「ドレイクの姫」

あらすじ

このシナリオキャンペーンの最初のシナリオにあります。
マイセン王国に騎士となるためにやってきたプレイヤーとその仲間である冒険者はマイセン王国の王子(王子もプレイヤーです)のお飾り騎士団に配属されます。
王不在時に起こった事件を王子は解決しないとなりません。それは隣国のドレイクの姫の危機を救うことです。
このシナリオは姫との出会いという部分までになります。
姫と無事に出会えたらクリアですが、選択によっては姫に出会わないことも普通にあります。
その場合は2話目向かってください。

プレイヤー設定

騎士見習い

マイセン王国に仕官することになる主人公です。冒険者でも構いませんが、貴族などが出身のほうが話がすんなり進むでしょう。騎士になることが嫌な場合は嫌々ながら送られるでも構いません。父親がマイセン王国国王ランドルフを助けたという敬意から実現した話です。本来ならばとてもいい話…なのですが、マイセン王国は小さな辺境王国で、険しい山脈越しにルキスラ帝国と接しています。ルキスラ帝国は併合制作をとっている大国なので、マイセン王国としては前途多難です。ある意味では「沈没予定の豪華客船の乗車券」のようなものなのです。
ちなみにサンプルとして父親の名前はジェームズ、母親の名前はマチルダとついていますが、不要な場合は削ってください

王子

マイセン王国の王子です。既存のキャラは使えませんので、新キャラでやって下さい。本編のメインプレイヤーになるでしょう。
王子は父であるランドルフ国王の愛人問題という問題があります。そもそも自分もまた愛人の子であり、父ランドルフはあまり女癖はよくありません。最近新たな愛人ができたことで、王位を継げるかどうかにも不安の影があります。
父ランドルフは息子である主人公をまったく認めていないのです。

冒険者

マイセン王国にやってきた冒険者で、実際イベント的な導入はありません。騎士見習いのプレイヤーと同行してきたことで、騎士団のとりあえずの面子に入ると いうのが、導入でしょう。
パーティー編成までのフォローはありませんから、マスターは知恵を絞らないとなりませんね。
一応マイセン王国は非常に品質がよく特殊な武器がありますので、それを求めにやってきたという辺りでもいいかとは思います。

マイセンの魔剣伝説

マイセン王国にかつて魔剣があった時、マイセンは巨大なダンジョンでした。このダンジョンの魔剣を求めて人や蛮族、竜までもが挑戦していきました。それは 千年の間解かれなかったダンジョンでした。
このダンジョンには恐ろしい呪いがあり、ダンジョン内部で死んだものはダンジョン内部で生まれ変わるのです。人も蛮族も入れ替わりながら、魔剣を探すとい う終局を目指すのですが、同士討ちや裏切り、あらゆる試練が一同を打ちのめします。それでも、このダンジョンへの挑戦者は増えダンジョン内部の人口は増加 さながら王国ほどの規模になっていきました。
後に運命の女神と呼ばれる女性は、輪廻転生の魔法リーンカーネーションを用いて挑戦し、人と蛮族の転生流転を知りました。彼女はやがて、無限地獄の終局を 目指すため、ダンジョン内に秩序と安定を求めました。これには蛮族も竜も賛同しました。1000年の時間は彼らに魔剣獲得を諦めさせていたのです。
しかし、ようやく安定が訪れたという時、魔剣の納められた最深部が見つかってしまいます。
全てのものは再び唯一の魔剣を奪い合います。
この中で魔剣に到達したのは皮肉にも彼女でした。彼女は魔剣を預かると告げ、相応しい所有者を待つと言い残します。
こうしてマイセンのダンジョンは解放されたのです。

登場人物紹介

運命の女神

マイセン王国のマイナーゴッドです。未来を見通す占いの神として信仰されています。国内では国王を始め多くの信者がいます。
運命の女神は名前を伝えませんでした。それは彼女が正式な所有者ではなく、ただ魔剣を預かっているということからです。
彼女は自分の夫か息子を尊敬し魔剣の所有者ではないかと期待しましたが、魔剣を前に二人は殺し合い彼女は絶望します。
ランドルフ国王と王子はその生まれ変わりで、彼女が人間に転生して生んだのが王子なのです。

ランドルフ

ランドルフ国王

マイセン王国の国王で武名を頼りに国を守る人物。女好きで、その適当な性格は権威の混乱を招くなど、王の資質としては怪しいのですが、蛮族を取り込んだ政 権を作り、竜やドレイク・バジリスクと不干渉条約《マイセンの中立盟約》を結ぶなどただ者ではない人物でもあります。
彼は政治に占いを用いるというやり方で、ある意味かなりワンマンな人物です。ランドルフ国王は実は病にかかっており、先は長くありません。この事実は伏せられており司祭長のエルザしかしりません。
彼は今はなき先妻との間に王子をもうけています。実はその先妻こそが、この国のマイナーゴッドなのです。

ヒューモス

宰相ヒューモス

マイセン王国の宰相で、理路整然四角四面の性格です。占いなど非論理的な考え方は嫌いますが、それが無視できない純然たる事実であることを知っています。
彼の正体は数百年前までかつての女神と魔剣を探索していたドレイクです。魔剣は女神の手に渡りましたが彼は今もなお魔剣を探しています。そういう経緯もあり、星を読む占いの技術を使うこともできるのですが、それに対しての解釈はゆがんでいます。
女神は本来の魔剣の所有者を自分の夫か息子であると考えていました。現在のランドルフ国王と王子はその生まれ変わりです。ヒューモスは二人をマークしています。

マリエル

ドレイクの姫マリエル

マイセン王国には普通は単独のはずのドレイクが集落を作るほどいます。といっても本当にドレイクであるかは怪しいもので、いわば血の薄い雑種のようなもの です。今では竜変身できるものは一部に過ぎません。マリエルもまた血の薄いドレイクながらも、部族では王族にあたります。
性格は人見知りする性格ながら自分の意見ははっきり持っていますので、仲良くなるにつれ自己主張が強くなります。ただ基本的には穏やかで、一歩退ける性格 なので、付き合ってみれば好感が持てるでしょう。
シナリオでは王子の婚約者となり、苦難を共にする運命にあります。

魔剣士ライオネル

宰相が育て上げた魔剣士で、なんと複製された魔剣を所有します。常人では扱えない魔剣を軽々と使いこなす姿は魔剣士と呼ぶに相応しいものです。
彼は何代も生まれ変わりながら複製魔剣を使いこなせるように訓練をされて来ました。宰相は彼を使い運命の女神から魔剣を取り返すつもりなのです。
彼は宰相の実働部隊として暗躍しますが今一歩詰めが甘いために失敗を繰り返します。
性格は野蛮で享楽的、善悪観念は持ちません。自身の剣の腕だけを頼りにしています。宰相には好感をもっていますが、両者の結び付きは薄いものです。

司祭長エルザ

マイセン王国の司祭長を務める女性ですが、彼女はなんとドレイクです。国王の妾という地位も持ちますが、ドレイクということもあり、彼女は騎士達に嫌われ ています。
エルザ自身はランドルフ国王を愛し、その身を案じています。

