GM:そして――

フィンチ:「母上! どうして! どうして二人を斬ったのですかぁ!!」僕は母上がわからない。母上が何を考えているのかわからない!

母に食い下がりフィンチはその悲しみをぶつけていた。


GM:「挑戦していたのだ。この私に」カルディアの説明は歯切れが悪い。それを言ったとて何が通じるものかという、それでも口を開いてしまう。そういう言葉だ。

フィンチ:「わからない! 母上の言うとおりだとして! アグニは確かにそうかもしれないよ! でもシルヴァナは母上が好きなんです。僕の命を助けてくれた僕の騎士なんです! 大切な騎士だったんです!」


GM:涙を流す君の頬に手を触れ拭おうとするカルディア。「シルヴァナ……は、そう決めたんだ。女が命を賭けるのは、愛のためだよ」


フィンチ:そんなこと! 手を弾く
「殺してしまえば遺恨が残るってわかっていた筈でしょう!
母上なら! いくらでも回避できたんだ! 傷口を広げたのは母上だ!!」
僕は納得できない!


GM:走り去る息子の姿を苦々しく、そして辛そうに見送るしかないカルディアは、いつにもなく悲しく寂しそうだった。








GM:そして君が傍に預かっていたフランクはこの時になって全てを知った。涙を流し無口になるフランク。

フィンチ:ゴメン……フランク。ゴメン……

GM:「僕はわからないんです。姉さんのことも……」としとどに涙に暮れる親友がいた。

フィンチ:僕は……





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