Middle phase
シーンPC ネフィリア

【エンゲルスの忠誠、その芥子の味〜バルチモア〜】

GM:派閥は貴族たちを集めて結束していた。極秘集会を行って、兵力などを集める算段をしている。

ネフィリア:そしてみんな自分達の計画が成功していると思っている。

フィンチ:全部の派閥で。

ジィク:全員が全員勝ったと思っている。

GM:ロアンは躓いたが(笑)姫は張り子だった。今も椅子に座り、人形のように黙ることを強要されている。享楽の舞踏会は深夜まで続いた。材の限りが湯水のように使われ、そして実の無い会話が延々と続く。

フィンチ:(貴族)「これは上物のアヘンですな。」

ネフィリア:(貴族)「はるかにいいー!」

ジィク:流行語が飛び交う!(笑)

ネフィリア:これがパーティなんですか?

GM:『国を動かすのは我々である』という尊厳だけがキツイ香水とともに匂っていた。

ネフィリア:ここに私はいるんですね。

GM:視界の片隅ではエンゲルスがガラティアに薬を進めていた。「お前のために用意した上物だ。喜べ!」「ああ……ダメになる。ヤメテー!」弱弱しい抵抗のガラティア。

ジィク:ふーん。完璧に廃人コース。

レグルス:いや……これはさぁ、恋愛感情の一つなのかもしれない。

ジィク:そんな恋愛があるかぁ?(笑)

レグルス:そんな恋愛もあるよ。

GM:「ネフィリア姫はお気に召しませんか?まぁ今日は遅い。パーティの作法は後日に学べばよいでしょう」とエンゲルスは張り付いた笑みのもと姫をあてがわれた部屋に案内する。格子がついている。出られるはずはないのだ。

ジィク:そして軟禁。

ネフィリア:何も変わらないじゃないですか!フィンチは!

GM:フィンチはフランク達と部屋に居る。

フィンチ:子供は寝ている時間。

ネフィリア:護衛にならないじゃないですか!

爆笑!

フィンチ:僕は窓を見る。「あれ格子があるよー。なんでだろうね。」

GM:フランクも気がつく「あれー?」フランチェスカは大きな声を上げて騒ぐ。「何、悠長な子と言ってるの!閉じ込められたのよ!」 ああ、フランチェスカもいるんだな。今じゃお付か。でもフランチェスカがいるならブラックスミスも合えるんじゃないか?

フィンチ:「あ、これは……マズイ?」僕はそうだね。みんなに相談してみようかな。「ねぇ、フランチェスカはどう思う?これは何か企んでいるのかな?」

GM:「何暢気な事を言ってるのよ。あなたは敵の国にやってきてるの!」

フィンチ:「でも国王様はなんかそういうことはしてこないような気がする。僕はネフィリア姫の友達だし。」あれ、僕は間違ってるのかな。

GM:「バカバカ!そんなんじゃ殺されるわよ。必要ならどんな手でも打つ。それが国王なの!」

フィンチ:「あ、でも」

GM:「マキュベリズム!君主論を読みなさい!」

爆笑!

フィンチ:ああ、ちょっと分かってきた。ドアは開かないかな。

GM:開かないね。

フィンチ:「あ……閉じ込められたんだ!?」

GM:その時金属張りのドアに衝撃が走る。

フィンチ:……誰?聞いてみよう。「誰です?」

GM:衝撃が立て続けに響き、ドアの表面にいくつもの拳の跡が盛り上がっていく。軋み蝶番がはじける。フランクは絶叫。「いやぁあああ!」

フィンチ:「フランク!ドアから離れて!」僕は剣を抜いて……あ、もしかして持ってないのか?

ネフィリア:多分無いよ。

フィンチ:「……うわぁ」

GM:ドアの隙間に大きな手が入るとドアを引き剥がし、大男がエントリーする。フランチェスカは「お父さん!」と声を上げる。

ジィク:ブラックスミスか!あいつもいい仕事するな。

フィンチ:「お父さん!」僕はフランチェスカと一緒に駆け寄ろう。

ジィク:え?