ランドルフ

アトラント

ランドルフ国王の親友であり宮廷警備の第5騎士団の団長であった老魔法使い。 性格は直情傾向があり、カッとなりやすく、頑固。尊大で人の話をあまり聞かな いなど、人間はあまりできていない様です。ドレイクや蛮族とは長年戦っていた 経緯から、不信感がつよくランドルフ国王の融和政策には反対し、ワンマンなラ ンドルフ国王に反対する形で出奔。現在に至りました。
※マスター情報
ドレイクの姫マリエルの襲撃の際に騎竜であるドラゴンを派遣し助けますが(?) 、アトラントは本来はドレイクは大嫌いです。ですが、アトラントはランドルフに対 しては本心では好意的でマイセン王国も大切にしていますので、王国の謀略など には過敏です。

★第5騎士団について

プレイヤーが序盤最も長く付き合うのが宮廷警備の第5騎士団です。団長のムー ランジュより、普段から指揮官もしくは教官のルドルフのほうが、会う機会は多 いでしょう。宮廷警備騎士には女性の姿が多いのが特徴です。これはお飾り的な 一面があり、ランドルフ国王も人の応対をする程度の仕事しか期待していないの です。

マージ

アトラントの後任として宮廷警備の第5騎士団の団長となった魔法使い。モロゾフ と同じくらいの年寄りですが、本人はアトラントよりも若いつもりです。一見する と好好爺なのですが、容赦無い駄目だし、締めるところは締める考え方の持ち主 で昔は厳しい人物でした。シナリオ中も平時はルドルフに任せっきりであまり出 てきませんが戦となれば出会う機会あるでしょう。

ルドルフ

宮廷警備の第5騎士団の騎士で、現在の副長の地位にあります。現団長のムーラ ンジュが魔法使いなので、実質的にはボスは彼になります。主人公達に最もよく 接する人物で、真面目で面倒見が良く、その人柄は騎士団の騎士達から慕われて います。趣味は料理で、その「親父の手料理!」はいつも創意工夫を忘れません 。
【騎士見習いの主人公】の父親とは旧知の中で戦友でした。当初余所者の父を毛 嫌いしていたのですが、後に理解者として信頼関係で結ばれます。

セリエ

セリエ

黒髪の美貌の女騎士で、背は高くスラリとしています。
性格も爽やかで礼儀正しい男装の麗人です。
騎士団の中でもかなり腕の立つ騎士ですが、それを鼻にかけることはありません。
一同とは訓練で顔を会わせてからの付き合いです。

クリームヒルト

ドワーフの少女騎士で、王宮警備の第5騎士団に属します。傭兵の父を持ち、冒 険者の仲間とつきあっています。冒険者出身者には珍しく教育が無かったのか文 盲です。非常に真面目な性格で努力家でもあります。回りくどいおかしな二重敬 語を使います。

アカトゥーシャ

王宮警備の第5騎士団に所属する少女騎士です。成績優秀な優等生で騎乗術には 取り分け大きな才能があります。論理的な考え方といい次期指揮官候補なのです が、経験が不足を指摘されています。真面目な優等生タイプの彼女は口うるさく 、やかましい委員長タイプで、強気に見えて打たれ脆い一面があります。双子の 妹にドルフィンがいます。

ドルフィン

王宮警備の第5騎士団に所属する少女騎士です。双子の姉にはアカトゥーシャが います。彼女も姉に似て天才肌なのですが、自分の才能に過信して怠ける癖があ りますので、実力は平均的なものです(本人は格上のつもりです)。高飛車勝ち 気と思われる我が儘な一面がありますが、言っていることには間違いはありませ ん。ちなみに姉のアカトゥーシャは大嫌いです。

グウェイン

魔物の討伐隊として各地に派遣されている騎士団の団長。あまり政治のことには 関心がなく自分の仕事を優先するが、元来人当たりがよく王子に対しても進んで 協力します。「世が乱れれば魔物は災いを成す」という独自の考え方をもってい る他、トーテムを使った魔よけ等、あまり目にしない特技を持ちます。
アトラントからは実の息子のように扱われ、直情型のアトラントと、フィーリングで ものを考えるグウェインの二人はとても仲がいいです。

ジェイク

ハウザー大将軍に使える不良中年騎士。やる気ない言動が飛び出す怠け者騎士 だが、その実力は中々。魔物の大軍にも乱れぬ指揮を保つのは彼の指揮があれば こそ。宰相と王子の対立に対しては表向きは宰相の指示をしています。序盤の王 子には指示基盤がないのです。

ハウザー大将軍

このマイセン王国の守護神と言われる将軍で国防のすべてを統括しています。首都からやや離れた、湖畔の都市にいて常に王国の危険に注意を払っています。
軍が政治に口出しするのは良くないとして、常に公平中立の立場をとってきてお り、今回の事件でも慎重な立場を維持します。

騎士見習い導入

帰国の知らせ

大陸を渡り、異国の地・バルバロスの土地で、開拓を続けている父ジェームズの一時帰国が知らされたのは、平穏さを取り戻したある日のことだった。
父は危険なバルバロスの地に渡り、そこで都市の開拓と復興・人の集落をまとめ、戦える力を与えた名君である。
・ 父親の帰国を知らせた母・マチルダは父親を出迎えるために港まで出迎えにいくこととなる。
・ 母は待ちきれず、だいたい到着するであろう時刻に、先に港にて待っているという選択をする。息子・PCはそれまでは自由に行動できる。

父の帰国

父親の船が港に回ったのは正午を少し回った頃のことである。
父の船はさらに大型になり、出て行った時の船よりは一回りも二回りも大きい船である。それは大陸に渡った父が成功したことを伝えるものである。
朝日を浴びながら、その船首に足をかけ、朝日を浴びて帰還する父の勇姿。
・ 船長のキャプテンが声をかける。「あんた、そこから降りろ。また落ちても知らないぜ」父は操船ができないのである。

橋がかけられるのを待たずして父が、桟橋まで飛び出す。無謀な距離である。飛距離が足らず、当然のように落下しそうになる父の手を取り足元に木の板をズズイと押し出す母。
無事に着地を成功させた父は当然のように母を抱きしめ、熱い口付けを交わす。

「ただいま。ママ」「おかえりなさい。パパ」
・ 執事「ご立派な奥方です。主人に恥をかかせぬことも妻の務めです。」

にわかに忙しくなった実家

珍しく帰国した父が、ながい間不在だった執務室に戻る。部屋は母親自らが毎日日課のように手入れしていたので、まるで父親が出て行く前と寸分変わりのない様子であった。
父が帰ってくると館はにわかに活気付いてくる。父親の持ち帰った貴重な積荷は国内ではあまり流通していないもので、それは高値で裁かれるだろう。その商業利権に群がるように、なじみの商人ばかりでない、うじゃっぴきの商人が、列を作ると父への取引を持ちかける。父の商売の目は確かだ。これで家財は一回り大きくなるだろう。

父の提案

自分が父に呼ばれたのは、そんな忙しい執務の最中である。父は丁度学者に自分が書き上げた博物誌し標本・押し花のバインダーを渡した後であった。「欠きあがりましたら。いの一番に届けます」と嬉しそうな学者。父は付き合いのある学者のスポンサーにもなっており、大量の写本を用意してくれることでも有名である。

