ガープスサイバーパンク ガーディアン・オブ・アグノシア2

犯罪多発地帯を守るガーディアンのアジトといえば聞こえはいいが、蓋を開けれ ば非公認組織のエージェント達の溜まり場。
それがここだ。
大型充電施設を内包しながらも、クーラーが度々故障したり、自家用車が廃車寸 前だったりとその待遇には疑問が残るが、彼らこそ政府が表沙汰に出来ない不祥 事を隠蔽するために作った特殊部隊なのである。



シュウ「スズ。お前ラーメンは好きか?」

スズ「何?」

シュウ「俺はこの体になってからラーメンを食せない。お前のチップスロット借 りて味覚を共有したいんだが。」

スズ「はぁ、何言ってんのオマエ。」


さて今回の事件に挑むのはこの二人。

『シュウ・タイホウ』

中華武侠全身サイボーグ。生前はチャイニーズマフィアだったが、死後は公共物 となり、極秘任務を受ける。
尚、慈善家で路上の正義を気取るのは当人の趣味。
使用ルールはガープス・サイオニクス。未来予知の力を借りて弾丸を刀で受け、 電気信号を加速して反応速度を上げるサイキッカー。
その拳は対戦車ライフルと並び、振るう刀は凌駕する。



『スズ』

優良クローン人間3世。第三次世界大戦で活躍した強化人間だが、現在はただの ドーピングマン。
組織加入の前は警察官だったが、その時から既に倫理観には相当問題あり。
使用ルールはガープスマーシャルアーツ(武神降臨)。
その手から放たれる電磁発勁はサイボーグを瞬間的に破壊する。





GM「さて一同を呼び寄せたのは、紳士的なやせ形長身の中年男性だ。」

シュウ「時代錯誤的な19世紀ロンドンみたいな感じか。」

GM「そう」

スズ「ブルジョワ?」

GM「そう」

シュウ「極太の上物葉巻とか持っていて高級住宅街で暮らしてるんだよ。彼。」

スズ「ふーん♪俺だって昔は核爆弾のスイッチを押す側だったもんね。」


GM「彼の名前はバルシュタイン。普段はあまり顔を会わせることは無いが、君 たちを組織したのは彼だ。つまり指令といってもいい。中ボスでありリーダーだ 。ちなみにもっと上もいるらしい。中間管理職だね。
『良く来てくれた二人とも―』」


シュウ「どうした?
バルシュタイン、何か困りごとか(偉そう)」

スズ「ふん♪ふーん♪(とそっぽを向いて鼻歌。関心なさそう)」

GM:バルシュタイン「君たち…凄く話づらいね。」

シュウ「そんなことは無い。バルシュタイン。私は正義の為ならいついかなる時 でも力を貸そう。なぁ?スズ―」

スズ「―こっちに話を振るな。」


GM:バルシュタイン「今日は君たちに仕事を依頼したい。」



―バルシュタインからの話はこうだ。

ある企業が作っていた新商品サンプルが紛失した。サンプルは企業秘密の品で、 外部に知られてはならない極秘プロジェクトであった。
ラボは一部の人物だけが立ち入りできるだけという警戒厳重の場所であり、セキ ュリティからしても外部からの侵入は考えづらいもの。当然容疑者はプロジェク トに携わる限られた者に絞られる。
紛失に関わったと思われる容疑者は録画された映像から浮上。研究者であった。 彼が本当にそれを盗んだのか、動機はなんなのかわからない。

シュウ「…なるほど。我々はその商品サンプルを奪還すればいいということか? 」

GM:バルシュタイン「前後関係まで分かればベストだけどね。でも君達は専属 のオフェンスマン。そこまでは期待しないよ。そこは我々が調査する。」

シュウ「質問だ。バルシュタイン。サンプルとは何だ?」

GM:バルシュタイン「……」

シュウ「…」

GM:バルシュタイン「まぁ…隠し事してもしょうがないね。新型の生物兵器ら しい。詳細は私も知らない。」

シュウ「…」

GM:バルシュタイン(ドキドキ)

シュウ「研究員の自宅の住所を教えてくれ。先ずはそこから当たってみる。」

GM:バルシュタイン「あ、あぁ…わかったよ。君達、報酬の話がまだだよ?」


スズ「葉巻貰っていくぜ。」

GM:バルシュタイン「あ!君達!」

振り返る二人。
GM:バルシュタイン「あまり事を荒立てないでもらいたい。静かにね。」



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