海賊退治

 

シナリオについて

暴君といわれた領主ネロのヴィンランドへの旅の2話目にあたります。
今回の冒険は海賊島にたちよってちゃっかりお金をせしめようというネロの浅はかな考えが、事態をさらに難解でスリリングなものにしていきます。
拿捕された船と仲間たち、海賊島を逃げ回る自分たちだけで事態を打開しないとなりません。

今回は少しだけ頭をつかってみようというシナリオですが、勿論力のごり押しは可能です。
このシナリオのボス・キャプテンロンギットが最後には仲間に加わり、さらに一同は北を目指すのです。


 ネロはある日目的地を変更します。

  まだ出発して大して時間もさしてたっていないというのに、朝日に対してこれほどの感動を覚えるのは、自分だけではないようです。
  冒険者は横に整列するかのように甲板に並ぶと、朝日を見ながら、配られたミルクを上機嫌に飲み干します。
「まさか生きて朝日を拝めるとは」と海賊との対決を思い出しています。その背後には、縛られた海賊たちが何故か甲板につながれています。
・ 航行する船、朝日を見た一同は、その方角が昨日と違うことを知ります。
→ そのことを口走ると冒険者もそれを次々と、気がつき。「船の方角が違う」といい始めます。
 「またあいつ勝手に何か決めやがったんじゃ・・・」と誰かが不安を呟きます。


 ネロの部屋へ 

  ネロの部屋に訪れた冒険者達一同でしたが、その一人がノックしようと手を振り上げたとき、ドアが開くと執事のセバンナが出てきます。
同時に中から「ギャー」という悲鳴が聞こえてきます。セバンナは手に血まみれのノコギリをもったままちらりと一同を見てから歩き去ります。
・ 冒険者達は毒気を抜かれた様子で、互いに先を譲ります。
→ 結局はPCが行くしかないでしょう。
  ネロの部屋に訪れた一同は、壁に鎖でつながれた海賊たちを見かけます。ネロは海図をいじりながら、正確な場所を測定しています。海賊たちは真っ青な顔をしてガチガチと震えています。見たところ出血らしい出血はしていません。
・ 何をしていたと訪ねても、「海賊からアジトの場所を聞き出していた」と説明します。
→ 「海賊の情報によるとアジトはこの北東にある霧深い、諸島にあるらしい。」

 <突然切り替わって操船のシーンへと・・・>

  「海流が激しくて、危険な場所で一見すると船を停戦できる場所ではないように見えるが、その一つに三日月形の入り江があるそうだ。」
操船する海賊の横で首に剣をつきつける執事のセバンナ。「吹き荒れる風、あれる波しぶき、文句を言うものは海に投げ捨てるぞ」と怒鳴りつけるネロ。

目の据わった冒険者の一人は、雨に打たれるネロの後ろに忍び足で近づき、一気に背中を押すべく飛び掛る。振り返ったネロとすれ違うように冒険者は海へと落ちていく。
「よし、あの岩が目印だ」とネロは船長に命令をする。
海賊も冒険者も死に物狂いでロープを引く、操船の手伝いをするのである。
ネロは船室で話をした。「その入り江は裏側からはただの岩場につかみえず、海流をくぐっていかなくてはならない。」

その岩場を回りこみ進むこと数刻、ようやく船が入り江と見られる場所にたどり着く。
確かに入り江には船らしいものが停泊しているし、その周囲には町と思われる場所が出来上がっている。
「よし、諸君。早速仕事だ」と怒鳴りつけるネロに対して、冒険者も船員たちも、今やラニエですら、軽蔑するかのような視線を投げかけている。
「折角だ。この近辺に存在する海賊どもを討伐しておこうではないか。諸君の英雄的な活躍に期待する。」
・ 冒険者は「そんなにうまくいくかよ・・・」と呟き、協力する気はありません。それどころか疲れきり、「はやく休みたい」とぼやき始めます。
→ ネロはPC達を伴い、島へ向うことにします。
ここでは留守番として執事のセバンナやコンスタンスが残ります。



 黒い海賊船の登場 

  一同が島へ行こうとした時のことです。ボートを漕ぎ出し、港へと向います。
突然水面が跳ね上がると、一同の上に水が降り注ぎます。
→ 振り返ると入り江からもう一艘の巨大な船が入り江に入ってきます。自分たちの船は交戦の準備へと入っています。先程の水しぶきは、黒い大型帆船から放たれたカタバルトの弾によるものらしいとわかります。

ネロは遠眼鏡で相手のカタパルトを見ると指示を出します。
「もう少し右に寄せろ」「そうだ、その変で言い」などと指示を出します。
もう一発が放たれ、カタパルトはこともあろうかボートに直撃すると、中央に対して大きな穴を作ってしまいます。
→ ネロは腕を組んで考えたあと、「ふむ」と熟考、「直ぐに掻きだせ」とカブトなどを放ります。


一同がどれほど頑張ってもボートは沈没します。
ボートが転覆してしまった後、ネロはカブトに空気を溜めると、そのまま手でサインを送ります。
船までは距離があります、陸地まで泳げのサインであるようです。
ネロはカブトの空気を時折吸い込むということを繰り返しますので、陸地までは発見されずに泳げます。一同も息継ぎをばれないように泳ぐ必要があります。
・ 例としたら剣の鞘に穴をあけてシュノーケルのように泳ぐなどがそうです。
・ 泳ぐ判定は必要ですが、そのくらいはなんとかこなして下さい。




 海賊島へ  〜自船の拿捕〜 

  しばらく泳いだ後、一同がたどり着くのは船の桟橋の下、下水のように町内部の汚水が流れる場所です。水面から上がって確認すると、その都市は石造りで浄水設備まで考えられた立派な建築物です。建物の古さから、この建物が随分前につくられたものであることがわかります。もしかしたら何かの遺跡なのかもしれません。
・ 自分たちの船はどうやら拿捕されてしまったようです。黒の大型帆船は自分らよりも一回りも大きいというのに、相変わらず自分たちよりも早い動きを見せます。また海賊たちも洗練されており、船はあっさり身動きの取れない状態に追い込まれてしまいました。しかも船の内部では捕らえておいた海賊たちの反乱が行われたようです。
・ こうなると、非戦闘員は次々と捕らえられ、最終的に船は降伏することとなります。

ネロはさして焦る様子もないのですが、「おのれ」と不快そうに呟きます。
→ さっさと確認を終了すると移動を開始します。「いくぞ」

ここからどのように仲間を救出するか、海賊のボスを退治するかなどを考えなくてはなりません。以下は例になります。もっといい考えがある場合は、その意見を採用して下さい。 ・ 基本的PCが困り果てて動けないようならば、ネロでどんどん誘導してしまってください。
・ ネロは勝手に行動し、人を引っ張りまわす人物なのでPCはネロの面倒も見なくてはならないはずです。


@ 何をするにせよ、まず優先すべきことは状況の確認です。

この確認に対しては酒場・または宿屋街で行うのが打倒ですが、海賊を捕らえて尋問すれば、詳細が全てわかるでしょう。

A どのようにして打開するか。この方法の参考を以下のように乗せて起きます。一応判断の基準としてお使いください。

● 「ゲリラ戦をして応戦する」場合は、開始地点「地下下水」・は有利に働きます。
ここに海賊が送り込まれた場合、3ターン以内に撃破すれば、仲間に連絡する暇を与えず倒すことができます。とはいえ海賊の数はここでは無尽蔵です。この戦法は打開するための作戦にはなりません。
● 『仲間を救出し決起する』
このためには仲間を救出と武器の確保の二つが必要になります。しかも敵の数は決して少なくありません。仲間を救出しても数的な優劣は変りません。もっともこの数で奇襲を行った場合、かなりの戦果が上がることも期待されます。
● 『海賊のボス・ロンギットを倒す』
 ロンギットの館に潜入してロンギットを倒すというのもやり方です。この館には捕らえられている、セバンナ・コンスタンスなどもいますから、彼等の協力を得る機会もあるかもしれません。
● 「頭目会議を狙う」というのも作戦うちです。
2日間の捜索に発見ができなければ、海賊のボス・ロンギットはさっさと頭目会議を行って、もう一人の頭目をきめることとします。


