Middle phase 

  

【〜フレジェスの生活〜】

GM:ロバート。君はけたたましい喧騒で目を覚ます。ボブカットの女児が、両足を広げて頭の上でまたいでいた。「父上様、絶景ですな〜!」

ロバート:はぁああ?

GM:「報告」と何かの証明書を広げてみせる。「騎士団の入隊が決まったよ!モチ、父上のコネでね♪これからは家を出たら先輩!だね!」

ロバート:格闘で投げ飛ばす。「人の股の上を跨ぐとはどういうことだ!」

GM:「感謝されこそすれ、恨まれる覚えはなーい!」

ロバート:と、くんずほぐれつ。

GM:シグナスは甲冑越しにため息をつき腕を組んだり腰に手を当てたり、時折甲冑のマスクを指で掻く。「一家揃って騎士になる必要は無いだろう。普通は家族ために戦うものだ。」


ドラゴス:「グラニアさん。ちょっといいですか。」

GM:そうだね。神妙な面持ちでジェンガをしていた宰相グラニアが振り向く。「なんですか?」

ドラゴス:「僕はどうすれば自分が解放されるか、未来が見つからないんです。」

GM:「あるかもしれませんよー」

ロバート:「では、新しい影武者を探せばいいのではありませんか?」

爆笑!

ドラゴス:別の誰かがとばっちりじゃないですか!!


GM:「まぁまぁ意外とここが居心地が良くなるかもしれませんよー」

ドラゴス:「そうは思えないんですが…」

GM:「経験者は語るですよ。ここには生粋のフレジェス人はいませんし。」

ドラゴス:「…は、どういうこと?」


GM:「私は元々前の国王にスカウトされて入ってきた軍師ですし、ロバート・コブスンも元々ここの国の騎士ではありません。」

ドラゴス:「シグナスさんは?」

GM:「バルチモア派遣の騎士…というのは建前で、実は傭兵ですよ。」

ドラゴス:「バルチモア…大丈夫なんですか?」

GM:「えぇ、彼はちょっと込み入った事情がありまして、別にバルチモアに義理も何もありませんし、忠誠心もありません。ただ腕前が見込まれただけです。」


ドラゴス:「フレジェス国王が集めたんですか?」

GM:「皆、色々な事情で。バルチモアから田舎の巡察官にシグナスが、私はスカウト、そして少ないカウントで二軍を寄せ集めたわけです。」

ドラゴス:「それがロバートさん。」

シリル:二軍どころか戦力外通告の寄せ集めです。


ドラゴス:「あの今回の事件の概要をまず僕達も調査したほうがいいと思うんです。」

GM:「というと。」

ドラゴス:「国王殺しの件について、自分はまだ発表しか知らない。本当のところを知りたくて。」僕が此処に来たという運命。

ロバート:デスティニー!


GM:「よろしい。では、まず私が調査した国王暗殺について。今回の事件について、元々おかしな部分が山積みでした。国王が鷹狩りにいくといい始めたのが事件の発端でしたが、国王は鷹狩りをしていたのは随分と昔の話し、私の着任より前の話です。」

ドラゴス:「最は鷹狩りをしていなかったんですか」

GM:「全然。」

ドラゴス:「コブスンが事件に関係している可能性は?」

ドラゴス:「さぁ。ただ仮にコブスンが主犯か、もしくは共犯だった場合と仮定してですが。この暗殺劇には不手際も目立ちます。」

GM:「はい。」

ドラゴス:「私達が勘当されていた王子を呼び戻すことはコブスンも予想していたはずです。しかし、対策は後手に回っています。」


GM:「妨害は?」

ドラゴス:「ありませんでした。沈没は事故です。」

GM:「コブスンの作戦が穴だらけで、オツムに問題があった可能性はありますが、バルチモアの謀略ならば、この穴は埋められていておかしくありません。」

ドラゴス:「なるほど…バルチモアは無関係と…」

GM:「そこまでは言い切れません……」


ドラゴス:バルチモアの焼き町政策はこちら(フレジェス)を実効支配しようとしているようにも見えるんだよね。バルチモアが黒幕という考えも捨てきれないな。アドホックレルムはどう?

GM:「度々略奪に来ています。」

シリル:やたらと強い山賊ですから。歩くたびに略奪が起きる。


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