船出

 

シナリオについて

暴君といわれた領主ネロのヴィンランドへの旅の1話目にあたります。
暴君ネロも人でなしならば、国の人々も王女様もどうかと思う人物です。はたして誰がこの国の未来を背負うのか…
見渡す限り展望の開けない泥沼劇の様相で開始します。

キャンペーンの導入部分のシナリオです。体を動かすための一種の体操的なシナリオです。
この後に続く、海賊との対決が本編となります。
このシナリオ自体は他のキャンペーンにも使用できる内容なので、流用してもいいかもしれませんね。


プレイヤーの設定サンプル


貴族の息子

PCは貴族の息子であり、三男坊である。
家は子爵の地位にあり、貴族中では大きな力をもっているわけではないが、それでも庶民とは比べられないほどの裕福な生活、地位と領地を得ている。
しかし、貴族と主民との関係は変らぬままというのに、貴族内部の力の構図はより近づきややこしいことになっていた。今公爵などの一部の地位を除いて、貴族たちの勢力は拮抗し始めていたのである。それは王族が、貴族に対して支払うべき領地がなくなってきていることにも起因する。

長男ギュンターは尊敬のできない権力欲に固執する俗物であった。
今や権威だけに成り下がる王家に対しても媚びへつらい、その領地の安堵を願う人物ながら、その内心ではより高い地位へ上がるべく、日夜その手段を模索していた。
年齢が随分離れているせいで、兄とは会話が合わず、兄は自分を子供のように扱った。

次男ハイドとはとても良好な関係であった。歳は離れていたが尊敬でき、一人の人間としても魅力があった。次男は戦争で亡くなった。
領地を告ぐつもりの無かった次男は放蕩息子のように、貴族らしからぬ振る舞いをしていた。市民や冒険者とも付き合い、好んでかかわりをもった。
時に彼等の身を擁護し、頼まれれば厄介ごとの仲裁・解決に乗り出した。次男は国の危機に指揮官として戦場に向ったと聞くが、死の詳細は聞いていない。

自分はいまだ、この先どうなるのか定まっていない。
父親は領地を兄ギュンターに継がせるつもりだから、自分は別のことで身を立てるか、手柄を立てて独立するしかない。


お尋ね者

PCはお尋ね者である。
元々王国のために戦っていた傭兵であったが、その報酬に揉め、国からは賞金がかけられる。今ではお尋ね者として追われる身である。
この国を主な依頼主として戦っていた小規模な傭兵団だったが、ある戦いの敗戦時、戦場に置き去りにされ撤退されるという傭兵の末路を体験する。
かろうじて帰還したのは自分を含めて100人あまりであったが、彼等は当然のように国に対して説明と釈明・さして報酬を要求した。

この作戦を担当した公爵は、自分の敗戦責任を傭兵になすり付けると、逆に傭兵を裏切り者・他国の工作員として処刑してしまう。
自分と共に戦ったのは貴族のハイドという人物だったが、彼とは非常に良好な関係で、最後まで一緒に戦うことができた。彼はその戦で戦死している。
生き残りの多くは処刑されたが、その時散り散りになって逃げたものもいる。自分もその一人だ。
この国から脱出しない限り、いつかは自分も命を刈られてしまうだろう。


冒険者

冒険者をしているPCは地方貴族から、ガイドの依頼を受ける。
貴族は暴君と呼ばれるネロ。彼は冒険者ではないため、他の土地に足を踏み込むときの案内人としてPCを雇うつもりなのである。
拘束期間・未定、行く宛て不明、危険性は大。死亡したとしても当方は一切責任を持たないという胡散臭い依頼だが、報酬は一人50万ガメルという大金であり、手付金も一人1万ガメルという価格である。
これには一攫千金を狙う冒険者の心が揺れぬはずは無い。
多くの冒険者達がその依頼内容も知らず、その冒険を引き受けていくことになるのだが・・・。
→ もっとも一般的な設定で、人数も何人でも選択できます。

ネロの従者

王国の北部貿易港の領地を持つ青年貴族ネロは暴君として有名な男であった。彼は横暴で利己的、正義感とは無縁の人間であったが、自分はこの男に使えている騎士である。
彼との付き合いは長く、それゆえこの我侭な主人に対して振り回されることも、日常的に合ったのだが、主人は自分を所有している財産としては、破格の待遇を与えていた。
今度も前触れなしに何かの計画を伝えたネロであったが、自分たちはやはりこの主人に従うしかないのである。


ユトランドの状況

激動の乱世に揉まれる浮島のような国ユトランド。
この国は歴史的には大変に古い王国であり、今では領地の多くを失い・あるいは分割したためこのような小国に成り下がってしまっていたが、その古き権威は度々諸国の間への上国という姿勢からも垣間見えた。しかし現在この国は、衰退期に入りつつある。
王政という体面を保ちつつ、いまや王家にはその力は無く、すでに諸侯たちの力は王を凌ぐものであったが、王家の老獪な手腕は諸侯たちを分裂させることで保たれていた。
そのユトランドの均衡が崩れ始めたのは近隣諸国の侵攻である。諸国の侵攻に対して、ユトランドは王家・諸侯のくくりなく敗走を重ね、国内は憂うべき事態となっていた。