 海賊のボス・ロンギットの行動 

  海賊のボス・ロンギットの行動も時間とともに変化します。その行動を載せておきます。
@ ロンギットは船を拿捕した後、一同を石牢に閉じ込めます。また女性はそのまま自分の館に招いて丁重に扱います。この時にPCは地下下水にいるので、この時点では普通は行動を起こせません。ロンギットは生き残りの捜索の為に、海賊を海に派遣して、海の中を漁らせます。
A 念のため陸地でも捜索を支持します。食事なしに歩き回るのは困難なはずとロンギットは考え、食料の手に入りそうな場所にも海賊を派遣します。酒場や宿屋街などです。
B もし3日の間PCが足跡を残さずに逃げおおせた場合は、死んだものと考え、彼は頭目会議を行います。

もしPCが何らかの動きを行い発見されてしまった場合。ロンギットはPCを生きているものと考え探索部隊を派遣します。
・ 探索部隊は10人一組として探す部隊です。もし10人がやられてしまうようならばさらに10人ずつ追加していきます。
・ もし朝までに見つからなければ、港で人質の処刑を行います。この目的はPCをおびきだすことです。




 海賊島の説明

 

 行動は1日に6回。2回ごとに、朝→昼→晩と移行します。各一回食事が必要で、1回は睡眠をとらなくてはなりません。

 

 街を移動していた時に海賊の捜索隊に出会う可能性は初期は1d6→1.2です。しかし、一度確認されれば1.2.3.4となります。

 

 ★開始地点・地下下水

  地下下水は中々の広さとなっていますが、内部の整備はまったくされていないようで、ひどい臭いが立ち込めていたり、また、ゴミや汚物が詰まったりとしています。内部は3m あまりの開けた空間で、時折割れた天井から光が差し込んできます。
・ 地下下水は町の内部を縦横に走っています。まだPCが海賊たちに気づかれていないのならば、ここを移動することで町の内部へと移動できるでしょう。
・ 下水が流れ出ている場所は都市内部の生活区域です。そのために流れの出所を追えば「宿屋町」「酒場」などに行き着くことができるでしょう。
・ 地下下水は海賊たちも正確に把握していないために、ここの探索には相当の人員が必要になります。

● 「ゲリラ戦をして応戦する」などのプランを検討した場合は、「地下下水」は有利に働きます。
ここに海賊が送り込まれた場合、3ターン以内に撃破すれば、仲間に連絡する暇を与えず倒すことができます。とはいえ海賊の数はここでは無尽蔵です。この戦法は打開するための作戦にはなりません。



 港 

  大型の帆船を何艘もとめることができる桟橋のある港です。この付近の海賊が集結しても大丈夫なだけの十分なスペースがあります。ここには広場となる意味合いの場所もあり、この街で一番広い区画となっています。近くには盗品を納めるための倉庫などもあります。
・ 現在、黒い尾岡田帆船と拿捕されたネロの船があります。ネロの船の構造にはよくわからないところもあり、海賊はそのことを調べています。
・ 倉庫には金目のものはありません。あったとしても大きすぎて持ち運びに不便なものばかりです。
● ここには「船の奪還」、または「人質の処刑」によって訪れます。
船の奪還の場合は、気が疲れないように仲間を救出する必要があります。これは大変難しい目標です。
海賊のボス・ロンギットに自分たちの存在がばれてしまい見つかっていないようならば、この場所で「人質の処刑」が行われます。


 酒場 

   海賊たちが都市で落ち着くための場所となっています。建物は一階建てのもともとの建物が増築されたもののようです。そのため増加された建物は適当なつくりで、こぜまな作りをしています。います。建物の内部には料理場などもあり、食料品が雑多に詰まれています。
・ ここの酒場は、引退した海賊などがやっています。海賊の中でもケガをしたような人物もこのように仕事を得ているのは、ここの首領が中々の人物であることが伺えます。
・ ここの食堂では浚われてきた奴隷が働いています。彼等は技能ごとに分類されているらしく、ここではコック・ウェイトレスなどがそれにあたります。
・ 内部には海賊たちもたむろしています。全員が海賊として出ているわけではなく、何人かの留守番がいるようです。
・ ここでは、食料品などを盗み出すこともできます。
情報 ( 酒場に潜入すれば、以下の情報を仕入れることができます。

ロンギットについて
・ ここの海賊のボスはロンギットという船長で、まだ二十歳もそこそこの若さでここの海賊をまとめたという人物です。現在の海賊の生活は全て彼がやっています。
・ 彼は他の海賊とも付き合いがあり、小規模な海賊は小競り合いで取り込み、また大規模な海賊とは方を並べて取引しています。
・ 奪った財宝も、他の海賊と同価値でトレーディングするために、足があまりつかないという手法で仕事をしています。そのために彼等は高価な財宝を売り払ってもあまり足がつきません。
・ ロンギットは残酷な海賊でもあります。逆らった相手は容赦なく殺し、目撃者は必ず殺すか奴隷とします。(下手をすれば捕まった人々はすでに殺されているかもしれません)。

 都市について
・ ここの話から都市内部のことが伺えます。「船長が帰還したらしい。武器庫から船に武器をつみこんでおかなきゃな」「財宝庫への財宝の運び入れにいかなきゃ」などという会話が聞こえます。
・ 「海賊の頭目の一人がやられたらしい。新頭目を決めるのかもな」と前回のシナリオについても噂しあっています。「頭目会議が会議場で行われるだろうから、あそこの掃除もしとかなきゃならなそうだ」
・ 久しぶりに帰還した海賊は酒場の親父に対して話をしています。彼は金を支払って専属奴隷を買うと、調度品を渡し、「宿屋街の俺の店にはこんどけ」と指示をしているのが聞こえます。

ネロの船について
・ ネロの船についての情報は船から帰還した海賊たちによって伝えられています。彼等の話しによると、船の人々は技術者の集団であったために殺されなかったようです。冒険者達は武器を奪われて石牢に送られました。冒険者は「石牢」にか送られています。
・ また女性たちの一部はロンギットの館に招待されています。彼等はPCやネロが生きているものと考えており、ロンギットもそれには驚かされました。
・ 一応ロンギットは探索部隊を送って海を漁らせています。ロンギットは生き残ったPCを殺すことで完全に希望を奪った後に交渉しようと考えています。




 宿屋街 

  宿となっている場所が非常にたくさんあります。それはほぼ海賊の住居としての役割があるようですが、管理のための奴隷などがそこには残されているようです。建物の中には所有の場所となっているものもあります。それは彼等の住居という役割なのでしょうがあまりにも帰ってこないためにほとんど使われていません。
部屋の内部はいずれも簡素なものです。固いベットと毛布に枕、机と棚という程度のもので、窓は一つだけあります。
<部屋の参考・サンプル>
・ 部屋@の中にはボトルシップが棚にならんでいます。ボトルシップの出来はあまりにも違うためにどうやら、誰か襲撃した水夫のものを奪ったように見えます。それ以外はベットの毛布が毛皮となっているぐらいで別段特別なものはありません。
・ 部屋Aは武器磨く砥石がいくつかおかれています。また使い古した武器の鞘などがゴミ箱に捨てられています。それ以外は、ゴミや必要も無い品、脱いで詰まれている衣服などが積まれており、ゴミを捨てる習慣の無い住人であることが伺えます。
・ 帰ってきた客の下に娼婦が食事を運ぶ場面を見ることができます。食事それを追跡して食事を得るということもできるでしょう。
→ ここは個室ですので相手を拉致したり、戦闘を気づかれないなどの有利な点もあります。尋問などにも有利に働くでしょう。




