放課後 十蔵のクラス

ヨシア:授業が終わった途端に十蔵のクラスに入るか。「いよ〜ぉ十蔵!」

十蔵 :授業が終わった瞬間に教室から抜け出そう。

GM :正面衝突だなこりゃ。

ヨシア:「何するんだこのやろぉ」さてなんでしたっけ?弥生のトコに行きますよ。

十蔵 :しゃあねぇなぁ。

ヨシア:何が出てきてもビックリするんじゃないですよ。

十蔵 :まあ、鬼以外だったらビックリしないよ。

ヨシア:すっごいママだったりして。「この子は知らないわ。ゴミ箱に捨てたもの」

十蔵 :そりゃ怖い。まぁ…弥生ちゃんのトコにでも遊びに行くか。

ヨシア:…手裏剣を持っていこう。いざという時はこっちが役に立ちます。

GM :…手裏剣?

下校時刻 校門前

GM :では下校時刻。睦月をつれて下校いたす。周囲はバラバラと生徒が帰り始めているね。さっきは小雨だったけれど、雨足が強くなりはじめている。おっと…そういえば傘を持ってきていなかった。

ヨシア:車で行きましょう。

十蔵 :車に乗ろう。

ヨシア:さてと…運転できたっけなぁ。(コロコロ)

GM :生徒が君たちを発見する。「吉亜先生と十蔵先生が一緒に帰ってるぞ〜」

ヨシア:ありえねぇ。

GM :「馬鹿目を合わせるな」

ヨシア:あんですかぁ。よくわかんねぇよ。

十蔵 :ま…正しい判断だな。

弥生の家へ

本格的に降り始めた雨の中、吉亜は車を走らせる。
十蔵は無言。後ろの少年も無言。
タイヤが切る水音だけが響く。


GM :では運転して行き…ここですってトコに到着する。わりと古めで大き目の家だ。庭とかもそこそこ広い感じである。

ヨシア:よし。じゃ中を見に行きましょか。

十蔵 :ピンポーン。

GM :しばらくしても返事はない。

十蔵 :ピンポンピンポンピンポン。

ヨシア:やめときなさいよ。小学生じゃないんですから。

GM :横の柱には猛犬注意と書かれている。

ヨシア:猛犬注意…。

GM :犬小屋のほうには特に影はないけどね。小屋に何か名前が書いてあるけど、かすれて読めない。

十蔵 :悪いけど犬と俺最高に相性悪いから。

ヨシア:なんで?

十蔵 :−6の修正を受ける。

ヨシア:犬に弱いの?(キラリ)

十蔵 :犬が襲い掛かってくるっていうか。

ヨシア:これはいい。囮になるじゃないですか。あなた犬小屋のほうに向かってくださいよ。

十蔵 :全っ力で相手するけどね。

ヨシア:さてじゃあ…こん中に入る方法でも考えますか。

GM :フラリと睦月君が扉に近づくとスッと開く。

ヨシア:開くじゃないですか。鍵はかかってなかったんですか?

GM :スタスタと中に入っていく。そのまま奥に消える。

ヨシア:これはなにかおかしいですよ。私の直感が言っている。

十蔵 :ま、普通に考えたら怪しいわな。

ヨシア:ここの家の人は鍵をかけないで出かけたとか…いや、それは違う。この子はもしかして…ゴクリ。この家の中に入るのは危険を感じる。十蔵。携帯電話で連絡しますからあなたは中に。あ〜私入りたくないですよ怖そうですモン。時間経ってないからまだ変身できないし、なにかあったら助かりません。(ブツブツ)

十蔵 :とりあえず銃ブッ放しゃなんとかなるよ。

ヨシア:流れ弾で人が死んだらどうするんですか。

GM :誰の心配だ。

玄関

人気のない家の中。
古い家に独特の古びた木の匂い。
ギシリと廊下が軋む。


ヨシア:仕方ない中に入りますか。なんのための手裏剣かわかりませんもんね。

十蔵 :いやその手裏剣持ってこないで。

ヨシア:このソニック手裏剣は痕跡が残らないから使えるんですよ。

GM :暗殺でもするつもりか。

ヨシア:今の科学でわからないものは証拠にならないんですよホントホント。

GM :では…君たちが中に入るとバタンと扉が閉まる。

ヨシア:開けてみよう。

GM :ガチャリ。

ヨシア:開いた…。やっぱりこいつらはなにかよくないことを考えている。

GM :雨が…かなり激しくなっている。少し顔を出すと一気にビショ濡れになるぐらい。

ヨシア:危ないんでライフル持っていきますよ。

十蔵 :どっちが危ないんだ。

GM :自動車のほうに歩いて行く…。雨はかなりひどくて一歩前も見えにくい。

ヨシア:異常ですよ。

GM :なんか明かりについたと思って手を伸ばすと家の玄関だったりするわけで。

ヨシア:外に出られませんよ。十蔵さん。やられましたよ。

十蔵 :ま、しばらく出る意味ないしね。

ヨシア:今私が持ってるのソニック手裏剣とベレッタぐらいですよ。こんなんじゃ戦えませんよ。

十蔵 :まあ今俺が持ってるのも刀とベレッタぐらいだけどな。

GM :十分だ。

ヨシア:なんであんたがベレッタ持ってんですか。私はほとんど丸腰と言ってもいいですよ。

十蔵 :最近の妖怪は銃ぐらい使えないと。

ヨシア:これじゃ勝負になりませんよと言いながら…。

十蔵 :で…あの坊やどこ行った?

GM :吉亜は頭から爪先までビショ濡れの状態だ。ヘクションて感じ。

ヨシア:ちっくしょぉ。ヒドイ目にあってますよ。(ブツブツ)

十蔵 :乾燥機にでも入ったら?

GM :玄関には2足の靴が置いてある。子供用の靴と学校指定の革靴だ。

ヨシア:弥生と睦月がいるってことだな。

十蔵 :まあ、そうじゃないの?

ヨシア:この家はちょっとした閉鎖空間ですよ。妖怪ハンターが装備もなしに乗り込んでくるもんじゃない。

十蔵 :がんばれ。

ヨシア:…行きましょうか。ゾッとしますよ隣に最強の妖怪が歩いてるんですから…。どう殺るんだよコレ…。(十蔵退治のシュミレーション中)

十蔵 :なにか?

ヨシア:まあいいや。ドライヤーでも借りて頭乾かしますよ。

GM :玄関を歩いていくとなにか踏む。ぬいぐるみだな。とても困ったような顔をしたクマのぬいぐるみがズブ濡れで倒れてる。

十蔵 :なんで濡れてんの?…絞ってやろ。

GM :足のトコが破れていたのか少しずつスポンジが出てくる。

ヨシア:ふうむ。ちょっと待ってくださいよ。これはなにか意味があるのではありませんか?

十蔵 :じゃあ持ってて。

ヨシア:いや、勘弁です。そういうことじゃなくて、この足は歩いてきたと言うことなんじゃないですか?濡れてるのは外から来たから。

十蔵 :むぅ。じゃあそれを持ったまま探索しようかな。平屋。

GM :平屋だね。旧家みたいな感じのつくりをしているよ。

十蔵 :2階がないんだったらすぐ終わりそうだな。とりあえず一通り見るよ。

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