Opening phase
シーンPC 魔法使い・レグルス
【暗躍する勢力〜バルチモア〜】
GM:レグルスのシーンに戻そう。
レグルス:はい。
GM:父親ゴドーの館で、ゴドーは怒りをあらわに金切り声を上げていた。「なんという失態だ!!姫に逃げられるとは」ウンザリという様子でエンゲルスが聞き流す。
レグルス:「今はそれを話している場合じゃないでしょう。」
GM:勿論ゴドーには問題を進展させるような叱責は無い。頭を抱え、これがばれてしまったら国王陛下からのお叱りを受けるかもしれないのだぞ。エンゲルスはしれっと答える。「その心配はない。追っ手がいずれかの派閥であるならば、姫を殺すにせよ掲げるでしょう」
レグルス:兄貴は使えるけど、親父はいらないな。「まぁ、これでもやっておちつきましょう」と薬を手渡す。
GM:鼻から薬を吸引。「はるかによい。これはー」と
爆笑!!
フィンチ:嫌な国だな(笑)
レグルス:「さて、それよりいかがしますか?兄上。可能性は低いですが」多分そうなるだろうけど(苦笑)「勢力のぶつかり合いの混乱の中、ネフィリア姫が自力で生還するということもあります。それは良くないのでは?。」
GM:「うむ。残したガラティアでは問題解決能力はないだろう。お前がいってくれ。国王の魔法使いだからな。」
レグルス:確かに国王直属とあれば、違和感は無いだろうからな。修道院が焼かれた今なら、手を回しても国王の怒りを買うことではない。「わかりました。」
GM:「他の魔法使いに気をつけろ。お前の命も狙われているやもしれん。」
レグルス:「それこそ、今更というところですよ。兄上。フフ。」国王の魔法使いだからね。「いつ如何なるとき、そうなっても仕方ない。覚悟しております。」
一同:おお!!
ジィク:どのみち姫を確保しようとしているという集団が居ることは露見する。要はその時どう立ち回るかだ。「ところで兄上、影武者のほうはどうなりました?」
ネフィリア:ハンナですね。
GM:「いや。以前消息を絶ったままだ。」元々ハンナに関しては重視していないということもあるけど、メイジがいるかもしれない危険な状態で探索を続けることはできなかった。
レグルス:ガラティアが帰って来ていない。つまりメイジがいたということだろう。
GM:「大丈夫。ガラティアがつかまっても何も吐かん。何も知らんからな。」
レグルス:ガラティアはそんなに弱いメイジでも無さそうだ。格上相手でもそこそこ戦えていると見た。負傷はしているかもしれないな。
GM:「何より奴には最低限の薬しか渡していない。生きていたら必ずここに戻る。」
ジィク:なるほど……!!
フィンチ:これがこの国の政治なんだ。薬で縛っている。
ネフィリア:こうやって魔法使いを集めていたのか。
レグルス:確かに、金を掴ませるよりはるかに信頼のおける手段だからな。「合流した時のために麻薬パックをいただきますよ。」
GM:薬を取り出すエンゲルス。「ふふ。犬どもに忠誠心を与えているのだよ」
ネフィリア:忠誠心!言うね!!
フィンチ:なんて嫌な国なんだ!!
レグルス:川に落ちたことも俺は知らないからな。敵を捕まえて……インタビューするしかないな。
爆笑!
レグルス:とりあえずまず現地まで向かおう。
GM:では場面を写して森の中の教会にレグルスが辿り着いた場面だ。
レグルス:うん。
GM:教会はすでに焼け落ち、火災のために中の人々は殺されている。それ以外にも弓矢で命を落とした者もいるので、これは襲撃者の口封じが行われたのだろう。
レグルス:ちなみに教会を焼いたのは兄貴じゃないね?
GM:そうだね。
ネフィリア:教会の人々は何も知らないし。
GM:ここまで来る途中、森の中では騎士団との戦闘のあとも発見してて居る。巨大円形の圧力魔法の痕跡を発見。ガラティアだろう。
レグルス:兄に仕える魔法使いなんだから少しは知っている?
GM:うん。ガラティアはサイキック・クランだ。矢を止めたり・物質を投擲したりはお手の物だ。
ネフィリア:ああ!なるほど。そういう力だったのか。
GM:そして魔法・ネンドウ・ジツは独自の痕跡を残す。
レグルス:ん…でも炎や雷は……止められない。教会を焼いた炎が魔法使いの炎であるのならば、ガラティアと戦った相手は、ガラティアにとって相当相性の悪い相手ということか。
フィンチ:おお!
GM:確かにこの火災は魔法の痕跡だ。ちなみに、おそらくここで多少の戦闘があったんだろう。
レグルス:そういえば、戦闘ってシスターが戦っていたということなのか?