ユトランド王家は国外に対しても援軍を請い、王は王女までもその暁には差し出すと内外にほうじていた。
すでに衰退しつつある王家といえど、この領地の価値は高く、財産もその歴史に見合うだけのものをもっていた。
諸国の国王たちはその話に飛びつき、またそれをさせじと国内の貴族たちも力を振るっていた。




導入「貴族のPC」

兄・ギュンターより仕事の紹介

PCはある日、権威の僕であるところの兄上に呼び出されます。
兄の名前はギュンターといいます。

兄はいつものように書斎にてPCを待ち受けています。
兄は執務の最中であり、マユを潜めては黙々と領土内部の課題に取り組んでいます。考えことのたびに髪をくしゃくしゃと掻き毟り、とても神経質な印象を受けます。
呼ばれてPCが入ってきたというのに、兄はまるで邪魔者が来たように嫌な目線を送りますが、これは兄の癖なのです。
兄はモジャモジヤの髭をした人物で、髪の毛も随分と癖が強く、容貌は決していいとはいえません。本人もそれにはコンプレックスを感じています。
→ (兄は先妻の子供であり、父親の政略結婚によって生まれました。残りの二人の弟は後妻の子供になります。兄は昔から二人の弟を快くは思っていません。)
 兄はやってきたPCを席につかせることも無く、さっさと本題を切り出します。

兄ギュンターは弟であるPCに仕事を依頼しようと考えています。

・ 「お前もそろそろ将来を考える歳だ。知っての通り、我が家ではお前に対して分け与える扶持も領地も無い。いずれはこの館を出て行ってもらおうと考えている。」
・ 「しかし、何か手柄を立てないことにはこの先出世の見通しも無い。そこで私が、宰相のゲーニッツ様より仕事を預かってきた。お前はその仕事を行うのだ。成功すれば領地もいただけるやもしれん。」

仕事の内容 

・ 「詳しい仕事の内容は知らない。あまり口外したい内容でもないらしい。お前も知っているかも知れないがゲーニッツ様には悪い噂も絶えない、今度の話も公にはできないことかもしれない。それでも宰相より賜った仕事をこなすとなれば、それが一番の出世への近道だ。」
・ 「お前には不愉快な仕事かもしれないが、それでもこの家とおまえ自身のために、その使命をまっとうするのだ。」
・ 「王都への紹介状を書いておこう。これがあればゲーニッツ様へ面会が許される。私の名前を出せば、兵士も通してくれるだろう。」

→ 引き受けるのならば

 兄は少し驚いて、PCに席を勧めます。
兄はベルを鳴らして使用人を呼ぶとお茶を用意させます。お茶は自分と弟(PC)の分です。使用人はそれに大変驚きます。兄が弟に冷たいことはよく知っていたからです。
・ 「お前が引き受けるとは思わなかった。勿論、断ることなどできない仕事だ。お前の我侭を聞くつもりは無い。しかし正直驚きだな。」
・ 「お前は私を軽蔑していると思っていた。」
・ 「今度の話はお前のためにもなる。我が家もこれ以上の地位を目指すのならば、宰相とのコネが必要なのだ。手っ取り早くそのコネを手に入れるには、同じ秘密を共有すればいい。これはもしもの時の切り札にもなるだろうしな。」

PC退出のとき

・ 「もし王宮で、姫に出会うことがあれば、よろしく伝えて欲しい。」
・ 「先日宰相の紹介で始めて王宮での舞踏会に加わったが、その時にシャルロッテ姫とであった。あれは、まさしく至宝といえよう。」
・ 「もし姫に会うことがあれば・・・」と兄は宝石箱を出しかけますが、考え直したのか、静止し、首をふって宝石箱をしまいます。「よろしく伝えて欲しい。」



王宮にて

その権威の強さを見せ付けられるためだけに作られた王宮は、この風雲期においては張りぼても同じものであった。国の防衛とはおよそ無縁な荘厳な飾りは、この国家には滅びなどないかのように考えた当時の王の愚かさを見せ付けたものだが、王宮に住まう人々はこの威光を浴びるたびに、この王国が永遠であるという錯覚に陥る。
・ ギュンターの紹介状を見せれば兵士はPCをこの国の宰相・ゲーニッツに報告、やがてゲーニッツより呼び出され執務室へと通されます。

大変趣味の悪い執務室です。執務室の中は豪華な調度品で満たされ、まるで仕事をやるような場所には見えません。財力の限りを見せ付けるような並べられたそれは小規模ながら美術室であるかのような錯覚を受けます。スペースも広く、ちょっとしたホールのようにさえ見えます。
宰相のゲーニッツはホールを見下ろす2階に腰掛けています。
マユの薄い三白眼の男で、厚い唇と長く伸ばしたもみ上げが特徴的な中年男性です。容貌がいいとはとても言えません。
・ ゲーニッツは一同が美術品の横を横切ると青ざめます。「ききき、気をつけたまえ。50万ガメルはする壷ですぞ。」


ゲーニッツの依頼

・ 「この国に功績のあったもの、この国を守ったものにはシャルロッテ姫との婚姻が許されている。それは知っているかね。」
・ 「その方が出てから、自分の地位も気にせん分不相応な輩がうまれている。姫への敬愛はよいだろう、しかし、王位を継げるだの、婚姻が結べるなどという発想は飛躍しすぎだ。つまりは家臣の増長がはなはだしいのだよ。」
→ 「ところで君は自分が功を立てれば姫との婚姻が結べるなど考えてはいないだろうね。」
ここで姫との婚姻もありえるとの考えを話すならば、ゲーニッツは大変怒ります。身の程違いであることを叱咤罵倒し、早口でまくしたてると、怒り覚めやらぬ宰相は手を振り回しPCを殴打します。やがて疲れると、平成を取り戻し、会話を進めます。
彼が怒った場合はその後の態度は冷淡なものです。

