サイドB 【辺境ウルスの戦い〜回想〜】


シーンPC 女騎士・シルヴァナ/部族の英雄ジィク




バストラール暦13年・辺境ウルスの戦い


バストラールに従属を拒むウルスに対して
挙兵したバストラールはその領地に進軍していた。
バストラール軍2万に対して、ウルスは3000。
この辺りの辺境部族が寄せ集まっても総勢5000。
半数にも満たない兵力だった。


ジィク:ほとんど勝負にならないじゃないか。





オープニング



意識が戻った時、見たこともない景色が広がっていた。
女王の馬の上、蛮族たちは色々な表情を浮かべていた。恐怖であり、あるいは畏怖であり、そして仲間の騎士達の視線を感じた。


シルヴァナ:うわぁああ!

女王の振る手によって幾千の女王の矢が放たれ、その手の槍に続いて、幾千の槍が向かっていった。


シルヴァナ:こ、これは!


ここが世界の中心なのだと知らされる光景。全ての意識が集まっていた。女王は赤い髪を風に流し、万人の中心に立っていた。


シルヴァナ:その時私は女王と同じ馬上で感じた。これが私の王か……




GM:戦場ではぐれた君を探し回っていた父エドガーと、兄とは本陣で顔を合わせた。「バカ者!」という当然の叱責。真っ赤になるエドガー。

シルヴァナ:「申し訳ない」真っ赤になって縮こまるしかない。


GM:戦場に居る女王は実に優雅で爽やかだった。自慢の髪を風に流し、戦装束のように衣を纏う女王は、むしろ神話の女神か何かを思わせる。「初陣が女王の膝の上では、末代までの語り草よ」と女王はからかうと、騎士の間からも思わず笑い声がもれる。


シルヴァナ:私はこの時、騎士になりたいと思ったんだ。そして自分の生き方が間違っていないと感じた。



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