父の提案
PCの父・ジェームズは息子を知り合いの国の騎士団に編入させ、経験をつませることとする。
・ お前の冒険者として十分な実力をつけてきた。その点はパパも鼻高々だ。しかし、領主としてのお前はいまひとつパッとしない。勿論お前に何かを任せたわけじゃないのでお前には手柄の機会などもないだろう。しかし、こんななんにもないところで活躍しても精々冒険者活動程度、お前の騎士としての名は上がらない。
・ そこでお前を留学させ、騎士団に送ろうと思う。まだ了解は得てはいないのだが、とにかくそういうことだ。
・ 父・ジェームズにはコネがあり、口利きによる商会が可能であると説明する。
・ 勿論お前は跡取りだ。家督相続の時には、再びここに戻ってもらう。だが、それまではそちらの国の騎士として生活するのだ。
・ 冒険者活動が続けられるのかは不明だが、そこはまぁ話をしておいてやろう。もっとも騎士は騎士で楽しいぞ。
・ 「(PC)が領主となる暁には、自分の力だけでは解決できない多くの問題も起こるだろう。そんな時のために苦労を共に分かち合う仲間は、多いほうがいい。冒険者ばかりではなく、騎士達とも付き合うことが必要である。」

この時、目的地マイセン王国へは他の冒険者達も興味を持つように誘導してください。
・ マイセン王国は騎士の数は少なく、一般の人々も騎士になる場合があります。競争率はルキスラ帝国よりははるかに低いものなのです。
・ マイセン王国のアイテムは普通あまり流通しない特別なものが多いのです。冒険者達もそれを求めて足を伸ばすことがあります。
とはいえマイセン王国は遠く危険な領地です。途中の苦難は予想されるでしょう。


冒険者導入

ジェリコ

ある日冒険者の店に大きな荷物を背負った冒険者とおぼしき人物が入ってきます。帽子にゴーグル、首元にはスカーフと仰々しい装備を脱ぎ捨てると、それが長 身の女であることがわかります。背は高く、引き締まっていてプロポーションは抜群、長い赤毛は炎のようにも見えます。酒場のマスターは「ジェリコじゃない か!?今帰ったのか」と歓迎します。
・ジェリコは熟練の冒険者です。10代前半の若い頃から冒険者として活躍、現在までに15年のキャリアを持ちます。
・彼女は剣の迷宮を探すという目的をもって仕事をしています。そのためには入念な下調べをすることでも知られ、考古学者的な存在でもあります。

マイセン王国

ジェリコはマスターにカウンターに色々な品をのせてはマスターに買い取ってもらっています。どれもこれも珍しい品ばかりです。
ジェリコはマスターが金勘定をしている間は長煙草に火をつけては燻らせます。脱力、気を抜く一時です。
・ジェリコの話だとこれはマイセン王国の市販のアイテムでそんなに珍しいものではないそうです。ただ、こちらでは高値で取引されるのも事実だと話します。
・ジェリコは魔剣の迷宮を探しにマイセン王国に行きました。マイセン王国は魔剣のダンジョンが最近まであったとされる場所で、なんと王国自体がまるまるダ ンジョンに覆われていたと伝説にあります。
伝説では魔剣にたどり着いた女性は女神になったとされますが、いつの日か魔剣は彼女の手から相応しいものな渡されるとあります。
⇒ジェリコはそれを探していましたが、ルキスラ帝国とマイセン王国の政治状況が悪くなったので帰ってきました。
「ルキスラは併合政策とってるし、マイセンはド貴重な鉱物資源は多いしドワーフなんかの職人も多いからね。ルキスラには旨みがあるよ。」

「マイセンの騎士は国全体でも1000人ぐらいしかいないからね。」
→酒場のマスターは、「じゃあマイセンも危ないかい?」と訪ねますが、ジェリコはかぶりをふります。
「山奥だからね。ルキスラも兵士派遣に苦しむんじゃないかな。それにタイマン張るならマイセンのほうが強いんじゃない?なんせ向こうの国の騎士は人も蛮族も混成だしね。」
→ジェリコ「あの国には守りの剣がないんだよ。お国柄で武力は必須。んで、魔剣の噂が引き付けてドレイク・バジリスク果てはドラゴンまでが領地で睨みあってる…と。蛮族も毎回派閥を変えて参戦してるけど、今は人間側が多いのよね。ある意味ランドルフ王は名君だわ。何も考えてもないということを除けばね。」

導入

@ここでプレイヤーがマイセン王国に関心があるようならばマイセン王国への導入として使うといいでしょう。
A関心が無い場合、【騎士見習いのプレイヤー】への随行を依頼されます。拘束日や期間などは【騎士見習いプレイヤー】に任されますが、報酬は一月につき2500 ガメルです。これは騎士見習いの父が払います。
また何か手柄を立てた場合は『特別手当て』+1000ガメル、危険な時は『危険手当て』が+500支払われます。


マイセン王国

マイセン王国に向かう【騎士見習い】のプレイヤー一同。
マイセン王国へと向かう道程は非常に険しく切り立った岩肌に作られた僅な道を進むしかありません。それはまるで獣道と呼ぶに相応しい道のりです。
それらを越えて1週間の道程がたったあたり、ようやく道幅が広くなり、人の手が加わったことがわかるようになってきます。
マイセン王国に入ったのです。

吊り橋の罠

やがて吊り橋が見えて来ます。吊り橋は足場は僅かに丸太一本。その左右に縄の手摺があるばかりの危険なものです。高さは50mあります。

★この吊り橋を渡ろうとした時吊り橋が切れる事故があります。
これはレンジャー技能またはスカウト技能+知力ボーナス+2D6で判定し目標は12です。
これに失敗した場合でも冒険者技能+敏捷ボーナス+2D6で14以上出した場合はロープを手放さなかったとして落下はしません。
もし万が一落下してしまった場合でも、可能な対策が練られれば有効とします。
全てを失敗してしまった場合は50m落下します(50点ダメージを受けます)。
死んでしまうのはあまりに困るのでレベルが低い場合は高さを軽減してください。
→これを回避した場合は、冒険者技能+知力ボーナス+2D6で判定します。目標は12 です。物音がします。これは何人かが草木を掻き分けて立ち去った音です。

襲撃者

街道をさらに進んでいくと右に小高い丘、左に急な下り斜面、草木が生い茂る場 所に出ます。峠の曲がり角のため、道幅が大変狭くなっています。
→レンジャー技能+知力ボーナス+2D6で判定します。目標は12です。
待ち伏せしている物陰がいます。蛮族です。見たところボガードのようですが、 統制が取れています。

ボガードは何かを投げ込んでから襲撃をしまう。
投げ込んだものは目潰しでたちまちに黒煙が上がります。この中では視界がきき ません。
ボガードは視界を隠して弓矢で攻撃します。

★この襲撃はボガード達が統制が取れているという説明です。すでに看破してい る場合は、戦闘はスキップして構いません。
→ボガードが残り3人になった時以下のイベントに進みます。

ライオネル

丁度戦闘を終えた頃、斜面の下で声が上がります。
斜面の下には小川が広がっており、小川の石の上に男が腰かけています。男は燃 えるような赤毛、黒い衣服を来ており、背中と腰に剣を1振りづつ、計2本持っ ています。
男は食事をしていたようで、手の中にはパンとベーコンが乗っていますが、なん とその上に先ほどの戦闘で飛び散った血がベットリついています。
男は振り返り不機嫌そうに立ち上がります。眉を潜めて悪態をつきます。「台無 しだぜ、こりゃぁ、よう?」

