登場人物

ゲルニカ

イリューシア・ゲルニカ

前回のシナリオ「巣立ち」で冒険者となったイリューシアです。ここでは駆け出 しの冒険者です。
角を隠さぬナイトメアであり、 穢れの「何故?」「何?」に強い関心があります 。
蛮族に対しても敵視はせず興味関心の対象であり、一見すると落ち着いて見え ますが、
冒険者からすると危なっかしい存在です。

とさか頭のゴブリン

一同と何度もあいまみえ対決していくゴブリンです。
冒険者に敗れ強い恐怖から不眠症になってしまいますが、
このままではいけないと、恐怖を乗り越えPCに対決を挑みます。
途中で殺してしまった場合シナリオ後半はありません。

オルソン

商人のオルソン

一同に警備を依頼するふくふくしい商人です。
今回は低賃金での雇用となりますので、PCには不満のものもいるでしょうが、
オルソン自体はサービスのいい好意的な人物です。


ジョン

ジョン・ローランド

大量に増えたゴブリンを討伐する騎士団長で帝国の騎士です。
帝国では騎馬隊の隊長をしており、貴族であり地位もあります。
冒険者にも好意的で、ルキスラ帝国に便宜を計らってくれるなど、冒険者のつな ぎ役としても知られます。
自身も非番には冒険をし、魔物を討伐するなど、冒険者活動を精力的に行います。

あらすじ

一同は悪さをしていたゴブリンの命乞いを受け入れて見逃します。しかし見逃し たゴブリンは、再び悪さをしていきます。このゴブリンと対決していくなか、ゴ ブリンにも変化があります。自分の弱さに向き合ったゴブリンが出した結論とは ―


オープニング

「もう人間襲わない。許して」
『追い詰めたゴブリンはそういうと懇願するかのように腕を組む。
家畜を盗んだゴブリンを退治するという単純な仕事を味をしめたゴブリンを待ち 伏せするという単純な作業で解決。
今まで拐われたニワトリはゴブリンの腹の中に消えていたが、これにて一応の解決を迎えそうである。
ただ一つ。今日はきまぐれにゴブリンを逃がしてやることにした。
自分達と同じ言葉を片言で話したせいか、土下座っぷりがあまりに良かったのか、きまぐれゆえに理由もわからない。』


導入

これは自分達がまだ駆け出しの頃の話です。いつものように一同は冒険者がする というような仕事ではなく雑用や御使いにばかりです。そんな一同に声をかける のは冒険者の店のマスターであるルーサーです。
「お前達暇だろう。仕事をしないか?」

ルーサーから仕事の紹介

・「商人からの護衛依頼だ。最近森にゴブリンが出るんでな。」
・「依頼人は商人のオルソン。効果な必需品の流通で稼いでいる奴だ。」
・「元々ゴブリン目撃の噂は度々あったんだが、放っておいたら、集まっちまっ てさ。今じゃ商人も怖じ気づいて近づかない。」
・「そんな物価の高騰に、商魂逞しい商人が馬車を出すっていうんだよ。それで 今冒険者を紹介してくれってせがまれているんだよ。」
・「ゴブリンは弱いんだが、数が多い、今回は品の安全が優先。初心者でいいか ら数を集めろっていうことなんだな。」
・「そして報酬はあんまり出ない。保存食やたいまつなんかの必要経費は出して もらえるんだが、1人300ガメルっていうショボい仕事だ。」
・「まぁ顔を覚えてもらうだけでもめっけもんだ。行ってこい。」

商人のオルソン

オルソンは既に旅支度を勧め、馬車に積み荷を積み込んでいるところです。
人足達に指示を出している恰幅のいいビール腹の親父がオルソンです。
・彼は、昼になると人足の作業を休止し、昼休みに入ります。その際も人足の弁 当などを用意しています。

オルソンの依頼

ルーサーからの紹介であると一同が名乗るのならば、オルソンは納得します。
・「依頼内容はわかっとるな。ゴブリンから品と人手を守る。ゴブリン退治じゃ あないからな。」
・同行する人足は5人。御者が3人。それに俺(オルソン)。馬車は3台だ。
・「少なくて悪いが、報酬は1人300ガメル。変わりと言ってはなんだが食事は用 意するし、必要経費はもつぞ。」
→報酬増額を切り出すなら)「威勢が良くて頼もしいな。自分達はものが違う・ って言いたいのかい?」
「悪いがこっちは数が多い。特例は控えたいんだがな…」
「もし何かあった場合、追加に手当てを出そう。雀の涙かもしれないがな?どう だい」

