Middle phase
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【騒乱の貿易都市〜ユニオン〜】
城塞と港で作られる貿易都市で、驚くことにこの都市は多くの船、そして多くの民族が往来している。異国の船が港に並び、異国の品物が取り扱われる港である。
フィンチ:「随分遠くまで来たなぁ。」と人々の往来を見ている。ここはどういう国なの。
GM:基本知識だからね。ジィクの隣を歩いていたハバリクが説明する。
ジィク:博識だからな。
GM:海に面した海洋貿易国家で、商業によって成り立っている。領土は小さく、町一つの独立を維持しているのみ。国家とは名ばかりと見る人は思うだろう。しかし違う。この国は商人の国なのである。なおかつ非常に複雑に絡み合った同盟関係を持っている。
ジィク:上手く立ち回っているんだろう。
GM:そしてこの国の運営は評議会政治である。有力商人からなる議会が話し合って話している。
フィンチ:「ウイリアムさんと同じ考えの国なんですか?」
GM:「民主制は全ての国民に平等な権利ですが、ここの政治は有力商人のための政治で、議員はわずかに4人です。」
ネフィリア:ほうほう。ベネツィアとかがそうなのかな。
フィンチ:金持ち名家の国。
GM:ハバリクは付け加える。「この町は盗品も取り扱うんです。海賊なんかも出入りしていますよ。」褐色の肌のターバンを巻いた男達の姿をこの国ではみかける。
フィンチ:「あれ、どこの国の人だろう。」
GM:ハバリクが説明する。「アスラハンのスグラム人です。」
男たちは肌を露出させ、上半身裸か、もしくは装飾をわずかにつけているという具合で、装飾の一環で刺青をしているものも多い。
髪止めやヴェールも異国のもので、生地はふわりとして柔らかそうである。
瞳や整った顔立ちという点でも自分たちり国からすれば憧れの異民族だろう。
ジィク:あの顔立ちはハバリクの特徴に似ているな。
フィンチ:「アスラハンはどんな国なの?」
GM:強大な軍事国家であり、バルチモア・バストラールに侵攻してくる大国。冒頭の国だ。
レグルス:あれか。
最先端の装備・訓練された盛況な兵・豊富な人材政治形態は徹底した能力主義で、能力のある人物は登用し、能力のない人は捨てられ最悪処刑されるという極端な政策をしている。
国民全体に通じる教育制度は、一種の篩いであるが、手に職を持つ人々などは優遇されるので、国民への災禍は思ったより小さい。
ネフィリア:バルチモアの制度からは魔逆ですね。
フィンチ:もしかしたら、このユニオンのほうが近いかもしれないよ。
GM:領土拡大勢力を掲げて侵攻しており、バルチモアとの戦いも長い。アスラハンはバルチモアは敵として考えていたが、近年はバストラールへの警戒に代わっている。
フィンチ:「それがこのユニオンでどうして見かけるの?」
GM:「現在は休戦中なんですよ。」戦になってもここで戦闘にはならない。これはアスラハンとバルチモアの暗黙の了解だ。この国の価値を落としては奪う意味が無い。
フィンチ:「そうだったんだ。この国の政治が上手いのかもしれない。」
ジィク:「小国の身の振り方という奴だな。」
フィンチ:僕は港町とか大好きなんだ。こういう町は興味関心がある。「ちょっと見てきてもいいかな。」
ジィク:「……そうだな。自分が護衛と言うことを忘れているんじゃないか?」
フィンチ:「大丈夫。じゃネフィリアも行こう!!」
アナハイム
GM:レグルスの合流にいこうか。君もバルチモアを出て、ユニオンに向かう。幸いか不幸か、ユニオンをまだ出ていないみんなとの合流だ。みんなのいる場所を確認するために情報収集いこうか。
レグルス:これか初めて使うな。(コロコロ)20
フィンチ:僕達と全然違う達成値なんだけど。
GM:彼らは無事にここまで来ているようだ。一気に来たのは正しかった。おそらく追っ手にも遭遇していない。ただしここから出る船の確保はできていないようで、まだ足止めを食らっているようだ。
レグルス:合流はできるかもしれないが、追っ手にも追いつかれるな。これ。
GM:日差しの眩しい通りに出る。白い石壁は光に反射して美しく。これほど美しいというのに人通りはまったく無い。そんな中、竪琴の音色が聞こえる。
レグルス:うん?
