◆◆◆ ミドルフェイズ 21  ◆◆◆ 覚醒

(覚醒・・・・・・パラダイムシフトの向こう側。)


弘:お〜ぅ。(溜め息)

コギト:……弘、まだ0%だよね?

GM:荷物をまとめる真白。「お父さんの荷物はこれでいいのかな?」なんて事をお父さんが言ってる。
真白は「早くしてよお父さん!」
「ああ、早くしよう」そんな感じだね。
突然真面目にやる。
真白、なにを思ったか、お父さんが準備をする時、足元の目張りを剥がし始めるんだね。



コギト:あぁ。

GM:「これ、もう取っておこうね」

弘:「うん」



GM:お父さん、それを見てか荷物をまとめるのを止めて「よし、手伝おう」とやってくる(笑)。
「もう、お父さんは荷物をまとめてよ」なんて言うと、お父さんは困った様子で、
だが、一瞬だけお父さん、思わず君と真白の合間にスッと入るんだね。

コギト:ふぅ〜ん?(笑)

GM:ほとんど変わってしまったが、ほんのちょっとだけお父さんらしい動きをする。

弘:(苦笑)



GM:不意に来客を告げる呼び鈴が鳴る。
お父さんは「はいは〜い」と言って、ドアの方に歩いていくね。

弘:あ、ちょっと待っ……。

GM:そして突然の激しい銃声。ドアに穴が開く。
血だらけになり、撒き散る忠司。そっちのほうにもだ弾丸が飛んでくる。〈回避〉判定だ。

弘:うっそぉぅ!?

GM:命中値は……15。

弘:(コロコロ)

コギト:高いッス。マジ高いッス。いったんじゃね?

弘:29。

GM:避けた!途端に武装した男達が入ってきて発砲。真白の体から血が吹き出すのが見える。

弘:「ちょっ……な……!?」

GM:まったく躊躇しない。一般人だということもわかってる。でも、撃つんだね。

【1ラウンド目】

GM:ここから行動値順だね。相手の行動値は7。

弘:5。

GM:相手からだ。相手の数は3人。タタタン、タタタン、タタタン!(銃撃)一人クリットだ。目標値は23。

弘:なにこのバイオハザード!(コロコロ)8。

GM:当たった。ダメージ。結構スゴイダメージなんだよね。31点。

弘:まずいって!皮1枚です。

GM:体中から血を吹く。真白のほうも回避能力があるわけじゃない。
間合いを十分に取られて撃たれると手も足も出ない。
傷を負っているんだね、やっぱり。痛みはあるみたいだ。
別に傷が癒えるような力を真白は持ってない。
足を撃たれて転倒する真白。あまりの衝撃に足首がもげているのがわかる。

弘:「うぅ」

GM:君のほうを見る。君も血だらけだ。手を伸ばす。……さてと、2ターン目。

【2ラウンド目】

GM:このターン、真白と逃げるか、戦闘をするというのを選べる。

弘:えぇ〜!?……逃げよう。

GM:表に出て行く。やっぱりあいつら撃ってきた。

弘:はぁ〜!!

GM:目標値は(コロコロ)……優しいなぁ。8なんだ。

弘:10。

GM:避けた。

コギト:おぅっ!いいねぇ。

GM:庭に出て……周りの連中が囲んでるのが見えるね。こんなにいたのかという感じで庭に転がる。

弘:うぉい!!

コギト:早過ぎるよ動きが!!

GM:囲んでから襲ってきたんだろうね。



コギト:確かに被害者が出たからもうやっちまおうと思ったんだな。

GM:弘も庭の草むらに思わず転がり、真白が上に被さっているような感じだ。
彼女も周りを見ると……
流した血がまるで牙のように嵐のように吹き荒れ、周りの連中を弾いたり……
でも、相手もなるべくそばに寄らないように戦ってるからね。距離を置いて銃を撃ちまくってる感じだ。
真白はお兄ちゃんを守りたい。でも人は傷つけたくない。そんな矛盾が、この血のサークルを作っている。

弘:ん〜。



GM:彼女も次々と撃たれながら、悲鳴をあげる。
君と目が合って「私が……みんな、悪かったんだよね。お父さんを殺しちゃったのも、生き返らせたのも……だから今……」

弘:「……今は、逃げる事だけを考ろ」



GM:君が移動し、彼らが撃ってきた。(コロコロ)13。

弘:18。

コギト:おっほう。

GM:避けた。すごいね。庭から表まで出られるよ。
彼らの車両が見える。オーヴァード……っていうか結構強そうな奴らが二人いるな。



弘:こういう展開ってさぁ!「待たせたな!」って言って教授が来て連れてってくれるんじゃないの!?





