バストラールでの買い物




GM:最近はお茶を飲んだり、家族の時間をすごしている。ガルデン。ここでは名前はアグニと名乗っているが彼の姿もある。

シルヴァナ:そうか。こういう時間は久しぶりなのかな。

GM:ニコニコ顔の母親。「アグニさん。その格好で謁見を申し込むおつもりですか」「不味いですか」と自分の身なりを見るアグニ。確かに異国情緒あふれる格好だが、本人はさも正装なのである。

ジィク:会話の流れが『お見合い』だな。


GM:「バストラールではそのようにこれ見よがしに宝石を纏うのは悪趣味なんですよ。タイトな部分と柔らかな生地をあわせるのがいいかと思います」「女王はそんな貴族みたいな服装は好かんよ。軍服がいい」と父親が口を挟む。こういうところは仕切る母親。「シルヴァナ。一緒に行って服を選んできなさい」

シルヴァナ:「いいですよ」

ジィク:なんか親には思惑があるだろう。いいように誘導されている。


GM:買い物に駆り出される二人。さすがにこの地方最大の国家だけあって、賑やかさと喧騒が違う。諸国から寄せ集めた贅が町を彩り、人々も実に人種様々であった。

シルヴァナ:「賑やかな街だろう。フフ。私はお忍びでよく、街に下りていったものだ。男装とかもしていたから、お前の服を見立ててやろう」

GM:無言だが、不信の眼差し。

シルヴァナ:「それとも……ん、なんだぁ〜?」





GM:苦笑するガルデン。彼は果物をひとつ手に取り、しばし眺めている。少しだけ嬉しそう。

シルヴァナ:「好きなのか?」嬉しそうな顔、初めて見た♪

GM:「何……弟の好物でな。子供のころはよくねだっていた。国ではあまり手に入らなくてな」

ジィク:弟……オープニングの戦で亡くなった。

GM:「歳をとって落ち着きが出たというのに、物を食べるときの顔は変わらぬものなのだな……こんなに山積にあるのを見たら、どんな顔をしたのだろうな……」

シルヴァナ:「うん……」あの戦いは私にも後悔がある。弟さんの戦いには私は関わっていないけど……

GM:ガルデンと目線が合う。


シルヴァナ:「部族でアルフォンシーナという名前を何度か耳にしたんだが……お前は愛していたのか?」

GM:「ほう……部族の言葉がわかるのか」少し感心するガルデン。

シルヴァナ:「勉強したんだ。次は話せるようにと――」


GM:「愛ではなかった。愛し合うこともありえたのかもしれないが、その前に全ては終わった。あの時の俺にはただ迷惑だった……編み物をしていたり縫い物をしたりする姿は俺には新鮮だったが。少し、もう少し話をすればよかったのだが……」

シルヴァナ:そうか……私はそういう甲斐性は無いからなぁ。縫い物も編み物もできない。むむむ。


GM:「変わったことに興味を持つな。お前は」

シルヴァナ:「え。そうかな」ううーん。「何で、私なんだ。私がお前の計画を一言漏らすだけで、全てが失敗するというのに……」

GM:「その時は、その時考える」

シルヴァナ:「え」(あっけ)

GM:ガルデンはもの珍しそうにその表情を見るけど「どうした?」

シルヴァナ:「いや、凄いな。お前は。私だったら凝り固まってそんな発想にはならないよ」

GM:「ふふ」

シルヴァナ:また笑った♪「でも、もし、万が一お前生き残ったら……どうする。本を書いて暮らすか?」

GM:「その時は……その時考える。だが、そうだな、それもいいかもな」少しだけ肩の力の抜いた顔。

シルヴァナ:「その時は生きてくれるか……」

GM:「……ああ。全てが終わって、それでも俺がまだ生きていたら……約束しよう」

シルヴァナ:「約束だぞ?」

GM:「ああ、……そうだな。約束だ」と誓いを立てる。

フィンチ:ああ、誓いを立てた。うまいな。





次へ

リプレイへ

トップページ

Copyright(C)ゴスペラードTRPG研究班 (c) 2017.