Middle phase 

          

【魔境】


魔境の入り口である森は霜が張り詰め、白い覆いに覆われていた。空気は肌寒く、その気配はまるで生者の侵入を拒むものだった。歴戦の戦士たちも息をのむ。


イヴァン:振り返る。「騎士団はそこで待て」

GM:「なんだと…」フラガッハも目を丸くする。蛮勇を誇る彼女ですら目を丸くする。「正気か?」

イヴァン:「俺が英雄か、試してみよう。」


GM:ちょっと部隊で挑んでくると考えていた。そういうデータの敵を用意したんだけど、大丈夫かな。

イヴァン:俺は士気崩壊として扱ってくれていい。

GM:じゃあ士気崩壊で、与えるダメージが20点減り、受けるダメージが20点増えるという状態で。ただし、士気は関係ないものとするね。

イヴァン:それでいい。

GM:「お前……本当に大丈夫か?」彼女は気でも狂っているのかどうなのか思案しているという感じだが、結局どちらでもいいと考えたようだ。



GM:では最初のエリアに到着する。大きな木が霜に覆われ、根から水晶のようなつららが突き出ている。そこがこの魔境の入り口のようだ。では知覚判定をしてくれ。これはトラップ発見

イヴァン:知覚(コロコロ)12

GM:駄目だった。そこには瘴気が立ち込めている。戦士たちもすぐさま咳き込み、その異常を察知する。体内ダメージ2d+6を受けるね。

イヴァン:10点受けました。と言っても、こちらは発見も解除もできる見通しが立たないからな。直にこの場を離れるまでだ。


GM:では移動。ここでハプニングチャートを振ってもらおうか。目標は8.この時点で3ターンが経過する。

イヴァン:ハプニングチャート?(コロコロ)11

GM:何も起きなかった。


GM:では次のエリアに到着する。一同が訪れた時、巨大な大木の裏から狼というには大きすぎる魔物が2匹現れる。彼らの毛皮にも霜というか、氷がつららのように刺さっている。

イヴァン:「何物だ?」

GM:「ダイアウルフだ。恐れるような相手ではない。」


1ターン目

イヴァン   行動値
ダイアウルフ 行動値12

GM:ではこちらから攻撃だ。唸り声を上げるダイアウルフが襲い掛かってくる。命中値は(コロコロ)20だ。

イヴァン:回避は(コロコロ)14駄目だな。回避失敗。当たった。ガードを宣言する。

GM:ダメージは(コロコロ)22点だ。

イヴァン:チーン!盾で横っ面をはたき攻撃をいなす。57点まで防ぐからな。「邪魔だぞ(笑)」

GM:駄目だ。敵わない〜君達はそれを気散らしたでいいや。

爆笑!

GM:「その鎧は大した物だな」大振りの剣を担ぎ上げ、感心したようにフラガッハが言う。「お前達の部族は生まれたときからそれを着ているんだろ」

イヴァン:「世間知らずにもほどがあるぞ?」

GM:「ハハ!冗談だ。部族にはそういって揶揄するものもいるが、私はそこまで物知らずじゃない。」

イヴァン:「からかったのか?」

GM:「その下も立派なのかと思ってな?」とイタズラっ子のような笑みを浮かべる、

イヴァン:「ああ。見てみるか」と鎧を脱ぎ始める。

GM:「おおお!」えーちょっと笑い事にならない。鎧なしですか!ボス戦ですよ!

イヴァン:「試してみるさ」


GM:「今のが弱すぎたから、お前はなんとかなると、そう思っているのか?知らんぞ」呆れたのか仰天したのかわからない顔で目を丸くするフラガッハ。「行くぞ!馬鹿!」

イヴァン:後をついていく。「いつも馬鹿なわけじゃない。今日はとりわけ馬鹿なだけさ。」

GM:あきれたように頭を振るフラガッハ。「私の前では男はいつも馬鹿になる。」

イヴァン:「なるほど、お前には人を『馬鹿』にする才能があるな。」

爆笑!


GM:さて、ハプニングチャートを振ってくれ。

イヴァン:(コロコロ)7

GM:それでは駄目だね。ではダイスを2つ順々に振ってくれ。

イヴァン:(コロコロ)4と1.

GM:この魔境の力はどうやらイヴァンに味方しているらしく、3ターンの間判定が+1のボーナスを得られる。フラガッハは何か頭を振って朦朧としている。

イヴァン:「どうした。」

GM:「いや…なんでもない。少し瘴気にあてられた、みたいだ。」


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