ガープスサイバーパンク ガーディアン・オブ・アグノシア

《アジト:シュウ・スズ・ニコ》

ニコ「シュウさん。また自分の分の茶を淹れたんですか〜?」

スズ「おポテチあるじゃん。開けていい?」

ニコ「いいよ」

居間で茶をすすりながら、報告を聞くニコ。
新メンバーのスズも茶菓子などを頬張りながら既に馴染んでいる。


報告書を持ったアクロスが不機嫌なのも仕方無いというものだった。
ニコ「アクロスの茶もあるよ(本当はシュウさんの分だけど)」


アクロスはため息混じりに資料を机の上に放る。
「クリスを殺した犯人だいたい分かったわよ」

「誰ですか?」と真顔になるニコ。口元を拭う。

シュウは無言。
スズはまるで無関心を装い茶菓子を漁る。



アクロスは続ける。
「近所のギャング連中よ。勿論バッカーナじゃないわ。」

ニコ「はぁ?」


アクロス「目撃情報あり、警察署内の殺害共謀あり、監視カメラにもあり、爆発物の出どころあり。
シュウも実行犯のチンピラを締め上げたんでしょ?」

シュウ「あぁ、私は先んじて実行犯らしい男を締め上げたんだが、指示した奴は『スラムのギャングの偉い奴』の一辺倒だった。
だからアクロスに裏を取って貰っていたんだ。」

ニコ「実行犯?」


シュウ「可哀想なことしたな。前歯を歯茎ごと全部抜いてしまった。1本づつ抜いてやれば良かった」

スズ「よく自白できたな…」

シュウ「いや何言ってるかわからなかった」



思わず爆笑する一同。
こんな話題で爆笑する倫理観も怪しいものだったが、思わず笑わずにはおれない。
ニコ「シュウさん。正義のヒーローなんですからぁ!(笑)」

スズ「うーん。やり方には問題あるけど♪いいんじゃないかな?」

アクロスは苦笑。



シュウ「しかし、スズ。すまないな。この事件の解決は困難だ」

スズ「いや。俺はもう警察官じゃないから。敵討ちとか、犯人逮捕とかガラじゃないから」

シュウ「あぁ…わかってる。」


スズ苦笑
「あのわかってる?」


シュウ「クリスの意思を継ごうという気持ちは立派だ。私情も挟まないという気持ちもな。」

スズ「いや、そんな気は無い」

シュウ「ちょっぴり感じただろ?」

スズ「全然」

シュウ「いいんだ。お前が署長を撃ったと聞いた時、不謹慎だがぐっと来た。

お前…いい奴だな。」



スズ「だから違うって言ってんだろ!?」

シュウ「だが人殺しは良くない」

スズ「なぁ!?俺がコイツの面倒を見ないとならないの?誰か代わってよ〜」





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