・ 「君に依頼したいのは、増長する家臣・貴族の監視だ。」
・ 「北部貿易港を利用地としているネロ伯爵は勝手なことをしている。異国との貿易・軍事力の強化・我々の査察にも敵対的だ。彼は勝手なことばかりしている、それを監視し、いざとなったら彼を追い落とすのに協力して欲しい。もしもの時は死もいとわない。」
・ ネロの領地に彼が訪れる理由は、名目上は「領地の査察」ということですが、滞在時間は長いもので、未定です。国の命令であるために、それを静止することはできません。
・ 「もし成功した暁には、君たちの家には私が特別目をかけ、さらに君には領地も与えよう。」

姫の登場

可愛らしい女性の声が響き、その優しげな声にゲーニッツはホールへと視線を向けます。宰相の執務室に対して、ノック一つすることもなく現れたのは一人の女性です。その女性は大変美しく、また気品と洗練された物腰でホールを歩きます。流れるような癖の無い金髪、傷一つない真珠のような白く透き通った肌、それを包むシルクのドレスも宝石を散りばめられ、まるで全身が輝いているかのような錯覚を受けます。その淡いブルーの大きな瞳は時に彼女を幼くみせます。

・ ゲーニッツは「シャルロッテ姫」と漏らし平伏します。
シャルロッテはゲーニッツの前まで歩み出ると静止し、見下ろし、口元を扇子で覆います。
「あらゲーニッツ。お客様でしたのね。私、粗相をしました。出直してまいりましょうか」
彼女の会話の内容とは裏腹に、彼女にはまるで悪いことをしたなどという反省のそぶりは見られません。
「いえ、おきになさらず。どのような大事で荒れ、姫を拒むほど事がこの世にあるわけなどありません。」

・ シャルロッテ「私の買っていた猫がいなくなってしまったのです。どこかにいるのでしょうが、見つかりません。やはり首輪をつけてつないでおくのでしたね。」
・ ゲーニッツは満面の笑みで「さようで」と会釈します。

一同が名乗るのならば姫は興味をもったのか、大いにその前進を値踏みでもするかのように眺めます。姫は興味本位で好感を持ったようです。

兄ギュンターについて
姫は兄ギュンターを覚えています。名前を聞くなり、大いに笑って話をします。
・ 「あの不細工な縮れ髭の男ね。汚らしい髭のわりにキラキラした瞳で、私思わず笑ってしまいました。あんなヒゲなら全部そってしまったほうがよろしいのではないかしら。」
・ 「でも髭も髪の毛もなくしたら、他の貴族たちのように見分けもつかなくなってしまうのかしら。だとするならば、目印代わりに汚いひげでもないよりはいいのかもしれませんね。」

姫の言葉

「別の場所でお話でも致しません。」姫はそう切り出すと、PCをつれてさっさと出て行きます。
PCが通されたのは庭園でした。姫のためにつくられた庭園は、国内でも最大の規模を持ち、もっとも豪華な作りをしています。
・ 「あそこでは息ができませんわ。あの宰相・・・とても臭いのよ」そう悪びれず姫は言います。

結婚する気なのですかという問い
・ 「ええ。私たちを救ってくれる英雄を私は勿論待っています。私たちはつねに白馬の王子様を待っているのですから。」

仕事について
・ 「宰相はあなたに依頼したのね。まぁ、それでもいいわ。あの男は失敗をすぐ部下のせいにするのだから、あなたも気をつけないとポイ捨てされてしまいますよ。」
・ 「これは内緒の話ですけど、依頼は私が宰相に出しているのよ。だってギュンターのようなヒゲモジャなんかと私は結婚したくはありませんもの。共食いして潰れてくれれば一番いいお話なのではなくて。」
・ 「あなたは潰しませんわ。そんなに悪い顔でもなくてよ」
 → 「頑張りなさい。頑張り次第では、あの無能な宰相の後釜につける日が、いつか来るかもしれませんよ。」
王宮から猫が見つかったという知らせを姫は受けます。
「もう興味がなくなったわ。処分なさい。」と姫は笑顔のまま言い放つと、その場を後にします。





PC「騎士」

北部貿易港

貿易港として諸国と交易する港町は、他の町よりも活気と自由さにあふれている。
訪れる人々もどこからやってきたかわからない異国の人々であったり、また色々な国々をわたってきた商人や船乗りたちであったりする。
ここは北国に位置し、この港も冬の間は凍結してしまう。しかしそれでもこの領地は貿易の要路という地形状、その財力で潤い、他の領地よりはるかに多くの収入を得ていた。


ネロ

PCとネロ

貿易港の中、武装した商船団の姿があります。船は他の船に比べて大きく、また大型カタパルトなど見たことも無いような装備をつんでいます。明らかに普通の商人とは一線を画する船です。桟橋を進み、船を渡す足場を越え、甲板の上にのり立つ何人かの姿が見えます。
・ 一人は商人というよりは船長といういでたち、コートと帽子という井出達、顔は潮風を浴び日差しに焼け、浅黒く、縮れたいひげをしています。この船の船長です。
・ もう一人は赤い髪、タカのような鋭い目つき、とんがった鼻をした貴族です。PCの使える主人ネロです。
・ そしてPCです。