GM:「お前にお父さんと呼ばれる言われはない。それとも何か?そのぅ……」娘のフランチェスカと王子をチラ見する巨漢の父・ブラックスミス。「娘が何か……」

ネフィリア:想像に硬くない。

爆笑!

フィンチ:「いやいやいや!変な意味で取らないでください。(笑)僕はただフランチェスカのお父さんって意味でお父さんって呼んだんで!?」

GM:肩をすくめる。「そんなことより早く部屋を出た出た」と片目をつぶって親指でドアを指す。

フィンチ:「どうしてこんなところに?」と僕もついていこう。

GM:ブラックスミスは回収してきた武器をフィンチに手渡す。「何、外れくじを引いたのさ。」

フィンチ:「外れくじ?」

GM:「ネフィリア姫を探して回ってる。一緒にいると思っていたんだがな。」と口元に手を当てて考え込んでいる仕草。

フィンチ:「ネフィリア姫は国王陛下とが警護を別につけて……この国の宰相の方です。」

GM:「ちいっ、ついてないにも程があるぜ!」とブラックスミスは舌打ちをする。「そいつらは危険な奴等だ。姫を殺す気は無いが、薬漬けにするぞ。そういう貴族や魔法使いを見てきた。」

フィンチ:「あ、そういえば僕も心当たりがある。あ、これだと……。他のメンバーも危ないんじゃ。」ジィク達も軟禁されているって想像してもいいよね。

GM:いいだろうね。「とにかくお前達はさっさとどっかにいってくれ。ここにいると危ないぜ?」

フィンチ:「僕も分かってきました。ウラヌス国王が口ではあんなこといっても僕たちのこと全然信じていないって。」

GM:「話は後だ。じゃないと事の詮議をあの世でやることになる」と、ブラックスミスは駆け出す。「俺はいく。王子様はどこか隠れるなり仲間のところにいくなりしてくれ。」

フィンチ:あーでもー僕もネフィリア姫が!僕もブラックスミスを追いかける。「待って。僕も行きます。」

GM:フランクは青ざめながら後を追って駆け出し。フランチェスカも舌打ち。「ちょっと!私達は足手まといよ!」


ネフィリア陥落

GM:さてネフィリアに戻そう。不意にドアが開き、室内に侵入者が現れる。騎士エンゲルスであった。彼は紅茶などを手に入ってくる。表情は作られたような笑顔。

ネフィリア:「あなたにとっては……随分遠回りさせてしまいましたね」私はこんな皮肉を言うぐらいしかできることがない。

GM:「姫。あのようなパーティにはまだ慣れられませんか?」と紅茶を入れ始める。

フィンチ:あー!!麻薬だ!麻薬はいってるよ!

ネフィリア:「気分が優れませんで、それは……置いておいてください。」

レグルス:(エンゲルス)「この紅茶を飲めば気分もよくなりましょう。」

GM:とエンゲルスの笑顔の奥には威圧的な視線。

ネフィリア:そんな…そんな……

GM:「イエスでもノーでもないのです。遠回りしてもこうなるより他に道は無いのです。」とエンゲルスの表情に初めてはっきりわかる笑みが浮かぶ。勝利を確信したものの笑みだ。

ネフィリア:私には何もできないの、飲んだ振りをする。演技とかできないかしら。隠密かしら!?隠匿じゃ無理だろうから、演技、いや、飲んで意思で抵抗する……ああ、どうしよう。

レグルス:(エンゲルス)「どうやらお力を貸して差し上げねばならぬようですな!」

ネフィリア:「いやいやいや!」

GM:組み付いてくるエンゲルス。格闘だ。エンゲルスの格闘は(コロコロ)14。それを目標に回避してください。

ネフィリア:回避ですって!回避ですか!でもかわしたとしても意味があるの!?

