タタールへの使者



GM:というわけでジィクだ。砦は惨憺たる様だ。皆一様に怪我を負っている。緒戦の敗北は、部族に深刻な事態を伝えるには十分だった。

ジィク:生きてはいるけど、HPは半減している。手当てしたくてもこんな状況じゃろくな治療も出来ないな。

GM:砦の戦況は悪い。減耗した戦力ではもはや後一回の反撃が精一杯である。その反撃もしくじれば全滅。かといってこのままではその戦力すらなくなる。そんな中、君への呼び出しが来る。

ジィク:「族長。なんでしょう?」


GM:族長は差し迫った状況に脂汗を流していた。となりの娘アルフォンシーナも心配そうな眼差しを向ける。「お前はアルフォンシーナを連れ、タタールの援軍を請うのだ。なんとしてでも援軍を得るのだ。このままでは砦は陥落する」

ジィク:「アルフォンシーナをガルデンに……」俺がか……「他の者では……ダメなんですか……?」平伏したまま尋ねる。

GM:「他の者では突破できないかもしれん。お前ならやり遂げられる」見つめ合うアルフォンシーナとジィク。

ジィク:「……わかった。いきましょう。でもアルフォンシーナ様はつれていかない」俺はどんな風に死ぬのも納得している。でもアルフォンシーナは連れて行けない。いずれ、夫婦になるなら、生き残った後にでも話を進めればいいんだ……「女は……足手まといだ。足手まといはいらない」

GM:「私は!!」とアルフォンシーナが何かを告げようとしたとき、ガイウスがそれを手で制する。「ならば一人で行け。ただし、絶対にタタールをつれてくるのだぞ。タタールが来なければ我が部族は全滅するのだ」

ジィク:「……必ず」とは答えるがいまさら頼っても……どうにもならないというのに……族長の間を後にする。





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