◆◆◆ ミドルフェイズ 27  ◆◆◆ magi 〜金沢教授〜

(magi・・・・・・科学者・あるいは魔術師。)



GM:というわけで、ちょうど家まで帰ってくる辺り。
夜半になってる時だ。雨が降り始める。「嫌な雨だねぇ」と教授。「雨の中、車を飛ばす気分は最悪だねぇ」

弘:「雨に濡れる気分よりいいと思うんですけど」

GM:「ああ、そうか。それは言えるなぁ。前向き。前向きだよね」
そういう風に君の家まで着いた時の事である。一瞬、雨の中に北斗の影を見かけるんだね。

弘:「……うん?」

GM:彼女は走って消えた。降りていくと金沢教授、ビックリする。
「なんだこりゃあ!?」男達がいっぱい死んでる。全部で十二人死んでいるな。

弘:「おう……」

GM:みんな鋭い傷で切り裂かれている。

弘:「……」

GM:教授は「ちょっと待ってね」と言いながらスプレーを取り出し、シューシュー始めるね。
そうすると、ほとんどの男は何も持っていないが、一つだけ紙みたいなものが手に入るんだね。
おそらく、彼が命令書を受けていたということで。

弘:「すげえな!このおじさん」

GM:「これだぁ!」と教授は言い「彼はUGNのエージェントだな」

弘:「……あいつらか」

GM:「君の暗殺命令を受けているよ」



弘:「なんで?」

GM:「わかんない」(即答)

弘:「……」

一同:(苦笑)

コギト:この人、思ったより同じ立場だ(笑)。



GM:「どうやら君に殺害命令が下りていたみたいだよ。他にも二人ターゲットがいるみたい。
読みにくいなぁ。一つは小動物のようなルックスをしているみたい」

弘:「ああ、これはなんとなくわかるよ」

GM:「もう一人はよくわかんないなぁ。不鮮明だ」

コギト:ああ、まだよくわかってないんでしょう。

弘:「う〜ん」

GM:いや、銀次さんなんだけどね。命令書がうまく再現できてないんだよ。物質で。



弘:じゃあ……「すいません。僕も追われる身になったんで、しばらくお世話になります」って金沢教授に頭を下げよう。

GM:「うん。よし。じゃあ、行こうか」

弘:「おぉ!! この人狙われることに何の……」

GM:「え?あ、そうか」

コギト:すごいねぇ。

GM:「いやぁ……。別に今日戦うか、明日戦うかの差だからね」

コギト:覚悟はしてるんだ(笑)。

弘:やる気だね。



GM:教授は苦笑し「UGNは治療を諦めているみたいだけど、まさか君は『もう手遅れ』なんて思っていないだろ?
私も思っていないんだ。まだ君の治療はできるかも知れない。私にはね」

弘:「うん……」

コギト:うん。



弘:「で、ところで、これ誰がやったかわかります?」

GM:「こいつら?あ、誰がやったか。……わかんねぇや」

一同笑!

GM:「危ねぇ。ここら辺にいるのはすごく危ない。逃げたほうがいいだろう」

弘:この人、研究所から出ると、なんかスゲェちっちゃく見えるよ!(笑)

GM:「そんなこと言われてもわからないねぇ。私は神さまじゃないからねぇ。
情報物質がわからないからね。……それとも君も情報物質の〈調達〉に挑戦してみるか?」

弘:「……できんの?」

GM:やってみる?〈調達〉を振ってごらん。

コギト:〈調達〉判定。2D〜。

弘:ふんらばぁ〜!(コロコロ)だめ。3。

GM:なんにもわからない。挑戦してみた。でも、さっき頭の中で一瞬、北斗の影を雨の中で見かけた気がした。
あれが情報物質なんだろうか。残像のようにも見えるんだがな。

コギト:なるほど。見えたように感じてしまうものなのかな。残留思念みたいに。



GM:「でも、ちょっと一回、私も帰っておいたほうがいいかもしれないな。
考えてみると私のスタッフにまだ了解を得てなかったからな」

コギト:「なぁ〜んですってぇ教授ぅ!!正気ですが!あいつらは!!」(←スタッフ)

GM:「それに君も、他にも連れて行かなきゃいけない人、いるんじゃないのかな?」

弘:「ええ、とても」

GM:「じゃあ、こうしよう。明日、明日だけどね。
この町の離れにある市街地に、今は廃線になった線路があるんだ。
あそこに集まってくれたまえ。そこからなら移動する方法を考えておこう」

弘:「了解」



コギト:線路か……♪

弘:弾丸列車かな。

コギト:かなぁ。

GM:(ニコッ)「いい物を用意して待ってる」

弘:「アハトアハト(88mm砲)かな」

GM:「ただ、お互い準備をまとめるためにここで別れる事になるが、君たちの方もすごく危険な目に遭うだろう。
注意しておきたまえ」

弘:「……はい」

GM:という感じで一度別れる。

弘:北斗と小動物を探しに行こう。





GM:さてと……公園で北斗とコギトは見つかるんだな。

コギト:どどど……どうしよう〜?

