GM:さて話題は最近の出来事まで広がる。ランカスターについての話題だ。建国祭の事件がランカスターの性情を評する最たる例だ。

フィンチ:あ、ハンドアウトであった僕が攻めに行く人だ。

GM:全ては先日の建国祭のことである。国中から人々が集まり、建国を祝うこの祭りは、諸侯にとっては頭の痛い出費であった。諸侯は建国祭や式典の負担を義務づけられていた。

シルヴァナ:なるほど、江戸時代の参勤交代みたいなものだな。

GM:これは宰相が考えた従属国の弱体化政策なんだね。ところが、こともあろうにランカスターはその負担金が用意できない領主への資金貸し出しを行っていた。これはバストラールには由々しき事態である。

ジィク:ほうほう。

フィンチ:うん。

GM:宰相は糾弾したいと思いつつも、言ってみれば違法ではない。

シルヴァナ:そりゃそうだ。


GM:そしてあの一件が起こった。「我々のいがみ合いに兵を出すのもつまらないでしょう。ここは一つこれで決めませんか」天下広しといえど建国祭でこのような暴挙に出るのはランカスター伯爵ぐらいであろう。並べられ足る杯の中、注がれるのは一杯だけが毒の酒。ロシアンルーレットで勝負を挑んだんだ。

ジィク:おおー正気が!!

GM:「面白いことを考えるな。ランカスター」嬉しそうに向かい合い、止めるも聞かずにグラスを空ける女王カルディア。続いて飲むのはランカスター。

ジィク:こっちも大丈夫か!!

GM:そう6つの杯、毒が1つ。割って入る宰相は恐慌。兵士狼狽。「止めたら死刑ぞ」「な、バカな!」

シルヴァナ:あの時は私もハラハラした。

GM:ある杯を飲んだ後、ランカスター伯爵の手が止まる。そして突然中庭に飛び出すと、草陰で吐き戻し始める。「やったか!」騎士たちの歓声。

シルヴァナ:「やったぞ!! 女王が勝ったー!!」

爆笑!




GM:そのスキをついて、興味津々・好奇心旺盛な女王はその毒の杯を飲む。「どんな味?」

シルヴァナ:「ちょっとまてやコラぁ!!」

GM:宰相激昂。「申し訳ございません。死はもとより覚悟の上!!」女王のみぞおちに拳を叩き込む70歳。女王もたちまち嘔吐。会場はパニックとなった。以来ランカスターは不倶戴天の敵だ。

ジィク:それって女王は全然気にしてないよね。(笑)


GM:げっそりとした伯爵と女王が向かい合う。「やっぱり戦にせぬか」「はぁ」「互いに恥をかかずにすむ」

フィンチ:宰相の髪の毛が可哀想。



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