斜面を上ってくる男。
ボガード達は一斉に逃げ出します。男は逃げ去るボガードに対して、持っていた 2本の剣を投げ捨てて始末します。
最後のボガードの前に立ちはだかる男、ボガードは向き直ります。覚悟を決めた のです。鞘に手を伸ばすボガード、しかし男はそれより早くボガードの鞘から剣 を引き抜き、振り上げる太刀でボガードの頭部を割ります。その剣はそのまま折 れてしまいます。
「ナマクラが…」

男は自分をライオネルと名乗ります。ライオネルの不機嫌さは直りません。
・ライオネルは一同に対しては食事の弁償を詰め寄ります。
・彼はマイセン王国の騎士です。ここへは「国境を荒らすボガードの静止に来た 」といいます。
「マイセンとルキスラは仲が悪くてな、お陰でマイセンのボガードは旅人を毛嫌 いして襲うんで困っていたのさ」
・問い:「ボガード退治はあんたの仕事だろ」と訪ねたなら)
→「まぁ余計なことは言いっこなしだ」と笑います。

ライオネルは騎士団長

一同はライオネルに連れられてマイセン王国を目指しますが、途中で人間とボガードの混成軍と出会います。ライオネルは自分の騎士団であるっ説明します。

ビジュアルシーンです
ライオネルの傍にボガードが現れかしづきます。ライオネルの目線は一同です。 「あれが国王の待っていたマイセンの客人とやらか。」

《マスター情報》
一同を襲撃したのはライオネルです。マイセン王国にやって来る一同が邪魔にな るという考えからですが、一同の顔をみたいという好奇心もあります。どちらに せよ証拠は入りません。

マイセン王国の説明と基礎知識

魔物のいる辺境地帯の王国「マイセン王国」

周囲は山岳地帯と荒野、魔物の跋扈する危険な地域に隣接する小国。それがマイセン王国である。
国内全ての人口は5万人程度。1万人のいる首都と、5000人の大都市が2つ。そして村や集落が点在する土地である。
地形は富み、山岳地帯・森林地帯など起伏に飛んだ地形にある。盆地にある首都と、山岳砦の1地方都市、湖畔に隣接する大都市が主で、それ以外は、街道の整備も行き届かない辺境の村々となっている。

主な産業

主な産業は鍛冶などである。山岳から取れる良質の鉄を加工し、それを輸出している。しかし、その輸出も先方の国の警護をつけなくては運ぶこともできず、それゆえその価値に見合った十分な取引とならないのが現実である。街道が整備されれば取引は活発になるだろうが、同時に小国の憂い・併合という危機にもさらされてしまう。
農業は国内のわずかな土地で行われているが、高い技術力をもってなんとか安定した供給をまかなう。しかし、これ以上の発展は見込めないのも現実である。この高い農業技術は、ここが農業に適さないことから進歩したものでもある。

軍事力

王国の騎士団は3000人あまりだが、常時編成されているのは2000人程度である。兵役があり、その間は軍に入らなくてはならない。
もっとも国民はいざとなったら自分で武器をとろうとする辺境独自の自治意識が強く、それゆえ国の問題まで発展することは少ない。
正規の騎士は1000人あまりという小国である。

冒険者にとって

冒険者の受け入れは友好的で、甲待遇で受け入れてくれる。情報は特に重要なもので、閉鎖されたこの地方は周囲の情報に疎くなってしまうのである。
冒険者に対しては鍛冶や装備品の提供で十分に稼げるために、彼等は宿代などはほぼ無料の待遇をしてくれる。この宿もほぼ国営である。
この辺りには遺跡の伝説こそあれ、古代遺跡の情報はあまりない。
この周囲には蛮族の進行も度々行われている。そのために村が滅ぼされたり、こちらが蛮族の集落を滅ぼしたりを繰り返しているという有様である。そんなわけで最盛期10万人いたであろうと人口はすでに半分まで減少している。依頼の大半が彼等の撃退となる。
この国に訪れる冒険者はその良質の武具を求めてくるというのがほとんどである。都の凡そ半額程度で買える武具は品質もよく、また他国では手に入らないものも多い。そういうこともあってここにやってくる冒険者は、一気に買い込み金を落としていくのである。

この国の特徴

この国の一番の特徴は、剣の守りがないことです。
領地にはドレイクもバジリスクもドラゴンまでも存在しているのですが、守りの剣を持っていないこの王国は、この領地を守るに当たり、軍事力と魔力に依存するしかなかったというのがこの国の非常に強力な騎士団を培いました。数はわずか1000名〜1500名にもかかわらず、国内の防衛は彼等の力によって今も維持されている。
そんな彼等がノドから手を伸ばして欲しいものは守りの剣でもあります。それがあればこの領地もなんと安全になることか。また長年獲得してきた剣のカケラの使い道も剣を獲得してはじめてあるというもの。当然この国には、剣のカケラが十分すぎるほど・・・あまっているのです。(ちなみに現在の国王は融和政策をとっているので守りの剣には反対です。)
この国では現在剣のカケラは換金ようの宝石程度の価値しかなく、ここでは名声はボスモンスターを倒した時点で発生します。

隣国との関係

隣国は辛うじて帝国と自由都市同盟がありますが、交易には軍事力が必要なので自然と帝国との付き合いに限定されてしまいます。ただし冒険者などの腕が立つものは、出身に関わらずこの国内に流れ込んでくるでしょう。関係は一見友好的ですが、このままじゃ、いつか併合されてしまうでしょう。
また領土内には、蛮族の集落もありますし、人とも魔物ともわからない種族も存在しています。それとは長年領地問題でもめ続けています。

敵対部族ドレイク

長年軍事的な緊張を持つ国内部族ドレイクは悪魔のような要望の種族です。頭に角を持ち、背には羽が生えています。話す言葉もドレイク語など普通の言語ではありませんが、彼等は大抵いくつかの言葉を話します。強い魔力を持ち、ナイトメアと混同されますが、長命ですが寿命があり、角があるにも関わらず魔法も制限されてしまうので彼等とは違います。
彼等にとっての角は魔力の増幅機関的な意味合いを持ちます。死ぬと角は落ちますが、魔力は残ります。それゆえ、かつては彼等が狩られそうになった時期がありました。

国内の宗教

宗教色は極端に少なく実益主義です。国教も定まっていませんが、どの宗教でも多く取り入れられています。排他的な宗教は好みません。兵士としてはナイトメアは優秀ですし、この地方では、人間と蛮族の亜種のようなものも目撃されています。そういう種族も国内には取り入れられているのです。ただこの問題は国内でも議論の的となっており、そういう部族とは敵対的な関係にあります。
このマイセン王国にはマイナーゴッドに「運命の女神」というものがあります。
運命の女神は名も知られぬ神です。彼女は全ての存在は輪廻を繰り返し罪を落としながら神の身元を目指す旅をしていると説きます。
全ての存在は世界を通じて繋がっている因果という理論を唱え、そこに運命が生じると説きます。運命は神の意向ではなく、起こるべくして起こる定めであると説きます。
彼女は人と蛮族が輪廻によって結ばれていると信じ、全ての信仰の対象とします。
信徒は「自分の運命・使命」を探して生きていきますが、彼女が運命を諭すのは、生の終着。死を迎えんとするその時だけです。