 石牢にて 

  岩窟に鉄格子をはめ込んで作られた牢屋で、海辺沿いにあります。潮が満ちてくると、水深が上がり、おぼれさせるという効果もあり、拷問としての意味合いも強い場所です。鉄格子は腐食していますが簡単には砕けません。しっかりとした大きな錠前がついており、中々に壊せるものではありません。牢屋付近には見張りがいるようすはありません。もっとも海岸で波しぶきのあたるこの場所で見張り続けるのは困難でしょうが。
・ ここを見張る見張り小屋は、海岸沿いにありガケを見下ろす場所にあります。ここはカモフラージュされているために「見張りを探索」を行わなかった場合、気づくことはできません。牢屋付近に見張りがいないことは遠方からもわかります。
・ ここには捕らえられた冒険者・兵士達が閉じ込められています。彼等を脱出させたとしても武器がありません。

● 『仲間を救出し決起する』
このためには仲間を救出と武器の確保の二つが必要になります。しかも敵の数は決して少なくありません。仲間を救出しても数的な優劣は変りません。もっともこの数で奇襲を行った場合、かなりの戦果が上がることも期待されます。




 武器庫 

  港に隣接する無骨な作りをした倉庫で、窓はありません。一応鎖を扉にかけることで閉じているのですが、それほど警戒厳重な場所ではありません。周囲に見張りなどもいる気配はありません。出入り口は一つだけで、中は相当大きなスペースになっています。
・ 中は武器庫となっています。基本的な武器は全て揃っていますし、中にはカタパルトの道具だけでなく火薬などもあります。大砲などは音が大きいために彼等はあまり使いませんが、もしもの時のためにもっています。
・ ここの武器は海賊は皆持ち出し自由です。武器は常にここに運び入れ、また補充する仕組みになっていますので、カギも適当にかけています。
・ PCも侵入すれば火薬樽などを持ち出すことができるでしょう。火薬樽は手に抱えられるサイズならば小規模の爆発を起こせます。大樽ならば館を半壊できるでしょう。

武器はそれぞれ基本品質の武器のみが手に入ります。もちろん一般的に売っている武器のみしか手に入りません。

手に入る火薬樽は1D10個ほどです。この火薬は半径10ヘクスに1d20×100点のダメージを与えます。回避した場合でも半分のダメージを与えます。
導火線などを使用した場合、この道具の発動は1d6ターン後です。直接火をつけるのは火矢などを使うしかありません。
大変大きな音がしますので、即何かあったことがわかってしまうでしょう。




 財宝庫 

  岩場の一角に設けられた鉄製の重厚な扉で、錠前がいくつもかけられています。その上に見張りが6人ほど立っています。見張りの待機所と思われる場所も傍にあり、そこで何かあった場合すぐに対処できるようにつくられています。待機所の大きさから考えるに20人程度は常駐している可能性があります。
中) 石を削って作り出した石段で非常に狭いスペースです。高さ2メートル、幅2メートルという下り階段となっており、明りもないために水滴で湿った階段に足を取られそうになるのもしばしばです。(→ 剤宝庫の中身は、最後に掲載しています。)
海賊が集めた財宝を管理する場所です。
・ 仲間をも見張らなくてはならないためにここの警備は大変重視されています。何かあった場合真っ先に疑われるのも見張りたちのため、彼等も命がけで警備をしています。 ・ 見張りの兵士には実はさほど緊張感がありません。この島は騎士達が侵入したことは無く、そのために仲間内の抗争以外に恐れるものはありません。PCが仮にここを襲っても逃げ出す船がないのならば、別に持ち去られる恐れもありません。 ・ 内部は戦闘するのに不向きな階段が続いていますので、相手はここを破られた場合、出入り口を固めます。出入り口はここ一箇所であるために、封鎖すれば、まず逃げ道はありません。出てこなかった場合は、煙でいぶすことも考えます。煙でいぶされた場合、息ができず苦しんだ果てにPCは出てくるでしょう。
もし脱出する場合、周囲には20人あまりの海賊に囲まれてしまうでしょう。

● 『財宝を奪う』
この時点ではまったく無駄なことです。ただし別の作戦と併用すれば、使用できるでしょう。ロンギットを倒さない限り何度も船は拿捕されてしまうので、ロンギットを倒す方法をよく考えた後、同時にこれを行うということでいいのではないかと思います。ここは一種のデスルートとなっています。ここに入った場合、財宝は手に入れられても自力で内部から出るのは中々困難でしょう。危ないことをよく警告しておくといいでしょう。

財宝をどうしても奪いたい場合は、さらに外に支援を置いておく必要があります。内部に追い込まれた状態からの脱出は困難です。
取り囲む周囲からさらに攻撃をしかけるという手段を使えばまだ勝算は上がります。




 会議場 

  随分こぎれいに作られている建物です。元々は教会であった建物のようですが、周囲から隔絶した場所として手を加えられています。周囲から見下ろす場所に作られており、建物の周囲には堀、中には水が流れています。その周囲に跳ね橋があり、跳ね橋を超えなくては渡れない作りになっています。堀の下水路の水は循環するようになっています。
・ 海賊の船長たちが合議をするために作られた場所です。周囲には海賊たちが固めて他の海賊を牽制するという作りになっています。
・ 当然ですが現在は使われておらず、カギも厳重にかけられています。

● 「頭目会議を狙う」というのも作戦うちです。
2日間の捜索に発見ができなければ、ロンギットはさっさと頭目会議を行って、もう一人の頭目をきめることとします。頭目会議への出入りは閉ざされていますが、下水から堀に入り、そのまま建物の地下へと入ることができます。幹部たちと乱戦に持ち込むチャンスがあります。




 館 

  海賊の館となっています。海賊の中でもこの島を取り仕切っている船長の館なので、あきらかに他の建物とは違う大きくて重厚なつくりをしています。正面には門と周囲には大きな策があります。建物は岩場を掘り込んで作られているらしく、直ぐ上には岩場にバルコニーが用意されています。バルコニーまでの高さは10mと高く、中々上ることはできません。バルコニーの傍には窓らしいものがいくつか点在しますが、かなりの高さです。バルコニーからさらに上らなくてはならないのです。
・ 黒い大型帆船の船長ロンギットの建物です。
・ この館にはセバンナとコンスタンスが捕らえられています。セバンナに関しては悪口雑言をはき続けているため、さすがのロンギットも閉口しています。彼女は空き部屋に放り込まれ、おとなしくなるのをまっています。一方コンスタンスは、さっさと適応し、相手を警戒させないように振舞っています。ロンギットも相手に一癖あることはわかって対話を楽しんでいるのでさながら化かしあいでしょう。

● 『ロンギットを倒す』
 ロンギットの館に潜入してロンギットを倒すというのもやり方です。この館には捕らえられている、セバンナ・コンスタンスなどもいますから、彼等の協力を得る機会もあるかもしれません。
・ ロンギットは屋敷に自分の石膏像を置いています。使用人たちはその像を磨いたり掃除している姿が見かけられます。
・ ロンギット自身も自分の顔に自信があり、伊達男ぶりを見せ付ける口ひげを毎日手入れしています。

@ ロンギットの館は、バルコニー沿いにある窓から侵入出来ます。バルコニーからは侵入できません。バルコニーのカギはしっかりとしまっており、バルコニーで問題があった場合、バルコニーの底板が内部から外される作りになっています。
→ 窓から侵入した場合、そこはセバンナの捕らえられている部屋です。窓から侵入する先頭は、セバンナによって花瓶で頭を割られるでしょう。
「奴が来たのかと思って」と弁解するセバンナに、ネロは「奴らならドアから入る」と説明します。
A ロンギットはさほど警戒していませんので、一同が館に侵入した場合、ロンギットをあっさり追い詰められるでしょう。
・ ロンギットは一同に対して短銃で攻撃をしかけます。これを回避した時後ろのロンギット像は粉々に砕け散り、ロンギットは号泣します。「なんてことをー! なんてことをー!!」
・ ロンギットの手下の海賊たちが踊りこんできます。彼等は構うことなく手斧を振り回し攻撃します。PCが回避した場合、ロンギット像は破壊され、ロンギットは号泣します。
→ 「ボス、あいつらなかなかやりますぜ」と振り返った海賊に対して、ロンギットは短銃を撃ちます。
・ 使用人をすぐさま呼び寄せるロンギットは、自分の石膏像を下の階に運ぶように命じます。
彼は窓際に追い詰められると、窓から飛び降りることを選択します。彼は直ぐ下の階の窓にしがみ付き、窓を割って室内の内部に入って仕切りなおしを選択します。
しかし、階下では何かが割れるような音がし、絶叫が聞こえます。運んでいったロンギット像にぶつかったようです。