GM:おそらくマザーなんちゃらはメイジで、それに預けられたんだよ。多分ヒーラーかなんかじゃないかな。確かに戦闘のあった痕跡がある。
レグルス:並みの魔法使いじゃ勝てないということか……つまりガラティアは兄が使っていたこともあって、並じゃないということか。
GM:いわば天才だ。相性の悪い相手でも、善戦する才覚はある。
ネフィリア:タクトを奪っていたし、戦闘巧者だったね。
レグルス:戦った相手はヘルファイア=サン。気がついていてもいいね。
GM:一応・専門技能・政治知識か混沌知識で。
レグルス:(コロコロ)混沌知識で16。
GM:ロアン王子付きの魔法使いヘルファイア=サンをすぐに思い出す。これほどの火力は。
ネフィリア:(レグルス)「奴のカトン・ジツに相違ない!!」
爆笑!
レグルス:威力は?
GM:50〜60点を瞬間で出す。
レグルス:一気に振り切って……死んじゃうんですけど。
GM:ヘルファイアは特徴的な戦い方をすることで有名だ。魔法使いの中では信じがたいタフネスである。
フィンチ:タフになる魔法?
GM:ではない。本当に体を鍛えてタフなんだ。自分の魔法に焼かれようと強大な魔法を振ってくる。その代価として手に入れた力は、圧倒的タフネス。
ジィク:これは実際厄介だ。
ネフィリア:凄いツヨイ。
レグルス:森の中で戦闘のあった兵士達の装備から、それがどこの派閥かについて調べていい?多分ヘルファイア=サンの手のものだけど、裏づけをしておきたい。軍略でいい?
GM:いいよ。軍略12で。
レグルス:(コロコロ)16.
GM:うん。これはロアン王子の手のものだ。偽装はよく整えられていて、何物か完璧にわからない。証拠こそ無いものの、手をかけられたそのやり口は、熟練のメイジが指揮官だったということ。そして金のかかった武装は、巨大な派閥と言うことだ。
レグルス:カイン派閥と言うことはない?
GM:カイン派閥は均整が取れていない。カイン自体は戦場に同行し、そして派閥の重鎮も戦死している。そうなると国内でこれを指揮できるだけの人物に心当たりは無い。
レグルス:ロアン王子はもっと大きな計画を練っていたのかもしれない。可能性としては。
GM:そして姫がどうなったかの痕跡についてはだ。これは森の中を探索していかなくてはならない。知覚・12だ。
レグルス:(コロコロ)14。成功。
GM:森の中に枝葉を折ったり踏んだりしたような後がある。おそらく川までたどり着いた。もしかしたら落ちたのかもしれない。雷撃の後がある。つまりもう一人の魔法使いの存在だ。
レグルス:二人の魔法使いが来てていたということが確定。姫は下流を探してみなくてはならないな。魔法使い達の戦闘の結果はどうなったのかな。
GM:よくわからないが激戦だったのだろう。円形状のクレーターがいくつもある。
ネフィリア:ひぇええ。
GM:そして人型。クレーターで圧殺された人ではなくて、耐え抜いた巨大なシルエットがある。
ネフィリア:タクトが無くなっても尚強い。ヘルファイア=サン。
レグルス:下流に向かってい探索してみるか。
GM:下流不意に悲鳴が聞こえる。「あーあーあー!」
レグルス:なんだ突然。
GM:ガラティアの悲鳴だ。
ジィク:なんだ、おい。
GM:草葉の隙間で立ち上る煙を隠し、濡れた衣服を乾かしているハンナの姿。その傍らで悲鳴を上げるガラティア。自分の衣服の中をまさぐる。「あーあーあー!」袋を取り出す。粉が無い。「あーあー!」
ジィク:禁断症状か?
GM:「あれがないとウチだめなんよー」とたんに尻餅をついて泣き始める。「あかん、あかん、あかん。」
レグルス:ちょうどいい。薬を指にぶら下げながら登場。「大丈夫かい?」
爆笑!
レグルス:「君にはこれが必要なんだろう?」
GM:ガラティアが苦しそうに手を伸ばす。
レグルス:ひょい♪
ネフィリア:やめたげてよー!!?
レグルス:「これは報酬だよ。ふふ。」と薬を手渡し。
GM:受け取ると乱暴に包みを開けて、震える手で鼻からそれを吸引する。「ああーええー。はるかに。ええー。」
爆笑!
ジィク:このフレーズ・バルチモアの流行だろ!(笑)
レグルス:さて、ガラティアからは今は情報は得られないだろうから、ハンナに尋ねるか。「ネフィリア姫はいずこかね」
GM:ハンナは不信そうな瞳を向ける。が、どうしようもない。埒があかないからね。「はぐれちゃった」と答える。
レグルス:嘘は無いようだな。まぁガラティアから裏は取れるしな。ガラティアも水に飛び込んだのか?
GM:溺れる姫とハンナを見て、飛び込んで助けてくれた。で、ハンナは助かったけど姫とははぐれ、あまつさえ薬をなくしてしまった。
困った人なんだけど……
レグルス:まぁ薬があれば物の役には立つだろう。とガラティアを見下ろす。探索を続けるか。少し範囲を広げてみたほうがいいだろうな。
この付近にはもう追手もいないだろうし。
フィンチ:え?どうして。
ジィク:これだけ騒いでいて、ガラティアを捕らえていないところを付近にはいないだろうからな。
レグルス:幸運にも遭遇していないんじゃなくて、すでに捜索隊は範囲を広げている追跡していると考えるべきか。捕まっていないのならな。
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