ようやく本編の開始です

王城

王宮は鋭角的な党の立ち並ぶ建物で、それは極めて高いレベルの建築物です。いかに手先の優れた建築職人であろうと設計・建築は不可能とされる建物こそが、 王と騎士達が住まうこの国の唯一の城です。

騎士団との出会い

マイセン王国ではこの騎士団こそが華やかな仕事。だれもが望む仕事こそ騎士団です。さすがに蛮族と死闘繰り返すこと数百年。磨かれた技術はによって騎士団は周囲の諸国とは比べものにならない熟練度をもった精鋭集団です。
王城に併設されたその建物は騎士団の建物であり、ひと際重厚さを保ち、王城の一角、城壁と一体化した建物です。
大規模な訓練が行われる広場があり、周囲には騎士としての学問を習うべく多くの校舎が立ち並んでいます。
騎士団は宿舎も用意されていたが、その周囲に小さな別荘などもいくつも点在しています。ある程度身分の高いものが、この騎士団に編入した場合、こちらで滞在するのです。

受付は整然としていたが、人気はあまりなく、元々来客の多い場所ではないのだろうことが予想されます。
受付嬢が一人油を売っていますが、一同が来ると突然の来客に衣服を正し、礼儀を正します。
・ プレイヤーの到着を聞いていた彼女。団長は現在外出中で夕方には戻るとのことを知らせてくれるます。
・ 「あなたたちもいずれどこかの騎士団に配属されるのでしょう。一応は騎士団のルールを教えて起きますね。」
・ それまでは騎士団の生活について教えてくれます。

受付嬢の話

・ 騎士団には明確なルールがあり、破ると罰が下されるということが説明されます。
食事の時間は決まっていて、こちらで用意をするのだけど、見習いのうちは食堂を利用するように。取らなくてもいい。ここは自由。
騎士団内部での暴力沙汰もご法度です。暴力沙汰は決闘でも申し込んで下さい。
給料は見習いのうちは、それほどでもありませせん。月の生活費と差し引きしたら、月に500ガメル程度。騎士団だと、2000〜5000.もっともらう人もいるのだけど仕事次第。昇給するたびに+1000ガメルぐらいづつ上がるでしょう。ただし戦で手柄を立てるなどをすると万の報酬が出ます。
騎士は順番に自分たちの部隊の最小単位は騎士団長・騎士副長・騎士団長補佐となっています。

騎士

話をしていると騎士が帰って来ます。
騎乗訓練を終えた騎士が帰ってくると、もしプレイヤーが馬などを所持していれば入り口の馬を見ては「誰の馬だ?」と呟いているでしょう。
受付嬢はそのままPCの案内をその騎士に依頼すると、騎士は難色を示します。「何故俺が、そんなものはお前の仕事だろうが。」「へるもんじゃないでしょう。」と受付嬢がやりとりには勝利します。
騎士は一同に対して案内してくれます。
・ 彼自身は別にPCに対して不快感は示しません。
・ 彼は内部施設を説明してくれます。中には食堂・医務室・礼拝堂などから、作戦会議室・訓練施設・内部備え付けの鍛冶屋などもあることが説明されます。
「基本的には武具はここにあるものを使っても構わないのだが、身を守るものだから自前が一番だ。」とは騎士の言葉です。

彼の説明によると
・ 話をしている彼は応急警備の騎士団なのですが、ほかにも随分数多くの騎士団がいることが説明されます。
・ まず騎士団のトップは近衛騎士団。もっとも優秀でレベルの高い騎士団で少数精鋭。人数も全員合わせて10人程度しかいません。
この王国は国王と・将軍が別々に騎士団を有していますが、将軍は1人だけ。ガンツァーという人物です。
彼の率いる騎士団は非常に強く、また王国では最高の数を誇っています。それでも200人程度ででしょう。
また宰相が仕事上の情報収集や伝令などを任せたりする子飼いの騎士団がいます。この3つの騎士団が代表的な騎士団です。100人足らずの組織です。
そしてそれに騎士団はまだまだいるのですが、国全体を足し合わせても1000人から1500人。2000人はいません。

騎士隊長が帰還する。

訓練を終えた隊長らしい人物が帰還します。年齢は壮年。口ひげを蓄えた人物で、眉は太く、実直そうな人物です。
隊長は紹介されているプレイヤーのことを受付嬢から聞くと、思い出し挨拶します。
プレイヤーの騎士団入りを歓迎する隊長。
ここの隊長を務めるルドルフだ。
彼は応急警備の騎士団の団長補佐つとめる人物です。
・ 隊長は「また1キャンペーンと長い付き合いになるが、多分終ってみればあっという間だ。よろしく頼む。」と挨拶します。
貴族であるプレイヤーの父はこの国の国王とは親友の関係にあります。
それについての詳しい話は、ルドルフを含め古株の騎士はみなしていることです。

国王ランドルフについて

国王ランドルフの治世は長く続いたが、齢60を迎える今となっても王位を譲るつもりはないようです。
王には46の時に作った跡取り王子【プレイヤーです】がいますが、まだ若年のために王位は譲れぬと、生涯現役を謳っています。
→ 彼は「すぐに衣服整える」と一同に待ってもらい、一同を国王の間に案内してくれます。

ランドルフ国王

ランドルフ国王は逞しい髭を蓄えた屈強な人物で、平素から鎧をつけているのはお国柄でしょうか。
・ランドルフ王は一同がやって来ると喜びます。特にプレイヤーの一人の父はランドルフにとっても恩人なのです。
・ランドルフはかつてプレイヤーの父が滞在していた薔薇の館を貰います。今も薔薇の館は父が戻ったら迎えるために整えてあります。
「役職が決まるまでは、他の騎士団に紹介もかねて紹介状を出そう。色々国を見て回りなさい。」

王子様の勉強

王子は宰相ヒューモスからいつものように授業を受けます。
この国の宰相であるヒューモスは青白い肌の痩せこけた老人で瞳も窪んで来てしまっています。相当な高齢ですがしわがれた声にはまだ力があります。
本来ならば王子にものを教えるのは多忙な宰相がやるような仕事ではありませんが、宰相はそれを望んで引き受けました。
・王子はヒューモスから、この王国の伝説について授業を受けます。

国王と宰相

ちょうど、騎士見習いのプレイヤーを伴った国王が訪れます。国王は話の内容耳をやるなり、「これは騎士見習いならば聞いておいたほうがいい」と王子と同席 を進めます。
宰相ヒューモスはそれに驚き反論します。「王子と騎士を同席させるなど王子の権威を落とすものですぞ!」と王に意見します。
王は逆ギレし、「宰相が王に意見するほうがよっぽど、権威を落とすわ!!」と怒鳴り付けます。
困る宰相。王は少ししまったなという顔をすると、「ヒューモス。他意は無い。王子にも彼らを詳しく紹介する意味で同席をさせるのだ」と苦笑します。
宰相ヒューモスはただ平伏し「…御意」と答えます。


王子の騎士団

ランドルフ国王に呼び出された一同。国王は王子の騎士団を新設し、その団員として新米騎士をつけることとします。
「お前もいい歳だ。マイセンの王族に相応しくお前にも騎士団をつけてやろう」
・宰相は驚き「王子にはまだ早いかと…」→国王はガハハと笑い、「何、お飾りよ。王子にも体裁があるからなぁ」と適当なことをいいます。宰相は大変に気まずそうです。

