Middle phase
シーンPC 全員

【二人の出会い〜バルチモア〜】

GM:このシーンはまずフィンチとネフィリアから開始し、その後みんなに合流シーンを用意していきます。

一同:はい

GM:従者フランクがフィンチに話しかける。「王子、邪魔にならないようにあっちで遊んでいましょうよ。」

フィンチ:「ねぇフランク。僕らも手伝おうよ!」

GM:「はぁ?ナンデ??」

爆笑!

ジィク:お前なんて従者だ!

GM:「あっちに川がありますよ。ね。いきましょう。それともまだ泳げないんですか?水が怖いんですか?」

フィンチ:「ふっふっふ。僕が泳げないと思っているね?フランク。よし、じゃあ行こうか!」

ジィク:「溺れるぞお前ら!」ふむ。でも俺は姫の傍についていよう。普通この状態なら姫についていたほうがいいからな。


ネフィリア:このタイミングだと、私は流れてくるんじゃないかしら(笑)

GM:フランクは冷たい水に足をつけてははしゃいでいた。「王子冷たい!冷たい!」そしてそれをボーっと見ているフランチェスカの姿。「何が楽しいのかしら?」

フィンチ:「泳ごう!フランク泳ごう!」僕は泳ぎに挑戦。水泳だ。僕は13歳!泳いだ泳いだ。「見て見てフランク!」

GM:フランクが騒いでいる。川を指差している声を上げている。フランチェスカも立ち上がった何事だろうか。「王子人が流れて来ます!」

ネフィリア:人が人が流れてくる。プカー。ゴボゴボ。

GM:女の子だ。そうネフィリアの登場だ。その身はしととに濡れ、意識を失っている。

フィンチ:僕は水難の相があるよね。

ネフィリア:私一人ですか?

GM:視界では流れてくるのはこの一人だけだ。

フィンチ:どんな感じ?怪我をしているのかな?

GM:命を落としていないことはその吐息からも察せられる。体は怪我を負っているようだった。

フィンチ:治療判定で手当てできるのかな。

GM:では治療判定をお願いします。目標は10.

フィンチ:(コロコロ)12成功だ。「大丈夫ですか?」

GM:電撃で気絶しただけだから、幸い水はあまり飲んでいない。

ネフィリア:ゴホッゲホッゲホ

GM:「僕が!僕が!僕が!人工呼吸を」とフランクが駆け出している。

ジィク:なんだこのウザキャラは(笑)

GM:その脇腹を蹴り上げるフランチェスカ。「何してんだ、てめー。」

爆笑!

GM:「見て分からないの?息してるじゃないの。」

フィンチ:目の前に悶絶したフランクの顔が見える。「わあ。」

爆笑!

フィンチ:あ、それより、「あの大丈夫ですか?」と謎の女の子に。

ネフィリア:うーん。「ここはどこでしょう?」私の服装は修道院を出るときに替わっていましたよね。貴族みたいな格好なのかな。

GM:そうだね。枝葉で切ったり敗れた部分はあるだろうけど。

フィンチ:身分の高い人なんだろうな。

ネフィリア:「あー、私は……」

レグルス:(ネフィリア)「金持ちよ。」

爆笑!

フィンチ:「どうやら事情がおありのようですね。」

ネフィリア:「あの!もう一人流れてきませんでしたか?!」

GM:「いや、見てないな。」フランチェスカも首を振る。

ネフィリア:気になるけど、それは仕方ないかもしれませんね。

フィンチ:「ちょっと休んでいったほうがいいと思いますよ。僕の村じゃないけど、どうぞこちらへ」

ネフィリア:「ありがとうございます。えーと私は……」

フィンチ:「僕はフィンチ。よろしくお願いします。」

ネフィリア:「ドーモ。フィンチ=サン。……フィリア=デス」

爆笑!