GM:それも場にあまりも適していたので気がつかない人もいるような、そんな音色だったが、確かにそれは違和感であった。男が石段に腰掛竪琴を奏でている。優雅な佇まいで、姿は美しく、衣を羽織っている。
レグルス:これってもしかして……
フィンチ:アナハイム!?
GM:「久しぶりですね。」と横の席を勧めるアナハイム。
一同:でたぁ!!
(騒然!!)
レグルス:「師匠!!」
GM:「合理主義者のあなたのことです。偶然この町に訪れたというわけではないのでしょう。」と横の席を手が招く。子供の頃からその傍らが君の場所だった。
レグルス:……兄や父よりよっぽど大切に扱ってもらったような気がする。「お師匠様はどうしてここに?」と横に腰掛けるけど。
GM:「私は小連合に呼ばれていたんですよ。」
フィンチ:この国も滅ぶよ!!
爆笑!
GM:「おそらくもうここも後にするでしょう。」
レグルス:話すことがあるような無いような。色々なことを話したいような気がするんだけど、何を話していいのかな。
GM:アナハイムは興味津々の視線を投げかける。でも問いかけたりはしない。君の苦しみは国の苦しみ。それを吐露させてはいけない。君は国の大事を漏らす男ではない。
レグルス:「お師匠様はここで何をしていたんですか?」後にするってことはお師匠様の契約も終わったんだろうし。
GM:「あなたに隠し事はしませんよ。私は小連合の困窮を解いて差し上げようとしているのです。」
レグルス:え?
GM:「小連合ユニオンは、盟主バルチモアへの上納金に困窮しています。今やバルチモアの財政は貢物が賄なっているといってもいい。それは小さな国々には大変に重たいものなのです。」
レグルス:うーん。なるほど。「つまり。バルチモアからの独立?」
GM:「そういうことになりますね。その足畳を揃えたのです。」
レグルス:じゃあこの一件でバルチモアはさらに命数を縮めた。「今までの遠征も、師匠がバルチモアの疲弊を狙って起こしていたんですか。」
GM:「お察しの通り。」
レグルス:でもバルチモアがいなくなれば、小連合はアスラハンかバストラールに組み込まれてしまうんじゃないでしょうか。連合はそれでもいいと?」
GM:「私は建策し、そしてその利害も説きました。連合の選んだ道はそうだったというだけですよ。でも、それは仕方が無いことです。私の領分を外れた話です。」
フィンチ:おお、これだよ。
ジィク:知恵が回るのに忠誠心が全く無い。
GM:「あなたの職を奪うようになってすいません。」とそれだけはすまなそうな顔。
レグルス:「お師匠様の言うとおり。私の国はもう長くないでしょう。でも……」
GM:「ねぇ。レグルス」と向き直るアナハイム。「また私とまた旅をしませんか? 私も今色々と手が欲しい。」
レグルス:エー……凄い一緒に行きたい。投げ打ってしまいたいよ。人間達の政治闘争とか本当につまらないから……。
フィンチ:国滅んでしまうのに。
レグルス:人間。つまらないねって。言いそう。えー。このタイミングでこの人に会ったら、戦線離脱しちゃうよ。
一同:………
レグルス:でも「お師匠様。……まだやりかけの仕事があるんです。全部が終わったら、お供いたしますよ。」
GM:アナハイムは君の頭を撫でて立ち上がる。そして思い出したように一言「バストラールのカルディアと会いましたか?」
レグルス:「いえ。まだですけど。」
GM:「あれは危険な王。私達とは決して相容れない存在です。」
レグルス:「……」
GM:「私は決して個人の考えで、世に波紋をなげかけようとは思いませんが、いつか我々は戦うことになるのでしょう。あなたも見ておいて損はありませんよ。」
レグルス:師匠がそこまで言う相手なんだろうか……?「まぁ女王にバルチモアの内紛を知られたら、確実に介入してくるでしょうが……」
アスラハンのナジーム
GM:ではフィンチと姫のシーン。尚ジィクは乗船できる船をハバリクと捜している。別のイベントがあるので登場できない。
ジィク:ほぅ。それなら、ま、いいだろう。
GM:一向に戻そうか。ローブをした一団が向かってくる。彼らは通りを聞き込みして回っているようで、ローブの下には金属鎧を着こみ、帯剣しているではないだろうか。
フィンチ:なんていうか。あからさまな奴等だよね。
GM:紋章を外しているだけで十分と考えるのはバルチモアの伝統だ。
ネフィリア:バルチモアの追手ですね。
GM:「こういう奴等を知らないか。」こちらと目が合うと、指さし駆け出してくる。その言葉からはバルチモア人だと思われる。隠匿だ。目標は10。
フィンチ:(コロコロ)13成功
ネフィリア:(コロコロ)10成功
GM:ごった返す市場の中、二人は空の駕籠の中に飛び込む。
フィンチ:フランクは?