GM:先生は先生でも御堂の姿があるね。御堂はそちらの方を見ると「やれっ!」と言う訳だ。

コギト:うわぁ〜ぉ!?なんの躊躇もねぇな。

GM:ないよ。御堂がやれと言った瞬間に、相手は《戦闘陣形》《支配者の瞳》。
なんとダメージが12上がるという技だ。

コギト:うぉい!?殺人的だな。でも、命中値上がってないんだな。

GM:そうだね。(コロコロ)13で撃ってくる。

弘:「人殺し〜!!」って言いながら(コロコロ)9。

GM:タタタタン。タン。そうだね。表に出てるから、コギト達にも見えるかも知れないな。表で撃ちまくられてるの。

コギト:「うわぁ〜ぁ!?」

GM:「目と鼻の先だったのに」って感じで、銀次さんが掴んで走って行くところだ。
とりあえず、真白がまず庇おうとするんだけど……
グシャグシャと撃たれて……
バラバラにはなっちゃうんだね。
彼女の方は君を見て……君の方も今の弾丸で死ぬだろう。

弘:あと、4点だもん。



「起きてよ〜お兄ちゃん起きて!」彼女は叫び、
それでもなお生きてる自分に対して「なんで私は生きてるの!」と叫ぶ。

「死にたくなかったよ!
でも私が望んでたのはこんなのじゃなくて
……もう…生きているのが辛いよ!…」


「もう…ちょっと」
真白の体に次々と発砲。
体が跳ね、瞳が開き、崩れ落ちる。
「……もう……ちょっとだけ、……一緒にいたかったの」


弘:そんな〜!?

GM:というわけで、覚醒のシーンなんだね。



それがレネゲイドウイルスなのか、真白なのかはわからない。 それが降り注いだ。

お父さんも嫌いじゃなかった。
ただ色んなことがありすぎて自分は普通じゃいられなかった。

弘にも依存していた。
普通の兄であることに尊敬し、それ以上に意識する時
「弘のことが大好き」そんなことも、言えず、伝えられず
父への嫌悪が自分の中で燃え上がった。

なにもかもおかしくなってしまい、上も下もわからない。

真白だったものはバラバラにほどけていく。
ほどけた真白は自分がわからなくなり、凄く単純な思いになった。

「……もうちょっとだけ、一緒にいたい」


ただの願いになると、降り注ぐように弘の体に染み込む。

傷口から溢れる血は死を回避するギリギリで止まり  血は心臓を叩き続けた。

真白がポカポカと体を叩くように、それは小さな力で必死に叩いていた。


レネゲイドウイルスは
真白というフィルターを抜けて、ようやく人の願いを叶えるに至り弘に届いた。



GM:というわけで、ここでDロイスを獲得するんだね。《奇妙な隣人》である。レネゲイド・ウイルス真白を。



弘:これをロイス欄に書けばいいの?

GM:それがロイス欄に入るんだね。

コギト:あれ、なのか! ストレンジネイバー。なるほど。

GM:真白が流れ込む。

コギト:うわ〜。





GM:真白の遺体が回収されると同時に弘は確認された。、傷は深かったが奇跡的に死は免れたらしい。
UGNは、厳重観察処分ではあるが、一応、弘の殺害は止めたらしい。
この時は覚醒してると気付かなかったためだ。

弘:……。





GM:君は1ヶ月間はUGNのビルに……軟禁なんです。
真白がどうなったのか、おそらく情報物質を獲得するとはこういうことなのだろう。
真白の情報が入ってくる。
真白の気持ちとかも。



弘:……。

コギト:ふぅ〜む。なんということだ。

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