一同は今、この新しい自称商人と取引をしています。
・ 一同の目前には珍しい品々を雑多につんだ箱が置かれます。ただどの箱も適当に金目のものがつんであるばかりで、種別わけが成されていません。
・ PCはこれが盗品だと気づきます。(もしかしたら、海賊による商船拿捕の情報を聞いているのかもしれません)。
・ 彼等はそれらの品々を買い取ってもらおうと考えていますが、それらに対して税をかけることを拒みます。ここでの税は1割ほどと高く、彼等はそれを2分ほどという法外に安い税にしろとせがみます。
→ (彼等は海賊です。ここでは盗品を捌くためにやってきています。)
(この品々は全て領主に売り払うつもりでいます。また本当は税なども払うつもりはありませんが、こことの関係を良好にしたいためにあえて多少なら税を支払う気でいます。
海軍力を見せ付けるのは威嚇のためです。ここで力を見せ付けておけば、自分には勝てないと悟るだろうとの考えです。)
・ 一応ネロはこの時点では答えを出しません。PCの反応を見ておきます。
・ PCにはネロに良心が期待できないことも経験で知っています。徳ならば海賊とも付き合いかねません。しかしそれだけは避けたいことです。

いきなりの威嚇

ネロは箱の中に納められていた刀剣の一本を拾います。見たことも無い刀剣で調度品のように飾られ、わずかにそりがあります。
ネロは刃を抜いてみると、その波紋の美しさに驚きます。「ほう、業物だな」
→ 商人は下卑た笑いを見せ、「お目が高い。」と手を揉みながら近づきます。

「調度品としてはよかろう。しかし、切れ味はどうかな」
というなりネロは船長にきりつけます。一息に引き抜き、振り下ろす動作は大変洗練されたものです。船長は驚いてそれをカトラスで受けますが、カトラスはたちまちに両断されます。「何しやがる」船員たちも続いて刃を抜きますが、先んじてネロは次々と相手に刃をふるって剣を負ってしまいます。
船員も船長もとたんに目が据わります。やる気なのです。
・ ネロは刃を納めると、PCに対して「やれ」と無茶な命令を出します。しかも本人は加勢するつもりはまったくなさそうです。
→ ここでは取り囲めないために敵は船長のけしかける船員3人までです。ネロも自分の身は自分で守る、という気はあります。
    

 戦闘


戦闘に勝利すると船長は狼狽します。→ 「勝利したならば」へと入ります。
戦闘が長期化すると船長はどなりね「やろうども、やっちまえ」と全員に声をかけます。
 → その場合は、突然船を取り囲んだ、周囲の小船より次々とネロの私兵が乗り込み始めます。船長は顔色を悪くし、一気に取り囲まれてしまいます。
   ネロ達はおとりなのです。勿論PCに対しては何の打ち合わせもしていません。


勝利したならば

「いきがるのなら、海の上にしておくのだな。河童どもが」とネロは自信たっぷりに船員を見下します。
「税は8割だ。」とネロはむちゃくちゃを言います。船長たちは悔しそうにしながらも、積んでいた積荷を全て明け渡しまする没収されるよりは金が入ることを望みます。
・ ネロは彼等を捉えるつもりはありません。今のところは。

PCに対しては指示を出します。
「1週間以内に、この品の持ち主を探すように、見つからなければ遺失物として我が領地のものとする。」
→ これもむちゃくちゃな命令です。これだけの品はとても自分ひとりでは分類できません。ネロは全て着服するつもりなのです。
  PCがそれをついてもネロは無視します。

「できないだと・・・、自分の無能さを棚に上げて、この俺を愚弄するつもりか!!」  → とまったく話になりません。


セバンナ

ネロの横暴

館に入ってその日の昼下がりです。自分を呼び出す領主のベルが聞こえます。
1週間以内に上げなくてはならない仕事があるというのに、ネロは容姿やなくPCを呼び出します。

ネロは女性執事のセバンナに茶を出させています。そしてさっき手な入れたばかりの武器を手でいじっては、それを武器箱へと放り込みます。武器には異国の武器が随分と放り込まれています。おそらく今まで同様のことをやってきていたのでしょう。
・ セバンナは冷静な口調ながら、ネロをべた褒めしています。
「いやはや、当主の手際の見事さには私もただただ感心するばかりです。」「であろう」と言うバカな会話をいつものように楽しんでいます。
・ 「着たか」とネロ。
・ 「今度遠出をする。あらゆる環境に適応したガイドのプロフェッショナル。死を覚悟したつわものどもを用意しろ。
拘束期間・未定、行く宛て不明、危険性は大。死亡したとしても当方は一切責任を持たない。報酬は一人50万ガメルだ。手付金は一人1万ガメルとせよ。」