 会議場・またはロンギットの館での戦闘 

  会議場での頭目会議・ロンギットの館での戦闘の場合、相手はボスのロンギット+海賊10人となります。
その場合、以下のシーンを使用しても構いません。

机がある場面での戦闘。
海賊は机を押して攻撃してきます。この時、彼等は足で押すため、命中した場合は筋力2倍として扱います。失敗した場合は組み付きとして扱い、壁に挟まってしまいます。
反撃しようとした場合は机の幅は2メートルあるために投げない限り普通の間合いの武器攻撃はできません。
→ この時回避すれば、机の上か下に逃れられます。机の上・下いずれに逃れた場合は転倒状態として扱うので、動きに制限を受けます。ジャンプを使えば飛び乗ることができます。

PCが逃れた場合、海賊は続く攻撃を、逃れた方向の上・下反対の方向から行います。下に逃げたら机の上に飛び乗り、上に逃げた場合、下に滑り込みます。
続く攻撃は机の下から剣を突き立てるように攻撃してきます。出所がわからないというのは互いの修正として相殺します。ただしPCは不意打ちとして―4修正されます。

シャンデリアを落とされる
場所の上には豪華なシャンデリアがかかっています。これを落下させることで、相手は攻撃してきます。これは先んじて宣言した場合、PCが行うことができます。
これを回避失敗した場合、ダメージ全身に100点に加え、押し倒し+組み付きを筋力20という目標で判定しなくてはなりません。下敷きになってしまうのです。




 参考チャート

 ネロの考えは以下の通りです。

  @ 情報収集をし、海賊のボスの居所、仲間の安否を確認する。
→ これは酒場で軽く聞き込むことはできますが、詳細は海賊を拉致・尋問して確認してください。
  一同に対して食事が必要であることをそれとなく告げます。(ネロが腹が減ったと文句を言うなど)

A 仲間救出のためにあらかじめ武器を手に入れておく。そのためには武器庫から武器を持ち出さなくてはならない。
・ ネロは火薬樽をいくつかもっていくことを提案します。鍵開けや建築物破壊に便利でしょう。1d10個ほどまでと考えるべきでしょう。
→ この時点で1晩が経過し、夜となってしまうでしょう。
  一同に対して睡眠が必要であることを伝えます。これは自然とわかるでしょう。


ここで一同がばれてしまったのか確認をしておきます。
もし戦闘があったのならば、ばれてしまうでしょう。隠滅する必要はあります。また食事などを盗むとき目だってしまった場合でもばれてしまいます。

 ばれていない場合

  B ネロは捕らわれた一同の救出を提案します。彼等に囮として船の奪還を依頼し、さらに船長を捕らえる作戦を練るのです。
まず、石牢から仲間を救出しなくてはなりません。
また、セバンナとコンスタンスの二人はロンギットの館です。やはり救出しなくてはなりません。

C それらがすんだ場合、船の奪還を行うことになります。この時点では多分ばれてしまいますので、港は警戒厳重になります。対決はさけられないでしょう。
※ この時、、宝物庫に襲撃しても構いません。

冒険者と合流した後のネロは機転を利かせ実にアクティブです。
船の奪還のために潜入しようとするなどを行う場合、ネロは作戦を提案します。




 船の奪還 

  彼は夜・空のタルに入り、気づかれないように船へと近づいていきます。当然船には見張りはいるのですが、それをやり過ごそうと考えています。

談笑を繰り返す海賊。その後ろで危なっかしい足取りで、タルを持ち上げてひょこひょこすすむネロの姿。冒険者達はそれを見て「ひぃ」と息を飲む。
振り返る海賊。立ち止まるネロ・タルが止まる。怪訝な顔でいぶかしんだのち、再び談笑へと戻る海賊たち。
動き出すネロ。ひょこひょこと歩き進む。ガタンとの金属音、下水蓋の上を踏んだのである。
海賊たちはニヤニヤしながら樽へと集まる。樽の周囲を取り囲み、足を乗せたり、上に腰を下ろして動きを止める。

・ ネロは下水蓋の格子の上です。地下下水に回って下から救出することができます。
 → ネロはここ火薬樽を上に残し火をつけ、すぐさま場を離れます。
 上では激しい爆発炎上が置き、上からの珍入者の自爆に騒然となります。


やらなかった場合、見ていた場合はネロの作戦としてのイベントシーンとして扱ってしまいます。
周囲を取り囲む海賊は、腰に携えたカトラスを引き抜く。「おいおい、これでばれないとでも思ってるのかよ。」
にやけ笑いの男たちは顔を見合わせ、一斉にカトラスを振り上げる。
その時である。突然樽は爆発すると燃え上がり周囲の海賊たちを吹き飛ばし、黒煙を上げ、轟音を轟かせて炎上する。
「自爆した!?」「嘘!?」と他の海賊たちも周囲に集まり、燃え上がる樽の破片を凝視する。砕けた下水の格子もそのガレキのしたとあっては気づくものはいない。
地下下水、に降り立ったネロと一同。「まぁ、囮はこんなものでいいだろう。」

→ 一同はそのまま船の奪取へと移行します。
ネロの提案は、そのまま自分たちの船の奪還に自分たちは向わず、逆に相手の黒い大型帆船に忍び込み、内部から奇襲をしかけるというものです。
この戦法がネロお得意の奇襲戦法なのです。

冒険者達は船を出しながら、姿の見えない一同に対して不安の声を上げる。「奴ら無事なんだろうか。」
船の上で、ネロの変わりに指示を出す執事のセバンナ。腕を組み、その様子を見渡すコンスタンス。冒険者は話しかける。「あいつらの姿が見えません。乗り込めなかったんじゃ」
不安げなコンスタンスは思わず陸地に目線を送る。そして瞳を大きくあけると、喜びに弾んだ声を上げる。
「彼等なら・・・あそこよ!」相手の船の中に潜みこむ、一団を指し示すコンスタンス。冒険者達は一斉に歓声を上げる。




 海戦 

   「船の奪還」後行われます。 

追いかけるロンギットの船、逃げるネロと冒険者の船。
二艘の船は流れの強い激流の中、ついに接近します。ロンギットの黒い大型帆船は、砲撃の間合いを取るべく位置の確保に入る。
その時である。突然に下ろされた碇は、激流に流されると、岩肌にかかり船は大きく旋回きしむ音を上げる。
砲撃の準備のされたカタパルトから砲弾がはずれて転がり、弾薬箱が船体を滑り降りていく。驚かせれるロンギット。「ヤバイ。碇をはずせ、帆をたため! 船が転覆するぞ」
その船長の方に目線を向け、舌打ちをする海賊。見ているのは船長ではなく、その背後だ。「ヤバイ、船長」
ロンギットの振り返った先、ネロの船が迫ってくる。方や転覆しかけた船。方やボロ舟はこの激流の中接近戦へと入っていく。


@傾く船
きしむ船体PCの乗った黒い大型帆船は角度をより急にしていきます。海賊たちは波間にもまれるたびに、放り上げられ、時に滑り落ち海に消えていきます。
一同も運動判定をしなくてはなりません。
→ 落下した場合、ネロ船のコンスタンスは自分の体に縄を結ぶと飛び込んで一同の救出に向かいます。それをつかんだ後は冒険者が引き上げて救出してくれるでしょう。
戦闘の復帰には2ターンかかってしまいます。


