◆◆◆ ミドルフェイズ 22  ◆◆◆ 二つの再会

(因果・・・・・・当然のように二人は出会う。しかし、理解にはまだ時間がかかる。)


GM:というわけで、家の方に帰ってくる。そっちの方も大変。北斗泣いてるからね。

コギト:「あぁ〜」

GM:胸に、まず大きな穴が開いてるし。

コギト:「どうしたらいいんだこれ……」

GM:弘も心配。自分も死んじゃったかも知れない。多分、私はもしかしたら、あの時、死んじゃったんじゃないだろうかと。

コギト:あぁ〜回復を取ってない。……取ればよかった。

GM:思わずコギトの手を掴み涙ぐむ。

コギト:「むぅ〜」

GM:「もしかしたら、私、大地にさよならを言わなくちゃいけないのかな……。
どうしよう、大地、一人ぼっちになっちゃうよ」

コギト:「北斗……」

GM:涙がこぼれる。希望は見つからない……



GM:……そして、1ヵ月後だ。

コギト:1ヶ月かぁ!普通に過ごせるのか!?

GM:一応ね、UGNの方は君たちの情報はそんなに得てないんだよね。
多分銀次さんがかっさらって行ったんだよ。匂いを。

コギト:よし!……どうしたらいいかはわからないが。



GM:弘が無事だということはわかる。病院から退院して迎えにいくところからだ。

コギト:ほっ!

GM:そして、覚醒のための奴を決めておこうか。弘の覚醒は「死」です。

弘:(カキカキ)

GM:君はあの時、死んでしまった時に、真白が流れ込んで、それで助かったんだね。

弘:ん〜。

GM:真白はレネゲイド・ウイルスの中では最も澄んでいる。
君の意識をすごく正確に再現できる。
真白の人生を使い切ったおかげで、すごく澄んだウイルスは、君の願いを叶えやすいものになってるんだね。
故に、力が操作できる。

コギト:ふぅ〜む。



GM:そして、衝動だ。これは……サイコロ振ってみようか。

弘:(コロコロ)

コギト:「飢餓」か。なるほどね。

GM:「心に穴が開いた。なにを食っても埋まらない穴だ。なにをしてもその穴を塞がなくてはならない」

弘:うん。飢餓?

GM:というわけで、君の侵食率基本値は32だ。

弘:了解〜。



GM:そして今、シーンに登場する二人にはダイスを振ってもらう。

コギト:この差はなに!?この差はなんなの?(コロコロ)来たよ〜!7!

GM:全然減らない!

弘:その1ヶ月の間に侵食率は下がらないのね。

GM:侵食率はまったく下がらないんだこのゲーム。クリアするまで。

コギト:(うつろな目で)……なんかないのかしら。



弘:(コロコロ)2。

GM:2上がった。

コギト:おかしい、おかしい。あれ、普通だと思うんだ。だってね、ちょっと見てみようよ。(レコードシートを確認)
9!8!6!9!7!なに?……今のコギトはスーパーコギトだ。かなりマズイ。

弘:ついにスーパーサイヤ人3!

コギト:眉毛は元々ないから、毛の辺りだけ黄色になる。



GM:……というわけで、ロイスの方も結んでいったほうがいいだろうな。
ロイスの欄があるんだけど、そこに、今まで関係した人を埋めていいです。
それは大切な人とか、因縁がある人とか、全部埋めて大丈夫。

弘:それは、どのレベルまでなの?

GM:自分がそういう風に扱うかっていうことなんだ。例えば、御堂を「復讐すべき対象」とみなすでもいいし。

弘:そだね。

GM:「信用できないけど、こいつを頼るしかない」と金沢を選んでもいいし。コギトを「親友」と思ってもいいし(笑)。

弘:「よくわからない生物」でもいいかな?

GM:うん。よくわからない生物でもいいね。

コギト:「不信感」とかそんな感じになるんだな?