GM:あーうん。バルチモア・メイジのフォーマルな挨拶だね。

ネフィリア:今は憔悴しているから、素直についていく。

GM:じゃ姫は町にある宿に案内される。場所は修道院のあった森の南。川の下流で距離はあまり遠くない。

ネフィリア:凄くベタなんですが、「ここは何処で、今はいつなんでしょう?」

フィンチ:「えっと…カルディア暦で言うとね。」

ネフィリア:「カルディア暦とか!!どうでもいいんですよ!」

フィンチ:「あ、ごめん。バルチモアだったよね。(焦)」

ネフィリア:「私はあれから何日たったか聞いているんです!!」

フィンチ:「ええー!!ごめんなさいわかりません!!」

爆笑!

GM:あれから日にちは経っていない。せいぜい翌日くらいだろう。

ネフィリア:うーん。なるほど、これからどうしたことか。頼りになりそうな人に心当たりが無い。カイン兄さんは頼れないかしら。

GM:カインの領地は都だと聞いている。

ネフィリア:都ですかぁ。無事にいけるとは思えない。

フィンチ:「あの……うちまで戻れない感じなんですか?」

ネフィリア:「少々遠いんですけど。」

フィンチ:「あなた一人じゃ物騒ですよね。僕に何かできることはありますか」

ネフィリア:うーん。ハンナを巻き込んでしまったばかりだから、ここで助けを求めるのも抵抗があるな。

GM:口封じしてくるような連中だからね。

ネフィリア:うーん。そうだ。「普通の服に着替えてもいいでしょうか。」この服装じゃ目立ちすぎて。

ジィク:確かにな。

ネフィリア:でも私お金とかもっていない。

フィンチ:「そのくらい僕が集めてくるよ。」

ネフィリア:「本当に申し訳ない。そこまで甘えるわけには。」でも私は先立つものが無いから、実際どうしていいかわからないし……。

GM:フランクは衣服を集めながら、「王子。なんか分けありみたいですね。」と好奇心半分、不安半分に声をかける。

フィンチ:事情がわからないからね。「本当は説明して欲しいけど、今は聞けそうに無いから。貴族か何か、身分が高そうな人だし、何かあるのかもしれない。フランク。僕達で守ってあげようよ。」

GM:フランクは「はい!」と即答。フランチェスカは腕を組んでついてくる。「自分の身も守れないのに」と肩をすくめる。


ジィク:俺達は開拓の作業を終えて帰還したところか。

GM:そうなるね。合流と言うわけだ。ウイリアムも宿に泊まる予定だ。一同はフィンチなんかともすれ違うが。

フィンチ:まだここじゃ話さないでおこう。

GM:じゃウイリアムは通り抜けるフィンチを見て「今のは」と呟いた後、送ってくれたジィクに感謝の言葉を述べる。「送ってくれて。ありがとう」と握手。

ジィク:「いえ。」握手を返す。にしてもフィンチ王子。また何かはじめたんじゃないのか。これは少し気をつけておいたほうがいいかもしれない。


深夜の襲撃者

GM:というわけで、その日の夜だ。それぞれが宿屋の一室。二階に部屋をもっている。フィンチはフランクと一緒に泊まっている。

フィンチ:僕は見張りをしてあげよう。廊下で見張りについている。

ジィク:フランクは。

GM:一緒に来てくれる。そしてネフィリアも一つの部屋を借りている。というところでネフィリアだ。

ネフィリア:どうしよう。好意にあまえてばかりで。でも考えが思い浮かばない。ここは都に向かうべきなんだろうか。父上なら助けてくれるのだろうか。それともエンゲルスは父上の命を受けてきたのかしら。

GM:そんな風に君が眠れない夜を過ごしているところ、知覚判定を振ってくれ。目標は12だ。

ネフィリア:知覚。知覚ですって。(コロコロ)14。

GM:まず廊下で寝息を立てているフィンチとフランク。

ジィク:王子!!

