虐殺の集落
GM:シルヴァナは父親の後を引き継ぎ、兄ジェームスとともに部隊の指揮を執ることとなった。そしてガレス王子の副官であるジェームスが指揮官として、ガルデンの軍勢と当たることとなる。
シルヴァナ:これは……もうとぼとぼ連いていくしかない。ガレス王子の指揮だ。王子に逆らい失敗した挙句、尻拭いをさせてしまった(焦)
GM:そしてこの戦いが大きな遺恨を残すこととなった。ジェームスの軍勢がタタールの拠点へと到達したとき、既にタタール本隊は包囲網を突破していた。
シルヴァナ:ガルデンは突破した後なんだ!?「間に合わなかった……」
GM:拠点では女子供による最後の抵抗が行われていた。
シルヴァナ:「あああ!! よせー!やめろ!」
GM:言葉が通じない。
シルヴァナ:「ああぁぁ!!!」私が失敗したせいだ! 私が失敗したせいで!!
GM:焼け落ちる集落。どこかで泣く赤子の声。この一方的な戦いは、戦いなどとはいえぬものであった。ジェームスは淡々と指示を出す。
フィンチ:虐殺じゃないか……
GM:タタールの滅亡である。
敗戦国の運命
挽回したカルディアの軍勢によってウルスの戦士は全滅する。ガイウスはガレス王子に討ち取られ戦死。タタールの援軍もこの戦いで全滅する。族長のガルデンは敗走するも消息は知れない。
GM:戦いはバストラールの勝利に終わった。部族はガイウス族長を失うと、統制は取れず、もはや戦の体を保つこともできなかった。
ジィク:降伏できたのはもしかして俺ぐらいなのか……
フィンチ:なんていう皮肉。
GM:カルディアは剣を鞘に収める。不愉快でもあるようにため息を漏らす。後味の悪い戦になったことを感じたのだ。「私は国に帰る。後始末はガレスに任せる」
シルヴァナ:おおお……
GM:ガレス王子は苛烈な統治で知られる。女王はこの民が信服しないと感じたのだろう。敗戦というのは残酷なものだ。辺境の土地のあらゆる財産は搾取され、部族の多くが虐殺された。従属を元に生き残った部族も奴隷となり、この土地の時間が再び動き出すまで2年のの歳月を要した。
ジィク:焼け野原が広がる。
シルヴァナ:私は目的は『医療』になったのがわかる。こういう経験を積んだわけだ。
GM:えー、その頃王子は。
フインチ:この頃10歳の僕は蛾の燐粉で大騒ぎをしていた(笑)
爆笑!
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