GM:君と同じ駕籠の中だ。周囲には物々しい喧騒。男たちは露店に押し入り、駕籠の中を確認したり、槍の柄を突いて探す。
フィンチ:これマズイ。
GM:不意に浮遊感。こちらの駕籠が持ち上げられる。
ネフィリア:「あれ、フィンチ。まずくないですか。」
フィンチ:「し!声だしちゃダメ。ばれちゃうよ。」
GM:商人が何かを怒鳴っている。しばらく揺れていた駕籠が静かになる。
フィンチ:どうしたことだろう。
GM:駕籠が開く。絨毯上、「アイエェェェ!?」隣りにいた商人は驚きの声を上げる。
爆笑!
フィンチ:「あれぇ?えええ!!」(笑)
GM:どこかの天幕の中、多分あの通りの横だろう。手に平たい杯を持った黒いバロン髭の男が、ひじかけに肘をつき、付き人の尺を受けている。眉間に縦一文字の皺。凄い怖い顔。口髭だけで、顎髭はない。そして身長も大きい2mはあるのではないだろうか。
フィンチ:デカ!怖い!!
ネフィリア:顔出して、硬直。そして――「逃げて!!王子逃げて!!」
爆笑!
GM:商人は駕籠から、異国の品を取り出す、商談をしている最中だったのだ。異国の従者が問う。「ソレハ幾ラデスカ」とフィンチを指さす。
爆笑!
フィンチ:「売り物じゃありません!!(笑)」
ジィク:王子本当にお前って奴は!!(笑)
フィンチ:ちょっとバカな人の振りをしてやりすごそう。そして出て行こうかな。「へへ」
爆笑!
GM:そんな中、ローブの騎士団が飛び出す。フィンチとネフィリア姫を捕まえようと武器を抜いて飛び込んでくる。
ネフィリア:バルチモア騎士です!!
GM:バルチモア岸は商人の手の瓶フィンチに投げつける。商人は絶叫「泥棒!」
一同:おお!!
GM:一斉に異国の男たちは武器を抜く。「ドロボー!!?」と口々に言い合う。品が投げつけられ、商人にとっては阿鼻叫喚の地獄絵図。
フィンチ:その間を縫って逃げよう。「ネフィリア早く!!」
ネフィリア:フィンチを追いかける!!「フィンチ」
レグルス:俺は今は合流したくない……
GM:フランチェスカが花瓶を投げ捲くっている。「こっちよ!!このバカ!!」
ジィク:いい奴だな(笑)
GM:この混乱の中、捕まらないか判定してもらおう。回避判定で目標15だ。判定するのはランダムで(コロコロ)フィンチだ。
フィンチ:(コロコロ)10。失敗。
GM:正面にぶつかったのはバルチモア兵士達。アーティファクトソードを抜いて、容赦なく斬りつけ――
フィンチ:「うわぁあああ!」
ネフィリア:私は魔法・ケットシーを呼び判定を振りなおしを宣言。フィンチもう一回判定を!!
フィンチ:(コロコロ)成功。15.
GM:兵士の足元に猫が通りがかった。
フィンチ:ニャー!
ネフィリア:(兵士)「おい!猫なんてどうでもいいだろ!」「いない!」
フィンチ:「わぁああ!」ここはまだ死ぬところではない!
爆笑!
