炎の部族タタール
GM:つれてこられた場所はおそらく彼らの隠れ家なのだろう。他の従者・兵士はすっかり怯えてしまっている。十中八九殺される運命であり、殺さないのはこの頭目の気まぐれなのかもしれないのだから。
シルヴァナ:謎の労働に従事させられるんだ。
アルテイ:何の意味もない棒を回し続けたり(笑)
シルヴァナ:何の意味が?
アルテイ:いいから働け!
GM:辺境山賊というと野蛮であると考えていたが、必ずしもそうではないようだった。
シルヴァナ:「私に何かする気だな! エロ同人誌みたいに!」
爆笑!
GM:案内された岩肌を削った建物は、山間の上にありながらも不思議と下ほど寒くも無く、どこかで炊いた暖のぬくもりが煙も無いのに循環しているような気すらする。
シルヴァナ:「ふーむ。野蛮人というわけでもないのだろうか……」
GM:頭目の部屋の入ると、既に香が灯され、品のいい香りが室内を満たしていた。しかれた毛皮に腰をおろし、男は肘掛に持たれた。「さてお前達をどうしてやろうか」
シルヴァナ:なかなか小洒落た男ではないか。
GM:「生かすも殺すも俺次第。お前達は命乞いをするのがよかろう」
シルヴァナ:「ふふ……(笑)ただの山賊では無いのだろう」
男は暫く無言でじっと見つめる。笑顔が消え、酷薄な獲物を見る獣のように見下ろす。そして口が開く。「俺はタタール族の族長・ガルデン」
シルヴァナ:「タタール族!?」
GM:君が初陣で戦った相手だ。少数ながら挑み・こちらを翻弄した部族がタタール。そして同時にそれは苦い勝利の記憶でもある。その部族は君が指揮を取り、皆殺しにしてしまったからだ。生き残りだろう。
シルヴァナ:「う…う」焦る脂汗が出る……。
GM:「随分と大金を持っていたものだな」男の表情に一種の余裕が表れる。
シルヴァナ:「うっ!」
GM:「にしては従える兵は少ない。公ごとならば護衛も多いはず、あれは私兵か。どうだ。当たったか? フフフ」
シルヴァナ:「そ! そこまで難しいことでもあるまい!」
GM:覆面の戦士が訪ねる。「何だキヌバ」全身に刺青をした男で、タカのような鼻をしていた。従者のようにへりくだっているが、優れた戦士。邪印使いだろう。
シルヴァナ:邪印使いを従えているのか!
GM:「男はどうしましょう」「殺せ」
シルヴァナ:「待て! ちょっと待て!」
GM:「人に物を頼む態度ではないな。縛られたままでは土下座もできないか?」
シルヴァナ:土下座か……
GM:土下座をするとその頭を踏みつけ「それで部族の誰かが助かったか? 命乞いしたものも皆死んだぞ」
シルヴァナ:「そ…れは……」
GM:「バストラール兵が行ったのと同様な方法でな。この女にみせてやれば、その顔で皆の溜飲も下がろう」キヌバは吼える。「手足をもいで吊るし上げろ」
シルヴァナ:「ちょっと待て!! 何か、何か要求は無いのか!?」
GM:「そうだな…お前が俺の願いを聞くのなら……考えてやらないでもない」男は足をのけると、片膝をついて顔を覗き込む。
シルヴァナ:「うう……ふぅ……う……何が…望みだ……」
GM:「そうだな……」というところでシーンを切る。
シルヴァナ:これは感情は不快感だな!
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