◆◆◆ ミドルフェイズ 15 ◆◆◆ Blood demon |
GM:というわけで弘くん。
あれからちょっと、生活が一転はしている。妹が買い物に出ない。家に閉じこもっちゃってるんだね。
弘:あれ?買い物は?
GM:今は君が行くことになってしまう。真白はあんまり表に出たがらないんだ。
弘:親父も?
GM:親父は行けば行くんだけど、真白はあんまり出したくないみたい。
弘:ん〜。ま、いいや。
GM:というわけで、君が真白とテレビを見ている時。ふと、また変な番組をやっている。
見たことのある人の顔が出ている。あれは……以前家の前で徘徊していた学者ではないだろうか。
弘:あの変態か。
GM:なんか「ミラクル物質というものがあってね」みたいな話をしている。
弘:……チャンネルを変えよう。
一同:(笑)
コギト:すげぇ嫌われてるよ!
GM:「あの人何度も家の前に来てたわね」
弘:「もう、うざったいから警察に通報したんだ」
GM:「テレビに出る人なんだ」
弘:「ロクな人じゃないよきっと。テレビに出る人なんて」
GM:「やだなぁ。お父さんのことを言っているみたいじゃないか」とお父さんが笑顔で言うわけだ。
「もう、後悔してるんだぞ」と言って頭をプスってやる。
コギト:うはぁ……。
GM:真白はそれに対して笑顔を浮かべたようにも見えるが、その現実にすごく怯えているようにも見えるんだね。
弘:うん……。
コギト:いやぁ。なるほど、なるほど。
GM:というわけで君は買い物に出て行く。
家に帰ると、ちょうど玄関で誰かが騒いでいる声が聞こえるね。
弘:「また、あの変態か〜!!」
GM:入り口のドアが開いている。
GM:高校生のような男。
コギト:すげぇ突然だな!
GM:「聞き分けねぇな!てめぇ訴えを取り下げろよ。ぶつかったなんてフカシこきやがって。こっちはヤベェんだよ。」
コギト:あいつか〜!新城なんとかって言った……。
弘:とりあえず「ぶつかったのに、ぶつかってないなんてフカシこくんじゃねぇよ!」って言いながら後ろから殴る。
GM:〈白兵〉(笑)。
コギト:……戦闘かよ!? 一般人の戦い多いよ!!
GM:相手のほうが速いね。命中の目標値は(コロコロ)11だ。
弘:(コロコロ)17。回避!お父さんほどじゃないと思った(笑)。
こっちの〈白兵〉。(コロコロ)19。
GM:当たった。血を流した。
「やりやがったな!」なんて話をしていると、壁に叩きつけられていた真白の額から一滴血が流れる。
と思った時、
弘:「ん?」
真白の額から一瞬血が溢れる。
血はまるで事故の時の真白のように体から溢れ吹き上がると、その男に浴びせかかる。
まるでそれが巨大な手のように男を掴むと、一気に握り潰す。
男ははひしゃげ、絞られた雑巾のようにグルグルと回される。
血が吹き出す。
真白はそれを呆然と見ている。まったく動かない。
眼前で行った光景を注視している。
やがて血が男に集まると、男の体はぐるぐる回っては元の形を取り戻し、男は何もなかったように立ち上がる。
真白は視線を外して怯えながら「出てって……」とポツリと絞り出す。
男は虚ろな瞳で歩いて出ていった。
GM:真白は座り込み、ショックのあまり気を失う。
弘:気を失っていいのか、失っちゃいけないのか……。
GM:〈意志〉判定しておこうか。危ないシーンだからね。
弘:(コロコロ)10!
コギト:いいねぇ!
GM:大丈夫。ここで「ぎゃあああああ〜」とか言って走って逃げたりしない。
弘:とりあえず……玄関を閉めよう。
GM:なんとなくわかったね。こういうことが起こっているんだみたいな。
想像する限り一番凄惨な光景が繰り広げられている。多分この家で。
弘:どぉ……?で、その時お父さんなにやってたの?
GM:見てる。
GM:なんかね。真白が何かを願ってお父さんが動いてるだけで、真白が指示をしていない時はお父さん、動いてないのかも。
コギト:ひょっ。
弘:真白をベッドに寝かして……僕も寝よう。
GM:お父さんは「晩飯なにがいい?」と同じことを言ってるね。
弘:「……適当に」
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