GM:でも、この物音は表だ。表のほうからローブを来た一団が歩いてくる。その先頭は恐ろしく巨大な巨漢だ。

ネフィリア:あっあっあっ!!いけない。私は災厄を撒き散らしている。

GM:男達は宿屋の入り口をあける。夜の薄明かりから現れたのは男達。恐る恐る顔を出す主人。巨大な腕が顎を掴み壁に叩きつける。「女を見なかったか?高貴な衣服を着ている方だ。心当たりは無いか?」「2階、奥の部屋に……」男は主人を壁に投げつける。

フィンチ:マズイマズイ!起きないと。

GM:昏倒する主人。フィンチは階下の物音を耳にする。どうやら彼女を探しているようだ。

フィンチ:ヤバイ!僕は姫のドアをノックする。「あ!起きてた?なんかヤバイ。逃げましょう。」

ネフィリア:「……はい」

GM:フランクはわかっていない。ついてくるだけ。複数の男達が階段を上っていく。

ジィク:俺は表のほうにいたことでいいかな。予想できることなんで見張っていたい。ゴダやハバリクに相談しておこう。

GM:いいよ。

ジィク:相手の数が多いからな、声をかけてから俺も宿屋に向かう。


フィンチ:脱出しよう。2階だよね。窓をあけて屋根を移動しよう。

ネフィリア:でも、これで生き残れるのかしら。助けをかりなくちゃならないのかしら。

GM:数は20人ほどだろうか。3人で、戦って勝てる人数ではない。指揮官は巨大な大男。

ネフィリア:スモトリめいた。ドッソイ!!ドッソイ!!

フィンチ:ちゃんこちゃんこ

爆笑!

GM:顔は三角形の覆面で覆われており、上半身は裸。ボンデージめいたプロテクターを着て、血走った目が爛々と輝いている。手にはグレートアクスを持っている。

ネフィリア:グレートアクス?あれ、新しいメイジ?

ジィク:メイジって服装じゃないだろ(笑)

ネフィリア:「これはいけません!!」すぐに見つかってしまう。

GM:当然室内に入ってくる。出入り口は窓だけ。勿論隠れてやり過ごすことも警戒するだろうけど、窓を開けて当然確認する。

ネフィリア:隠密します!(コロコロ)9。ダメ当然見つかる。

GM:そうだね。その目標じゃ。知覚(コロコロ)12。うん。ばれた。

ネフィリア:窓から顔を出した男にフランパンをぶつけます!!

GM:「うわぁああ!!」とその男は転落。周囲は騒然となる。別の男達が窓から這い出してくる。下で指揮を取る巨漢は「やれ!」の指示。これは暗殺指令だ。

ジィク:やっぱり襲撃者の一味か。


GM:レグルスの方はガラティアとハンナをくわえて、探索を続ける。時間は夜分になってしまった。そんな中、町に向かう物々しい一団、喧騒に出くわすこととなる。

レグルス:「やはり、ここまで来ていたか。」喧騒と言うことは確保されていないということだし、今はまだ生きているのだろう。そういう意味ではついてたんじゃないかな。まずは相手が何者か……

GM:ガラティアは黙って見ているという性情ではない。事情もわからぬまま既に駆け出している。「姫様!」

ジィク:すげぇな!!

レグルス:「ふぅ。仕事熱心だな。まぁ薬のためならば当然か。」と後からついていこう。

GM:飛び掛るガラティア。大男の肩に着地し、カワラ割りの下段突きを乱打するも、危険を感じて跳躍。離れる。大男の顔のプロテクターはグシャグシャだが、それを破り捨て、その下の顔が復元していく。

ジィク:「ドーモ。ガラティア=サン。」

爆笑!

GM:「ドーモ。ファットマン=デス」

ネフィリア:やっぱりメイジです!!(笑)

フィンチ:ちょくな名前!!

GM:「ドーモ。ファットマン=サン。ガラティア=デス。こいつロアン派のメイジや!!」

レグルス:俺は建物の影でそれを見よう。混沌知識でどんなメイジか確認しておこう。(コロコロ)16.