Aメインマスト・ナナメの斬り合い
ロンギットとは斜めになりつつあるメインマストに足をかけ登りながら斬り合いとなります。
ロンギットは片手でロープを握り、片手に剣をもって斬り合いますが、ある瞬間剣を投げ不意をつきます。この攻撃は不意打ち―4修正です。
ここで武器を銃に持ち替え、ロンギットは射撃を行います。この足場ではPCが避けた場合、落下の危険があります。
・ 運動判定15-1d6修正に失敗し落下した場合は海に転落してしまいます。
・ この時ロープをつかむを宣言すれば、弧を描いて、どこかに飛び乗ることができます。


B鎖を断ち切る。
PCがやらなかった場合はネロがやります。ネロは一同に「何かに捕まっていろ」と命じると鎖を刃で切断します。
船は一気に船体を上げ始め、ふたたび海賊たちは反動に振り回され船体を転がります。
全員が転倒判定・器用15を行います。つかまっていた場合は筋力判定・両手2倍の値を器用度の変わりに使っても構いません。


Cマスト上の戦い
ロンギットとはマスト上で対決を続けます。彼は落下しません。この時ロンギットは剣を失っています。
丸腰になったロンギットを追い詰めた場合、ロンギットはナイフを投げ、折れたマストの一部を吊るすロープを切ります。
材木が落ち、下の甲板に当たると、てこのように下から海賊が放り上げられます。ロンギットは海賊のカトラスを奪い取り、海賊は悲鳴を上げながら海に落ちていきます。
→ これで武器を装備しなおした状態となります。


D岸壁への激突・崩壊
激戦で船を操船するもののいないロンギットの船は岸壁にぶつかります。一気に船体に亀裂が入ると、船の崩壊が始まります。
ロンギットはロープをつかんで跳躍、今度はネロの船に飛び移ります。これを見て、船の全員が飛び移りを行い始めます。


このネロの船の上での戦いがロンギットとの決着となります。
倒した場合も、ロンギットは絶命せず気絶として扱います。ロンギットが敗れた時点で、海賊は全員降伏します。




 一同の存在がばれている場合 

  B 海賊のボス・ロンギットは翌日港での処刑を考えます。この処刑はなんとしても妨害しないとなりません。
→ 人質奪還を行う場合、ネロは作戦を提案します。
・ 周囲から攻撃するグループと、それを囮にして救出するグループを編成する。というプランです。
・ 絞首台の傍には、下水蓋があります。混乱を起こしている隙に下水蓋から出て、彼等を救出するというものです。
→ ネロ「私に考えがある。お前たちは下水を行け」

彼は空のタルに入り、気づかれないように船へと近づいていきます。当然処刑場には見張りはいるのですが、それをやり過ごそうと考えています。
まるで見世物のように港の一角に用意される絞首台に海賊たちは群がった。一度に10人の首を閉め落とす絞首台はによるショーは彼等にとって見慣れた光景であったが、
これは隠れている仲間たちをあぶりだすための手段。物々しい雰囲気が周囲を取り囲んでいる。
海賊たちは下卑た笑いを浮かべながら、互いにささやけあった。「あいつらくるかな」「さあな」

ロンギットも笑みとともに、左右の鎖につながれた婦人・淑女に眼を向ける。その反抗的な視線に愉悦の笑みをもらし、自慢のヒゲへと手を伸ばす。
コンスタンスと目が合う。その表情には余裕すら見て取れる。ロンギットは怪訝に覗き込み、彼女に問いかける。
「おや、顔色一つ変えないとは。どうしたのだ。もしかしてなんとかなるとでも思っているのか。それとも自分だけは例外だとでも考えているのか」
「いえ、あなたはひどく後悔するのではと思って」
思わず笑い声を上げるロンギット。
「では、御婦人方期待の英雄殿を待つこととしよう」
談笑を繰り返す海賊。その後ろで危なっかしい足取りで、タルを持ち上げてひょこひょこすすむネロの姿。
振り返る海賊。立ち止まるネロ・タルが止まる。怪訝な顔でいぶかしんだのち、再び談笑へと戻る海賊たち。
動き出すネロ。ひょこひょこと歩き進む。ガタンとの金属音、下水蓋の上を踏んだのである。
海賊たちはニヤニヤしながら樽へと集まる。樽の周囲を取り囲み、足を乗せたり、上に腰を下ろして動きを止める。

ロンギットはそれを見ては腹を抱えて笑い「とんだ不出来な英雄もいたものだ。」と左右に目線を送る。
期待しかけていた女性陣が一斉に落胆のため息をこぼす。
・ ネロは下水蓋の格子の上です。地下下水に回って下から救出することができます。
 → ネロはここ火薬樽を上に残し火をつけ、すぐさま場を離れます。
 上では激しい爆発炎上が置き、上からの珍入者の自爆に騒然となります。


やらなかった場合、見ていた場合はネロの作戦としてのイベントシーンとして扱ってしまいます。
周囲を取り囲む海賊は、腰に携えたカトラスを引き抜く。「おいおい、これでばれないとでも思ってるのかよ。」
にやけ笑いの男たちは顔を見合わせ、一斉にカトラスを振り上げる。
その時である。突然樽は爆発すると燃え上がり周囲の海賊たちを吹き飛ばし、黒煙を上げ、轟音を轟かせて炎上する。
「自爆した!?」「嘘!?」と他の海賊たちも周囲に集まり、燃え上がる樽の破片を凝視する。砕けた下水の格子もそのガレキのしたとあっては気づくものはいない。
地下下水、に降り立ったネロ。「まぁ、囮はこんなものでいいだろう。」




 ボス・戦 

  一同はそのまま人質の奪取へと移行します。
港で混乱を極める海賊達を尻目に、一同は救出に入ることになります。この時火薬樽を使えば大量の敵を混乱させることができるでしょう。

@ロンギットの人の盾
ロンギットは海賊の一人をちょいちょいと呼び寄せます。ロンギットは海賊をつかむと盾として扱います。(sp5・止め20+2d)
「ボス、ひでぇ」。ロンギットは中々海賊を手放しません。片腕で海賊をつかんだまま斬り合いを演じます。

A海賊の一人が斧を振り回して襲い掛かってきます。
この斧は普通よりはるかに大きなサイズです。この斧は「止め不可」で、この斧の筋力判定は20+2d6です。失敗した場合は「間合い2倍」「跳ね飛ばし」で2d10吹っ飛びます。 ここで10ヘクス以上飛んだ場合、海に落ちてしまいます。移動して帰還しないとなりません。

B火薬樽を爆破させる。
イベントのシーンとなります。
相手に火薬樽を投げつけて爆破を狙う場合、ロンギットは短剣を投げてディフレクト(樽への火矢などの攻撃を変わりに武器で受けます)します。
この時傍にいたコンスタンスも同時にナイフを投げます。
このナイフは攻撃として扱い、ロンギットの武器への武器落としです。ロンギットのナイフは空中で打ち落とされ、火薬樽は爆破します。


「コンスタンスへの攻撃」イベント・シーンになります
海賊たちは楯突いたコンスタンスに対して刃を向け襲い掛かる。一見して丸腰のコンスタンスは、それを鎖を張って受けると、同時に鎖で武器を絡みつけ、海賊の武器を落とす。
狼狽する海賊に対し、「ごめんあそばせ」と余裕の笑みを返すコンスタンスは、刃を蹴り上げると、それを装備し海賊たちへと切っ先を向ける。

剣で斬りあいながらも、時に足元の鎖を足を絡めて引き、相手の足を救っては転倒させるコンスタンス。背後で振り上げた斧に対しては、鎖を巻き上げ、手で絡めると、
その絡めた鉄で受けてはいなす。鎖は火花を散らせて断ち切られると、コンスタンスは「どうも」と礼の言葉を返す。




