サイドA 【女騎士の受難】


シーンPC 女騎士シルヴアナ




GM:『三男フランク、およびフィンチ王子。敵国に捕縛』

シルヴァナ:「早いよー!!(爆笑)」

爆笑!




拝啓女王陛下。
相変わらずのご健勝ぶり、臣ランカスター。
これほどの喜び事はありません。
時に我が領内に賊徒が現れ、捕らえたところなんと王子フィンチを名乗りました。この知れ物がフィンチ王子でないことは明白。つきましては処遇はこのランカスターに一任していただきたい。
なお返信は不要。我が領内は治安も悪く中々に手紙も届かぬ始末なのですよ。トホホ。
〜ランカスター



GM:予想はすでにしていたよな。ハンドアウトから。

シルヴァナ:「何か要求は! 身代金とかで解決はできないのですか?」

GM:父はそれから身代金交渉をしていた。

シルヴァナ:我々もなんとかしないといけない。私が取引をして纏めないといけない。父がいないときは兄上のジェームスと話し合おう。「兄上はガレス王子を見ていてあげてください。弟のことになるとあの方も黙ってはいないかもしれませんから」

GM:「ああ、でも弟のことは逐一教えてくれ」とジェームスは返事をし、父親の交渉と金策が始まる。顔面蒼白にし、帰ってくると脂汗を流す。そういう感じだ。中々話は進まない。

シルヴァナ:「どうしてなんでしょう」

GM:平たく言えばお金で解決したくないからなんだろう。

アルテイ:ああ。なるほど。人質を返してしまったら戦争は再開だものね。人質外交なんだね。

シルヴァナ:そういうことかぁ……。ランカスター伯爵。曲者だな。放っておいても絶対何かしでかすだろう。だが今、我々を敵に回したくないという事の表れだろう。

GM:そんな中、一つの情報が入る。5000の金貨で人質を解放してくれるという。

シルヴァナ:このゲームって所持金がないよね。どういう扱いになるのかな。

GM:確かに。このゲームにはルール的に所持金の概念がないので、一つの状況として考えてくれ。それは君達が支払えるような額ではない。という感じだ。

シルヴァナ:了解した。

GM:女王は身代金など支払わないだろう。それはフォレスティ家がフィンチ王子の身代金も支払わなくてはならないということでもあった。

シルヴァナ:でもこれで王子が死んだら、近衛騎士の家はおしまいだ。

GM:そして、そんなある日。父は油汗を流しながらシルヴァナを呼び出した。「金貨1万が必要だ……枢機卿に工面を請う。使者として行ってくれ」枢機卿の名を聞いたとき、召使がコップを落とす。周囲も蒼白になり、表情には嫌悪が浮かぶ。

シルヴァナ:ろくな人じゃないよ!(爆笑)




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