GM:ファットマンはロアン派のメイジで、ヘルファイアなどに比べれば小物だが、決して弱者ではなく単純に知恵が回らず簡単な仕事しかできないというだけだ。そのクラスはヒーラー。キズを癒す力がある。

ジィク:ヒーラーなのかよ!

GM:筋力を高める魔法がヒーラーにはあり、斧との相性はよく、さらに鍛え抜かれた肉体は生半可なダメージは復元する。肉体魔法の達人だ。

レグルス:なるほど。

GM:ファットマンは言う「お前は楽には死ねなくなったぞ。惨たらしく殺す。このブザマの溜飲を下げるために村人も殺す。ここはさながらツキジめいた凄惨な殺戮現場と化すのだ」

爆笑!

ネフィリア:げほっげほっ!忍殺語としては正しいけど(笑)。

フィンチ:意味はわかる(笑)

GM:「やってみんかい!!」と手をかざしたガラティアの傍らで襲撃者数名が圧殺。円形ドームの下でタール状にペーストされる。

フィンチ:むごい!!?

ネフィリア:ネギトロ!!?

爆笑!

GM:「名乗ってしまった以上もはや殺さなくてはならないな!!」

ネフィリア:「名乗らないでよぉ!!」

GM:では戦闘となる。

広げられたのはヘクスボード。それに高低差と木々が付属される。


フィンチ:おおっ!!なんか本格的!!

GM:今回からはヘクスボードを導入します。これでこういう中規模戦闘はより動きやすくなった。

一同:ふむふむ。

GM:屋根の上では姫とフィンチとゲストのフランクが屋根の上となる。ここには窓ゾーンからわらわらと襲撃者が沸いてくる。まず2体。毎ターン1体現れる。

フィンチ:密集しないほうがいいよね。魔法で一気にやられるかもしれないし。

ネフィリア:でもカバーリングなんかを考えたら傍にいたほうがいいかもしれない。

フィンチ:そーかぁ。


GM:地上ではファットマンを中心とした本隊だ。モブ襲撃者が5体だ。ここにはゲストガラティアを前に、隠れてレグルス。そしてジィクは援軍として到着する。

ジィク:地上から支援はできるのか?

GM:射撃や魔法が射程内に入ればできる。

ジィク:俺には無理だな。

レグルス:ハンナといる。可能だけど……できればすぐに動きたくはないんだけど。

GM:ハバリク・ゴダ・ヒルダ・アスランは敵7体を引き受ける。ガラティアが3体を始末した。として敵の雑魚は最大10人までしか出てこない。

ジィク:上は全部5人まで。それが一気に現れないというだけで条件は同じか。下が全員護衛で上が姫と王子という、戦力が分断された状態か。

GM:「多少の戦闘は想定していたが!これは想定していない!?」とファットマンは動揺。


1ターン目

行動値13 魔法使いレグルス
行動値12 ネフィリア姫

行動値8 戦士ジィク
行動値8 メイジ・ファットマン

行動値7 フィンチ王子
行動値4 襲撃者

フィンチ:ネフィリア早い!!

GM:メイジっていうのは行動値が早くなるんだな。

ネフィリア:どうもそうみたいですね。


フィンチ:ここは屋根の上だから。もしかしたら逃げ場は無いのかな。フランクは?フランチェスカは?

GM:恐る恐る武器を抜く。フランチェスカは別の部屋の窓をあけて顔を出す。合流しようにも遠い場所で、迂闊なことはできない。


ネフィリア:どうしよう。ここで戦おうとすると、もしかしたらファットマンの魔法の射程に入ってしまうかもしれない。私は待機。今移動してしまったら相手の中に飛び込むから。

フィンチ:仲間もろとも?

