「我々はどこから来て、どこへ行くのか」
というのは、フランスの画家ゴーギャンが描いた絵画のタイトルですが
この物語も始まりから終わりまでを書いた物語です。
それは数時間の物語のようでもあり、生涯のようでもあり、
夢やまどろみのようなものでもあるのかもしれません。
それでは、この物語の ほんのひと時の時間 をお付き合いください。
レサ夫:よし!セッションするぞ。いつもはデッドボールと区別が付かないインハイばかりを攻める私だけど
今回はもうストレート! 普通に 普通に 普通に 普通に――
っていう感じにちょっとまた、インハイが投げたくなった!!
ムンタロ:ああ、なんですその前振りは! まぁ、信頼してるけどね。
レサ夫:いや、本当に今回は予測できない。
ダブルクロスの常識では考えられないようなセッションをやろうと思うんだ。許されるかはこの際二の次。
ムンタロ:ああ、出た出た。
ダブルクロスは現代を舞台にした異能力ヒーローバトル物のTRPGです。
色々な特殊能力を持つもの達が、自分たちの日常や社会を守るために社会の裏で戦う、という物語です。
レサ夫:でも今回は普通の一般人から開始する話なんで、予備知識とかまったくいらない。
その境遇に揉まれろー!という作りでいこうと思います。
幸い参加者のロバ氏はダブルクロスは始めてだから、この際何をやっても許されるだろう。
うひひ……。
ムンタロ:そしてまた、不穏なことを……!?
GM・プレイヤー紹介 |
というわけで今回のブレイヤーの紹介をしますよ。
当サークルの代表。今回のGM。リプレイの編集からイラストまでを活躍。
プレイヤーには惜しみない愛を注ぐのだけれど、その徹底したサドぶりから、注がれた愛は激痛とは皆の感想。
今回も手加減するつもりは無いらしい。
プレイヤー1。
一見常識人だが賢人の仮面を被った俗物。ちゃんと話をされると頭が下がるほどの道理の通った人格者でもある。
時折冷静沈着な仮面をかなぐり捨て、おかしなネタに走る。
プレイヤー2。リプレイの書き起こし〜イラスト等を幅広く活躍。
ロジックに安定感があると好評ながら、地味と言い換えることもできる人物。
しかし、今回は「環境が如何に人間を翻弄しているか」の証明となる。
ムンタロ:何? この観察記録みたいな説明は(笑)!
GM:はい、では皆さん。今日もお集まりいただきありがとうございました。
今回のセッション・ダブルクロス3rdリプレイ「ミラクルトリガー」
PC1と女子高生・青嶋北斗ちゃんの高校生活のお話なんです。
え〜内容はいじめとか虐待とか色んな話がありますけど……。
基本的には異能力者達の日常などではなく、だんだん日陰に迷い込んでいく一般人のストーリーですね。
そこに現れるのがPC2。PC2は、人に進化をもたらす奇跡ウイルスなんです。
そんなわけで出会った彼らの覚醒が本編の大きなテーマだったりします。
ムンタロ:すっごい高校生活だわ。
GM:今回のハンドアウトを読んで、それから自己紹介となります。
GM:ヒドイよな。(笑)
そんなわけで、君はテレビに映ったことがある。まあ、マスコミには結構イヤな印象を抱いているんじゃないのかな。
ロバ氏:うん。そりゃあ抱いているわ。確定!
GM:ちなみにお父さんは社会的には決していい人じゃないかもしれないけど、パッと見はすごく人当たりも良さそうなんで、マスコミともうまくやってる。
でも怒ると、手の付けられない子供みたいになる。
君のお父さんだ。精一杯愛してやってくれ。(イラストをスッと差し出す)
ロバ氏:……子供は親を選べないからね。
ムンタロ:「ははは、親も子を選べないからな」(←パパ)
GM:ヤな喧嘩だな。(笑)
で、君たちはこれから覚醒するわけなんで今は覚醒はふらなくていい。まだ覚醒していないんだから。
今回のところ実はコードネームとか全然必要ないです。
これから覚醒して最後に名前を付けてください。こう呼ばれることになると。
ロバ氏:なんでもいいのかな?
GM:よっぽどダメなものでも無い限り、ダメ出ししない。私は寛容な男だよ。
ロバ氏:推奨シンドロームがキュマイラとブラム・ストーカーでしょ。
アームズとかヴェドゴニアとかイメージすればいいのかな。
GM:いいねぇ〜そうそんな感じ。リプレイに書き起こす時大切だからね。格好いいのを期待しちゃうわ。
ロバ氏:任せて!ジャバウォックとかにヴェドゴニアに負けない素敵テイストな名前を考えてきた!