フィンチ:僕は早く大人になりたい!!大人になればこんなことは無いから」あの謎の猫はなんだったんだろう。
GM:異国のヒゲの男が立ち上がる。
フィンチ:スゴイ怖イ!!
GM:商人は財産が次々と破壊されていく有様に動揺。商人の前に片膝をつき、侍従から袋を受け取ると、失った商品の代金を手に握らせる。
フィンチ:あれ、いい人なの?
GM:それでも動揺涙をポロポロと流す主人。すると無表情のまま頭を撫でる。
ティンチ:あれ、やっぱりいい人なの?
GM:というわけで君達は脱出。従者の一人が商人に訪ねる。「アノ子ハ幾ラデスカ?」フィンチを指さす。
爆笑!
ジィク:おい!間違えるなよ!
GM:異国のコワイ顔の主人な名前はナジーム。アスラハンの前線指揮官をしていた将軍であった。「故郷に残してきた息子を思い出した……」という呟き。
フィンチ:そうかぁ。
GM:従者「つくづく買えなかったのが悔やまれます。」
爆笑!
ジィク:息子を買うなよ!(笑)
GM:二人の目線が合う。睨んでいるナジーム。笑顔で瞬きを続ける従者。
決闘!ブラックスミス
GM:では一方ジィクのほうだ。
ジィク:俺はハバリクと船の確保に動いているということだったな。
GM:ここ数日二人で船の確保に回っているがバストラールに向かう船は調達できていない。信頼できる船でなくてはならない。ハバリクはもう2〜3回ってみるということで、君は先に昼飯をとっているというところだ。
ジィク:まぁ情報収集は俺は役に立たないからな。ハバリクに任せたほうがいい。ヒルダ姫の警護は今はゴダがしているのか?
GM:ゴダとアスランだ。屋台で食事を取る。「ここ、空いてるかい?」
ジィク:ん、では横によって席を空けよう。
GM:大柄な男であった。自分と並び立つような大柄の男は、外の世界では珍しい。とりわけ気になったのは背中の剣である。
ジィク:ほぅ……。
GM:どうみても両手剣。戦に使われてきたというだけではない、ずば抜けた業物であることが、傍目にもわかる。
ジィク:……いい剣だな。じっと見ている。
GM:男と目が合う。ナンに焼いた肉を挟む料理を食べている。「知ってるかい。雪の海町では、これにイクラを挟むのさ。」
ジィク:なんの…話だ。「イクラ?」
GM:男はこちらの興味関心をまるで食べ物と履き違えたように説明する。「それが生臭いったらありゃしない。」
ジィク:俺は山育ちだから肉は食っても魚は川魚ばかりだ。イクラってなんだろう?
爆笑!
GM:露天といえど食後には茶が出る。優雅なものだ。香草の茶を飲む。この町の茶は入れる前に熟成させてあるようで独自にまろやかさがある。しかし、飲みなれないものにはちょっとしたアクと感じる。
ジィク:「むぅ・・・・・・」
GM:男と二人目が合う。二人ともおいしくない という顔をしていた。
ジィク:「正直だな」
GM:「お前もな。ガハハ。正直ついでにもう一つ。あんた達がつれている少女をこちらに渡してくれんか?」
ネフィリア:おお!バルチモアの追っ手だ!
GM:「ドーモ。ブラックスミス=デス。」
フィンチ:おお!バルチモアメイジだよ。
ジィク:両手剣を持ったメイジなんてさすがに想像しなかったぞ!
GM:「俺はバルチモアのものだ。姫を追ってきた。取り返さなきゃならん。おぬし達にしても、姫は手に余るんじゃないのか?」
ジィク:「なんだと?」
GM:「国に厄介ごとを持ち込むつもりか?はたまたバルチモアの継承に首を突っ込むつもりか?」
ジィク:俺たちの素性を知っているのか。こいつ。どこの派閥だ。やはり、ロアン派か?しかし、街中で斬りあう事になるとは……しかもまた一騎打ちか。
GM:「埒があかんな。広い場所にいこう」
ジィク:まぁここでネフィリアを逃がそうにも今はこの港町から逃げ場はないからな。やはり倒しておかなくてはならないか。「わかった。」
GM:通りには人がいない。見下ろす丘の上、二人の男が向かい合っていた。「俺はブラックスミス。バルチモアの魔法使いだ。」剣を抜く。使い込まれた太刀、隙のない構え。それは間違いなく自分より上の技量を行く相手であることを意味している。
ジィク:だろうな。物腰でわかる。コイツ・メイジか?