→もし、それでも一同がごねる場合は+200ガメルまで増額しても構いません。た だ、あまり欲をかくとルーサーの顔を潰すかもしれません。
また、依頼を受けた冒険者の中には先輩格の冒険者(5レベル程度)もいますの で、あまり欲をかくと恥をかくかもしれません。

ゲルニカとの出会い/再会

一同はその後、馬車へと案内されます。
この時、馬の手綱の止め金を調整している娘の姿が目に止まります。
→髪の色は白銀・頭部には角を持つナイトメアの娘で、切れ長の瞳をしています 。
→オルソンは一同に彼女を紹介します。
「彼女はゲルニカ。見ての通りの角持ちなんだ。あんたらが嫌じゃなければ、彼 女の御者する馬車を警護してくれ。」

★彼女の名前はイリューシア・ゲルニカといいます。前回のシナリオにて面識が あるのならば、既に顔見知りである可能性がありますし、もしかしたらパーティ に既に入っている場合があります。その場合は彼女との出会いは省いて下さい。
・「私はイリューシア・ゲルニカ。ゲルニカと言う名が珍しいのか、ここではゲ ルニカと呼ばれることが多いな」
・「今回は御者を引き受けることになっている。よろしく頼む」
・彼女は戦闘能力はあまりありませんが、動物に意志疎通するのが上手に見えま す。彼女は「自分には馬の気持ちはわからない」と呟きますが、馬は大変好いて いるように見えます(馬とは出会ったばかりです)。

キャラバンの出発

キャラバン一行が出発してから、森に入るまでの間は実に退屈です。事件らしい 事件など起きない安全な道のりです。
森は1日ではどう急いでも抜けられません。一同はもりに2日は泊まらなくては ならないでしょう。

深い森の中。既に日が暮れ闇夜が周囲を多い、一同は焚き火を囲んで腰を下ろし ています。その周囲には普段はあまり付き合わない冒険者達の姿もあり、傍には 荷を積んだ馬車が何台か停められ、その馬車からは御者や人足の声や商人の声が 聞こえます。

ミーティング

冒険者達が集まってミーティングをします。明日の道のりを地図で確認し、この 付近の下調べをしていた冒険者の報告を受けます。
・やはりゴブリンがこの辺りにいるようです。足跡等もあり生活圏内は近いよう です。思っていたより森の外側まで生息範囲を広げています。
・冒険者パーティーは自分達を除けばあと2つあり、それぞれ馬車を守っていま す。彼等は馬車を重視しあまり追撃はしない方向で話をまとめます。
→一同は一度自分達の馬車に戻ります。ゲルニカは一度馬を馬車から解放させリ ラックスさせ食事を与えることにするようです。

晩飯

一同に対しては食事を持ってオルソンが訪れます。
彼が食事として持ってきたのは、店で売られる試作品です。
●試作品の詳細
ジャガイモを粉末状にした保存食で、煮詰めたミルクをかけてポテトに戻します 。それにあらかじめ用意したソースをかけて、火に当てて溶かしたチーズを被せ ます。受け皿となるパンと一緒に進めます。
・オルソンは「これは冒険者用の保存食さ。うちの商品として検討してるんだが 、どうだい試してくれないか。」
・「案があったらどんどん上げてくれ。お宅等が提案した商品が発売になったら 、その品を買うときはお宅等はただでいいぞ。」
→一同は食事を呼びに馬番をしているゲルニカを呼びに向かうでしょう。

ゲルニカと馬

ゲルニカは馬の世話をしています。たてがみに櫛を通し、毛並みに用意したブラ シを通します。彼女は大変手慣れた様子で馬も安心して身を委ねています。
・彼女は一同が見ているようならば「馬は好きか」と声をかけて来ます。
・馬のブラシを手渡し、手を重ねて「こうだ」と動かしていきます。
・「今日日、冒険者も馬に乗る。馬ぐらい持っていてもバチは当たらないぞ」

