つをわしが貰おう。」

選んだ後、ピーナッツを開けると、選んだ側のピーナッツが一つだけ入っています。反対側のピーナッツは黒くなり悪くなっています。
「お前は正しい選択をした。」とアトラント。


騎士団との合流

騎士団の待機していた盆地には噴煙が上がり、戦闘が行われていたことが伺えます。足元には騎士達のなきがらも転がり、その10倍以上の蛮族の遺体が転がっています。
騎士団と合流した一同ですが、騎士団の数は50人足らずにまで減少しています。騎士団の面子も傷ついていないものはいないというような有様です。
つかれきった騎士達は仲間のなきがらを弔うこともできぬほど憔悴しています。

ルドルフ
・ 皆が出て行ってから蛮族の攻撃を受けたんだよ。おかげでこちらもひどい被害を受けた。相手の攻撃がこれほど手厳しいのは初めてだ。彼等はいつもは悪さをする程度で、総力戦というのはまずないのだが、どういうわけだか、犠牲を顧みない物量戦を仕掛けてきている。
・ これでは勝ち負け以前に、双方ともに滅びるような戦になるぞ・・・。

非難

騎士団は民間人の非難を優先し、ここでオーガの軍勢との対決をしなくてはならなくなります。
隣接する町への防御の準備が整うまでの2週間、ここで待機しなくてはなりません。もともと彼等は探索隊であり、十分な装備はもってきてはいないのです。この装備での戦いは危険な任務となるでしょう。
数日後民間人の集合が終わり、この地方に散っていた炭鉱掘りのドワーフや、彼等に宿泊施設を貸していた山小屋の人々も帰還します。それを騎士は警護して送り届けますが、警備も残された兵力も十分な数ではありません。ギリギリのに数ウとなります。
・ その間一同は野戦築城へと入っていきます。馬で地面を起こし堀を作り、作を備えて対応するのです。
→ ルドルフ「急場の築城ではもたんなぁ。」といいながら、作業する兵士に対して次々と指示を出していきます。
疲れた顔の兵士を呼び止めて、シフトをかえたりと、忙しくやっている姿が目立ちます。

斥候ドルフィンの帰還

彼等が出立して半日ほど経とうという時、斥候を勤めていたドルフィンが帰還する。
ドルフィンはアカトゥーシャの双子の妹なのでぱっと身は区別がつきません。しかし、真面目なアカトゥーシャに対してドルフィンは偉そう勝気に見えます。
ドルフィンはその仰々しい兜を傍の騎士に投げ渡すと、その長い髪を整えながら説明します。
・ 「距離にして3日ってところに大軍発見。その数、ざっと2000人。」
・ 「凄い数・・・なんてもんじゃない。オーガだけじゃない。ゾンビとかレブナントまでいる。それも、殺された村人達を使って割り増ししているわ。」
・ 「ただアンデットはのろまだから、移動時間はもっとかかるでしょうね。多分1週間はかかるんじゃないかな。」


作戦会議

会議は薪の前で始まる。そのあたりは騎士も兵士も同じです。
マージが用意した石ころや、小石などはここの陣ほ意味しています。対する相手側にどしゃりと小石の山を積み上げると「わぉ」とドルフィンが声を上げます。
マージは兵士の指揮ができそうな人々を集めると説明します。
・ 「正面からの対応には限界がある。じりじり引きながら相手の戦列を伸ばし、側面から攻撃する方法を取ろう。」
・ 「正面からの攻撃には恐らく多数を誇るアンデットが投与されるだろう。恐怖効果と、堀を埋められるからのぅ。油があれば堀を油で満たして焼き払うのだが・・・、油もないし魔法も温存することにしよう。」
・ 「側面からの奇襲は騎馬部隊によって行う。狙いはアンデットに続くオーガの部隊だ。これを落とせば、アンデットに対する指揮も落ちる。アンデットが統制できなくなれば、町への移動も困難となるだろう。本隊はその奇襲をタイミングに撤退する。」

アカトゥーシャは質問をします。
「質問してよろしいでしょうか。この本隊の奇襲は敵陣真っ只中。行う場合、離脱も困難かと。これは命を捨てるようなものではないか。」
マージ「そのとおり。だから本隊の撤退の前に、一度切り込んで道をつくっておかなくてはならない。」

マージ「さて切り込み役だが・・・」
アカトゥーシャ「それなら私が引き受けましょう。有事です何があるかわかりません。上官がいく必要はありません。」
マージ「いや、年の功で大先生にお願いしよう。」
・ モロドフは大いに喜び、「ここでわしの名前を挙げなければ絞め殺してやろうと思ったぞ。」と笑う。
・ マージは「前衛にセリエをお連れください。相手の数も多いですからね。」