 シナリオ・クリア 

  ここで海賊ロンギットを倒した場合、財宝を獲得しておかなくても、ロンギットの財宝の全てが手に入ります。
ロンギットの財宝と奴隷など、全てを獲得・解放するネロですが、彼はこのまま目的地に向かうつもりです。港には一時帰還もしません。
また食料品や装備品なども補充していくつもりなのです。

 冒険者達

  甲板に集まるミルクを片手に美しい朝焼けを見る一同。「おお、素晴らしい朝日だ。まるで俺たちを祝福しているようだ」
誰とも言わずそんな言葉が一同から漏れ出す。冒険を終えた冒険者達は大金を手に入れてほくほく顔であった。
死の危険をおかしてたどり着いた大金に一同は感慨深くうなづき、あるものは涙すら浮かべていた。


 ロンギット

  ロンギットは気がつくと声を上げた。「こ、ここは・・・?」ホオをさすり、立ち上がる。
船の上を走り回り、動揺するロンギット。誰もロンギットが走り回ることを気にかけない。
「俺の船は」全員が首を振る。

そんな中誰かが声を上げる。
「あれ、港町にむかっていなくねぇ」「え」「そういえば、こっちは北だ。」
冒険者達は一斉に被りを振った。「おいおい、このまま北に向うのかよ」「俺たちは死ぬ思いをしたんだぜ」
男たちは抗議の声を上げる。
抗議の声を上げて船長室に向う冒険者の目線に、海の上に突き出した板橋より、海賊が落とされていく光景が目に入る。落としているのはセバンナである。
冒険者が訪ねる。「何を・・・しているの」
「彼等は旅の同行を拒んだので、邪魔になるので捨てることにしました。皆さんは?」
「あ、いや、別にいいんだ。・・・手伝おうか。」冒険者達は笑顔で海賊を運び始める。





 一同に対しての報酬 

  冒険者達にはここで手に入れた財宝のうち金貨1万。30人くらいと考え30万の金が即座に支払われます。この金は持ち運びやすい宝石類によるものです。
ネロはその中でも功績のあったPCに魔法のエリクサーを与えます。これは能力値1種類をランダムに+1UPするものです。
・ ここでPCが個人的に財宝を獲得していた場合は、能力値UPのエリクサーではなく、追加ダメージ・減少ダメージ+1d6UPのエリクサーとなります。


 

 宝物庫の中の財宝 

  宝物庫の中にある財宝です。中には金貨にして500万という財宝があります。ただし、それらのほとんどは個人が持ち運ぶのには不便なもので、黄金聖のチェストだったり、彫像だったりとかさはずることこのうえない品ばかりです。個人が携帯できる宝石は30万ガメル分程度しかありません。
・ また内部にはマジックアイテムがあります。この世界ではマジックアイテムはそれほど多くありませんので、希少な品ばかりです。
データは以下の通りになります。

 マジックアイテム

  「無限の水袋」
・ 真水が必ず一定量溜まります。これは常に一定量まで満たすものですが、それには時間がかかり、中の水が全て出てしまった場合、再び溜まるのには数10分の時間がかかります。全員の飲み水を用意するのには無理があります。

「銀の風見鶏」
・ 魔法的に知識がないとわかりません。魔法知識15.
・ 風がこれから吹く方向がわかります。かぜが吹き始める1時間前から反応を開始します。風を読むときに便利です。美術品的な価値があり、売ると5000で売れます。

 登場人物

  ロンギット
海賊の中ではかなり若く二十歳そこそこなのですが、随分と貫禄があります。浅黒い肌、きっちりと着こなした船長の衣服、手入れされ整った口ひげがチャームポイントの伊達男です。黒い大型帆船を駆る海賊で、このあたりを仕切っている大物です。海賊達から声望があり、他の海賊とも友好的に付き合っています。
彼は大変なナルシストで、自分の外見には自身をもっています。自分の館には自分の彫像を並べるほどです。
・ 「俺は〜だ。」という口調で話します。彼は紳士を装っているので、礼儀正しく振舞えば、相応の扱いをしてくれます。が、決して紳士などではありません。
→ 彼はこの事件移行はネロのパーティとして考えます。

敵データ 「海賊船長  マーベラス・ロンギット」 

         

経験値 EXP600

能力値  敏捷10 器用10 筋力10 知力10 生命10 精神10

ABT   剣-1、動作SP0(前借・可)、態勢修正なし、見切り・修正軽減+10

習得ACT 修正軽減3、LP肩代わり+3、MP肩代わり、つなげ+3、クロスカウンター+3-、MEN各種+3、
HP 1000 (LP・5)    
MP 400 (MEN・10) 

攻撃SP +10  / 防御SP +10   前借可能!!

★攻撃・能動行動

命中 基本8+3d6 → 剣を抜く24+3d → MEN使用SP+3で 34+3D(MEN−1d6消費)
・ 移動     (SP 3 / 移動は1ヘクス、移動3回後に攻撃すればチャージが派生しダメージを倍にできます。)
・ 剣で斬る   (SP 4 / 命中上記・ダメージ3d+200点 SP+3でダメージは部位狙いとなります。)
・ 仕込み剣   (SP 4 / 命中上記・ダメージ3d+200点 袖から剣が飛び出します。不意打ち修正−6。)修正軽減を見切っているので使うと命中やら能力値やら+10。

不意打ち狙いの虚剣一覧 (相手が修正軽減をするとロンギットは全てに+10のボーナスを得られます。)

・ 接近戦で下段の構えから剣を放り、弧を描いて切っ先でアゴをかすめる  (SP 7 / 命中上記・ダメージ3d+200点 頭狙い。不意打ち修正−6。)
・ 剣を背後に回して、左右どちらかに持ち替えて攻撃           (SP 8 / 命中上記・ダメージ3d+200点 不意打ち修正−6。)
・ 剣を地面に突き立てしならせてビヨヨ〜ンと跳躍、背後に回って斬る   (SP 11 / 命中上記・ダメージ3d+200点 背後狙い。不意打ち修正−8。)
・ いきなり転倒、そのまま転がって転倒したまま斬りつける        (SP 4 / 命中上記・ダメージ3d+200点 自動的に足狙い。不意打ち修正−6。)
 態勢修正なしだからできる荒業です。ただし立ち上がるのにはSP3が必要なので、得かどうかはわかりません。
 態勢修正なしのロンギットは落下しながら攻撃しても、船のマストの上での斬り合いでも修正はありません。そこを利用してください。

・ 仕込み剣   (SP 4 / 命中上記・ダメージ3d+200点 袖から剣が飛び出します。不意打ち修正−6。)修正軽減を見切っているので使うと命中やら能力値やら+10。
・ 帽子からクロスボウ (SP 3 / 命中上記・ダメージ2d+400点 帽子からクォーレルが飛び出します。不意打ち修正−6。)修正軽減を見切っているので使うと+10。

手銃

・ 銃を撃つ   (SP 3 / 命中上記・ダメージ(2d+5)×10点 SP+1するこどに命中+1のボーナス)弾数は2発まで。
→ 弾込めは面倒くさく、戦闘中はふつうできない。

毒物攻撃

・ 毒の粉    (SP 7 / 命中判定なし[生命判定15]目潰しで、相手は戦闘中盲目−6修正)修正軽減を見切っているので使うとロンギットは全てに+10ボーナス。
・ 眠りの粉   (SP 7 / 命中判定なし[生命判定15]目潰しで、相手は生命R後眠り)