GM:ロイスには二つの感情があるんだ。基本的に前向きな感情と後ろ向きな感情がある。

弘:これはなんでもいいの?

GM:自分にふさわしい、それっぽい関係を。そろそろ折り返しだな。PC1の覚醒がほとんどラストだよ(笑)。

コギト:ラストなのか。ニコッ!

GM:いや、敵はこれからだけどさ。

コギト:も、だぁめなんだけどぉ。なにか間違ってたのかな?このコンボ一発10とかがまずかったのかなぁ?

GM:すごいんじゃないのこいつらがさ。(レコードシートの侵食率を指差す)
このダイスが凄いんだよね。低いのでてないでしょ、あんまり。

コギト:低いのは出てないね。6以下、一回も出てないよ。

GM:そうだよね。シーン的には少ないはずなんだよ。みんな繋げてやってるからさ。
ただ、ダイス目が走っててさ。俺は多分、半分ぐらいのイメージでいるよ。
今は80越えぐらいのイメージでいるからね。

コギト:そう。127だからね。まあ、80はなかったでしょう。元々高いし。
つまり……想定より20は高いって事か。これは死ぬなぁ。

GM:まぁ、実際いいんだけどね。

コギト:なにがいいの!な〜にがいいの!!

GM:そこは俺にとって大した問題じゃないし。

コギト:ジャームになっちゃうよ!

GM:ジャームになっちゃうね(笑)。クラウドみたいなさ。

コギト:クラウドか……。ふぅ。……安定したんだ。





GM:というわけで、北斗、小さく手を振って迎えるんだね。

コギト:「ふむ!」あ!傷回復していいか?一ヶ月だぞ。

GM:あ、いいよ。弘も回復していていいよ。



GM:ずいぶん時間が経過している。彼女もなんか疲れているような雰囲気がある。

コギト:はぁぁ〜。(溜め息)一応〈調達〉してみよう。なにがあったんだろうな。
……普通、本人に聞くのが礼儀なのかも知れないと、この1ヶ月で少し思ったが。

GM:「一人暮らしは大変。ご飯作ってあげようか」なんて声をかけるわけだね。「それぐらい、なんでもないから」

コギト:「……手遅れだったか」(情報物質を獲得したらしい)

GM:コギトの登場は先になるみたいだ。今なんか別の事してる。ゴメン。

コギト:ま〜じで〜?7振っちゃったよ?

GM:それは……登場した時に振りなおしていいや。そうしよう。その方がいいや(笑)。

コギト:そ……だね。ボクが無くなっていくぅ。



弘:ちなみに、その捕まってる間に……。

GM:納得はできなかったヒッドイ揉めたよ。多分UGNの人達と。
けれど、病院の人はみんなUGNに出資されている、実際はあんまりわかってない人。
御堂ってのはやっぱり、えらいボスだったんだよ。
全部把握していたのはあいつだろう。


弘:ミラクルスプレーってまだ持ってるの?

GM:持ってるね。

コギト:「これは一体なんだ?」(UGN職員)見たことがなかったんだな。良かった、良かった。

GM:あの博士が作ったものは、あいつらにもわからない(笑)。



弘:……家とか今どうなってんの?

GM:家は……誰も、いない。そのまんま。

コギト:銃弾とか撃ちこみまくったじゃない。

GM:外的なところは御堂がなんか処理したみたい。目立つようなところは残さない。
でも、銃を容赦なく撃ったからね。なんか、家具が入れ替わってたり、補修されてたりという。

コギト:なるほど……。

弘:んんぅ……。



GM:彼女、色々声をかけてくるのだが、今の君の心は……あんまりアレだよな。

弘:「とりあえず……」

GM:「うん」

弘:「立ち話もねぇ」

GM:ま、時間はあるからね。なんか北斗も落ち込み。「……買い物して、後で、届けるね」と言い。

弘:「あ……食いに行っていい?」

GM:「あ、うん、いい。来て。来てよ」という時に、彼女、ウキウキして帰ってくるんだね。
そして、彼女が帰った瞬間に、一人の少年が走ってくる。そして君にバットを突きつけるわけだ。

弘:「ん?」

GM:「俺は青嶋大地!ツラかせ!」







コギト:んにゃ?なにをやってるのかな?

