Opening phase
シーンPC 雛鳥王子・フィンチ
【雛鳥王子の渡り〜バストラール〜】
GM:「いける!」確信があった。手綱を握り馬の足を速める。というわけでいきなりだが騎乗判定だ。目標は13。
フィンチ:いきなりか!僕はやるよ!自前のサイコロを使ってね!大丈夫できる!失敗したら巻き戻しの印を使い・・・
GM:セッション1回の技じゃないか!
フィンチ:(コロコロ)16。えへへ。成功!
GM:「お待ちなさい!」宰相の手を振りきり、庭の枝を馬が跳び越す。
爆笑!
GM:兵士達は必死になっておいかけたが、それにも限度があったらしくついには転倒。その手を振り切り町に繰り出したフィンチに忌々しくも恨みがましい目を向けた。「年々手におえなくなるのぅ」と宰相は呟いた。
フィンチ:陰謀を感じるよ!
GM:機嫌がいいのか、カルディアの頭から突き出た二本の髪の毛が揺れる。騎士ジェームスはそれを凝視する。床におろされた髪の毛みたいなものも時折左右に振られる。
フィンチ:尻尾?それ尻尾だよね(笑)
GM:ジェームスはそれを確かめたい衝動に駆られたが、謁見の間に入った人ごみに我に帰される。「奴隷制度の廃止に伴い、解放の手続きとして領地の開拓を行わせています。」宰相は報告を告げた。
フィンチ:前回のセッションでこの国の奴隷制度は廃止されたんだね!
GM:そう君。フィンチ王子と多くの人々の活躍で奴隷制度は廃止された。
フィンチ:開墾っていうのは?
GM:奴隷解放には手順が必要だった。それが切り開かれた未開の土地の開拓だったんだけど、恩賞として土地の一部をそのまま貰えるという制度でもあったんだ。
ジィク:なるほど、自由になったとき同時に財産も手に入るわけか。
GM:うん。勿論奴隷出身で反感を抱くものが領地を持つことは危険もある。でもそういう反感を汲み取っていこうという制度にバストラールは舵を切ったんだ。これは宰相が今力を奮っている。
フィンチ:うんうん。
GM:軍事国家として躍進を遂げるこのバストラールはここに来るまで何度となく試練を超えてきた。自分より強大な国家とも戦った。国内の反乱もあった。政治方針も変わり、過去の歴史が覆ることもある。
――というのに、その変化は人が振り回されるようなものではなく
むしろバストラールの人々が王国を牽引しているような印象を受ける。
フィンチ:人々の生活が国を作っているんだ。素晴らしいじゃない!
GM:「開拓した土地を従事した奴隷に与え解放するという政策は歓迎されています。しかし、自由になった彼らが土地と財を持つことで反乱の危険はつきまといます……」カルディアが嬉しそうな顔をする。
ジィク:パァーっと晴れやかな顔(笑)。
GM:この女、生来の戦好きにて。(笑)
フィンチ:駄目ジャン!(笑)
GM:「しかし、反乱は決して起こさせません」と宰相は続ける。
カルディアは尻尾のようなものを踏んだ。何度も何度も。じたんだ という奴だ。(「やはり尻尾ではないのではないだろうか……」)と近衛騎士ジェームスは凝視した。
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