サイドA 【プレッジシーン・勝利の誓い】
シーンPC 若き族長アルテイ
アルテイ:マジでぇぇ! こんなことってぇ。てっきりガルデンだけが死ぬとばかり思っていた。まさかシルヴァナまで死んでしまうなんて。
GM:最後の戦いが始まろうとしていた。
アルテイ:そういえば、俺はカルデイアに因縁があった。やっぱり行くべきだったのかな? ミスしたかな。プレイヤーがいなくなってしまったぁ〜
GM:程なくして、バストラールに反抗する勢力が連合を組んでいるという情報が露見する。戦となるのだ。
アルテイ:なるほどねー。
GM:このカルディア。兵を向ける先は――
アルテイ:ウルス族のところじゃなくて?
GM:辺境ではなく、インダストリアなんだ。
アルテイ:インダストリアか! それは……
GM:女王は大した方だ。この地の利の無い辺境への無理な進軍ではなく、戦の火種の無かった土地に口実をつけて進軍する。
アルテイ:やっぱり乱世に生きる奴なんだな。無茶苦茶だ! ジェームスは連合のために戦ってくれるだろうか?
GM:いや、無理だろう? あの状況じゃあな。
アルテイ:無理かぁ……
GM:そして二人の最後はウルス・タタール両部族の元にもたらされる。その二人の最後、ガルデンが女王に傷一つつけるに至った最後に、タタールの人々も感涙する。部族の英雄と讃えている。
アルテイ:「くそう、何故ガルデンばかりじゃなく、シルヴァナまで……」ここで俺は誓いを立てる。「誓うよ俺は! この戦いに勝利する!」
GM:部族の民の前でのその演説。部族は奮い立つね。子供たちから老人までが武器を手にとって戦の準備をしていく。侵略戦争の生き残りの人々を率いていくわけだ。「報復を!」とウルスの戦士が集まる。
アルテイ:「いや、それじゃガルデンや他の連中と変わらない。俺は報復なんてしない。これはバストラールにウルスを認めさせるための戦いなんだ。そしてプリメラのいるインダストリアを守る。これはインダストリアを守るための戦いなんだ」
GM:キヌバはアルテイの前に進み出る。「戦になれば、部族は滅びるかもしれません」
アルテイ:「ああ、俺も死ぬかもしれないな。でもやらなければ次にやられるのはインダストリアだ!」
GM:普段無表情なキヌバの瞳に涙がたまる。「そうですか……」そしてその会話から部族の戦士たちは少なからず狼狽する。「インダス……?」
アルテイ:「みんな聞いてくれ! ウルスやタタールを復興しても同じ事を繰り返していてはまたバストラールに潰される。だが! もしウルスやタタールがバストラールの技術を学んだらどうだ!
これからは敵も利用しなくちゃいけない。
バストラールを吸収して強くなるんだ」
GM:槍を掲げて指揮するアルテイ。
アルテイ:「俺は誓う! この戦を最後の戦にしよう!」
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