GM:公園で、大地とキャッチボールをする弘君だね。〈射撃〉!〈回避〉でキャッチでもいいよ。

弘:〈回避〉かい。

GM:一応目標値7で。

コギト:ヒュッ!……あれは、情報物質のやり取りだ。なるほど、そういうことだな!

GM:いや、違うけどね(笑)。

弘:15。

GM:まあ、普通にキャッチボールが行われていくわけだ。
「お前姉ちゃんに近づくな。姉ちゃんはお父さんが死んでショックなんだ。姉ちゃんを傷つけるな」
と言ってボールを投げるわけだ。(ピュッ!)

コギト:大地、かなりの暴投だぞ!

GM:「姉ちゃんだって人の面倒見てる余裕は無いんだ。この間、夜にメチャメチャ泣いてたんだからな!
お前が泣かしたんじゃねえだろうな!」(ピュ!!)

コギト:聞いていたのか。でも、弘は1ヶ月いなかったんだからそれはないと思うぞ。

GM:他に男の影を知らないんだろう。

弘:「自己紹介がまだでしたが……

お付き合いさせていただいてる、相川弘と申します!」

(ピュッ!!)

コギト:すごいストレートが入ったな!(笑)

GM:「なぁにぃ!?」(笑)

GM:思わずボールを零すと、それが転がっていくんだね。ベンチの方に転がる。

コギト:受け損ねたか。

GM:「ごめんなさい」と言うと、そこにいた浮浪者がそれを手に握り……。
突然弘の鼓動が早まる!なんか動悸がする!手が熱くなる!



コギト:はっ!まずい!!

  なにかまずい気がする!!ドドドドド!

GM:……気が付いたら、大地の手を掴んでいた。そんな感じだ。

コギト:危なかった!

GM:その浮浪者はボールを拾い……突然それを投げるんだね。

大地にそれがぶつかる。

大地の肩に当たったボールは衝撃で弾けて、砕けて、パンと割れる。
大地は一回転して転がり、気を失う。肩が腫れて、皮膚が破れてる。

コギト:うぉい!ここでかぁ!!

GM:浮浪者はそのまま向かってくるね。常識が通じるような目ではなかった。

弘:ミラクルスプレー!!。

GM:ああ、そうだね。そのスプレーかけると、一気に肩の傷が消えるんだね。衣服まで直る。

コギト:素晴らしい。確かにこれは誰も知覚しない傷だ。

GM:大地も気を失ったままでよくわからないね。
その浮浪者は紙袋からバットみたいなものを取り出す。中には腐乱した沢山の死体が入っているね。



弘:「最近……なんでこういうのばっかいるのかなぁ」(←ジト目)

コギト:……まあ、これは間違いなくコギトのせいだな。

GM:ばっかりじゃないんだろうけどね(笑)。

弘:「おちおち、町も歩いてらんないよね」(←ジト目)

コギト:う〜む。

GM:「そうだね」って声が聞こえたような気がする。

弘:「誰?」

コギト:誰だ?あっそうか!なるほど。



戦う意思を抱いた時、体内のレネゲイドウイルス・真白も反応する。
真白は新たな力をもたらす事に僅かな抵抗を感じているのか、
胸がチクリと痛んだようだが、その呼び掛けに応じた。


GM:しかし、その呼び掛けには応じる。君の力って《獣の力》とか《完全獣化》とかだよね。

弘:うん。だから、ブラム・ストーカーなんだ。

GM:その、ブラム・ストーカームーブは真白ね。というわけで戦闘だな。

コギト:うわぁ〜おぅ。



【1ラウンド目】

GM:その男の行動力は3だね。

弘:あ、5だ。

コギト:うぉぅ?相当遅いけど、それは相当パワー系なんじゃね?