ゲルニカの問いかけ

食事を終えた一同にゲルニカは色々と問いかけて来ます。
・「蛮族は穢れをもって生まれるが、蛮族は悪なのか?」
・「それともダルクレムは悪神なのだろうか?」
・「穢れは何だろう。蛮族は強い種としてあるために穢れを持った。人は生き返 ると穢れるだろう。双方は何を持って同じとする?」

★ゲルニカはPCに関心がない場合はさっさと話を打ち切ります。変わりに出す質 問は以下です。
・「お前達もいずれは魔剣を手にするための冒険に挑むのかな」
・戦士にならば)「どのような神になる?ザイアのような騎士神か?ダルクレム のような戦神か?」


★PCの中には反骨心溢れるアウトローがいる場合があるでしょう。その場合はゲ ルニカはこのように話しかけます。)
「己が生きるために悪業が必要ならば、あまんじて受けるしかあるまい。たとえ どのような因縁をつむいだとしてもな。だがその生き方は蛮族ではないのか?」
→ゲルニカは何を言われても納得します。今はただ学ぶとき、結論を論じる立場 では無いのです。「私には善悪はわからん。ただそのような生き方があるのだな 。」

★善悪を論じるものはゲルニカの意見に反対のものもいるでしょう。その場合は ゲルニカの答えは以下です。
「この世界の魂は輪廻転生し穢れを落とすという。さすれば、生まれは過去罪を 犯したという罪業の証なのだろう。今の善悪を問うことではないのではないか? 」

⇒議論になり、不快なものが出るようならゲルニカは一同を止め、謝ります。 「いや、皆の解釈を知りたかっただけだ。私は答えを出すだけの知識も経験もな い。」


ゴブリンの襲撃

見張りの第1直
●ゴブリン1匹がこちらの様子見に訪れます。ゴブリンは草むらに隠れ確認する だけです。これを発見した場合は数で襲えば苦労無く捕まえられるでしょう。
ただしレンジャー技能をゴブリンはもっていますので、偽装も目標値10を使いま す。
また鎧などで武装しガチャガチャ歩いて来たら、脱兎の如く逃げ出します。
・ゴブリンからの情報は、自分達の数が20匹ぐらいいる。こちらが武装している とは知らなかったということです。

見張りの第2直
●他の冒険者がゴブリンを見つけます。情報を持って彼らの1人が現れます。
・情報は上記第1直のゴブリンと同じです。

見張りの第3直
ゴブリンの襲撃があります。ゴブリン達は仲間が捕まっていたとしても襲撃しま す。彼らが普段襲撃していた時は人間も逃げました。今度もうまくいくと考えて います。
@ゴブリンは冒険者達がいるだろう灯りのほうに襲撃してきます。数はPCと同数 です。HPが一桁になった場合は戦意喪失して逃げ出します。
→彼等は囮です。
A実はこのゴブリン達のボスは馬車に向かっています。一同が戦っている間に馬 車の馬を拐うつもりです。品物には関心がありません(品物の使い方がわからな い)。
ゴブリンのボスは1匹です。能力は普通のゴブリンと変わりありません。
馬車を見に行ったゲルニカと鉢合わせするでしょう。

ゴブリンのボス

⇒一同が囮を撃退し訪れたならばゴブリンのボスと顔を合わせます。
ゴブリンのボスはとさか頭のゴブリンです。一見すると強そうですが極端に大き い手足はバランスが悪く、多分見かけ倒しでしょう。
・彼は一同が来るなら即座に降伏します。
→一同の言葉で「もう、人間襲わない。許して」と助けを懇願します。
責められるなら自分達のアジトに今まで奪ったものがあると告げます。
⇒ゴブリンのボスを殺そうとするならゲルニカは躊躇します。「待て、もう戦意 はない」
★ゲルニカは良心の呵責から降伏したゴブリンを殺すことに躊躇いがあります。 しかしゴブリンを逃がした場合はゴブリンはまた悪さをするでしょう。
ゲルニカにそれを説明してもゲルニカは承服しません。無理強いをして止めを刺 すならゲルニカには制する力はありませんから、止めることはできません。