ジィク:ありえる。

レグルス:同じく待機を宣言。


GM:次の番は――

ジィク:俺はこのまま下で奴等を撃破したほうがいいだろう。逃げそうなんだよ。待機を宣言する。

レグルス:一番いいのは誰も逃がさないことだよ。ただ、これだけの戦闘だと情報は漏れてしまうだろうけどね。


GM:ファットマンが移動。走ってくる!!レグルスの盾となっているガラティアの方向に走る。

ネフィリア:早い!!早い!!

フィンチ:魔法!怖いよ!!

ジィク:俺の方向に近いな。

GM:射程には入っていないのか攻撃してこない。


GM:「退路を確保しろ!!」その指示を受け、下の襲撃者達がとおせんぼするジィクに向かって走り出す。移動し、ジィクに攻撃。その武器はいずれも魔法の力の付与されている。(コロコロ)命中16・命中14・命中14。

ジィク:回避(コロコロ)18。16.そして18.全部回避した。俺は軽装だから身をかわすのは得意だ。

一同:おお!!

GM:襲ってくる襲撃者の刃をひらりひらりと交わしてのける。そして思った。武装の割には練度が低い。武器で強化されているだけの兵士だ。

ジィク:雑魚は対したことの無い連中だな。戦に明け暮れていたバストラール兵士には全然及ばない。

.ネフィリア:(兵士狼狽)「あっあっあ!!?」

レグルス:「お前はまもなく死ぬだろう。」(ボソッ)


ネフィリア:簡易魔法儀式!魔法『ウィルオーウィスプ』命中(コロコロ)22

GM:ガードを宣言。先行が光って光の弾が襲撃者に激突。バストラールでは見たことの無い光景だが、バルチモアの兵士は知っている。

フィンチ:「うわぁあああ!!魔法!!魔法!!」僕は指差し。

GM:フランクはガチガチ震えて王子の後ろに隠れる。

ジィク:逆だろう!!お前王子を守らなくてどうする!

ネフィリア:ダメージは炎熱の15点。

GM:11点食らった。

ネフィリア:あれ、あんまり効かない。「なるほど、私の力はこの程度になるんですね。」


レグルス:じゃあ俺の番だ。ハンナは。

GM:そりゃ尋常でなく怯えている。ファットマンのあの姿。普通ならガラティアは殺されてしまうだろう。そして何か乞うような視線を送る。

レグルス:ふーむ。むしろ俺が警戒しているのは、ここまで相手を近づけたら魔法使いにとってはどこにいっても攻撃されてしまうっていうことなんだよ。ハンナが逃げられる状態じゃないってことは、殺るしかないだろう。そして魔法『ライトニング』を宣言。射程は5。ファットマン=サンを射程に収める。

GM:「ブォッフォッフォ」笑いながら肉の塊が走ってくる回避などないスタイルだ。斧を振り上げる。

レグルス:魔法命中(コロコロ)23

GM:当然直撃。

レグルス:ダメージは28点。炎熱。ま、こんなものか。

GM:全身から電撃の光を吹き上げつつも泊まる様子がない走ってくる。開いた口からは煙が立ち上る。しかし意に介する様子なく走ってくる。


2ターン目

行動値13 魔法使いレグルス
行動値12 ネフィリア姫

行動値8 戦士ジィク
行動値8 メイジ・ファットマン

行動値7 フィンチ王子
行動値4 襲撃者

レグルス:次のターンの頭。一番早いのは俺。

フィンチ:あ、これ連続魔法になってる。

レグルス:移動などしない。そのまま。『ライトニング』魔法命中(コロコロ)23。

GM:直撃。ダメージは??

レグルス:ダメージ29点。

GM:シュバ。(ファットマンのコマを倒す)

一同:おおおおぉぉぉ!!!