GM:セットアップ。《フルパワーアタック》。

コギト:うわ〜!キュマイラだよぅ。……ここで《復讐の刃》とかだったらどうしよう。
「世の中全てに復讐してやる」とか言いながら……。

弘:じゃあ、とりあえず殴るよ。(コロコロ)



GM:うん。《復讐の刃》なんだけどね。防御方法。

コギト:マジかよぅ!

弘:え〜と…………。

コギト:待った。《コンセントレイト/〜》が入ったんでクリティカルがズドーンと下がっちゃうねぇ。

弘:ホントだ。(コロコロ)19。

GM:喰らいます。

弘:23。装甲値無視。

GM:自動で反撃します。こいつのパンチはダメージ34点だ。バシッ!

弘:俺がリアクションできないの?《龍鱗》できないや。普通に喰らう。

GM:このタイミングだと、硬い系には辛いんだよ。こっちだね。次は24で襲い掛かってくる。



コギト:1体1だと《フルパワーアタック》強いわ。

弘:24?(コロコロ)

コギト:っていうか君は《フルパワーアタック》しなかったのかい?

弘:足りない。パーセンテージが足りてない。23。

GM:当たるよね。(コロコロ)ダメージ38。

コギト:は?

GM:フルパワーだもん。

弘:《龍鱗》ばしっ!

コギト:すっごい!なにその硬さ!

弘:もう、死にそう。

【2ラウンド目】

GM:君の番だよ。

弘:これさぁ……滅茶辛いんだけど。《ターゲットロック》

GM:セットアップだね。《フルパワーアタック》。

コギト:また、《復讐の刃》だよ。なにか、当たりにくい奴をぶち込んでやるといいと思う。

弘:ないよ。(コロコロ)23。

GM:まあ、《復讐の刃》ね。ダメージ教えてくれ。

弘:ダメージ23点。

コギト:《渇きの主》で4点回復!

GM:次のダメージはね。《復讐の刃》で33。

弘:これが直で喰らうんだよ。もう、オーバーしたよ。

コギト:オーバーしたら《リザレクト》だぁ!

GM:《リザレクト》だね?HPが0になった瞬間に。

コギト:戦闘不能になった時!HPを1D回復することかできる!そして同じだけ侵食率が上がる!

弘:6。

GM:6点HPが回復し、6侵食率が上がるわけだ。
この瞬間に……血飛沫が出たと思った時、真白がその出血を抑えてしまうんだね。
彼女が抑えているとハッキリわかった。
そして、相手だね。


弘:……そうなんですよ。

コギト:こぉれ強いな。

GM:12!でも、このタイミングなら《龍鱗》が使えるな。

弘:14。

GM:避けたね。そっちだよ。

【3ラウンド目】

弘:《ターゲットロック》

GM:《フルパワーアタック》

コギト:くぁ〜。ホント厄介な奴だなぁ。

弘:(コロコロ)20。

GM:《復讐の刃》ダメージを言って下さい。その後に反撃します。

弘:(コロコロ)32点。

GM:倒しましたね。



コギト:ふぅ〜。

GM:3発。非常に重たい攻撃を3撃叩き込むと相手の体は崩落する。やっぱり結構タフな相手だったんだな。

コギト:まあ、こいつロイスなさそうだし。そして、多分100%は完全に超えてる。

GM:超えてたね。グシャっと崩れ落ち、倒れるという感じだね。
君の方もそれほど違和感がない。
自分がもう、普通にそれに立ち向かうことができるんだという認識がなんとなくある。
確かに手を見るとカギ爪が生えており、もはや人という感じではないのかも知れない
……と思っていると、その手に何か手が添えられたなと思った時、それは元に戻っている。



弘:「……真白……」

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