ゴブリンのアジト

ゴブリンのアジトになっているのは洞窟です。
洞窟は森を分けいった先にあり、馬車では通れない獣道です。確かにゴブリンが 歩き回っていたのか足跡を発見できます。

洞窟は天然のもので、深さは10m・高さもありゴブリンが生活している区域だけ です。
★恐らく囮のゴブリンの生き残り達がいますが、一同を見るなり逃げ出していき ます。
★ここには積まれた商人の荷物があります。
商人の荷物は荒らされているものの、使い方のわからない品物は殆んど残されて います。品物にして5000ガメル相当あります。
→彼等はスプーンをつなぎ合わせて首飾りを作ろうとしていたり、馬の革で被り 物を作ろうとしていたようです。


隣村到着

その後は一同は無事に隣村まで商人のオルソンを届け、少ないながらも報酬を獲 得します。この時、報酬の話の成り行きによってはゴブリン一匹につき、ゴブリ ン100ガメルのボーナスを得るかもしれません。
・彼はこの村に自分の店をもっていますが、それはオルソンが来た時だけ開かれ ます。オルソンはこの村で暫く取引をし、滞在すると説明してくれます。
→オルソンは一同に報酬を渡した時、特別製保存食試作品を各3日分包んでくれ ます。

エンディング@

ゴブリンのボスを殺害していた場合は、このシナリオはこの時点で終わりです。
●経験点を成功分1000点獲得し、ゴブリンの障害分の経験点を計算して下さい。
→ゴブリンを殺した場合は以後ゲルニカのシナリオをやるときは検討して下さい 。ゲルニカは蛮族と交流を結んでいきますので、蛮族との交流の姿勢は重要な問 題です。

シナリオ継続

●ボスのゴブリンを逃がした場合―
『そのゴブリンは、それから毎夜うなされるようになった。冒険者達に襲われる 悪夢は夜毎ゴブリンを苦しめ、決まってゴブリンは最後には逃げ出して目を覚ま す。
脂汗にまみれたゴブリンは目を覚ますとその悪夢を思い、決まって自分の頭を何 度も叩いてしまう。
その感情がゴブリンを責め立てる。』

凶悪なるレッドキャップ

その事件から随分とたったある日のこと、一同がある噂を耳にします。
残忍なレッドキャップの噂です。そのレッドキャップは人間を襲い、必ずその目 玉をくり貫くと言います。しかも最近ゴブリンが洞窟に墨付きそのレッドキャッ プを中心に100匹ほどが集まっているというのです。

ゲルニカより「あの時のゴブリンだ」

一同が酒場でその噂を聞いていると、一仕事終えたゲルニカが帰ってきます。
ゲルニカは一同の顔を見つけると声をかけて来ます。彼女は一同の側までよると 「座っても宜しいか?」と伺いを立てて座ります。
・「レッドキャップの噂を聞いたか?」
・「ではそのレッドキャップの頭部にはとさかのような毛髪があり、それが人の 血で赤く染まっているというのはどうだ」
・「被害にあったものに聞き込んでいたのだが、どうやらあの時ゴブリンを率い ていたボスゴブリンがそのレッドキャップと同一であるらしい。」

ルーサーより「討伐隊について」

→話の途中で一同に対して声がかけられます。カウンターのマスター・ルーサー からです。指でちょいちょいとおいでの仕草がされます。

●ルーサーより
・「悪いな。今の話が耳にはいっちまったんだが―、こっちも続きがある。」
・「騎士が兵士と冒険者を指揮して掃討作戦を始めるらしい。100匹も集まりゃ奴 等は目立つ。居場所も分かってる。ただ、国が動いたんで、募集はこっちまで来 ていない。」
・「もし、興味があるなら討伐隊に紹介しようか?報酬は期待できないだろうが 」
★この作戦にはゲルニカは参加を願います。パーティに入るでしょう。

討伐隊

討伐隊は100人あまり集まります。騎士団を中心とした編成に冒険者を合わせた混 成舞台であり、騎士も冒険者出身とあって、堅苦しくはありません。
・一同は参加は歓迎されたものの残念ながら報酬は1人300ガメルと対した額には なりません。他はもっと貰っているようです(500ガメル+1匹倒すごとに+100 )。

