枢機卿



GM:それが人だというのなら人とはあまりにもおぞましい生き物なのだ。ぶよぶよに肥え太った肉塊がイスにうずまっていた。
一同:うわぁああああ!!

アルテイ:(枢機卿)「ぶっひっひ」

GM:両手が伸ばされチキンにを取り上げ大きな口にそれを放り込む。残る片手が異国のネコを撫でていた。

アルテイ:(枢機卿)「口には合わないな。下げさせろぉ〜」

GM:君の目の前、とんがった髭の執事が満面の笑みで来客と話をしていた。農夫と思われる父。そしてまだ10にも満たない少女である。父親の表情は完全に喪失していた。執事は金袋を父親に手渡した。

シルヴァナ:うわぁあ……ちょっと……

GM:「ただしい判断です。あなたは人間として正しいことをしたんです。妻や他の子供を救ったのですから」

シルヴァナ:「バカなぁ!! ダメ!やってはいけない。あなたも枢機卿でしょう!」私の国は人身売買は許されているのですか!?

GM:許されている。

シルヴァナ:いるのか……(絶句)


GM:少女に向き直る。「8年育てて貰ったんです。ちぁんと親孝行しなさい」肉塊が声を上げる。「スペアリブだ」「は、心得ました」

シルヴァナ:「は!?」売る以上か!? こいつーおぞましいどころではないぞ!

GM:顔を合わせた枢機卿は涎を垂らして首をかしげるように頭を下げる。「シルヴァナ様。またお美しくなられましたな」挨拶なのか手を取り甲に口づけをする。そればかりかあまつさえ指を舐め始める。

シルヴァナ:おぞましいどころではない。

GM:これが枢機卿だ! これが人間の真実の姿だ!(誇らしげに!)

シルヴァナ:うぇええ。……あれ。もしかして、私はあの子とあまり変わらない境遇なのかな。

爆笑!




アルテイ:売られたんだよ!

シルヴァナ:売られました……。「そっか……」

アルテイ:(枢機卿)「しゃぶしゃぶにしよう。(笑)」

GM:「金を貸してあげてもようございますが、条件がございます」驚くほど大きな目が合う。

アルテイ:怖っ!

GM:「私は見ての通り一人では身支度もままならぬ身。傍仕えを前々から欲しておりました。あなたは腕も立つ、私の警護も勤まる、まさに私の求めていた女性だ。ことの暁には、ぐへへ」

シルヴァナ:「母上の言うとおり結婚しておけばよかったぁ!父上!!」

アルテイ:どんなに相手が悪くても枢機卿程じゃない。人食べるから。

シルヴァナ:「その少女はいくらで売られたの?」

GM:せいぜい金貨30枚程度だろうね。君達からすればはしたがねだ。

シルヴァナ:「では……その金も貸してくれ」

GM:「ようございます」と金貨を貸してくれるわけだ。

シルヴァナ:この子の親元には返さないでおこう。今返しても同じことの繰り返しになる可能性がある。兄上に頼もう。

GM:「人助けも程ほどにしろよ」

シルヴァナ:いいではないか(笑)人生最後の善行だぞ!

GM:「どこにでもあることだ。いちいち気にしていてはキリがないぞ」

シルヴァナ:「黙れ! 売られた私の前で言うな!」

爆笑!




シルヴァナ:やれやれ、とは言っても……そうかそうなってしまったかー。でも騎士になってようやく騎士らしいことができた。後はフランクに任せるかぁ……はぁ(ため息)。





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