GM:ここは、コギト振らなきゃダメだね。

コギト:よしっ!振るぞ!ひぎゃあああ!(コロコロ)5だ!

GM:5はいいねぇ。今まで一番低い数値じゃない。

コギト:こぉんな低い数見たことないよぉ!サイコロってこんなの出るんだね!



GM:全身傷だらけ。中には明らかに命に関わると思われる傷もある。北斗はうずくまってる。

コギト:「こりゃあ……まずい。こんな状態の北斗は見たことない」

GM:北斗は話したいみたい。調達する物質を零してる。振ってごらん。

コギト:普通の購入判定もできるかい?応急手当キットとか……。

GM:このタイミングじゃできないな。ただ、北斗の気持ちがわかる。

コギト:くっ!(コロコロ)13。



GM:なんでこんな目に遭ったのか。多分自分はもう死んでいて、今はどうにか動き回れているんだろう。
調子はどんどん悪くなるし、もしかしたらもう長くないんじゃないだろうか……。

コギト:「調子悪いのか……?」

GM:うん。そんな自分をUGNが追い掛け回して、追われる弘の真ん中に入ったのだから、こんなことになってる。
なんで、自分が命のやり取りをしているかわからない……と。



コギト:「くぅ〜」

GM:自分がもう死んでいて、それでも生き延びたいと、人の命を奪うなんて許されないのではないだろうか。

コギト:「……コギトは北斗に生きてほしいぞ」あの時もそう願ったのか……。

GM:そうだね。この北斗の状態はコギトが作ったものだろう。

コギト:想像に難くない……。



GM:北斗はね。弘が来ると走って逃げちゃうんだよ。

弘:え、なんで?

GM:今の姿を見られたくないから。移動力13で走って逃げてしまう。

弘:……移動力5だ。

コギト:「待った〜!」

GM:(なんで逃げた!なんで逃げた!)もうベチャベチャに泣いて逃げるよ。

弘:「なんで逃げるんだよ〜!」と言って追いかけよう。

コギト:「会っておこう北斗。他に話せる人はいない」

GM:やがて逃げるのを止めて、雨の中で立ち竦んでしまう彼女。弘の方を見ては……うずくまってるね。
見ると……もう物凄い傷なんだ。腹とか裂けて内臓が飛び出してる。

コギト:「う〜」

GM:体中の傷もあまりにも深い。

弘:ミラクルスプレー効く?

GM:今、この状態じゃ効かないんだよ。

コギト:そうなのか……。

GM:スプレーをかけた。腹の傷が埋まったと思った瞬間、筋が走っていくんだね。

コギト:「あああああ」

GM:で、まためくれるように剥がれてしまう。

弘:「あちゃ〜……」

コギト:「……どうにかならぬものか」

GM:彼女は何も言えないね。……その……なんか。「……どうしよう?」



泣き出した。傷は治らない。体は穴だらけ、まるで映画のゾンビだ。
ショックだった。


「これから一生包帯だらけなのかな……」
「一生っていつまで続くのかな。永遠……、それとも明日にも終わっちゃうのかな……」


幸運なのは腐敗しないということである。
体が自然に崩壊する方向には進まないらしい。
ようするに“ただ死なない”のだ。


弘:「……がんばったな」と言って頭を撫でよう。

GM:北斗もようやく、安心……とは言えないけど、ぐずり泣き始める。



GM:ようやく落ち着く。包帯とか買ってこなきゃいけないんだね。体中穴だらけだからね。

コギト:買ってこよう。

弘:それは普通に……。

GM:購入判定。応急手当キットとか医療カバンとか振れば。

コギト:3だ!

弘:おぉぉぉ〜!(コロコロ)9!うっし!

GM:買えた?というわけで、相当の包帯を北斗に巻きつける。

コギト:ぬぅ〜。

GM:治療をし……まあ、場所も近くだし、君の家だろうね。表ではできないからね。

弘:うん。

GM:「大地どうしよう……大地を連れてかないと」

コギト:「話してくるか」

弘:「うん」

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