●騎士団は現在プレイヤーだけです。しかし、他の騎士のうち役職を持たぬものは引き抜きができるという詔書が渡されます。5人まで加えられます。
※これはよく考えて編成すべきです。騎士団はかなりの数いますから。

女官ローザ

騎士団を貰った王子が立腹しているようならば―
女官は王子の私室を正しに訪れる。身の回りの細々としたことを世話をするのは彼女らや侍従の務めであるが、その女官の一人ローザは王子に対しては好意的な 人物であった。しかし、それは王子を一人前として認めているというわけではなかった。

「良いではありませんか王子。騎士を戴いたのは王子もまた認められた証。」
「体裁は外聞。王は実益を重んじるべきかと存じます。これで出来ることが増えたとお考えになればいいでしょう?」


こうして騎士団の生活が始まります

ドワーフの少女クリームヒルト ドワーフの少女クリームヒルトはお腹をグーグーならし、ため息をつきながら立っています。王宮警備の騎士はたっていることが仕事なのですから。
昼を知らせる鐘が鳴ると笑顔を取り戻し、交代の騎士が着てから見張りを後退します。
→ 一同に目を合わせると気さくに話しかけてきます。ここに王子がいた場合でも、彼女は礼儀正しく「食事をご一緒しませんか」と声をかけてきます。
「お暇でありますか。よろしければお食事などご一緒いたしませんでしょうか」

 食堂に入ってみると意外と皆質素なものを食べていることが目に付きます。
この国は食料的にはあまり裕福ではありません。表の冒険者達は自分がいつも食べていた食事は、彼等はあまり口にしないものなので、いかに裕福であるか痛感するでしょう。
 ガツガツ食事をするクリームヒルト。すぐにカブトがずり落ちて視界を隠すのを見た騎士達は皆クスクスと笑います。
「鎧を新調しろよな」と声がかけられます。

・ クリームヒルトのぶかぶかの鎧。
  自分の両親は人間なのに自分はドワーフであるということを告げます。
父親は傭兵で、彼女は後を継ぎたかったのですが、父親の希望で騎士を目指すこととなったらしいという身の上が話されます。
この鎧は幼い頃父親から買ってもらい、いつか着ようと思っていたということです。
「その他の品も全て冒険者時代の仲間からお祝いに貰ったもので、肌身離さずもっていたい。」
→ 「もっていないと、時々寂しくなるからであります・・・。」

彼女は女騎士セリエに声をかけられる。長身スリと長い髪の女性。涼やかな視線をクリームヒルトに送り、声をかけます。
「クリームヒルト。もし君に時間があれば、乗馬の稽古に付き合ってあげてもかまわない」 → 「是非。おねがいします」
当然クリームヒルトは乗馬など苦手です。団では足手まといなのでしょう。
セリエは時間を説明し、都合を合わせると歩いていきます。

ルドルフは一同に対して声をかけてきます。「クリームヒルトは何も、自分の事情だけであの鎧を着ているわけではない。」
・ 小柄な彼女は騎兵にはむかない。どうしてもやるならば、重たい鎧をつけないとチャージの時転倒してしまうからな。
・ 努力だけは人一倍だ。その姿勢だけでも騎士団に入れた価値がある。

学術勉強

ルドルフは一同を訓練に誘います。まずは騎士団になれておかないとならないだろう。という考えです。望むならば王子に参加しても構わないと考えています。

「訓練は何も戦うこと、馬を操ることばかりじゃない。」という言葉を口切にルドルフの授業が行われています。
戦術の授業は、主に騎馬の動きのセオリーと自分たちの役職を論じることが主です。また過去に起こった戦の分析と考察も授業の一環となっています。
・ 現在の騎馬隊は数が少ないこともあって、やはり主力は歩兵である。しかし、それでも騎馬隊が持つ意味合いは大きい。とくに騎馬の活躍が戦況を変えることも多く、相手の弓部隊をいかな早く撃破するか、騎馬隊をいかに撃破するかで、戦況はかなり変わってくるのが現状である。
・ またここで使われるサインや支持も読み違えるととても危険なこととなる。そういう合図を学ぶことも必要なことである。
<セージ技能を使用・目標12>
→ 全然字が読めない、クリームヒルトは指されても、それを答えられず困り果てる。文盲であることが周囲から笑われ、ルドルフ教官も困った顔をしてしまう。
  クリームヒルトは教育をあまりうけず生まれも悪い。まともに字をならう時期は無かったのです。

騎馬訓練

騎馬の訓練がさっそく行われる。騎馬訓練は先端部分に布のまかれた棒を槍や斧に見立てて使われます。しかし鎧のほうは実際の鎧を使います。
騎士・セリエはPCに対して、鎧が軽装過ぎる場合は指摘します。
・ 君。そんな装備じゃ、危険だ。チャージは危険な攻撃だから、命を落とすこともあるのだから。
→ やりたい場合は参加できますけどね。

騎馬訓練が始まる。広い平地で騎馬部隊がお互いに待機しています。2班・2班がそれぞれ左右に展開して始まるその訓練は実践を想定したものです。
馬上戦闘の流れは、指揮官のスカウト技能で競われ、先攻後攻が決まります。
騎士の選択肢は「射撃戦」か「突撃」でしょう。射撃のためには間合いが必要です。間合いの確保ができない場合は射撃はできません。
そのため射撃戦の場合は、部隊のいくらかをわけて行うか、陽動部隊を用意するのがマイセンのセオリーとなりつつあります。
一般的には「まず射撃」がセオリーですが、射撃の際には馬速が落ちてしまいます。ここを狙って突撃される例があり、そうなると普通に構えるより被害が大きくなるという危険もあります。

まず先手を取った場合は、相手に対しての「射撃戦」が始まります。
相手にたいしては馬の混乱を狙った鏑弾の射撃攻撃を行う。音が鳴り響き煙が立ち込めるその弾は馬の混乱を起こすのです。
・ 射撃の場合の目標値は10とします。
・ もし射撃される側である場合は落馬しないか・混乱しないかに乗馬判定10を判定します。この時鏑弾によって混乱がさそわれますので―1d6の修正かあります。判定に失敗する人もいるでしょう。

相手の騎馬部隊との攻撃となる。この場合、落伍者を除いた部隊へのチャージ攻撃となります。この攻撃の後は白兵戦が展開するという流れです。
この激突にはお互いあまり回避は意識されていないので食らうものは食らうでしょう。

騎士との対決

騎士・一般データ

   <戦闘特技>   魔法撃・かばう・鎧1
 HP35/生命抵抗8+2d  MP35/精神抵抗 10+2d  
攻撃
・ 「槍で突く」   命中 14+2d  ダメージ 2d+20   効果:攻撃回数はわずか1回。これは魔力撃である。使わないと8点ダメージはおちる
・ 「馬の攻撃」   命中  7+2d  ダメージ 2d+7    効果:常に攻撃します。
・ 「治癒術」    魔法  8+2d  ダメージ 11点回復  効果:2回まで可能です
回避「回避する」  命中 10+2d  防護点 15点      身代わりも可能です。

→ これは訓練なのでダメージは5点さらに減点してください。


祝宴

ある晩「新しい仲間とかつての恩人の子との再会を祝して」と宴が開かれます。現在手の空いている騎士団は集合します。また女官や司祭達も集まり実に賑やか です。王宮の中庭も解放され人々が自由に出入りできるようになっります。
●髭の騎士ルドルフは「再会」の説明をしてくれます。