セバンナ「一人50万ガメルとして100人集まったら、5000万ガメルです。頭屋敷にはそれほどの金はありませんが・・・」
ネロ  「心配ない。8割がたは死ぬ。」
セバンナ「さすがネロ様でございます。私もただただ感心するばかりです。」セバンナはクールな微笑をしつつ、会釈し、ネロも当然という態度を取ります。
<詳しく訪ねる>
・ 「国内の領地を広げようとしても、これ以上は貴族同士で奪い合うだけとなっている。ここは国外の領地を手に入れて国力を伸ばすべきだろう。」
・ 「ここより北部に巨人と魔物の国・北のヴィンランドがある。その土地を得て、我々の領土とする。」
・ 「ヴィンランドは統一された大国ではないらしい。小部族同士が対立しながら一応対面上は国を形成している。これならば我々でも国を奪うことが可能だ。」
・ 「あー今度は海に出る。重たい鎧は禁止だ。」

→ ネロ「とにかく命じたぞ。3日以内に集めろ。何人集まってもかまわん。」
※ 騎士であるプレイヤーはとにかくこの横暴な命令をきかなくてはなりません。これは冒険者PCの導入ともなります。

PC「冒険者」PC「お尋ね者」

「冒険者PC」はここで街にやってきます。もしくは始めからこの町にいたということにしても構いません。
→ 彼等はネロからの依頼を受けるというのが一番ふさわしいでしょう。
「お尋ね者PC」もまた、追われてこの街にやってきます。自分たちの追手は放っておけば直ぐ来るでしょうし、場合によっては誰かが気がついて通報するかもしれません。
→ お尋ね者PCがこの町から出るためには(この国から出るため)、検閲されずに国を出るための船を捜さなくてはなりません。それはネロの船だけでしょう。

冒険者の店

流れ者・冒険者・何でも屋・賞金稼ぎなどが仕事を得るためや情報を得るために度々訪れる場所、それが冒険者の店です。
建物は宿屋と酒場を足したような作りをしています。1階は吹き抜けの作りをしており、酒場となっています。この町は港町なので酒場は比較的大きい作りをしています。2階は宿泊スペースになっており、個室や大部屋が続いています。この建物は、2階の通路がそのまま建物の側面に回りますが、側面は表に面し、壁はなく、手すりのみの開放的な作りとなっています。ここでは仕事斡旋などもしています。1階の壁には仕事内容を書かれた張り紙が張ってあります。

・ 今回張られていた内容には、商人の奪われた積荷の回収依頼などですが、これはすぐさま剥がされます。先日解決したという扱いになっています。
・ 依頼:この町の領主ネロが冒険者を雇いたいと考えているようです。仕事内容などの詳細は分かりませんが、前金で1万ガメルという破格の報酬です。
この仕事の依頼人は騎士`PCです。

酒場のマスターより
・ 「この町の領主である伯爵は暴君ネロとして有名だ。今度も何かやばい仕事なんだろう。金払いはいいが、命がいくつあっても足りないぜ・・・。」
・ 「彼は国の中央でも独断専行が目立つということで目をつけられている。国もあいつのやることには中々強くものが言えない。実際力のある領主なんだよ。」
・ 「善人とも、悪人ともいえない。我侭なだけなんじゃないのか。」

領主の館

領主の館は、周囲を物々しい警備に囲まれた高い塀の建物です。概観は一般的な建物ですが、敷地も広く、あまりに物々しい警備から要塞であるような印象を受けます。
出入り口は使用面入り口と裏口だけ、それ以外に出入り口は無く、内部の敷地の中には犬を連れた警備兵が巡回しています。建物の一角には見張り塔らしいものがあり、見張り塔は敷地内を見渡せるように作られていますが、北部だけ建物の影となってしまう場所がわずかにあります。
 → 一同は執務室に通されます。

 執務室は整然と片付いており、さっぱりとした部屋です。足元には絨毯ひとつありません(室内に入ると靴音が響きます)。
部屋はあまり広くありません(武器を振るのも苦労する間合いです)。窓も小さいのですが、光がテーブルに入るように設計されています。もしかしたら時間ごとに通される部屋が違うのかもしれません。調度品も飾られているのですが、それが気にならぬように配置されています。高価なものなのかもしれませんが、それが意識を妨げないように考えられているのです。客を持て成すためなのか、香がわずかに香ります。

→ 室内に通された一同をまず対応するのは、金髪の貴婦人です。彼女は一同にお茶を出し、茶菓子を進めます。
少し垂れ目がちで、口元に色っぽいほくろがあります。確かに魅力的な女性ですが、とりわけ美人というほどでもありません。ただ、動きや物腰がそれを引き立て、好感が持てます。 ・ 彼女は一同に対してお茶を出し、「物々しさに驚かれましたでしょう。頭屋敷ではいつもこうなのですよ。」と彼女は笑顔で応対します。
・ まもなく(騎士PC )が見えます。しばらくの間こちらで、お待ちください。
・ → 精霊使い達は彼女はアンデットであることがわかります。
・ わたくしはネロ王に使える従者・コンスタンスと申します。ご心配なく、とって食べたりはしませんわ。と茶菓子一つとってはを口に放り込みます。

騎士であるPCのもとに、客に対応した後のコンスタンスが訪れます。

コンスタンスは来客を教えます。
コンスタンス

コンスタンスについて

彼女はネロの愛人とも思われていますが、その実は侠客の一人です。
彼女はハイランダーと呼ばれる特殊な人々です。彼等はアンデットで死ぬことはありません。戦場で命を落とした戦士が、死後も戦い続けるという伝説があります。彼女もまたそうなのです。彼等は特に苦手とするものも無く、陽光なども大丈夫事です。聖属性の武器以外の負傷はまたたくまにいえてしまいます。
彼女はネロの警護や身の回りの世話をするような人物です。ネロも相当腕が立ちますが、彼女と比べたら、赤子と大人ほどの差があります。ネロは懐刀として彼女を飼っています。 彼女もアンデットという素性で知った上で好待遇をするネロに対して忠誠を誓っています。