★防御・受動行動

命中 基本8+3d6 → 剣を使う24+3d →マインゴーシュを添える 34+3d → MEN使用SP+3で 44+3D(MEN−1d6消費)
命中 基本0+2d10 → 衣服効果10+2d10 → MEN使用SP+3で 20+2D10(MEN−1d6消費)
・ 受ける  (SP1 / 受け目標・上記) 武器を抜かずに受ける場合は基本、その状態でもMEN消費受けを可能でその場合は20+3d6の受けとなります。
 → コルアコル  (SP4 / 受け目標・上記、受け成功後 [器用判定10+2d] 武器を絡み付いて固定します。)本当は剣でなく鞘で受け、相手の武器封じをしたいですね。
・ 帽子で受ける  (SP1 / 受け目標28+3d) 帽子の癖にありえない金属音。仕込み武器があるらしい。
 → つなげて移動 (SP+7 / 帽子で一瞬相手の注意を引いた後、転がって移動。相手の側面を抜けて背後に現れる) 相手は見失い探索。
 → 転倒受け   (SP1 / 受け目標・上記。相手には修正−4) 間合いを1取り、同時に修正をかけます。自己転倒などの態勢変化にはSPを使いません。
 態勢修正なしだからできる荒業です。ただし立ち上がるのにはSP3が必要なので、得かどうかはわかりません。

・ 避ける  (SP2 / 避け目標・0+2d10) 銃弾・炎など全ての攻撃に有効な回避行動です。ただし、回避できるスペースがなくてはなりません。
・ クロスカウンター (SP+3 /相手のカウンターに対して行う防御判定で、このACTを受けや避けと足して回避します。)
● LP肩代わり (SP +3 / LP−1dでダメージ・破壊を無効化します。HPダメージの場合、最大HP分ごとに振り、無くなった場合、計算をします。)
● MP肩代わり (SP +0 / MPにHPダメージを肩代わり、HPダメージをガードします)MPが0で気絶してしまいます。
LP肩代わりと違い、部位破壊は防げません。次元断なども防げないために、使用範囲は限られます。
ロンギットはイベントに関わりますので、死亡するようなら気絶して降伏してください。
★ 直撃した場合、防護点は0点です。

海賊の船長であるロンギットは海の上ではボーナスを受けます。
海での戦闘などは、相手は足場が悪くて修正を受ける場合があります。その時修正軽減を使った場合、ロンギットは見切っているので強化されてしまいます。
能力値はほぼ最高のものをもち、武芸などには秀でています。剣術が得意ですが、不意をつくことを忘れません。
ロンギットの剣はものすごく高価なもので命中+15/受け+15の代物です。





敵データ 「雑兵」 

経験値 EXP200+50

能力値  敏捷2 器用2 筋力5 知力3 生命6 精神6

ABT   消耗時SPUP、態勢修正なし、剣-1

習得ACT 修正軽減1、命中MEN+3

HP 100 (LP・1)  
MP 32 (MEN・2) 

攻撃SP +25(基本0)  / 防御SP +25 (基本0)  前借可能

★攻撃・能動行動

命中 基本10+3d6 → 剣使用15+3D  → MEN使用(SP+3)21+3DでMEN-1d
・ 移動     (SP 3 / 移動は1ヘクス、移動3回後に攻撃すればチャージが派生しダメージを倍にできます。)
・ 剣で斬る   (SP 5 / 命中上記・ダメージ3d+100点 部位狙いするにらSPは+3となります。基本の攻撃です)
・ 力技剣術   (SP 10 / 命中上記・ダメージ3d+100点 命中成功後 [筋力10+2d] 跳ね飛ばし1d6ヘクス+押し倒し)
・ 偽装の鞭   (SP 3 / 命中上記・ダメージ1d+90点 )偽装武器なので装備時間不要・SPがあまったら使うのもいいでしょう。
・ 目潰し    (SP 3 / 命中上記・ダメージなし。命中成功後 [生命10] 目潰しで盲目修正−6)
武器が両手武器ゆえに、攻撃ターンが終ったら持ち替え「ラージシールド」にSP3を消費しなくてはなりません。
最省エネデータの一つです。命中回避の基本値は高くバカにはできません。剣は+5の品質を持ち、命中にだけ経験点を払っています。他はほとんどABTで補うだけです。命中MENは格上との戦闘で一太刀あびせるのに使用します。

★防御・受動行動

受け 基本10+3d6 → 剣使用15+3D
避け 基本0+2d10
・ 受ける  (SP1 / 受け目標・上記) 相手の攻撃を受けます。通常素手では武器攻撃を受けられません。通常は銃弾なども受けられません。
・ 避ける  (SP2 / 避け目標・0+2d10) 苦手なので多用しません。
・ 止める  (SP1 / 止め目標・アームガード使用 10+1d6で止め)  基本の防御です。
・ 止める  (SP5 / 止め目標・ラージシールド使用 20+2d6で止め)  基本の防御です。SPを余分に1支払うごとに目標値が1上がります。
武器が両手武器ゆえに、攻撃ターンが終ったら持ち替え「ラージシールド」にSP3を消費しなくてはなりません。
 → 反撃・   (SP+6 / 攻撃を回避した場合、反撃を実行。上記から行動を選択。)ディフレクトからでも可能。
・ 耐える  (SP3 / 相手の攻撃を回避しない代わりに、ダメージ・効果・命中・判定目標値を半分とします。)ACTを足せないためにダメージを見誤ると危険です。
   ★ 直撃した場合 (防護点はありません。)




海賊

敵データ 「海賊」 

         

経験値 EXP350+50

能力値  敏捷3 器用2 筋力6 知力1 生命5 精神1

ABT   自動タメ、態勢修正なし、両手武器片手装備、瀕死HP回復(HPが100以下になったら150回復)

習得ACT 攻撃態勢、タメS連続攻撃

HP 300(HPが100以下になったら150回復) (LP・5) 
MP 31 (MEN・1)

攻撃SP +10  / 防御SP +10  

★攻撃・能動行動

命中 10+3d6  
・ 右の手斧   (SP11 / 命中値・上記、ダメージ・7d×10+50 相手に受けされた場合、[筋力判定12+2d]効果、受け砕き、成功すると攻撃は命中扱いになる)
・ 大斧連続攻撃 (SP10 / 攻撃回数2d6回  → 命中値・3d−4、ダメージ・3d×10+160 [筋力判定40+2d]効果、受け砕き) 
・ 手斧・押し倒し(SP15 / 命中値・上記、ダメージ・7d×10+50[筋力判定12+2d]受け砕き   また相手と接触時 [筋力判定12+2d] 押倒 → 転倒) 
・ 手斧・跳ね飛し(SP15 / 命中値・上記、ダメージ・7d×10+50[筋力判定12+2d]受け砕き  また相手と接触時 [筋力判定12+2d] 跳ね飛し1d6ヘクスバック)) 
→ 海賊はこの攻撃で相手の海への落下を狙います。海への距離はあらかじめ決めておいてください

・ 武器には右手に筋力のあった手斧・左手に筋力+14の斧をもっています。
左の斧は筋力が20なのですが、振るにはSP+14、命中修正−14されてしまいます。
連続攻撃しかふれない代物なのです。

★防御・受動行動

受け 0+3d6  避け 0+2d10
・ 受ける  (SP1 / 受け目標・0+3d6) 相手の攻撃を受けます。通常素手では武器攻撃を受けられません。通常は銃弾なども受けられません。
→ 受け・押し倒し(SP5 / 受け目標・上記、受け成功後 [筋力判定12+2d] 押し倒しにより相手は転倒) 
 → 受け・跳ね飛し(SP5 / 受け目標・上記、受け成功後 [筋力判定12+2d] 跳ね飛ばしは1d6ヘクス) 
・ 避ける  (SP2 / 避け目標・0+2d10) 銃弾・炎など全ての攻撃に有効な回避行動です。ただし、回避できるスペースがなくてはなりません。
・ 止める  (SP1 / 止め目標・アームガード使用 10+1d6で止め) 武器・連続する同一方向の射撃(矢の雨)には一回の止めで全て判定することもできます。
・ 耐える (SP3 / 相手の攻撃を回避しない代わりに、ダメージ・効果・命中・判定目標値を半分とします。)ACTを足せないためにダメージを見誤ると危険です。
   ・ 瀕死HP回復(HPが100以下になったら150回復)





コンスタンス

データ 「魔剣士・コンスタンス」  

        