父の話

「騎士見習いのプレイヤーの名前を名付けたのはランドルフ国王なのだ」
「かつて君の父と母がこの国に訪れた時に君の母は身重で動けず、国王は薔薇の館を与えて身を休ませた。」
「丁度この国では大きな戦いがあり、ドレイクとバジリスクとドラゴンとの四つどもえの戦いの中にあった。君の父はその戦いに参戦し我々とともに戦ったのだ。」
「そしてやがて君が生まれて、ランドルフ国王が名付け親となったのだ」

エルザ〜妾〜

国王は侍従を呼び寄せ「エルザはどうした」と尋ねます。「気分がすぐれないと…」と女官は答えますが、国王はびっくりし「なんと、様子を見てこよう」と心配します。
女官は驚いて止め、「いえいえいえ…エルザ様は、このような祝いの席に妾の自分が出ていいものかと悩んでおられるのです」
国王は「何をバカな」と笑います。
→王子にはエルザが愛人であることはすぐにでもわかります。

ドレイクのエルザ

呼びに出た国王に連れられて黒いドレスの女性がやってきます。エルザです。穏やかな表情には憂いの色が浮かび、清楚な印象を与えますが、ドレスの色はきらびやかな黒。飾りの宝石も黒曜石です。そして何よりおぞましいのが額の角。ナイトメアなどではありません。なんとドレイクなのです。
こうなっては仕方ないとばかりに、エルザは穏やかに笑顔を作り一同に挨拶をします。
・騎士見習いのプレイヤーに対しては大変に驚きます。「あなたのお父上には大変に感謝しています。私が今人の国にあるのはお父上が私をよく諭し、魔の道から救い出して下さったからなのです。」
「私はこのマイセン王国で司祭長を務めさせていただいています。」
「私の信仰する神は『運命の女神』。予知と占いを行います。」
・エルザは王子に対しては深々と頭を下げ1にも2にも王子を立てようとします。
→国王は悪ノリし、「みんな、今日のエルザは実に美しい。さぁエルザ挨拶を」と連れ回します。エルザは困りきります。
→騎士達の中にはドレイク不信の為か、不快に感じるものも少なくないようで、エルザとは目をあわさなかったり、直ぐに退席するものも少なくありません。
→エルザはそれを見ては胸を押さえて目を伏します。

凶兆

ふと空を見た国王は何かに気が付いたのか重苦しい表情をします。
宰相もすぐにそれに気が付き、傍によると「いかがしました」と問います。
・国王は言います。
「天分を見るに、このマイセン王国には凶兆がある。まずもって明日あたりには良くない知らせが入るだろう。皆もあまり遠出をせず、備えるように」と説明します。
→知らない人への説明:宰相もしくは髭の騎士ルドルフより
「ランドルフ国王は星を見ては未来を占う。それでこのマイセン王国を納めている。」
「ランドルフ国王が信仰しているのはマイセン王国のマイナーゴッド・占いの神『運命の女神』。未来を見通す力をもっている。」
「この世の流れを細部まで見ることで因果を読み解き、起こりうる未来を知るのだ。」

竜現る

翌日の朝、朝廷が開かれるなか。見慣れぬ人物が訪れる。やって来たのは蛮族、傷ついたボガードとゴブリンであった。
※マイセン王国ではあまり問題になる種族ではありません。確かにゴブリンやボガードは犯罪の上位ですが、マイセン王国騎士を恐れているので関係は中立・もしくは有効です。
→彼らの話によると、マイセン王国への不可侵の盟約を結んでいた竜族がマイセン領土内の彼らの集落を襲っているということです。
・ランドルフ国王は「わかった。すぐ参る」と二つ返事で答えます。
・ボガード達は施療院に運ばれます。
・宰相は、ボガード達の背後にはオーガなどの支配者がいないことを説明し、竜の侵攻をいぶかしみます。

卜を立てる

そんな折りにエルザが現れます。前回見掛けたパーティーの姿とは随分違う司祭の衣で現れます。
→「何かね?エルザ司祭長」。
・「司祭は国政には関わらぬものですが、此度は運命の女神の司祭として参りました。天分を見て占いたてたところ。神への扉が開かれていることがわかりました」
・「詳しいことはわかりませんが、神への扉とはかつてこの地にあり、今は姿を消した魔剣ではないでしょうか」
「竜族の長もまた占いを立てます。その事を知り盟約を違えたのでは…」

→ランドルフ国王は考えますが、今回は出兵を決めます。「では問いただすとしよう。近衛騎士30人を集めよ」


流れ星の天啓

王不在の宮殿にて
司祭長エルザが宰相に進言に来ます。
エルザ「昨夜、流れ星が西方の森に落ちました。これは西方の森にて何かが起きるということをさします。魔剣復活がありえるこの時期、誰かに確認させたほうがいいでしょう」
しかし、宰相は熟考した後、「いや…今回は事件が大がかりになりそうだ。慎重を期すために陛下の帰還を待とう」と告げます。
「あそこはドレイクの集落も近い。何かことが荒立つ恐れがあるからのぅ」。

エルザはため息をつきながら呟きます。「そうおっしゃられても…陛下は手勢を率い自ら参られることでしょう」
「宰相様も、陛下にご自重をお話してください。陛下は体調も優れないのです」
とたんに宰相ヒューモスの顔から表情が消えます。
「そう思うのならば毎晩陛下の元を訪ねぬようにするのだな」
その表情には軽蔑が見てとれます。やはりエルザは悲しそうな顔になり、目を伏します。

ビジュアルシーン

ヒューモスの暗躍

灯りひとつ無い暗がりの部屋に燭台の蝋燭が灯される浮かび上がるのは、宰相ヒューモスの顔。
また一本と照らす灯りの中のヒューモスはしゃべり始める。
「西方の森で何かが起きることが神託にあったらしい。お前はそこにいき、確認するのだ。」
次第に灯りが暗がりの中にいるもう一人の男を浮かび上がらせる。
「適当な情報だな。指示はもっと具体的にして貰いたいものだぜ。」
ヒューモスは返事を返さない。ただ冷たく「行け。ライオネル」と指示を出す。肩をすくめる男はやがて「やれやれ」とぼやき退出する。ヒューモスの手元を灯りが照らす。それは膨大な書物である。ヒューモスが多年集めてきたであろう古文書のスクロールがその場には積み上げられていた。
「女神よ…魔剣が再び甦るというのか」

王子が西方探索に向かうなら

王不在の王宮は水面下では不穏な空気が流れています。王子がもし探索に行こうとしても、それは皆が反対するでしょう。騎士は王子を認めていませんし、宰相は何かを企んでいるのですから。
⇒王子が西方の森に探索に行くには、内密に城を抜け出すしかありません。