GM:「うははは!!このエンゲルス。ただ姫の為、国の為に粉骨砕身しているのです!すべてお任せを!」

ネフィリア:回避(コロコロ)13失敗。(瞳が曇って)

フィンチ:姫!今僕が行くから!

ネフィリア:(瞳が曇って)…失敗です。

フィンチ:心が折れているよ!

ネフィリア:……ここで抵抗してもどうにもならないじゃない。


GM:「ヤメテ!」と声がかかる。エンゲルスは不意に手を止める。入り口のドアに絶望的な瞳でたたずむのはガラティアではないか。

ネフィリア:「ガラティア…?」

GM:「もう、そないなことヤメテ。うち悲しいよ」とエンゲルスの腕を掴む。そしてゆする。目を合わさずそのエンゲルスの沈痛な顔。ガラティアはその瞳を覗き込む。

ネフィリア:その隙に私はそっと離れます。

GM:「薬やったんは失敗やった。せやけどアンタのことは責めんよ。うちがあかんねん。心が弱かったうちがあかんねん。でもね。姫様には……堪忍したって?」しかしエンゲルスの瞳には苛立ちが浮かんでいた。刹那ガラティアの呻き「うっ」

ネフィリア:え?

GM:倒れこむガラティア。その腹には短剣が突き刺さっている。

フィンチ:おおー!

ジィク:お前!女を手にかけやがった!

ネフィリア:「……なんてことを」

GM:「この役立たずが!」叱責と怒鳴り声、ガラティアは目を白黒させながら瞳を潤ませていく。「ナンデ?」

フィンチ:姫!キュア!キュアウーンズ!治療するんだよ。

ネフィリア:「そんな……なんてことを」(放心)

フィンチ:姫!

GM:「ナンデ。うちのコト好き。言うたのに……」エンゲルスはガラティアに向き直り、短剣を

ジィク:ザシュザシュ?

GM:引き抜いて姫に向き直る。「ネフィリア姫」その顔には仮面のような笑顔が張り付いていた。

一同:うわぁあああ!!


GM:そのエンゲルスの顔を殴打する拳。体が二回転し、室内の家具にぶつけられる。

ジィク:死ぬんじゃないのか?

GM:「相手は姫さんですよ?乱暴はよしましょうや」と巨漢の男がエントリーする。そして男はウインク。ブラックスミスだ。「ドーモ。ブラックスミス=デス。」

フィンチ:わぉ!ブラックスミスだ。

GM:そしてフィンチ王子も後を追いかけてくる。

フィンチ:ひょこ。「大丈夫ですか?」

ネフィリア:「フィンチ!」

GM:エンゲルスは呼び笛。館の警備が走る物々しい音が響く。

レグルス:「大方予想通りかな。」と俺は帰ってきてさっそく呼び笛の音を聞く。「派手にやってる。」

爆笑!! GM:ブラックスミスは室内のガラティアを発見・表情が忽ち険しくなる。エンゲルスの手の薬を見る。「ま、麻薬はファッションだ!貴族なら誰でもやる!」ブラックスミスは殴りつける。エンゲルスはくのじに折れる。蹴り上げる天井に頭をぶつける。

ジィク:おお!やるだろ!やるよな!

爆笑!

GM:「貴様……主人に手を上げるとは……」「てめぇのやってることと何が違うんだ?!ああ!」

フィンチ:両手を握り締めていよう。

GM:兵士達がなだれ込んでくる。

レグルス:俺も兵士達と中に入っていく。まずガラティアによってキュア。キズの手当てをしよう。大丈夫?助かりそうか?

GM:キズは深くない。精神的なショックはいかばかりか。エンゲルスも説明に言いよどむ。

レグルス:「ああ、いい。兄上、説明は。予想はついてる。」でもなぁー。「ブラックスミス=サン。お前やりすぎだろ?」兵士に取り囲まれているんだろ?