GM:レグルスの目前で崩れ落ちたファットマンの口元からは煙が立ち上り、唾液すら沸騰していた。

ジィク:これ死ぬだろう。普通。

GM:(コロコロ)生きてるんだよ。

レグルス:さすがファットマン=サン。『ドーモ。レグルス=デス』足元のファットマン=サンに挨拶しておこう。

GM:ファットマン「俺負けた 何もいいこと なかったな」と俳句を読む。

爆笑!! ジィク:俳句を読んだよ!!(笑)

GM:当然指揮は崩壊する。

ジィク:どうする?逃がさないほうがいいよな。どうせコイツらがロアン王子の手のものっていうのは、わかりそうなものだからな。

GM:と雑魚を退けたところでイベントが発動する。動揺する兵士達。メイジが負けた以上、勝負は見えた。その足が止まる。二人のローブの男が歩いてくるのだ。一人は巨漢で腰には注連縄めいた帯を結んだ屈強な男。もう一人は編み笠を被ったローブの男である。

ジィク:来たな!!

レグルス:ヘルファイア=サンとサンダーフォージ=サンか。

GM:「ドーモ。ヘルファイア=デス」「ドーモ。サンダーフォージ=デス」挨拶をして0.1秒後、二人は駆け出す。ヘルファイアはジィクを狙う。ヒルダ達を素通りするのだ。

ジィク:何!?

GM:彼はヒルダが君主であることを雰囲気と仲間のフォームポジションで理解した。

ジィク:そこまでわかっていながら?

GM:主人を狙うと時に部下は奮起する。ここは一番の使い手を倒し、場を硬直させなくてはいけない。それゆえジィクを狙った。

ネフィリア:なんて的確な読み!!?

ジィク:俺が姫の片腕と察したのか!?

GM:一方サンダーフォージ=サンもヘルファイアの肩の上から跳躍。屋根の上にエントリーする。姫との戦闘だ。

ジィク:一騎打ちか!!

GM:交差1回として1ラウンドの戦闘だ。


ネフィリア:ここで私は始めて召還獣を呼んでみる。私の横に二つの頭の巨大な狼が現れる。

フィンチ:愛犬ダニーの霊だ!

ジィク:ネフィリア姫の勇気の象徴か!!

ネフィリア:「これは!!」と私はその狼を見て意味を確信。もう狼に振り返らずサンダーフォージ=サンを見据えます。「ドーモ。ネフィリア=デス。」

GM:ディセンション。覚醒に成功したね。ではサンダーフォージは行動値8だから姫からだ。

フィンチ:どうしよう。僕は一緒に戦ったほうがいいかな。そうだ。でもここは姫の活躍が見たいし、僕は行動放棄。危ない時はカバーリングしよう。

ネフィリア:よし!!それー『サモンジャック・オーランタン』(コロコロ)魔法命中25。私の横から現れたカボチャのお化けが炎を吐いて攻撃する。

GM:回避(コロコロ)22失敗。姫に目線を向けていたサンダーフォージのウカツ!!

ネフィリア:ダメージは36点。

GM:「グワー!この女、メイジだったか!!」と全身を炎に覆われ、燃えるローブと編み笠を投げ捨てる。相当のダメージを与えた。しかし、死んでいない。

ネフィリア:「カトン・ジツ。カブーム!!」(笑)

ジィク:「グワー!!」(笑)


GM:サンダーフォージが電光を纏った拳を構える。体内電流が集約されると腕には縄めいた筋肉が浮かぶではないか。「イヤー!!」とライトニング。魔法命中28.

ネフィリア:28!?ダメだ避けられない。ソーマトリコールめいて時間が鈍化します。「あ、私、ダメかもしれない。」

爆笑!

GM:ダメージ40点。

ネフィリア:これはオルトロスにカバーリングさせます。魔法でダメージを減らし(コロコロ)あ、ああ。それでもオルトロスは気絶する。

GM:巨大。双頭の狼が姫を庇い、跳ね飛ばされる。全身から立ち上る煙。沸騰する体液。狼は昏倒した。

ネフィリア:「あっあっあ。あああぁぁ……」(瞳が曇っていく。)

ジィク:うおぉ!?