コンスタンスからの情報。

・ 彼女は来客について分かる限りのことを説明します。
・ PCの中に盗賊がいるか、彼等の実力はLVはおよそどの程度のものか、こちらを警戒しているかなどが情報です。

その理由について
・ シーフなどがいた場合、室内に入るときの足音は自然と消えてしまいます。シーフなどの身のこなしを常としているものは、察知されてしまいます。
・ 彼女は身のこなしや立ち位置などから、武器に熟達しているか、ここで振れるか確認しているかなどを調べています。もし、達人なら無防備な姿勢はとらないと考えています。
・ お茶を出したとき食べるかどうかも確認しています。ネロに敵意をもっているか、こちらを信用しているかという点です。
 ネロは悪名高い領主です。場合によってはネロを殺す刺客が混じるかもしれません。
お茶を飲んだり、茶菓子を食べたならば、信頼しているか・気を抜いているかです。最後にコンスタンスが茶菓子を食べたのは毒見のため。「警戒は要りません」というジェスチャーです。勿論アンデットである彼女には毒も関係ありませんが、これは殺し屋達にとっての一種の礼儀のような仕草なのです。
→ 上記で実力を把握し、実力あるものが気を休めているのはプロの冒険者と判断します。
→ 気を休めず、茶菓子にも手をつけないものは冒険者というより剣客か武芸者なのかもしれません。シーフならば暗殺者ということもありえます。
→ 立ち位置にも無頓着で、お茶を気にもせず飲んでいる人は、一般的な冒険者でしょう。ただし一般的な冒険者はこんな破格の報酬に不信を抱いているでしょうから、  「ここはよく説明したほうがいいでしょう」と教えてくれます。

騎士PCはここでよく冒険者・またはお尋ね者PCと交渉してください。
騎士PCへの注意点は以下の通りです。
・ 危険度への納得がいく情報がありません。しかし、それでも依頼を受けてもらわないことにはいかないのです。なんとか依頼を受けてもらってください。
・ 前金を貰って逃げ出す冒険者もいます。一応そういう場合は、冒険者に噂を流すことで悪い噂によるつるし上げをかけられますかので、対処できますが、できるだけ避けたい事態です。場合によっては手付金として1000ガメル程度を払い、前金を渡す場所は港にて9000ガメル渡すとしてもいいでしょう。そこは臨機応変にやってください。
・ お尋ね者が乗っていたとしてもネロは拒みませんが、自分としては知っておきたいことです。ただ現時点ではコンスタンスの情報ぐらいからしか想像できません。拒否する理由はないでしょう。


貴族のPCの来訪

ネロの屋敷の説明は、上記のものを使用してください。
→ 通されたのはテラスです。
 テラスは中庭を一望できる場所ですが、中庭は正面からの刈り込まれた芝生が見え、池なども目に入ります。足場として組まれた石が白く軌跡を描いている様は中々に美しいものです。本来ならば、緑の植え込みか花壇をいれるのが華やかでいいのでしょうが、それらのものはここからは見えません。

PC貴族の息子を案内するのはコンスタンスです。
コンスタンスが彼を案内している間に、執事のセバンナから、彼についての説明を受けます。

セバンナの情報

長男ギュンターについて
・ 「騎士PCの一族は爵位は子爵ながら、勢力を随分と伸ばしています。現在家督はまだ継がれていませんが、長男ギュンターがその政権の全てを牛耳っています。」
・ 「ギュンターは無能な宰相という噂のゲーニッツの手ごまの一つ。ゲーニッツの命で影でいくつもの悪行に手を染めているとききます。」
・ 「宰相は当主に対して快く思っておりません。此度のことも目付け役をつける、といえば合点がいきます。」

次男ハイドについて
・ 「しかし、次男のハイドは、兄ギュンターとは違い世俗に汚れぬ大志を抱いた人物でした。当主もそのハイド様に対しては、並々ならぬ因縁を感じておりました。」
「次男ハイドは先の戦で亡くなりました。傭兵部隊ともに戦いましたが、傭兵の裏切りにあって殺されたというのが公式な報告です。」

その話が一段落ついた時、PC貴族の息子が到着します。

ネロの領地に彼が訪れる理由は、名目上は「領地の査察」ということですが、滞在時間は長いもので、未定です。国の命令であるために、それを静止することはできません。
ネロの容貌について  → 赤い髪、タカのような鋭い目つき、とんがった鼻をした貴族です。
・ ネロはPC貴族の息子に対してもさほど警戒しません。
・ ネロは「お前がどちらの兄の後を継ぐにせよ、いつかは私と対決することになるのかもしれんな」と一笑します。
・ 「ハイドは愚かな男だが、奴の愚かさは傭兵を重用したことではない。奴の愚かさは、人の良心に期待したことだ。こと戦争という場所は、常に目を配らねばならん。たとえ背後であれ、安心して任せるものは少ないということだ。あの死にかたではうかばれまい。」
・ 「お前の兄は、作戦指揮官であった公爵に逆らい、それゆえ援護を絶たれて孤立したのだ。ハイドが正しかったのか、公爵が正しかったのかはわからん。歴史は結論でしか論じられん。しかし、もしハイドが勝っていたら・・・私の宿敵となっていただろうにな。」
→ どんな目論見があろうと、ネロはPCを拒みません(ただ、宰相の如き小悪党の手先になるようならば、落胆はしますが)。
冒険者が集まって数日ののち、航海のための船が港町に入稿します。