GM:そうだね。ブラックスミスは手を上げる。「俺って奴は……短気でいけねぇ。姫様、短気はよくありませんぜ?」

ネフィリア:「ブラックスミス=サン?」

GM:ブラックスミスは手を掲げた。降伏である。兵士達が手に鎖をかけて連行する。

GM:「姫様。どうか勝手なお願いを、俺の剣をある男に届けてもらいたいんでさぁ。」そして悔しそうな表情。諦めのまじった笑顔を向ける。「あいつ程度の腕前に後を任せるのはしゃくなんだが、そいつは、この剣を委ねた意味をきっとわかってくれるんでさぁ。」

ネフィリア:「……わかりました。あの人ですね。」心当たりがある。

レグルス:「ブラックスミス=サン。もっとやりようがあったんじゃないか?」荒事にならないように兵士に指示しておこう。この上揉め事は避けたい。

GM:「レグルス=サン。わかるだろ?男ってのはうまくいかん。」

レグルス:「ふぅ――。……だな。……連れて行け。」

GM:フランチェスカは飛び出していく「そんな嫌!私―」と、その体にブラックスミスの当身。彼女は気を失う。

ジィク:容赦ないな。(笑)

GM:首がグラグラしている。

フィンチ:あの、死んだんじゃ……。

爆笑!

GM:フィンチの周囲も兵士が取り囲む。

フィンチ:「くそ!」と剣に手を伸ばして。「フランク!フランチェスカを頼む!」ダメ?囲み敗れない?切り抜けられない?

GM:そりゃダメだろう。

フィンチ:……ダメかぁ。

レグルス:「私としてもあなた方にここで死なれては困る。」と兄に目配せをする。「生き延びていただきたいのですが。」

GM:エンゲルスは怒りを沈めて元々の冷静さを取り戻す。確かにフィンチ王子を害するのは問題だ。ブラックスミスも捕らえた。ここで怒りに任せた行動を取るのはただのウサ晴らしにすぎない。「ネフィリア姫はどうする?」彼は姫は手放したくないと考えている。

レグルス:「私は姫はどちらでもよかったのですが……いかがします?」

ネフィリア:「というと?私に選択肢があるのですか?」とエンゲルスと割れた紅茶のカップを見る。

レグルス:「我々を信じられないのなら、ここは父上である国王陛下の元にいかれるべきでしょう。そこまでお連れします。もしくはフィンチ王子と一緒に再び亡命先に戻るか。」

GM:エンゲルスは渋る。しかし、信頼回復は絶望的だ。

ネフィリア:「あなたはそれでいいのですか?」

レグルス:「私は亡命していただいた方が気が楽なんでよ。」

ネフィリア:でもここで分かれてしまっては父とは今生の別れになってしまう……。でもここではもう身の安全はないのかも。「私はフィンチと一緒にバストラールに戻ります。」

フィンチ:「ネフィリア姫ー!」


GM:そして場に残るのはエンゲルスと負傷したガラティア。そしてレグルスだ。「どういうつもりだ。」

レグルス:「危ないところだったよ。」とガラティアを抱える。

GM:「この女は……俺に牙を剥こうとしていた……」と目を合わせないエンゲルス。

レグルス:「あの女ぁ?」ガラティアは薬漬けだ。薬がもらえなかったらどうなるか痛いほど身にしみている。そのガラティアが?

GM:エンゲルスは黙る。ガラティアは失血で意識を失っている。

レグルス:そうだよな。それでもこの女は薬がないと生きていけないんだ。どこにいけば薬が手に入るのかな。

GM:エンゲルスは呼吸を整えてまた思案する。「それよりネフィリア姫を行かせてしまっていいのか?」

レグルス:「まぁ、ここまでの事件となれば、ことが露見するのは明らかです。国王陛下にお叱りを受けてはまず家が危うい。ネフィリア姫が亡命をしたんですから、ブラックスミスが逃がそうとしたとした、と国王陛下には受け取ってもらったほうがいいでしょう。」

ネフィリア:策士!