かくして戦となる。

相手の軍勢が到着したのはそれから10日ばかりたってからのことです。それまでは緊張感の続く眠れない夜を一同が過ごすこととなります。
相手の軍勢が迫り来る中、急遽作られた防壁・堀と柵ごしの交戦が始まろうとしています。柵越しの弓矢の雨を前に気にするようこともなく前進してくるアンデットの集団。
ルドルフの言葉が飛びます「やめておけ、弓矢の無駄だ」。
迫り来るアンデットは堀にあっけなく落ちる。それが下でつぶれ、さらに上から降り注ぐアンデット。堀などあっというまに埋もれていくではないでしょうか。やがて、その摘みあがった死体の上をアンデットが通り、ついには柵へとのししかり始める。柵が音を立ててきしみも倒れると白兵戦が始まります。

アンデットとの対決

相手の攻撃を間断させるためには騎馬部隊の攻撃が必要となる。
アカトゥーシャ率いる第一陣のトランプルが始まると、相手のアンデット達を一陣が蹂躙、相手の部隊に数ターン隙間を作ります。

ゾンビとの戦闘


ゾンビは40人程度です。
 → ルドルフ「乱戦を解除するぞ。3ラウンドで倒せ」
ゾンビは武器を持ちモールを装備しており命中が+1されています。

 ルドルフは剣を古い周囲の敵をなぎ払っていきます。 同時に5人相手にします。
 グウェインは格闘で戦いますが、その威力は桁違いです、一ラウンドに2人は殴り殺します。
 マリエルも剣を手に取り戦います。マリエルは1Rに1人切り倒し、ファイアで1d6人に30点のダメージを与えます。
  → 結果として仲間は1ターンに平均で10人づつ屠ります。プレイヤーが殺しきれなかった分は彼らが止めを刺します。


オーガへの奇襲

相手の戦闘が始まって数日、戦列が長くのび、交代しながら戦うことも限界が訪れ始めたとき、相手の主力が、自分たちのいた盆地へと差し掛かります。
作戦によって決められていた場所です。
この時を待っていたかのように襲い掛かる騎馬兵。敵陣をの側面を攻撃する騎馬部隊。相手の軍勢は突如として行われた奇襲に対応できず、混乱を始めます。
相手の中核であるオーガ軍勢との戦いが始まる。アトラントの好戦的な性格のせいか、離脱など頭に無いかのような獅子奮迅の活躍が見えます。
ゾンビたちがきびすを返す、後続に向き直るように移動する。
→ ルドルフ「成功したということだが・・・、戻られては離脱できない。攻撃に移るぞ。」

騎馬で走る騎馬部隊。相手のアンデットをトランプルでひき潰しながら、左右へと開く、その間にチャージ担当の部隊がそこからあいたオーガの戦列に向っていくという形になります。
ルドルフ「まて、オーガの戦列までは向わなくてもいい」と声をかけられます。
しかしオーガの主力は無効からこちらに向かってきます。王子を発見したのです。

オーガとの戦い

オーガとの戦闘
オーガは30人程度です。
 → ルドルフ「王子を救出しろ」
オーガはモールを装備しており命中が+1されています。
オーガですが、アトラントの魔法で生命点は18点にまで低下しています。防護点は7点です。
 ルドルフは剣を古い周囲の敵をなぎ払っていきます。 同時に5人相手にします。
 グウェインは格闘で戦いますが、その威力は桁違いです、一ラウンドに2人は殴り殺します。
 マリエルも剣を手に取り戦います。マリエルは1Rに1人切り倒し、ファイアで1d6人に30点のダメージを与えます。
  → 結果として仲間は1ターンに平均で10人づつ屠ります。プレイヤーが殺しきれなかった分は彼らが止めを刺します。

・ ・ このボスはアルヤンカシュです。既に肌のめくれ上がり半ば異常アンデットとなった彼は、うなり声を上げて襲い掛かってきます。
アルヤンカシュは剣のカケラを7つもっており+35点。結果として生命点は53点となっています。


エンディング

一同が引き上げを開始したのはその後です。
アトラントたちと合流した一同はそのまま、その場所を離れます。散り散りとなった仲間ともまた再会できるでしょう。
一同が見下ろす丘の下、相手の軍勢は減る様子もなく、町を目指して歩いている姿があります。ただその姿は前よりも進行速度が随分と遅くなっています。

アトラント「見てみい・・・。死者蘇生のしすぎで大部分がレブナントになりつつある。」
見下ろしてみると、自分たちと3度にわたる対決をしてきたアルヤンカシユもレブナントとしてうめき声を上げながら俳諧するだけとなっていいます。
見渡すと、人もオーガもアンデットと成り果てたものは相当いる様子です。
アトラント「恐ろしいものよのう。あれがこの地のバジリスクのやり方じゃ。」




今回倒した敵の総量

経験点

今回の敵は自分が戦闘したモンスターの数を計算してください。仲間が止めを刺したとしても構いません
もちろんシナリオクリアには1000点入ります。

名声点

今回はアルヤンカシュを倒して入る剣のカケラは7つ。それと戦によって名声が上がり7ダイス振ることができます。

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