経験値 EXP1000

能力値  敏捷28(0) 器用28(0) 筋力28(0) 知力10 生命28(便宜上10) 精神20

ABT   剣-1、動作SP0(前借・可)、態勢修正なし、ニ刀流・防御

習得ACT 修正軽減3、LP肩代わり+0、反射行動+0、エイミング+0、ダウン効果+0 つなげ+0、クロスカウンター+0-、MEN各種+3、HJ+3、連携+3、相殺+0、武器破壊

HP 1000 (LP・5)    
MP 400 (MEN・10) 

攻撃SP  +20(基本+10) / 防御SP  +20(基本+10)前借可

★攻撃・能動行動

命中 基本10+(ハイランダーの呪い+8)で 18+3d6 → 剣を抜く28+3d → MEN使用48+3D(MEN−1d6ですが、6まで消費しません)
・ 移動     (SP 3 / 移動は1ヘクス、跳躍移動もSP3で可能。)
・ パンチ・キック(SP 拳3:蹴4 /パンチ:命中上記基本・ダメージ3d+250.、キック:命中上記基本・ダメージ3d+250.)
・ 剣で斬る   (SP 4 / 命中上記・ダメージ3d+300点 SP+3でダメージは部位狙いとなります。)
・ 跳躍斬り   (SP 4 / 命中上記・ダメージ6d+600点 SP+3でダメージは部位狙いとなります。)
・ 片手押さえ  (SP 16 / 命中上記・命中後[筋力判定28+2d]押し倒し+部位組み付き、エイミング、ダウン)
  → 組み付き部位への突き刺し攻撃 (SP 7 / 組み付き部位へは自動命中・ダメージ3d+300点。)頭などを組み付いておけば、目隠しで不意打ちしつつ頭部攻撃可能。
ダウンはターンを強制的に自分のターンにするACTです。それによって防御ターンで出しても強制的に攻撃ターンになります。
・ イービルデッド (SP・5 /命中上記、ダメージはありません。 効果生命力8以下の対象を即死させます。+エイミング)
装備強化の逆転、装備による弱体化を相手に瞬間的に付与します。その後毒物による致死判定効果を発動。生命が0のものは判定できないために即死となります。

ハイランダー :HPダメージは1Rで再生し、次ターンの最後には復活します。次元断は有効です。 本体は霊体でありダメージは受けません。聖属性の武器は有効ですが、この世界には魔法が稀少なのでほぼ撃退することはできません。 ただしハイランダーはハイランダーの攻撃は苦手とし、実体があるものとして判定します。ハイランダー同士の決闘ならば命を落とします。

★防御・受動行動

命中 基本10+(ハイランダーの呪い+16)で 26+3d6 → 剣を抜く36+3d → MEN使用56+3D(MEN−1d6ですが、6まで消費しません)
命中 基本0+(ハイランダーの呪い+8)で 8+3d6 → MEN使用28+2D10(MEN−1d6ですが、6まで消費しません)

二刀流防御なので、1回の攻撃に対して二つの判定を行います。

・ 受ける  (SP1 / 受け目標・上記)

 → ディフレクト (SP4 / 受け目標・上記、自分の攻撃ではなく、周囲で行われている攻撃に有効です)周囲受けです。隣接する仲間への攻撃を防ぎます。
 → コルアコル  (SP4 / 受け目標・上記、受け成功後 [器用判定28+2d] 武器を絡み付いて固定します。)武器封じの技術です。
→ 受けから力技 (SP+8 / 受け目標・上記、受け成功後 [筋力判定16+2d] 押し倒しにより相手は転倒+跳ね飛ばしは1d6ヘクス)) 
 → 受け・組み付き(SP4 / 受け目標・上記で修正−4、受け成功後 [筋力判定28+2d]] 組み付き) コンスタンスは鉄甲を使用。
 → 虎伏受け   (SP1 / 受け目標・上記。相手には修正−4) 間合いを1取り、同時に修正をかけます。自己転倒などの態勢変化にはSPを使いません。
 → 二刀交差受け (SP1 / 受け目標・上記。) 受けを2本の武器で行います。両手扱いになる以外はメリットはありませんが、達人ぽく見えます。
 → 武器投げ・受け (SP1 / 受け目標・上記、射程距離は筋力の2倍) 武器を投げるはACT不要の通じようアクション。これを受けで行う場合。
 → 受け・武器飛ばし(SP9 / 受け目標・上記で修正−4、受け成功後 [器用判定28+2d]]武器落とし[筋力判定28+2d]] 跳飛1d6ヘクス) 武器を飛ばします。
 → 受け・鞘収め (SP 7 / 受け目標・上記で修正−4、受け成功後 [器用判定28+2d]]・武器落とし、絡みつき) 鞘で相手の刃を受け+納刀。
 → 足受け    (SP1      / 受け目標・上記、足で受けるために筋力判定は2倍でできます。押し倒し攻撃などへの防御にどうぞ。) 受けられるならばです。
 → 足受け・刃乗り(SP1+3(組付) / 受け目標・上記で修正−4、受け成功後 [筋力判定] 28+2d] 組み付き) 身を翻すならば、避けからの反撃をどうぞ。
 → 連携受け   (SP1+3(連携) / 受け目標・上記、)一つの攻撃を二人で受けます。連携があれば周囲はいりません。筋力値は二人の合計となります。 
   → 回転受け   (SP+1 / 受け目標・上記。+1回につき武器破壊−1d6) 受けつなげ受けつなげの技術。武器を回転させて受け、相手の武器をへし折る。

避ける  (SP2 / 避け目標・上記) 

  → 呼び込み払い(SP4 / 避け目標・上記、避け成功後 [器用判定] 転倒) 避けたとき体をひねり、残された足で相手をひっかけ転倒を誘う技です。

反射行動・アクセラレイター

漣(さざなみ) (SP移動4 +10(反射行動) / 相手の攻撃の前に移動)先制攻撃にも近いものはありますが、こちらは判定勝負はありません。  
腕払い(かいなばらい)(SP部位攻撃+6 +3(組み付き) / 命中値・上記・成功後、[筋力判定] 組み付きにより、攻撃部位を使用不能にする)先制攻撃ではありません。
歩法      (SP移動4 +10(反射行動) / 相手の攻撃の前に死角に移動し修正―4、不意なら―10です)相手に修正をかけ続く攻撃を失敗させるためのものです。

先制攻撃 (SP3  / 命中値[敏捷判定]・ダメージ上記) (MEN−1d6ですが、6まで消費しません)

→ 腕払い(かいなばらい)(SP8 / 命中値[敏捷判定]先制・成功後、[筋力判定] 組み付きにより、攻撃部位を使用不能にします。) 
→ 簪受け(かんざしうけ)(SP5 / 命中値[敏捷判定]先制・成功後、武器を突き刺し、武器自体を止めます。武器破壊でも代用可能です。) 
→ 瞬歩(しゅんぽ)  (SP5 / 命中値[敏捷判定]先制・成功。相手の攻撃前に移動し、間合いから出ます。射程距離は500ヘクス) 

相殺攻撃 (SP攻撃+3(相殺) / 回避判定なし、ダメージ上記) 

→ 体当て相殺 (SP攻撃+3(相殺) / 回避判定なし、ダメージ上記) 攻撃武器を体当たりにします。そのため相手には体で弾かれたように見えます。
→ Xカウンター相殺 (SP攻撃+3(相殺)+5(Xカウンター) / 回避判定なし、ダメージ上記) 相殺相手がカウンターしてきた場合にさらに相殺反撃します。

基本的な保険

・ LP肩代わり (SP +3 / LP−1dでダメージ・破壊を無効化します。HPダメージの場合、最大HP分ごとに振り、無くなった場合、計算をします。)
・ クロスカウンター (SP+3 /相手のカウンターに対して行う防御判定で、このACTを受けや避けと足して回避します。)
★ 直撃した場合、防護点は200点です。これは服装にかかわりなくあります。




シナリオ紹介へ

トップページへ

Copyright(C)ゴスペラードTRPG研究班 (c) 2009.