黄金の船

船は船体に銅版を張り黄金色の光を放つ大変派手なものです。また奇妙な錯覚を受けます。マストの高さと船体のバランスにより、船が大きさがより大きく見えるという錯覚が起こります。船には相当数の保存食や生活用品などの積荷が乗せられています。全てはタルに収められており、タルは相当な数積み込まれます。
不思議なことにタルには空のタルなども用意され、それもかなりの数が積み込まれています。
・ スカウトされた冒険者はおよそ30人ほどになります(その中にはPCもいることでしょう)。
・ 中に乗り込むのは、ネロと執事のセバンナ、愛人兼ボディガードのコンスタンス。そのほかには身の回りの世話をする館の人々も乗り込みます。
・ ここには鍛冶屋や学者達も乗り込むという中々に代わった顔ぶれが集まります。

ネロに訪ねるならば・・・

ネロはセバンナに命じて答えさせます。
・ 個人的についてくる学者や商人たちもいますが、ネロ様が集めた医者や武器職人達も同行します。これは冒険者や兵士達の治療や武具の準備のために同行してもらうのです。 ・ 側女は、使用人という役割ですが、密偵などをかねています。





敵データ 「雑兵」 

経験値 EXP200+50

能力値  敏捷2 器用2 筋力5 知力3 生命6 精神6

ABT   消耗時SPUP、態勢修正なし、剣-1

習得ACT 修正軽減1、命中MEN+3

HP 100 (LP・1)  
MP 32 (MEN・2) 

攻撃SP +25(基本0)  / 防御SP +25 (基本0)  前借可能

★攻撃・能動行動

命中 基本10+3d6 → 剣使用15+3D  → MEN使用(SP+3)21+3DでMEN-1d
・ 移動     (SP 3 / 移動は1ヘクス、移動3回後に攻撃すればチャージが派生しダメージを倍にできます。)
・ 剣で斬る   (SP 5 / 命中上記・ダメージ3d+100点 部位狙いするにらSPは+3となります。基本の攻撃です)
・ 力技剣術   (SP 10 / 命中上記・ダメージ3d+100点 命中成功後 [筋力10+2d] 跳ね飛ばし1d6ヘクス+押し倒し)
・ 偽装の鞭   (SP 3 / 命中上記・ダメージ1d+90点 )偽装武器なので装備時間不要・SPがあまったら使うのもいいでしょう。
・ 目潰し    (SP 3 / 命中上記・ダメージなし。命中成功後 [生命10] 目潰しで盲目修正−6)
武器が両手武器ゆえに、攻撃ターンが終ったら持ち替え「ラージシールド」にSP3を消費しなくてはなりません。
最省エネデータの一つです。命中回避の基本値は高くバカにはできません。剣は+5の品質を持ち、命中にだけ経験点を払っています。他はほとんどABTで補うだけです。命中MENは格上との戦闘で一太刀あびせるのに使用します。

★防御・受動行動

受け 基本10+3d6 → 剣使用15+3D
避け 基本0+2d10
・ 受ける  (SP1 / 受け目標・上記) 相手の攻撃を受けます。通常素手では武器攻撃を受けられません。通常は銃弾なども受けられません。
・ 避ける  (SP2 / 避け目標・0+2d10) 苦手なので多用しません。
・ 止める  (SP1 / 止め目標・アームガード使用 10+1d6で止め)  基本の防御です。
・ 止める  (SP5 / 止め目標・ラージシールド使用 20+2d6で止め)  基本の防御です。SPを余分に1支払うごとに目標値が1上がります。
武器が両手武器ゆえに、攻撃ターンが終ったら持ち替え「ラージシールド」にSP3を消費しなくてはなりません。
 → 反撃・   (SP+6 / 攻撃を回避した場合、反撃を実行。上記から行動を選択。)ディフレクトからでも可能。
・ 耐える  (SP3 / 相手の攻撃を回避しない代わりに、ダメージ・効果・命中・判定目標値を半分とします。)ACTを足せないためにダメージを見誤ると危険です。
   ★ 直撃した場合 (防護点はありません。)




海賊

敵データ 「海賊」 

         

経験値 EXP350+50

能力値  敏捷3 器用2 筋力6 知力1 生命5 精神1

ABT   自動タメ、態勢修正なし、両手武器片手装備、瀕死HP回復(HPが100以下になったら150回復)

習得ACT 攻撃態勢、タメS連続攻撃

HP 300(HPが100以下になったら150回復) (LP・5) 
MP 31 (MEN・1)