レグルス:ブラックスミスも、ネフィリア姫が無事ならそれで満足してくれるだろうしな。


国王の激昂

GM:報告を受けた国王は激怒した。国王としてみれば当然ブラックスミスがネフィリア姫をバストラールに逃がそうとしたように見えている。「どういうつもりだ!わしは姫を連れ戻せとお前に命じた!逃がせなどと言った覚えはない!」ブラックスミスの弁解は無い。

レグルス:「いかが致します?」

GM:「牢につないでおれ。そやつはまだ武器を作れる。」

レグルス:牢か……


GM:さらに立て続けに報告が入る。今度はヒルダ姫が逃げたというのだ。手篭めにしようとしたロアン王子は暴行を受け発見。ウラヌス国王は頭を抱える。「お前は何をしている!」ロアンは晴れた顔に湿布を貼り付けたまま答える。

ジィク:ロアンのやつ、生きてたよ。

GM:「ですが女を篭絡する上であれに勝る方法など……だいたい提案してきた父上がなんの手を回していないのが悪い。」国王は杖を振り振り怒鳴る。「事を急ぎすぎだ!時間をかけて話すつもりだった。だがもう仕方ない。二人共に追っ手を出せ!」

レグルス:「お待ちください国王陛下。」

GM:「ん?どうしたレグルス」

レグルス:「今ここで討ってしまっては、この国の存続自体が危ういかと思います。」

GM:ロアンはポカンと聞いていたが、ウラヌス国王はすぐに理解する。「そうか戦争の火種になるというのか。」

レグルス:「それにネフィリア姫のことも、事態を考えればこれしかなかったのでは、と……」

GM:ウラヌス国王も心当たりがある。いまだに国王は自分の跡継ぎをロアンにするという宣言や王位継承が行われていない。ロアンが不信感からネフィリア姫を害するのではという不安は払拭されていない。

レグルス:「ネフィリア姫の身を思えば、国に置いておくよりも他国に身をおいたほうが安全かもしれませんね。」

GM:ウラヌス国王はしぶしぶ承諾する。任せたレグルスがそういうなら、そうなのだろう。「次の手を考えねばならんな。」


フィンチ:僕はどうやって国に帰ろうか。合流しないとならないかな。

GM:君を迎え入れたのはウイリアム侯だった。彼の帰路の馬車とともにする。

フィンチ:「ありがとうございます。でも僕と一緒だと何かと危険に巻き込まれますよ。」

GM:ウイリアムは恭しく頭を下げた。「フィンチ王子。ご心配なく。レグルスには話を合わせております。追手はこないでしょう。」

フィンチ:ああ、レグルスなんだ。

GM:そして馬車へと案内。「ですが急いだほうがいいでしょう。ウラヌス国王の気がかわるかもしれません。」

フィンチ:「はい」


「バルチモアの滅亡はもはや間近でしょう。国内は内部闘争が激化、王の死後はおそらく混乱状態になります。」
「バストラールが侵攻し、それらを掌握するというわけだな。」
「はい。しかしウラヌス国王が生きているうちはバルチモアは延命します。」
「ウラヌス。あの老人が?」
「はい、ウラヌス国王は老いたりといえど国王。彼が国内に腰を据えては混乱を収拾するかもしれません。そしてウラヌス自身には使える盛況な軍隊が未だ残っています。あれがあるうちは、国内の反乱分子も早計な手を打てません。国内の反乱を誘発させるためには国王に不在になっていたたがなくてはなりません。」

「アナハイム。お前の考えはわかった。連立諸国ユニオンにバルチモアへの援軍要請を出させようというのだな。」

「は、ご推察の通り。諸国の貢物貰っている手前国王もむげにはできません。何せバルチモアは貢物で国の経済が動いている国ですから。」

「連列諸国も自分の足元しか見えぬとはな。」
バルチモアが滅べば、庇護を失ったユニオンは他の強国に瞬く間に侵略されてしまうだろう。例えばアスラハン……。

「連立盟主制度は百年も前の制度です。もはや意味は形骸化しております。仕方がないでしょう。」

「では我々も此度はウラヌスを討たねばならんな。」


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