騎士団の隊長はマツゲの長いダンディーな叔父様です。名前はジョンと言います 。彼は冒険者ではありませんが、非番には冒険をこなし魔物退治になどせいを出 し、冒険者にも好意的で便宜を計ってくれる騎士としてしられています。ルキス ラ帝国では騎馬隊を指揮する部隊長として活躍しています。
・ジョンは一同に作戦を伝えます。
・「丘の上にある古代の遺跡…といっても岩を積み上げただけのモニュメントが あいつらの拠点だ。地下があり空間はあるが作りは単純だ。」
・「数が多くて気が強くなってる。こちらは南側斜面から少数で攻めかける様子 を見せたら出てくるだろう。その後こちらも数を出す。」
・「この時冒険者達には北側斜面に罠を張ってもらう。時間がかかるような落と し穴の類いじゃなく、各個を孤立足並みを乱すためのスネアトラップだ。」
・「相手はピンチとなれば逃げ出すだろうから、あえて逃げ道を開け、反対北側 斜面を空けておく。ここには罠があるから、十分だろう。」

騎士)「殲滅しなければ再発します。逃げ道をあけずに、総力で叩いては?」
ジョン)「窮鼠の喩えがある。無理強いは良くない。こっちも出来たばかりの急 増組織、連携は取れないから単純な作戦でいこう。」

★一同は冒険者側として罠を張り、退路側に待ち伏せます。

奇襲作戦・当日

当日奇襲は夜に行います。確かにゴブリン達は数が多いせいか態度が大きくなっ ています。隠れるどころか、普段より遺跡を出入りしている姿を見かけます。

奇襲は作戦通り行います。騎士団は少数を装いゴブリンを陽動。ゴブリンに押さ れるかに見えて一斉に攻撃に転じます。南側斜面に掘られていた塹壕から飛び出 した主力は、ドラを鳴らしたり太鼓を叩いたりして威嚇、突然のことにゴブリン は狼狽します。
ジョンは磐石の勢いを作ってから攻勢に転じます。ゴブリンも戦う気があればも っとましな戦いになったのですが、こうなると意識はてんでバラバラ。結果とし てろくに戦いもしないうちから敗走します。
後は掃討です。

ゴブリンとの戦闘!

やがて一同の方向にもゴブリンは逃げ込んで来ます。数は6人ほどです。
・この時スネアトラップなど罠があれば、ひっかかったゴブリンは転倒、1ター ン目の戦闘では除外します。
・捕縛用の罠があれば戦闘では除外します(拘束しています)。

とさかのゴブリンとの再会

ゴブリン達を退治した時です。一同の元に一匹のゴブリン…いや今や濡れた血に 赤く頭髪を染まらせたレッドキャップが現れます。その姿はあのとさかのゴブリ ンです。
・レッドキャップは狼狽しています。人間達に敗れ逃げてきたのです。
怯えの見えるレッドキャップでしたが、彼は武器を構えて睨み付けます。
「オレ、臆病者じゃない。オレもう逃げない!」

ボス戦

★レッドキャップとの戦いです。
レッドキャップはもう戦意を失いません。命ある限り戦います。
★レッドキャップに対して哀れみを感じるものもいるでしょう。もしかしたら共 感し躊躇するものがいるかもしれません。
→そんな時ゲルニカは声をあらげます。「手を抜くな!奴は戦意を失っていない !」

勝利

レッドキャップを倒すと、レッドキャップはようやく草むらに倒れ大の字になり ます。うとうとと目を閉じ、眠るように倒れます。
「…もう…怖くない。ゆっくり…眠れ…る」
レッドキャップは、とさかのゴブリンはもう目を覚ましません。
・ゲルニカもとさかのゴブリンに近づき、頭を撫でます。手には血がついてしま いますが気にする様子はありません。
不思議とゲルニカの表情も穏やかなもので、とさかのゴブリンを大切そうに扱っ ているように見えます。
「…逃げるのはゴブリンでも辛いものなのだろう」

祈りを―

ゲルニカはとさかのゴブリンに墓を作り祈りを捧げます。勿論祈るべき神の名は 無いのですが、ゴブリンの為に祈っています。
「さらばだ。お前とは共に生きることは叶わなかったが、ゴブリンとしては正し かった。お前は正しかった。」
「また輪廻の果て、巡り合う日が来るのなら、また会おう。」

エンディングA

とさかのゴブリンとの決着をつけた場合はエンディングAとなります。
経験点は1500点。1000点の前半と500点の後半と考えてもいいでしょう。

→ゴブリンが自分と向き合い生きていくというのは、人間にとって有益とは限り ません。


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