攻撃SP +10  / 防御SP +10  

★攻撃・能動行動

命中 10+3d6  
・ 右の手斧   (SP11 / 命中値・上記、ダメージ・7d×10+50 相手に受けされた場合、[筋力判定12+2d]効果、受け砕き、成功すると攻撃は命中扱いになる)
・ 大斧連続攻撃 (SP10 / 攻撃回数2d6回  → 命中値・3d−4、ダメージ・3d×10+160 [筋力判定40+2d]効果、受け砕き) 
・ 手斧・押し倒し(SP15 / 命中値・上記、ダメージ・7d×10+50[筋力判定12+2d]受け砕き   また相手と接触時 [筋力判定12+2d] 押倒 → 転倒) 
・ 手斧・跳ね飛し(SP15 / 命中値・上記、ダメージ・7d×10+50[筋力判定12+2d]受け砕き  また相手と接触時 [筋力判定12+2d] 跳ね飛し1d6ヘクスバック)) 
→ 海賊はこの攻撃で相手の海への落下を狙います。海への距離はあらかじめ決めておいてください

・ 武器には右手に筋力のあった手斧・左手に筋力+14の斧をもっています。
左の斧は筋力が20なのですが、振るにはSP+14、命中修正−14されてしまいます。
連続攻撃しかふれない代物なのです。

★防御・受動行動

受け 0+3d6  避け 0+2d10
・ 受ける  (SP1 / 受け目標・0+3d6) 相手の攻撃を受けます。通常素手では武器攻撃を受けられません。通常は銃弾なども受けられません。
→ 受け・押し倒し(SP5 / 受け目標・上記、受け成功後 [筋力判定12+2d] 押し倒しにより相手は転倒) 
 → 受け・跳ね飛し(SP5 / 受け目標・上記、受け成功後 [筋力判定12+2d] 跳ね飛ばしは1d6ヘクス) 
・ 避ける  (SP2 / 避け目標・0+2d10) 銃弾・炎など全ての攻撃に有効な回避行動です。ただし、回避できるスペースがなくてはなりません。
・ 止める  (SP1 / 止め目標・アームガード使用 10+1d6で止め) 武器・連続する同一方向の射撃(矢の雨)には一回の止めで全て判定することもできます。
・ 耐える (SP3 / 相手の攻撃を回避しない代わりに、ダメージ・効果・命中・判定目標値を半分とします。)ACTを足せないためにダメージを見誤ると危険です。
   ・ 瀕死HP回復(HPが100以下になったら150回復)





ネロ

敵データ 「暴君・ネロ」 

         

経験値 EXP750+50

能力値  敏捷16(8) 器用15(7) 筋力11(3) 知力10 生命11(3) 精神10

ABT   剣-1、動作SP0(前借・可)、ハイマテリアル、ライオンハート

習得ACT 修正軽減3、LP肩代わり+3、魔法断・斬鉄剣+0、つなげ+0、クロスカウンター+3、MEN各種+3、態勢関係転倒行動+0、組み付き行動+0
HP 500 (LP・5)    
MP 400 (MEN・10) 

攻撃SP  +10(基本+3) / 防御SP  +10(基本+3) 前借可能!!

★攻撃・能動行動

命中 基本10+(ライオンハート+6)で 16+3d6 → 剣を抜く26+3d → MEN使用36+3D
・ 移動     (SP 3 / 移動は1ヘクス、移動3回後に攻撃すればチャージが派生しダメージを倍にできます。)
・ 剣で斬る   (SP 4 / 命中上記・ダメージ3d+200点 ダメージは部位狙いとなります。基本の攻撃です。目標値30を超えた時、一撃死効果がつき対象は破壊)
・ 2段斬り   (SP 8 / 命中値・上記、ダメージ・6d+400で部位狙いです。目標値30を超えた時、一撃死効果がつき対象は破壊) 

★防御・受動行動

受け 基本10+(ライオンハート+12)で 22+3d6 → 剣を抜く33+3d → MEN使用43+3D
避け 基本0+(ライオンハート+6)で 6+2d10 → 特別な衣服16+2d10 → MEN使用26+2D10
・ 受ける  (SP1 / 受け目標・上記) ライオンハート効果を使わぬ受けも可能ですから、相手に応じて受け値を上げましょう。10 → 22 →33 →43のように。
・ 交差受け (SP1 / 受け目標・上記) 利き手の剣と左手の鞘を交差して受けます。瞬間筋力が両手扱いになり倍化します。[筋力12+2d→24+2dになります。]
 → コルアコル  (SP4 / 受け目標・上記、受け成功後 [器用判定10+2d] 武器を絡み付いて固定します。)本当は剣でなく鞘で受け、相手の武器封じをしたいですね。
・ 避ける  (SP2 / 避け目標・上記) 銃弾・炎など全ての攻撃に有効な回避行動です。ただし、回避できるスペースがなくてはなりません。
・ クロスカウンター (SP+3 /相手のカウンターに対して行う防御判定で、このACTを受けや避けと足して回避します。)
● LP肩代わり (SP +3 / LP−1dでダメージ・破壊を無効化します。HPダメージの場合、最大HP分ごとに振り、無くなった場合、計算をします。)
★ 直撃した場合、防護点は100点です。これは服装にかかわりなくあります。

ライオンハートは念動と同じものです。改造によって周囲を強化する見えない装備として扱います。
ネロの指揮を執る軍勢は以下のボーナスを得ます。
・ 剣攻撃の場合、さらに命中・受けに+5のボーナス、ネロが指揮に専念すると+10 →ネロが本気になると+20
・ SP+5UP(ブーストなどの場合、計算前に加算)、ネロが指揮に専念すると+10 →ネロが本気になると+20
・ 肉体能力値+5UP(敏捷・器用・筋力・生命)、、ネロが指揮に専念すると+10、→ネロが本気になると+20  この時LPは増加しない。



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