フィンチ:「大丈夫!?怪我は無い!!」

ネフィリア:ペタンと尻餅をつく。「格上……だぁ」サンダーフォージ=サンを見上げる。(曇った瞳で……)

ジィク:……勇気の象徴オルトロスが瞬殺された。

フィンチ:僕は前に身を乗り出すけど、これ食らったら、僕は死ぬ。蛍の光とか流れ出して。

爆笑!

ネフィリア:「コノ子ハ、関係無イノ。逃ガシテアゲテ……」

フィンチ:心が折れているよー!?。

GM:「ダメだ。」サンダーフォージは決断的に言う。「惨たらしく殺す!!」

爆笑!

ジィク:ヤバイ!!俺が押し返さないと。手の邪紋から両手剣を引き抜く。天運は使わず、そのほかの技全乗せで攻撃(コロコロ)21。剣を振り下ろす。

フィンチ:頼む!!ジィク倒してくれ!!このままじゃ……

GM:巨大な剣が旋風を巻いて振り下ろされる。それに対して相手はガードを宣言。両手を交差してその剣を堪えようとしているではないか。

ジィク:おお!!ダメージ45点。

GM:なんという硬い手ごたえ。岩にたたきつけたような錯覚、堪えぬいた。おびただしい出血。しかしまるで動じない。

レグルス:ヘルファイアは一撃を堪える戦術だから、これは折れないか。

ジィク:来る。今度はこっちが耐えないと。だが俺にできるか?!

GM:魔法命中25だ。手をかざす。燃え上がる灼熱の炎。

ジィク:これはクリティカルしないと回避できない。なんて奴だ。(コロコロ)回避は19.無理だ。並みの奴なら回避できるのに、こいつは……!!

GM:紅蓮の炎が燃え上がる。始めて見た魔法。さしものジィクも初見では交わせない。ダメージは56点。炎熱。

ジィク:なんだこれは!!?

ネフィリア:(ジィク)「グワー!!」

ジィク:4点しか防げない。ダメだ。一瞬で振り切った。(コロコロ)死んではいない。身を起こそうとするが……立てない。

GM:「ファイア。頼むぜ、死んだかと思ったぞ。」とサンダーフォージが姫と対峙したまま声をかける。「フォージ。お前こそやられたかと思ったぞ。グフフ。」

ジィク:動けない。行動不能だ。身を起こせない。

GM:「介錯してやる」とヘルファイア。アスランが青ざめて矢を射る。「ヤメロー!!」だがしかしその矢はなんと中空で焼き落とされるではないか!?

ジィク:何だと!!?

ネフィリア:魔法っていうのは攻撃魔法と防御魔法があるんです。だから今のも火で防いだんですよ。

GM:しかも詠唱は終わらない。続く魔法の詠唱を始めたとき、再び手の中のタクトが奪われる。

ジィク:ガラティアか!

GM:ガラティアが奪ったタクトを投げ捨てる。

ジィク:折れよ!?

爆笑!

GM:そしてレグルスを見る。「ドーモ。レグルス=サン。なるほどファットマン=サンをやったのはお前か?メイジでなくてはメイジは倒せん。」

レグルス:「ファットマン?ああ、あのサンシタか。そうなるね」あえて名前を言っておこう。「ドーモ。レグルス=デス。」

フィンチ:おお、逃げも隠れもしない。

GM:ヘルファイアは優勢なのか。否。ジィクを倒したといえどファットマンを倒され。そしてさらにガラティア・レグルスのメイジが控えているのだ。しかもヘルファイアとサンダーフォージは手傷を負っている。そこで悠然と名乗ったレグルス。いったん傾きかけた場は忽ち互角拮抗する。

レグルス:「……」ヘルファイア=サンは間合い内ということだね。

一同:おお。

GM:「この勝負は預けたぞ。」とヘルファイアは下がっていく。サンダーフォージもフィンチを見下ろし面頬から覗ける瞳が笑みに歪む。「命拾いしたな。小僧」

レグルス:ファットマンは回収しない?

GM:しないよ。

レグルス:じゃあ俺の捕虜にしよう。

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