西方までの旅

西方までの領内の旅は、比較的穏やかなものになります。蛮族があまり問題を起こさないおかげで、領内の問題は話の通じない魔物の起こす事件ぐらいです。
@途中、ゴブリンの集団に出会いますが、ゴブリン達は手に持っていた荷物を投げ捨て逃亡します。
・これは盗品で村から奪ったものです。
→もし、盗品を返そうと考えているならば以下の巡回騎士と出会います。
A巡回騎士と遭遇。
冒険者とおぼしき集団と出会います。しかし冒険者にしては人数が多く巡回騎士であることがわかります。このマイセン王国は騎士が不足していますので、このように冒険者が騎士団に編入されることは少なくありません。
→褐色の肌のグラスランナーの少年が「自分達はゴブリンを探してる」と説明します。「村のものを盗んだんだ」と説明します。
頭をかじられているような格好悪い兜をかぶった指揮官がやってきます。偏屈そうな男で、騎士というよりは傭兵風です。
「説明は正確に。奴等はニワトリを3羽、小麦袋を3袋盗んだのだ」と説明します。「牛も盗んだようだが、運びきれず途中で食べた後があった」と男は話ます。「自分は巡回騎士団長のオットー」と名乗ります。
→彼らにゴブリンの落とした荷物を届ければ彼らは礼を述べ、それを手に引き上げます。
同行を求めても、彼らは困りますし、自分達の仕事を優先します。
西方の森のことを話すならば「あそこにはドレイクの集落がある!とんでもないことです」と狼狽し、逆に止めてきます。

西方の森

西方の森はマイセン王国の力の及ばない領域です。

場所:西方の森

日の光の差し込まぬ暗闇の森は、背の高い木々が生い茂っています。木々が光を閉ざすことで足元には草木は生えず、苔だけが生えているという具合です。時折木々の隙間から光が差し込む姿は幻想的です。
★迷わず移動するためには、レンジャー技能+知力ボーナス+2D6で目標値12の判定が必要です。
失敗すると迷いますが、次の日には再度判定が出来、目標値も1づつ低下します。
成功した場合は花畑に出ます。

1D6で森のイベントチェック

1〜2)
人間の死体を発見します。彼らは死後あまりたってはおらず武装しています。死因は鋭いカギ爪で、ダメージにして25点近くです。マイセンの騎士ならば鎧に所属騎士団をしめす紋章があるのですが彼らにはありません。
※マスター情報
これは宰相の子飼いの密偵です。先んじて宰相が派遣した密偵は、宰相と対立するドラゴンに破れたのです。ドラゴンは魔法使いアトラントの騎竜です。

3〜4)
深夜蛮族の襲撃を受けます。ここはマイセン騎士が立ち寄らない領域なので人間には危険な領域なのです。ボガードPC人数とゴブリンが5匹の編成です。ゴブリンは松明という光源を消しにかかります。ここのボガードは夜目が効きます。PC には−2の修正がかかります。
→ボガードを撃退した時点でゴブリンは逃げ出します。ボガードは「ここは人間の領域ではない。立ち去れ」と言って息絶えます。

5〜6)
空を飛ぶ大きな影を見かけます。勘違いで無ければあれはドラゴンです。ドラゴンは何かを探しているのか森の上空を旋回しています。やがてドラゴンは姿を消します。

花畑

この森に入って暫く進んだ後のことです。やがて開けた場所に訪れます。そこは花畑になっており、淡い色の花々が咲き乱れています。
→一同が訪れた時、突如として叫び声が上がります。叫び声は花畑の一角。まだ若い少女の声とわかります。

一同はが訪れるとそこでは摘んでいた花を手に尻餅をつき怯えるフードの少女の姿があります。その眼前にいるのは、なんとドラゴンではないでしょうか。
ドラゴンは少女に威嚇し、一同が来ると視線を向けます。
ドラゴンは少女に対しては共通語で「俺と共に来るのだ。痛い目はみたくないだろう?」と威圧します。
一同に対してはやはり共通語で「俺はドラゴンだぞ。そしてお前は人間だ。へたなちょっかいは出さぬが身のためだ。」と牽制します。

ドラゴン

⇒戦闘した場合、ドラゴンを撃退できます。
・ドラゴンはブレスなどは吐きません。少女を傷つけるつもりはないのです。
・ドラゴンは別に命を奪うつもりは無いので全員に対し大きなダメージを与えた後は舞い上がり、追い払おうとします。
→もし一同が戦意を失わなかった場合はドラゴンはやむ無しと引き上げます。

マスター情報

さてこのドラゴンの正体は魔法使いアトラントの騎竜です。アトラントはランドルフ国王の親友でしたが、《マイセンの盟約》に反対し飛び出してしまいました。アトラントはドレイクが嫌いで信頼が置けないと思っていますが、同時にランドルフの夢であった盟約を守りたいと思っています。
ドレイクの集落にマイセンの密偵が入ったことをしったアトラントは早とちりし、マイセン国内が王の意思に反してドレイクと争いを始めると考えました。
マリエルを自分が安全な場所に連れていくつもりなのです。
魔法使いアトラントは政治的にもあまり賢い人物ではないので、とんちんかんなことをしてしまうのです。

少女が立ち上がった時、そのローブが外れます。彼女の頭部には2本の水牛のような角があります。ドレイクなのです。
・少女はうまく受け答えできません。自分の名前を「マリエル」と名乗り、一同が近づくとひどく怯えます。
それでも近づくと後退り泣き出してしまうでしょう。
・彼女は近づくと逃げ出し、暫く距離をとった後で片言で「アリガト」とお礼を述べ立ち去ります。

ドレイクの集落

ここより西方に行くとドレイクの集落があります。ドレイクの集落に一同が近づくことをドレイク達は許しません。
一同が近づくと3人の戦士が現れては静止します。
・戦士はマリエルを探しに来ていたところを一同に遭遇したようです。
「マイセンの方から盟約を違えて領内に入るとは…どういうつもりだ。使者で参ったにしてはものものしいな」と身構えます。
→彼らは、自分領内ということで一同の生殺与奪を握ります。殺してしまう気なのです。

ドレイクの姫・マリエル

そんな時、先ほどの少女マリエルが現れます。ドレイク達は「姫」とかしづきます。マリエルはドレイク語で彼らに諭します。

マリエル「彼らは我が恩人。無礼を働くと許しませんよ」
戦士「しかし、奴等は盟約を…」
マリエル「我らが尊厳は、その行いにこそあり、主の恩人に刃を向けることが、我らが礼なのですか。盟約を違えた問いは必要なこと、それは追って致します。案 じるでない。」

マリエルは一同に対してはやはり、うまくしゃべれません。
・人見知りが激しいのか、一同が近づいたり会話を求めると、目に涙を浮かべます。
オロオロする彼女を見るとドレイクの戦士達はいきりたちます。
彼女はなるべく毅然と背を伸ばし「帰って。今は」と話します。
★それでも帰らないとドレイクの戦士は、戦闘に入ります。危険分子と考えるのです。

帰路の夜

一同が帰るのならば、帰りの道中でちょっとしたイベントがあります。
・夜営の際に物音がします。
→近づいて見ると、ある場所に淡い色の花束がおいてあります。花畑に咲いていた花と同じです。


帰還後〜謹慎〜

勿論一同が帰還した後は大きな問題になります。帰還した国王は怒鳴り付け、しばらく謹慎が命じられます。
・弁護するのはエルザと女官のローザです。
→国王もそれを聞いて態度を軟化させます。「確かに昔はわしもそんなところがあったな」

序章終了〜ドレイクの姫〜

これで1話目のシナリオは終了です。途中経験点として1000点獲得し、成長させてください。
ドレイクの姫を無事に助け出すことがてきたのならば一応はクリアということになります。
ドレイクの姫と出会うことがなかった場合は、このまま2話目に進んでください。

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