爆笑!
GM:では一騎打ちだ。
ジィク:二回目ぇ!一騎打ちだ。くそ。メイジというものを体験しているからどれほど危険な相手かわかる。「うむぅ……」刺青から剣を取り出す。話し合いで解決するガラじゃないのが、悔やまれるんだよね(苦笑)
GM:ブラックスミスは行動値13だ。
ジィク:く、俺は防御が苦手だ。これは厳しいか?
GM:命中(コロコロ)23だ。
ジィク:これは天運か?天運を使わなくてはよけられない。いや、それだって確実じゃない。むむむ。くそ、こいつ一人で勝てる相手じゃない。「ぬぅうう。」(コロコロ)ダメだ。
GM:33点のダメージに加えて出血だ。
ジィク:ぐぅ!筋力が高い俺には厳しい。基本筋力値だと…残り2だ。つまりこの一撃で倒せないと俺の負けは確定する。「うぉおお。」天運は乗せないが、やるしかない。俺は両手剣を振り上げて(コロコロ)お・お・お・・・・・・全部1だと。ダイス全部が1?。1・1・1・1ってちょっと待てぇえええ!!
フィンチ:おいぃぃぃぃぃ!
ジイク:ぬかったぁ!!思った以上に傷が深かったのか?すでに筋を切られていたのか?
ネフィリア:ジィク!!!ヒルダが飛び出し身代わりするとか?
ジィク:やめてください。おねがいします。それは俺の全てが失われます。それなら俺を殺してください。
爆笑!
GM:勝負ありだ。「なんたる惰弱!そんな腕前でネフィリア姫を守れるというのか!」と怒鳴り声を上げる。「やはりお前らに姫を任せることは――」
ジィク:「何っ!?」
GM:とその時ブラックスミスはジィクの体を蹴って自分も跳躍。電光が落ち、自分達のいた場所に黒い煤が残る。
ネフィリア:あれは?!
GM:襲撃石畳を転がる二人。現れたのは編み笠に黒装束の男・サンダーフォージだ。「ドーモ。サンダーフォージ=デス」
フィンチ:あ、ブラックスミスはサンダーフォージと別口だ!!
ジィク:「こいつはあの時のメイジ?!」
GM:ブラックスミスはジィクの合間に立って剣を構える。「行け!お前は手負いだ!ネフィリア姫を守れ!!」
ジィク:「く、最初から話をしろ!」
GM:「おい!お前クチべたなのを棚に上げてよくもまぁ言いやがるな」
爆笑!
GM:「俺は国王の命令で来た。娘を奪還しろってな。」
ジィク:「国王の?」
GM:「だが死んで困るのはお前達も同じだろ。お前達の実力で守れるようなら、俺は静観して追手退治に集中するつもりだった。」
ジィク:「あんたはどこぞのクソ王子とは違う考えのようだな。」
GM:「お前の力を試したかったのよ。」
ジィク:「く」何、そこで俺は片膝をついているわけか?今回はいいとこないな(苦笑)
ネフィリア:まるでかませ犬のように負けてしまって(笑)
フィンチ:あのジィクがまさか、みたいな。僕も心が折れるよ!(笑)
ジィク:だが、くそ!俺はここで引き上げなきゃならないとは?!
GM:ブラックスミスは手製のポーションを足元に置き、サンダーフォージへと駆け出す。
ジィク:手製。そうか、あいつ、アルケミストだ。ちぃ、負けた上にそいつのポーションを使わなくてはならないとは。何点回復する?
GM:2d点だ。ブラックスミスとサンダーフォージは屋根の上を跳ねながら魔法と剣を応酬している。
ジィク:7点回復。なんだこれはこれっぽっちしか回復しないぞって、ここで文句まで言ったら(苦笑)。ぐぅ……とにかく、この町にメイジが来たということを早く知らせないとな。これで国王派閥の魔法使いが出てきたわけだ。
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