GM:というわけで、前回ついにイヴァンは独立し、王国の北部に独立王国を作りました。

イヴァン:不本意だが……一度は忠誠を口にしながらの騙し討ちみたいな独立になってしまった。

GM:本来ことの発端は婚約者を巡るサラミスとの対決だ。サラミスが必要以上にイヴァンを敵視したことが、この反乱を起こしてしまった。

イヴァン:偶発的にな。国王がエルフィーナを妻に許してくれればこんなことにならなかった。いまだにげせん。

GM:そんなにいい国王じゃなかった。

イヴァン:知ってる(笑)

爆笑!

GM:王国では悪名はついたかと思うが、これが君の経験というものを端的に表現している。暴君だったね。

イヴァン:ライフパスを生かしてくれたのか。喜ぶべきなのだろうな。

GM:裏切られた王国では、戦に対してはしたたかで、油断も隙も無い。勝つためなら誓いを破ることもある王といわれている。

イヴァン:世間一般の常識的な名君とも外れる。

GM:少なくとも、君が解放した北部の民・辺境の人々は搾取される側だったし、その風習が野蛮人と下げずまれていたので、歓迎されているだろう。少なくともイヴァンは戦士としては英雄だ。


イヴァン:報告。国の名前を考えたんだ。『アドホック・レルム』意味はラテン語で暫定王国という意味だ。

GM:王国を名乗るところまで行く、ってわけだね。

イヴァン:これにはちょっと曰くがあって、レルムっていうのは王国から独立自治を与えた自治領土みたいな意味だ。国家としての広い枠組みは国に帰属するだろうが、独立しているぞという意味もある。

GM:ほー。

イヴァン:よく、なになに公爵領とか、公国みたいな土地があるだろう。ようするに元々のルーツは大国なのに、実際は自治国みたいなものだ。

GM:ふむふむ。


イヴァン:分かりやすく言えば、イギリスのスコットランドみたいな。

GM:ああ、なるほど。それならよくわかる。確かに。スコットランドとイギリスは厳密には違うね。

イヴァン:これが俺の態度を端的に表している。学がある奴なら意味を考えるさ。これが独立なのか、それとも王への忠誠心はあるのかってな。

GM:どちらにせよ、独立を阻止しようとしても今の王国では領土奪還は難しいだろうね。王国としては認めたくは無いが文句も言えないだろう。意外と学があるな。

イヴァン:都で宮仕えしてみれば自然と身につくさ。


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