ってどうだろう?
GM:……頼む
ロバ氏:は?
GM:……もう一度…御一考頂けないだろうか。
GM:なんか南米にいるUMAだよね。
ロバ氏:そうそう。
GM:長い舌でヤギとかの血を吸う奴だよね。
ロバ氏:そうそうそう。ストローみたいなのでじゅるじゅると…。
ムンタロ:妖怪じゃないか!?
GM:だぁ〜!もう!!ダメです!! もう、どうしたらいいのかな。
ムンタロ:……まあ、いいんじゃないかな。後で決めれば。
GM:そうだね。後で決まるってことにしよう。
ムンタロ:「その恐ろしい事件は後に……」
一同:(笑)
ムンタロ:近いね。魔法少女のマスコット的なものをやってくれと言われたんだけど……。
ロバ氏:最後、ピカーッとなって、光って、手足が長くなるんでしょ?
ムンタロ:えぇ?スゴイねぇ。
ムンタロ:ワークスは「レネゲイド・ビーイングD」だ。カヴァーは「マスコット」だね。
……この説明に意味があるのかまったくわからないけど。
一同:(笑)
ムンタロ:シンドロームがソラリス/オルクス。
サポート系ができて、自分でもちょこっと戦えるぞ〜ぐらいのレベルで考えていただきたいでござりまする。
ぶっちゃけ《狂戦士》と《さらなる力》なんだけどね。
GM:強化系ってことだね?
ムンタロ:回避は《命の盾》を取らせていただきました。この体型で硬いのって、なんかイヤなんでね。
GM:スイカっていうか、ボーリングの玉みたいなもんなんじゃないか?
ロバ氏:多分歯で止めるんだよ。
ムンタロ:怖いね。
GM:硬い部分がどっかにあるんだよ。
ムンタロ: それがクリスタルシールドなんだ。(←常備化)
GM:今回の君の目的ではあるが。
ムンタロ:ほう。
GM:君は不定形生物なので、とりあえず女子高生とコミニュケーションを取りながらアイデンティティを確立。
自分の体を形成するまでのストーリーだ。
ムンタロ:なるほどぉ。
GM:まだ、なんにもないんでね。それが人と会ってドンドン形を作って行く。
ちなみに、その体はどこまでも進化できますが、進化した結果によってできないことが生まれていきます。
ムンタロ:ほう。
GM:例えば、足を手に入れたら空を飛べなくなりましたとか。
ムンタロ:なるほど。
ロバ氏:じゃあ、もしかしたらこうなるかも知れないと。(頭が三角なグレイみたいな絵を取り出す)
GM:そ〜いう可能性はあるな。もしかしたらこの頭が一番硬くて……。
ムンタロ:クリスタルシールドか。いや、わかんないよ?これが戦闘用着ぐるみなのかも知れないよ?
GM:気をつけたほうがいいよ。自分が思わず口にしてしまったことによって、体の形がそうなってしまうかもしれない。
ムンタロ:やだねぇ。
GM:例えば……背中のものが見たいときには目玉はいらないんだよね。
ところが、目玉を作ってしまうと後ろが見えなくなってしまうとかね。
ロバ氏:背中を見るときは回ればいいんだよ。(笑)
ムンタロ:走るときはヒョコッと足を引っ込めて手を広げてですね。
ギュイーンと体が回転するとか考えてたんだが……。
あまりそんなことは口走らないほうがいいかな?
GM:いや、まあそうなると思うよ。ただ、目が付いていたりすると大変だけどね。目が回る。
ムンタロ:真ん中の黒いトコだけなぜかまったく動かないんだ。
ロバ氏:気持ち悪ぃ!?
ムンタロ:出自は「覚醒」だよ。生まれたばっかりなんだからこれしかない。
GM:まあ、いこうか。というわけで、これがPC2なわけです。よろしくお願いします。
まあ、PCAがちょうど自我に目覚めたところからセッションを開始しますが、ゲーム開始時点では姿も形もありません。
PC1は覚醒まで頑張りましょう。
PC2は自分の体を安定させるまで頑張りましょう。
GM:というわけで「ミラクルトリガー」。このPC2の爆誕から始めるね。
ムンタロ:爆誕かい。うわぁぁ〜!?
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